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第三章 王都への旅
35.猿の魔物
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エイシェルは混乱していた。村で倒したはずの魔物が目の前にいるのだ。
親の仇であり、自身も殺されかけたのだ。恐怖に顔が青ざめるのも仕方がないことだった。
「エイシェル!?あの魔物がどうしたの!?」
エイシェルの叫びにアリスが反応する。
エイシェルの様子からただ事ではないと感じていた。
「アリス、あいつが村を襲ったやつだ」
「え?でも、倒したんじゃ?」
「確かに倒したはずだ……。倒したはずだったんだ。なんで……!」
「なんでもいいけどそろそろ行くよ!フルーム?」
「行ける!」
アリスとエイシェルが困惑している中、フラムとフルームが攻撃を仕掛けに行く
「待って!?」
「ダメだ!そいつの身体には物理攻撃は通用しない!」
ガキンッ!ガキンッ!
「うそ!?」
「なんでぇ!?」
フラムとフルームの剣は確かに魔物の身体を捉えていた。しかし、エイシェルの言うように身体が堅すぎるのだ。剣で斬ろうとしてもその強靭な肉体に弾かれる。
『グァァァァアアアア!』
「やばっ!」
「フルーム!!」
「させるか!」
魔物が吠えて手をかざし、攻撃を弾かれバランスを崩したフルームに狙いを定めた。このままではフルームが危ない。
エイシェルはとっさに構えていた弓で魔物の目を狙った。また弾かれるのがオチだが逃げる隙は生まれるかもしれない。そんな思いでエイシェルは矢を放った。
パシュッ……サクッ!
『グァァァァアアアア?!』
(当たった!?)
魔物の目に矢が刺ささり怯んだ。しかし、すぐに目の前のフルームを仕留めるべく魔物は体勢を戻してかざした手を力一杯振り下ろす。
「アースニードル!」
隣からアリスの声が聞こえた。
間一髪でフルームと魔物の間に分厚い土の壁が作られ、魔物は壁に攻撃することになった。壁に攻撃が当たるが崩れることはない。その瞬間、壁から魔物に向かって無数のトゲが飛び出した。魔物はトゲにぶつかり後ろへよろける。
その隙をついてフラムがフルームの手を取り後退する。
「エイシェル、助かったわ。魔力込めるのに時間がギリギリだったの。……しかし、なんて堅さなのよ……今のは貫くつもりで魔力を込めたのに……!」
アリスはアリスでフルームを助けようと考えていたのだ。ただの壁ではイノシシの時同様破壊されて終わりだ。そうならないように魔力を込めて強度を上げたのだ。
ただ、魔力を込めるのに時間がギリギリ足りなかったところ、エイシェルが時間を稼いだのだ。
「2人ともフルームを助けてくれてありがとう!」
「ありがとう……」
フラムとフルームがエイシェル達のそばまで戻り体制を立て直す。さすがに恐怖したのかフルームに覇気がない。
仕方がないことだ。自慢の剣が通用しない相手、ただ力で捩じ伏せられてしまう相手にどう立ち向かえばいいのか分からないのだ。
『グォォォオオオオ』
魔物は体勢を整えると雄叫びを上げて目に刺さった矢を引き抜いた。残った無事な方の目でエイシェル達を睨みつける。
「……おかしい」
「確かにデタラメね……顔以外に物理が効かないなんてどうすりゃいいのよ」
「違う、そうじゃない。村を襲ったやつは言葉を喋っていた」
「はぁ!?」
エイシェルのつぶやきにフラムが反応し驚いた。魔物とは言葉を話さないものというのが常識であるからだ。
そして、今まで魔物の様子を見ていたエイシェルは感じていた違和感の正体に気付いた。今相手にしている魔物は知能がまるでただの獣なのだ。
以前のように言葉を話したり状況を判断する素振りもない。
そうなればまだやりようはあった。
「フラム後で話す!前に相手をしたやつに比べるとコイツは単純だ!考えがある、アリス協力してくれ!」
「考えって……言っとくけど、こんなに動くやつは昨日みたいに窒息させられないわよ?」
「大丈夫、もっと単純だ!フラム、フルームあいつをしばらく引きつけられるか?準備の時間が欲しい!」
「しばらくってどれくらいよ!?……でも了解!引きつけるだけなら私だけで十分よ!」
「お姉ちゃん!私もやる!さっきは驚いたけど……もう油断しない!」
フラムとフルームが再度魔物のもとへ駆け出す。
先程は攻撃が弾かれた隙を狙われたが、気を引きつけて相手の攻撃をいなすことに集中すればどうにか持ち堪えられる。
ただ、相手の攻撃が重いため1人ではいずれ限界が来る。そこを交互に気を逸らしつつ攻撃を躱すことで少しでも時間を稼ぐのだ。
「アリス!さっきの土のトゲと同じように、出来るだけ硬い氷の矢を作れるか?」
「作れるけど……また弾かれちゃうわよ?」
「大丈夫。身体の表面は堅いけど口の中ならどうだ?」
「……なるほどね。単純ってそう言うこと。わかったわ。しっかり魔力込めるから外さないでよ?」
「もちろんだ!」
「ウォーターボール!」
アリスは生成した水を長細く形状を変え冷やしていった。この時に魔力を込め、出来るだけ丈夫な氷の矢を作ろうとイメージする。
「はっ!」
「やぁっ!」
ガキン、ガキン!
