建物を立て続けたら迷宮になってしまった件

旅行編

結局…

　私の目的を簡潔に答えた
　１．この世界の情報を集める…
　２．自分と同じ異世界人に協力を求める
　３．帰る方法を模索している
　
　直人「残念ながら僕達は転生者だ…帰す方法など皆目わからん」
　
　ナリ―に聞いてもその手については人間側のものなのでわからなかったそうだ…
　
　直人「人間独自に生み出した魔法で願いというのを糧に召還するものとは聞いてたけど詳しいことは僕にも…っと俺のところの神はいっている」

　
　そして彼女…亜美には何か呪いが掛けられているということを聞かされた

　亜美「その呪いってどんなのか分かりますか？」
　直人「いいや…人による呪法ということしか…」
　亜美「そう…」
　直人「何か異変があったら僕たちに伝えて…花もいい加減出て来なよ…」
　
　フードを深くかぶった花が姿を現した
　正確には元からいたであろうが何か魔法で錯覚させられてたのだろう

　花「全く…私の事忘れてるのかと思ったわよ…」
　直人「そんなことあるもんか…少しも君を忘れたことはないよ」
　花「まぁ…」

　
　もじもじしている花と呼ばれた女性はフードをかぶっているせいかより一層不気味さを増す
　
　彼は無視するかのように話を続ける

　直人「君たちが召喚された目的は分かるのかな？」
　亜美「魔王退治とそう聞いてます…ですが恐らく…まだ確証がないのでここからは言えません…」
　直人「長旅で疲れたろ…すまんが今部屋が一杯でな…テントがあるからそこで…」
　咲「いえ、場所さえ貸していただければそれでいいです…」
　直人「野宿はおすすめせんぞ？」
　咲「大丈夫です…作りますから…」
　直人「まぁいい…取り敢えず行くぞ…その前に…雷鳴…」
　
　瞬間近くで悲鳴が上がる…
　
　直人「お前達ずっとつけられてたぞ…」

　数は五人ほど…
　着けられていたみたいだ
　一体いつからつけられていた？
　まぁ襲われなかったので良かったが

　咲「あの…私が牢を作りましょうか？」
　直人「そんな直ぐに…」
　咲「私の魔法はそう言う系統の魔法なんです…」
　直人「ならここの下につけようか…」
　咲「わかりました…では…」

　地面に手を当てる
　
　咲「基本構造解析…設計完了…創造クリエイト！」
　咲「出来ました…少し確認してきます…その前に…この魔法分散解くことって出来ないですか？ここ直ぐ戻っちゃうんで…後イーリャにも悪いし…」
　
　花はコクりと頷き

　花「指輪型と腕輪型どちらがいいかしら？」
　咲「じゃあリングと腕輪一つずつで…」

　私は動きやすさから指輪の方がいい…それに見た感じ腕輪はイーリャに似合いそう

　イーリャ「待ってください…できれば同じ奴がいいです！」
　咲「どっちでもいいよ！」
　イーリャ「良くありません！大事なことです！」

　ペアルックにしたいのだろうか

　花「じゃ～面白いから指輪型にしちゃおうかな…」

　そう言って二つ同じような指輪を渡される
　
　咲とイーリャは中指に装備する

　咲「これはすごい…」
　
　先程から何かが抜けていく感じがしたが今は力がみなぎってくる

　花「でしょ～これには使用魔力を抑えて火力を出すことができるのよ～」
　咲「今度はバフですか…まぁいいです…取り敢えずもう一度…」
　
　彼女は創造クリエイトを使い更に解析をして作り直す

　咲「これでいけるかと…どちらか確認に来て貰えますか？」
　花「なら私の分身が行きましょう…戻るときに共有するから問題ないわよ…」

　私と花の分身は地下に入っていくのだった…