井守

いっき

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数十年後。
水が引き、その土地はもとの自然豊かな土地となった。
人間は住んでおらず、緑の山々から美しい清流が流れている。
しかし、山の麓にはあの無人の製薬会社が不穏に聳え立っていた。

ある日、遠くの町から来た人間が、その製薬会社を見つけた。
その人間は、製薬会社を再稼動するとともにその土地を開拓することを思いつき、意気揚々と自分の町へ足を向けた。
その様子を、山間の小川から『井守』が無言の眼差しで見つめていたのだった。
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