エイシェル達が準備をしている間にフラムとフルームが魔物の相手をしている。
2人はまるで踊っているかのように交互に、相手に余裕を与えないように引きつけていた
「できたわ!」
そうこうしている間に氷の矢が……もはや氷の槍と言うべきものが出来上がっていた。
「よし、あとはあいつを怒らせれば……」
「任せて!……2人とも!そいつから離れて!ファイアボール!」
アリスの声に反応してフラムとフルームは魔物から離れた。
その瞬間魔物の頭に火の球が直撃する。
そして、アリスの方を向き魔物が吠えた。
『グォォォオオオオ!』
「今だ!」
エイシェルはアリスが用意した氷の槍を魔物の口目掛けて放った。
パシュッ
氷の槍はまっすぐに飛び、魔物の口の中に吸い込まれ頭を貫いた。
『グア!?……グ……ァ……』
魔物は頭を貫かれた衝撃で後ろに倒れた。
そして、そのまま起き上がることはなかった。
親の仇であり、自身も殺されかけたのだ。恐怖に顔が青ざめるのも仕方がないことだった。
「エイシェル!?あの魔物がどうしたの!?」
エイシェルの叫びにアリスが反応する。
エイシェルの様子からただ事ではないと感じていた。
「アリス、あいつが村を襲ったやつだ」
「え?でも、倒したんじゃ?」
「確かに倒したはずだ……。倒したはずだったんだ。なんで……!」
「なんでもいいけどそろそろ行くよ!フルーム?」
「行ける!」
アリスとエイシェルが困惑している中、フラムとフルームが攻撃を仕掛けに行く
「待って!?」
「ダメだ!そいつの身体には物理攻撃は通用しない!」
ガキンッ!ガキンッ!
「うそ!?」
「なんでぇ!?」
フラムとフルームの剣は確かに魔物の身体を捉えていた。しかし、エイシェルの言うように身体が堅すぎるのだ。剣で斬ろうとしてもその強靭な肉体に弾かれる。
『グァァァァアアアア!』
「やばっ!」
「フルーム!!」
「させるか!」
魔物が吠えて手をかざし、攻撃を弾かれバランスを崩したフルームに狙いを定めた。このままではフルームが危ない。
エイシェルはとっさに構えていた弓で魔物の目を狙った。また弾かれるのがオチだが逃げる隙は生まれるかもしれない。そんな思いでエイシェルは矢を放った。
パシュッ……サクッ!
『グァァァァアアアア?!』
(当たった!?)
