建物を立て続けたら迷宮になってしまった件

スローライフを夢見て

呼んでもいない珍客

　その日の晩
　突然ドンっという物騒な音が下の階に響いた…
　なんだなんだ！地震か！？
　下を見ると明かりをともした夜には静寂には不釣り合い極まりない騒音を流しながらこの迷宮を見据えている
　幸いこの迷宮は防音と迷宮の耐久に関しては私の魔力を使っているのでどうということはない…問題は…
　あいつらをどうするかだな…
　見る限り盗賊かな？とすると…
　お宝目当てだろうな…ただの盗賊ではなさそうだが…
　普通の盗賊ならこの防壁は全然響かない…むしろ先程のようにドンっと音がするわけがない
　これは厄介なお客さんだな…
　イーリャ「どうしますか？」
　咲「放っておこう…どうせこの結界は破れないよ…」
　私は結界を強化する為にこのダンジョンの核に手を触れる
　核「起動…完了…ご指示を…」
　咲「結界の強化をさっきの三倍にして…」
　核「了解しました必要な魔力を主からいただきますが？」
　咲「おっけー」
　そう言うと瞬間体から魔力が抜けていく感覚がする
　咲「結構持って行ったね～」
　核「念のためです」
　いつもは何も感じないのに今回は少しピリピリする…
　咲「因みに何割持って行ったの？」
　核「一割程度ですね…」
　これで安心だろう…そう思ったのもつかの間…
　核「緊急…結界が突破されました…」
　咲「え…」
　大丈夫という言葉はどこへやら…