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帰還編

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 次の日の朝…
 私はベッドの上で目を覚ますと隣でイーリャが寝ていた

 「おはようございます…昨夜は楽しかったですね…」
 「誤解を招く言い方辞めてもらっていいかな…」
 
 (朝チュンに相応しい感じではあるけども…)
 
 彼女と私は裸で眠っていたみたいだが決してそのような関係ではない…
 昨日は途中で寝てしまって記憶はないが恐らく何もなかった…はず…
 
 「何もしてないよね?」
 「………ぽっ…」
 「お前~!」 
 「落ち着いてください…」
 「何もなかったよね!?ね!?」
 「………ぽっ…」
 「お前を殺して私も死ぬ~!」
 
 魔法を展開するとイーリャは真顔で
 
 「何もありませんでしたよ…多分…」
 「本当に?」
 「えぇ…咲様酔っぱらって風呂で寝ていたのでベッドまで運んだはいいのですが…その、私も寝てしまって…」
 「そうだったんだ…ごめんね…」
 「いえ、私こそ申し訳ありません」
 「もう少しねよっか…」
 「はい…」
 
 そう言うとドアがドン!っと大きな音を立てて開き
 
 「おはようございます!旦那…失礼しました~」

 そう言うとドアをゆっくり閉める
 
 「誤解だぁ~!」
 
 そう叫ぶ私の声が迷宮中に鳴り響くのだった…
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