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第二十四話 流派
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「それ、もしかして蛇流ですか?」
蛇流は名前の通り蛇のようにじわりじわりと相手の体力を削る技が多い流派だ。
清流はその真逆で受け流しカウンターや攻撃ができる万能型だ蛇流のように軌道をずらし大量を削るのと対極的に相手の力を利用し、流れるように攻撃するものだ。
雷流はひたすら速さに特化した流派だ。
火流は力に特化した技が多い。
それぞれ相性があり蛇流は火流•火流は清流•清流は雷流•雷流は蛇流に弱いと言われているが技量によるらしい。
「大正解……じゃあ今日はここまでにするか」
ウオラは目線を後ろに向ける。
気が付かなかったが、木の陰にリラとルラが座っていた。
「やぁ、2人ともどうしたの?」
彼女達に近づこうとすると、ウオラはサウルの肩に手を乗せる。
「日が沈む前に帰ってこい。 ミリーにはちゃんと言っといてやる」
「行ってこい!」
サウルの背中を押し、ウオラは家の中に消えていく。
まぁ、今日は修行だけだったのでこの後の予定は、何も無い。
「今日は何して遊ぼうか?」
「よ、よかったの? 訓練してたみたいだけど……」
「いや、今日はもうすぐ終わりだったんだ。気を遣わせてごめんねルラ」
「ううん、それにしても頑張ってたねサウル……」
「うん! すごくカッコ良かった!」
「あはは、ありがとう」
「ねぇ、サウルお願いがあるんだけど」
リラがお願いなんて珍しいな。
彼女は命令する分でもお願いするなんてことは滅多にない。
いつも強気な彼女がしおらしく、うるんだ瞳で見ている。
「私もウオラさんに剣術教えて欲しいから頼んでくれない?」
「どうしたの? 急に……」
「私見ていて思ったの! 私も剣がしたいって!」
本当に急だな……。
まぁ可愛い幼馴染の頼みだ。
聞くだけ聞いてみることにするか。
「まぁ、相談してみるよ」
「やった! ルラはどうする?」
「わ、私はいいよ。 本でも読んでみとく……」
「そう、じゃあ今日は……」
何かルラは可笑しい気がしたが、聞いても応えてくれないだろう。
そうして今日も、夕方まで三人で遊ぶのだった。
蛇流は名前の通り蛇のようにじわりじわりと相手の体力を削る技が多い流派だ。
清流はその真逆で受け流しカウンターや攻撃ができる万能型だ蛇流のように軌道をずらし大量を削るのと対極的に相手の力を利用し、流れるように攻撃するものだ。
雷流はひたすら速さに特化した流派だ。
火流は力に特化した技が多い。
それぞれ相性があり蛇流は火流•火流は清流•清流は雷流•雷流は蛇流に弱いと言われているが技量によるらしい。
「大正解……じゃあ今日はここまでにするか」
ウオラは目線を後ろに向ける。
気が付かなかったが、木の陰にリラとルラが座っていた。
「やぁ、2人ともどうしたの?」
彼女達に近づこうとすると、ウオラはサウルの肩に手を乗せる。
「日が沈む前に帰ってこい。 ミリーにはちゃんと言っといてやる」
「行ってこい!」
サウルの背中を押し、ウオラは家の中に消えていく。
まぁ、今日は修行だけだったのでこの後の予定は、何も無い。
「今日は何して遊ぼうか?」
「よ、よかったの? 訓練してたみたいだけど……」
「いや、今日はもうすぐ終わりだったんだ。気を遣わせてごめんねルラ」
「ううん、それにしても頑張ってたねサウル……」
「うん! すごくカッコ良かった!」
「あはは、ありがとう」
「ねぇ、サウルお願いがあるんだけど」
リラがお願いなんて珍しいな。
彼女は命令する分でもお願いするなんてことは滅多にない。
いつも強気な彼女がしおらしく、うるんだ瞳で見ている。
「私もウオラさんに剣術教えて欲しいから頼んでくれない?」
「どうしたの? 急に……」
「私見ていて思ったの! 私も剣がしたいって!」
本当に急だな……。
まぁ可愛い幼馴染の頼みだ。
聞くだけ聞いてみることにするか。
「まぁ、相談してみるよ」
「やった! ルラはどうする?」
「わ、私はいいよ。 本でも読んでみとく……」
「そう、じゃあ今日は……」
何かルラは可笑しい気がしたが、聞いても応えてくれないだろう。
そうして今日も、夕方まで三人で遊ぶのだった。
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