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神殿防衛線
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しおりを挟む「さて、集まってもらって悪かったな…」
「本当なんですか?騎士団が動いたって…」
「あぁ…もしあれならそっちは僕が相手をするが?」
亜美は首を横に振り…
「いいえ、あの国は私の敵です…私に行かせてください…」
心なしか何か吹っ切れている…そう思えるほどに淡々と彼女は言い放つ
「そうか…なら頼む…だが無理はするなやばくなれば逃げろ…」
「了解しました~!」
「では次なんだが…咲…ラートを迷宮に匿ってくれないか?」
「はい、そうするつもりですが…」
咲は横のラートに視線を向ける
僕もラートに視線を向ける
彼女はむ~っとした感じで僕を見ている
「どうした?何か不満か?」
「私も戦いたい…」
「駄目だ…」
(彼女を危険に晒すわけにはいかない…それに…)
このまだ小さな少女に戦場を見せるのは酷だ…ましてや自分の為に殺し合いをしているとなればなおさら…
そう思っていると彼女は僕の方を睨み
「何で駄目なの?」
「危険だからだ…」
「私だって戦えるよ?」
「お前のは訓練で戦じゃない…人を殺すんだぞ?」
小さな少女の手はまだ汚れるべきではない…
「知ってるよ…でも私もいつかは戦わないといけないし…」
「お前には護身用だ…殺し合いじゃない…」
「私だって役に立ちたいの!!」
「お前は十分に役に立ってる…ただ…ここは僕達に任せてくれないか…」
「いや!私も行く!」
「我儘いうな…」
「いや!行く!」
そう言って魔法を放つ
「反抗期か…はぁ~」
「私がお父さんを倒せば文句ないでしょ?」
「大きく出たな…ラート…」
そう言うと彼女の横にトーラが現れる…
「これは一対一だぞ?トーラ…」
「存じております…ですが…」
彼女は剣を構える
「彼女の望みを叶えるのも従者の務め…」
「いいだろう…来い二人とも…花…」
そう言って結界を張る…
(この前は後れを取ったが…彼女の魔法がわかればどうということはない…)
僕は彼女達と向き合い戦うのだった
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