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神殿防衛線

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 康太は言われた通り南の方の森に向かっている

 「ったく…なんて無謀な…」
 「無謀も何も相手も馬鹿じゃないんだから油断しないでよ…」
 「一葉の大自然があるから大丈夫だろ…」
 「そう言うのが油断だって言ってるのよ…もうすぐ着くんだから気を引き締めてよ」
 「へ~い」

 目的の場所へ着くと四人の人影があった…
 
 「あいつらか…」
 
 着地すると俺は人影に目を向け

 「何しにここに来た…」
 「………」
 
 四人の侵入者は何も言わずに立ち尽くしている

 (黙っているな…何か…不気味だな…)
 
 顔をローブで深く覆って一切喋らないため一層不気味に見える

 「あ、あの~」
 「………」
 「何か喋れよ…」
 「………」

 (なんで喋らねぇんだよ!怖えよ!)

 「はぁ~」
 「ねぇ康太…この人達…」
 
 よく見ると敵のローブの横に紋章があった…

 (あれは…亜美の言ってた国の紋章か…ということは…)

 操られている可能性が高い

 「取り敢えず捕獲するか…」
 
 束縛の魔法をかける…敵は抵抗せずただ立ち尽くしている

 (抵抗しないのか…)

 「直人さん敵四人捕獲しました…」
 「ん?敵は十人だぞ?」
 「へ?」
 
 そう言うとドサドサと周りで物音を立てて倒れている
 辺りを見渡すと六人が倒れている
 
 「一葉を選んでやっぱり正解だったな…」
 「えぇ~」
 「彼女がいなかったらお前大規模魔法で死んでたぞ…」
 「え、こいつらは…」
 「紋章見ろ…亜美の話に出てくる国の紋章だ…」
 「取り敢えずこいつらどうします?」
 「花に向かわせる…」
 「了解しました…」
 
 そう言って彼女が来るまで待機する僕たちなのだった
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