彼女がこの世界から消える日

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　「ご飯出来たよ～」
　「へ～い…」
　
　僕は陽菜に言われて一階のリビングに向かう
　部屋に入るとベーコンを細かく切って焼いた上に卵の白身を分け焼いたのかバラバラにミックスされて乗っている
　
　「これは？」
　「ベーコン卵丼！」
　「手抜き…」
　
　ゴンっと

　「嫌なら私が食べるけど？」
　「食べる…」
　「よろしい…召し上がれ～」
　
　モグモグと食べ始める
　
　ベーコンと卵の絶妙なバランスで美味しい
　
　「………」
　
　陽菜が僕の方を見て感想を待っているのかそわそわしている
　

　「……美味…」
　
　陽菜はそっぽを向きながら

　「美味しいって言いなさいよ！！」
　
　僕はモグモグと食べる

　「………」
　「なんだよ顔緩んでるぞ…」
　
　褒められて嬉しいのだろう、彼女の顔は必死に隠そうとしているが全く隠せていない
　陽菜はまた僕に背を向ける

　「でも美味しかったぞ…ありがとう…」
　「……どういたしまして…」

　僕は食べ続けるのだった