魔物の目に矢が刺ささり怯んだ。しかし、すぐに目の前のフルームを仕留めるべく魔物は体勢を戻してかざした手を力一杯振り下ろす。
「アースニードル!」
隣からアリスの声が聞こえた。
間一髪でフルームと魔物の間に分厚い土の壁が作られ、魔物は壁に攻撃することになった。壁に攻撃が当たるが崩れることはない。その瞬間、壁から魔物に向かって無数のトゲが飛び出した。魔物はトゲにぶつかり後ろへよろける。
その隙をついてフラムがフルームの手を取り後退する。
「エイシェル、助かったわ。魔力込めるのに時間がギリギリだったの。……しかし、なんて堅さなのよ……今のは貫くつもりで魔力を込めたのに……!」
アリスはアリスでフルームを助けようと考えていたのだ。ただの壁ではイノシシの時同様破壊されて終わりだ。そうならないように魔力を込めて強度を上げたのだ。
ただ、魔力を込めるのに時間がギリギリ足りなかったところ、エイシェルが時間を稼いだのだ。
「2人ともフルームを助けてくれてありがとう!」
「ありがとう……」
フラムとフルームがエイシェル達のそばまで戻り体制を立て直す。さすがに恐怖したのかフルームに覇気がない。
仕方がないことだ。自慢の剣が通用しない相手、ただ力で捩じ伏せられてしまう相手にどう立ち向かえばいいのか分からないのだ。
『グォォォオオオオ』
魔物は体勢を整えると雄叫びを上げて目に刺さった矢を引き抜いた。残った無事な方の目でエイシェル達を睨みつける。
「……おかしい」
「確かにデタラメね……顔以外に物理が効かないなんてどうすりゃいいのよ」
「違う、そうじゃない。村を襲ったやつは言葉を喋っていた」
「はぁ!?」
エイシェルのつぶやきにフラムが反応し驚いた。魔物とは言葉を話さないものというのが常識であるからだ。
そして、今まで魔物の様子を見ていたエイシェルは感じていた違和感の正体に気付いた。今相手にしている魔物は知能がまるでただの獣なのだ。
以前のように言葉を話したり状況を判断する素振りもない。
そうなればまだやりようはあった。
「フラム後で話す!前に相手をしたやつに比べるとコイツは単純だ!考えがある、アリス協力してくれ!」
「考えって……言っとくけど、こんなに動くやつは昨日みたいに窒息させられないわよ?」
「大丈夫、もっと単純だ!フラム、フルームあいつをしばらく引きつけられるか?準備の時間が欲しい!」
「しばらくってどれくらいよ!?……でも了解!引きつけるだけなら私だけで十分よ!」
「お姉ちゃん!私もやる!さっきは驚いたけど……もう油断しない!」
フラムとフルームが再度魔物のもとへ駆け出す。
先程は攻撃が弾かれた隙を狙われたが、気を引きつけて相手の攻撃をいなすことに集中すればどうにか持ち堪えられる。
ただ、相手の攻撃が重いため1人ではいずれ限界が来る。そこを交互に気を逸らしつつ攻撃を躱すことで少しでも時間を稼ぐのだ。
「アリス!さっきの土のトゲと同じように、出来るだけ硬い氷の矢を作れるか?」
「作れるけど……また弾かれちゃうわよ?」
「大丈夫。身体の表面は堅いけど口の中ならどうだ?」
「……なるほどね。単純ってそう言うこと。わかったわ。しっかり魔力込めるから外さないでよ?」
「もちろんだ!」
「ウォーターボール!」
アリスは生成した水を長細く形状を変え冷やしていった。この時に魔力を込め、出来るだけ丈夫な氷の矢を作ろうとイメージする。
「はっ!」
「やぁっ!」
ガキン、ガキン!
エイシェル達が準備をしている間にフラムとフルームが魔物の相手をしている。
2人はまるで踊っているかのように交互に、相手に余裕を与えないように引きつけていた
「できたわ!」
そうこうしている間に氷の矢が……もはや氷の槍と言うべきものが出来上がっていた。
「よし、あとはあいつを怒らせれば……」
「任せて!……2人とも!そいつから離れて!ファイアボール!」
アリスの声に反応してフラムとフルームは魔物から離れた。
その瞬間魔物の頭に火の球が直撃する。
そして、アリスの方を向き魔物が吠えた。
『グォォォオオオオ!』
「今だ!」
エイシェルはアリスが用意した氷の槍を魔物の口目掛けて放った。
パシュッ
氷の槍はまっすぐに飛び、魔物の口の中に吸い込まれ頭を貫いた。
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魔物は頭を貫かれた衝撃で後ろに倒れた。
そして、そのまま起き上がることはなかった。
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