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スローライフを夢見て
制裁後…
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制裁という名の蹂躙後…
カルロスが目を覚ましたという連絡が私の方に回ってきたので通信魔法で会談という前世で言うリモート会議にした
咲「さて、どうしたもんか…」
相手は魔王の部下…下手に動けば魔王の反感を買う可能性がある
まぁこいつらボコった時点でやばい気もするがこれは不可抗力だ…仕方ない…そう思おう
イーリャ「相手は魔王軍の人ですもんね」
紋章からして西の魔王か…
最近交代した魔王なので情報は少ない…知っているのは先代魔王は平和尊重派だったのでよっぽどのことが無い為戦争は起こさないという話だ
この世界の魔王は大人しすぎる気がするのは気のせいだろうか?
魔王は世界を滅ぼす存在…互いにけん制している可能性もあるがそれにしては同盟を結んだり取引したりと私の知っている魔王とはかけ離れていた普通の人間と大差ないくらいだ
こいつらも話が分かるやつだと良いんだが…
イーリャ「会談の準備整いました…」
咲「ありがとう…映してくれ」
イーリャ「コネクト咲」
咲「了承する」
瞬間魔法が発動した感じが分かる
咲「んで…これ聞こえてるの?」
「はい聞こえております…」
この声はうちの従業員の…カーラか…
咲「カーラ…カルロスさんはもう聞こえる感じ?」
カルロス「あ、はい聞こえております」
咲「あ、よかった…」
カルロス「この迷宮に押し入ったことお詫びします…」
さっきの行動とは裏腹に丁寧な口調で私に謝罪している
咲「あ、はい…それよりどうしてこんなことを?」
カルロス「今回はこの迷宮の調査です」
咲「調査?」
カルロス「えぇ、今回は私の独断で動いたので魔王様とは関係ありません…」
咲「どうして調査を?」
カルロス「この迷宮に古代の遺物があるということで独断で調査を…」
咲「嘘だよね?」
カルロス「は?」
どうにも何か嘘くさい…理由はわからない直感だ…
なぜかその声の感じが裏がある気がしてならないのだ
だからこれは鎌賭けだ…
しばらくカルロスは沈黙し
カルロス「…はぁ…」
咲「話してくれる?」
カルロス「繕っても無駄か…」
咲「……」
カルロス「俺は魔王軍幹部三番隊隊長カルロスだ…」
咲「三番隊の方が何の用かな?」
カルロス「古代の遺跡の調査ってのは本当だ…それに強い奴がいるかもと思って俺が独断で来た…」
咲「そう…それで?気が済んだ?」
カルロス「あぁ、勝てなさそうだからな…」
咲「ただで帰れると思ってんの?」
カルロス「何が望みなんだ?」
咲「ここの事を何もない迷宮っていって欲しいんだ?」
カルロス「あ?古代の迷宮だろ?」
咲「これは私が作った迷宮だよ?」
カルロス「嘘つくな…どうやってこんな…」
咲「別に信用してくれなくてもいいけど何もないよ…」
しばらくの沈黙の後…
カルロス「俺にどうしろと?」
咲「一つ、この迷宮にはお宝が無い…常識のない侵入者には制裁が下る…そう魔王に報告してほしいんだ」
カルロス「俺にわざわざ逃げ帰ってきたとそう言えと?」
咲「じゃあこうしよう貴方の立場を守るために調査したがそのような物は見当たらないため、調査を断念したということにしたら?」
カルロスは「ならいい…俺にも立場があるし…それなら他はそう伝えよう」
そうして初めての会談は幕を閉じたのだった
カルロスが目を覚ましたという連絡が私の方に回ってきたので通信魔法で会談という前世で言うリモート会議にした
咲「さて、どうしたもんか…」
相手は魔王の部下…下手に動けば魔王の反感を買う可能性がある
まぁこいつらボコった時点でやばい気もするがこれは不可抗力だ…仕方ない…そう思おう
イーリャ「相手は魔王軍の人ですもんね」
紋章からして西の魔王か…
最近交代した魔王なので情報は少ない…知っているのは先代魔王は平和尊重派だったのでよっぽどのことが無い為戦争は起こさないという話だ
この世界の魔王は大人しすぎる気がするのは気のせいだろうか?
魔王は世界を滅ぼす存在…互いにけん制している可能性もあるがそれにしては同盟を結んだり取引したりと私の知っている魔王とはかけ離れていた普通の人間と大差ないくらいだ
こいつらも話が分かるやつだと良いんだが…
イーリャ「会談の準備整いました…」
咲「ありがとう…映してくれ」
イーリャ「コネクト咲」
咲「了承する」
瞬間魔法が発動した感じが分かる
咲「んで…これ聞こえてるの?」
「はい聞こえております…」
この声はうちの従業員の…カーラか…
咲「カーラ…カルロスさんはもう聞こえる感じ?」
カルロス「あ、はい聞こえております」
咲「あ、よかった…」
カルロス「この迷宮に押し入ったことお詫びします…」
さっきの行動とは裏腹に丁寧な口調で私に謝罪している
咲「あ、はい…それよりどうしてこんなことを?」
カルロス「今回はこの迷宮の調査です」
咲「調査?」
カルロス「えぇ、今回は私の独断で動いたので魔王様とは関係ありません…」
咲「どうして調査を?」
カルロス「この迷宮に古代の遺物があるということで独断で調査を…」
咲「嘘だよね?」
カルロス「は?」
どうにも何か嘘くさい…理由はわからない直感だ…
なぜかその声の感じが裏がある気がしてならないのだ
だからこれは鎌賭けだ…
しばらくカルロスは沈黙し
カルロス「…はぁ…」
咲「話してくれる?」
カルロス「繕っても無駄か…」
咲「……」
カルロス「俺は魔王軍幹部三番隊隊長カルロスだ…」
咲「三番隊の方が何の用かな?」
カルロス「古代の遺跡の調査ってのは本当だ…それに強い奴がいるかもと思って俺が独断で来た…」
咲「そう…それで?気が済んだ?」
カルロス「あぁ、勝てなさそうだからな…」
咲「ただで帰れると思ってんの?」
カルロス「何が望みなんだ?」
咲「ここの事を何もない迷宮っていって欲しいんだ?」
カルロス「あ?古代の迷宮だろ?」
咲「これは私が作った迷宮だよ?」
カルロス「嘘つくな…どうやってこんな…」
咲「別に信用してくれなくてもいいけど何もないよ…」
しばらくの沈黙の後…
カルロス「俺にどうしろと?」
咲「一つ、この迷宮にはお宝が無い…常識のない侵入者には制裁が下る…そう魔王に報告してほしいんだ」
カルロス「俺にわざわざ逃げ帰ってきたとそう言えと?」
咲「じゃあこうしよう貴方の立場を守るために調査したがそのような物は見当たらないため、調査を断念したということにしたら?」
カルロスは「ならいい…俺にも立場があるし…それなら他はそう伝えよう」
そうして初めての会談は幕を閉じたのだった
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