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勇者の弟子編
冒険者ナリアと旅人レック
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これは勇者ナタリアが冒険者ナリアとして各地を回っていた頃の話。
「いらっしゃい! 何かご入用で?」
亭主のサナが入ってきたお客に元気よくいう。
「ここってどんな物があるの?」
興味本位で入ってきたであろう女性にサナは丁寧に説明する。
格好からして冒険者……恐らく違う場所から流れ着いたであろう彼女にこの国について説明した。
「その中でもこの店の魔道具は薬草調合メインでやらせていただいているお店です」
そう説明すると女性は「ふーん」っと辺りを見渡す。
「私、あんまり魔道具って使わないのよね~」
「そう、なんですか……」
冷やかしか、違う店の刺客だと思いサナはムッとした表情になる。
「あ、勘違いしないでね! 私、魔法が苦手で……だから私魔道具を使った事がなくて……」
見たところ剣士のようで魔法士と違って魔法をあまり使う事がないので魔道具のことについて知らないのは仕方がない事だったのだが……。
「魔法が苦手で、よくここに来られましたね」
嘘だ。
この国に入るには大きな壁を越えて来なければならない。
魔法が苦手な時点でここに来ることは難しい。
「あぁ、うんこの子に手伝ってもらったの」
そういうと一人の男が入ってきた。
漆黒の髪に黒い服を全身に纏っている怪しい風貌の男だった。
「この子って君より年上なんだけど?」
怪しい見た目とは裏腹に気さくな喋り方だった。
「ありゃ、そうだったね~、偉い偉い」
頭を撫でてそういう女性にサナは戸惑う。
「私はナリア」
「レックだ」
「私はサナ、この店の店員です……って言っても両親が流行病で私しかいないので実質店主みたいなもんですけど」
当時、この国では流行病の魔張が流行っていた。
身体が張ったように痛く、身体中の魔力が暴走して最終的には溜まった魔力で身体の魔力回路が壊れ、死に至る。
「その病について教えてくれないかな?」
「いらっしゃい! 何かご入用で?」
亭主のサナが入ってきたお客に元気よくいう。
「ここってどんな物があるの?」
興味本位で入ってきたであろう女性にサナは丁寧に説明する。
格好からして冒険者……恐らく違う場所から流れ着いたであろう彼女にこの国について説明した。
「その中でもこの店の魔道具は薬草調合メインでやらせていただいているお店です」
そう説明すると女性は「ふーん」っと辺りを見渡す。
「私、あんまり魔道具って使わないのよね~」
「そう、なんですか……」
冷やかしか、違う店の刺客だと思いサナはムッとした表情になる。
「あ、勘違いしないでね! 私、魔法が苦手で……だから私魔道具を使った事がなくて……」
見たところ剣士のようで魔法士と違って魔法をあまり使う事がないので魔道具のことについて知らないのは仕方がない事だったのだが……。
「魔法が苦手で、よくここに来られましたね」
嘘だ。
この国に入るには大きな壁を越えて来なければならない。
魔法が苦手な時点でここに来ることは難しい。
「あぁ、うんこの子に手伝ってもらったの」
そういうと一人の男が入ってきた。
漆黒の髪に黒い服を全身に纏っている怪しい風貌の男だった。
「この子って君より年上なんだけど?」
怪しい見た目とは裏腹に気さくな喋り方だった。
「ありゃ、そうだったね~、偉い偉い」
頭を撫でてそういう女性にサナは戸惑う。
「私はナリア」
「レックだ」
「私はサナ、この店の店員です……って言っても両親が流行病で私しかいないので実質店主みたいなもんですけど」
当時、この国では流行病の魔張が流行っていた。
身体が張ったように痛く、身体中の魔力が暴走して最終的には溜まった魔力で身体の魔力回路が壊れ、死に至る。
「その病について教えてくれないかな?」
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