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暫らくの安寧

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 目を開けると二人が僕の近くで何か話していた

 「……げ…っ…」
 「こ……ぶ……じ…」
 
 頭が電気を喰らってぼーっとしているのか上手く聞き取れない
 花が魔法を展開する
 複数の魔法を使い何かを見ている
 僕の身体が元に戻っていく

 「これって…」
 「軽々第一段階を見れたか…流石じゃのう…」
 「このってどのくらいあるの?」
 
 予言という言葉が花から聞こえた
 予言とはクロの言葉を思い出す
 
 「予言か…」
 「目が覚めた?」
 
 僕の声が聞こえたのか魔法を展開をやめ僕に駆け寄ってくる

 「それより、予言ってやつを見たのか?」

 リーナと花は僕が予言という言葉を知っているかの様な口調に驚いたのか

 「直人は予言って知ってるみたいね」
 「クロに聞いたからな…予言って」
 「クロか…奴はどこまで…」
 「それより予言という物を詳しく聞いてもいいか?」
 「それはいいが、まず質問じゃ…どこまでクロから聞いている?」

 僕は首を横に振り

 「いや、彼が空を見ていたので恐らく空にその予言が書いているのだと思ってな…」
 「ふむ、その通りじゃだが段階があって深く進めば進むほど沢山の可能性が刻まれた予言になるのじゃ」
 「じゃあその予言の段階ってのはどこまであるんだ?」
 「わからん、私が知っている範囲は三段階までじゃ…」
 「じゃあ未来はどこまで見られるんだ?」
 「それも段階によるが1なら半年ほど見ることができるぞ」
 「リーナはどこまで見れるんだ?」
 「私は三段階までだから1年先までは見られる」
 「そうか…花は何を見たんだ?」
 「あ~うん、少ししか見てないけど私達にはあまり関係のない話ばかりだったわ」
 「そうか、僕でも見れるのか?」
 「見れるが相当魔力を消費するぞ…制御も難しいし…」
 「それは何とかするよ」
 「なら今度花に教えてもらうと良い…私より教え方が上手いからの」
 「わかった」
 「まぁ、これだけは教えといてやる…この一年半は何も起こらん」
 「そうか、じゃあ鍛えないとな…」
 「その調子じゃな」 
 「えぇ…」
 
 僕達は色々対抗する為に力をつけなければならない、魔法についても戦闘や予言についても知らなければならないことが沢山ある

 平和に暮らせると思って異世界に転生した僕達…最初は二人だけの生活だったのに今ではラドの家族や二人の娘、康太や一葉…沢山の守るべき人が出来た

 平和に暮らせないなぁ~

 そう思いながら僕たちは今日も対抗する為の力を探すのだった
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