建物を立て続けたら迷宮になってしまった件

スローライフを夢見て

野蛮な客

　辺りに緊急緊急と流れ続けている
　全く…強引にこじ開けたな…
　この魔法の壁はそこいらの魔法じゃこじ開けられたことが無い
　数年前に一度東の魔王がここに来る際にこじ開けたことぐらいだ
　魔王かな？だと面倒くさいなぁ～
　イーリャ「どうなさいますか？」
　咲「うーん…よし、放っておこう…」
　は？みたいな顔やめてよイーリャ…
　咲「だってここ攻略できるか曖昧でしょ？一層様子を見よう…それに…」
　私の睡眠を邪魔した罪は重いよ～
　咲「イーリャ…コントロール室へ…」
　イーリャ「了解しました…では失礼…」
　私に顔を近づけ私の目を覗き見る
　やっぱり女性の私からでもこれはドキッとするなぁ～
　私が作ったとはいえ綺麗すぎる…
　何かに目覚めてしまいそうだ…
　イーリャ「認証完了…コントロール室への入室を承認します…」
　私の部屋の何もなかったところから扉が現れる
　さて、あれを使うか…
　「共有魔法展開…映像オン…」
　イーリャと視覚を共有する
　彼女の中にはダンジョンの監視をしている為ありとあらゆる場所から見れる「全迷宮」がある為、どこに誰がいるかなど鮮明に見ることができる
　さらに一階の映像に調整をする
　咲「こいつらか…迷惑な…」
　数は…200人って所か…
　咲「確か２階って迷宮23だったよな？」
　イーリャ「はい…この前来た冒険者に手あたり攻撃されてイラッとしたから設定してましたね…」
　23ってことは面白いことが起こるぞ…そうワクワクしながら私は映像を見続けるのだった