2 / 4
2 ※
しおりを挟む
日が暮れかけて執務を切り上げた頃には、ほとほと疲れ果ててしまっていましたわ。
トマス様成分を補給しませんと、翌日の執務に差しさわりが出ましてよ。
そしてわたくしは燭台を持ってトマス様のお見舞いへと伺いましたわ。
火の明かりに照らされるトマス様は穏やかな寝息を立てていらっしゃいましたわ。
だのにわたくしは、ほんの少しならとおそばに寄ってしまいましたの。
規則的に奏でられていたトマス様の呼吸が途切れて、まぶたがまぶしそうに動きましたの。
「……アストリッド?」
目を開いたトマス様は、自分のひたいに手の甲をお乗せになりましたわ。
「御免なさい。起こしてしまったかしら」
「いや、構わない。僕もアスタの顔が見たかったからね」
「……っ……!」
わたくしはトマス様に顔を見せたくなくなってしまって、暗い部屋をぼうっとながめていましたの。
「……またぶり返すといけないし、今日は君の声が聞けただけで良しとするかな。その方が治った後のことが楽しそうだ。アスタ、調子はどうだい?」
トマス様のかたわらに、静かに腰を下ろしましたわ。
彼と同じ温度に温まった布団はとても心地よくて……けれど、わずかばかり熱いのが気にかかりますの。
「おかげさまですっかりよくなったわ。お気になさらず、休んで頂戴」
熱を帯びた額に手をかざしましても、ねばつきはしませんでしたわ。
どなたかがトマス様のお体をお拭きになったと存じますの。
トマス様のご健康のためにも必要なことし、当然のことですけれど……わたくしとしては面白くなくってよ。
「アストリッドの手は冷たくて気持ちいいな」
目を閉じて心地よさそうにするトマス様は、おかわいらしく存じましたわ。
「少し熱があるわね。お体、お拭きして差し上げましょうか?」
「それはアスタにさせるようなことではないよ」
「わたくしがするとお困りになることでもあって?」
「困るようなことは、ないといえばないが……召使いのようなことをさせていると知れると、君の名に傷が付く」
「お付きの者には下がってもらったから大丈夫だわ。トマス様とわたくししかいなければ、問題ないでしょう?」
遠慮気味のトマス様を押しきって、タオルを用意し清拭を進めましたの。
熱に茹だる彼の顔つきは色気があって、とても眼福でしたわ。
もちろん調子の悪いトマス様の身を案じて、静かにお清めするだけ……の、はずでしたのに。
「おうっ!?」
お拭きする手を少しずらしすぎてつっかえたそれは、ヘブンに向かってそびえ立っている状態の背徳の塔でしたの。
寝ているところを起こしてしまいましたから……朝勃ち、という現象なのだと存じますわ。
「トマス様、お辛くていらっしゃたりしていらしたりして?」
「いや……アスタに拭いてもらってさっぱりしたし、そろそろ肌寒くなってきたのでもういいよ。アスタも暖かくして休んで」
「こんなところを見られたりしたらどうなさいますの? メイドに処理でもさせるつもりかしら?」
「大人しくしていれば収まるし見られる心配はしていない」
トマス様は病人なんですのよ。
だからわたくしは、トマス様の気の休まるように気遣わないといけないのに……。
「なら……」
「召使いのようなことをさせている」っておっしゃると、お手つきの子でもるのではないかと疑ってしまって……。
だって、かわいげのないわたくしと違って気立ての良い子なんていっぱいいるのですもの。
それに、トマス様ぐらいのお家ともなりますと、下級貴族の子までお仕えに来るのですわ。
ともすれば恋のお相手だって務まるような、家柄も良くて綺麗で働き者の子たちなんですもの。
それにトマス様はわたくしにばかり優しいのですわ。
けれど、わたくしはトマス様のあの、執務中の生き馬の目を抜くような瞳で見下げられてみたいですの。
昼間のトマス様は男ですけれど、夜も男でいらして欲しい、というのはわたくしのわがままなのでしょうかしら。
わたくしは炊きつけないと向けていただけないあの眼光で、もしかしたら他の子が愛されてるのではないかって……。
わたくしの寝込んでいる間にあったのかもしれないと考えると、いらいらして止まらなくて。
「今すぐ鎮めてくださいませ」
トマス様はしばらく困った顔をして、こちらを見つめていましたわ。
わたくしは表情一つ変えずに威圧していたのでしょうと存じますの。
やがてトマス様はおずおずとその手を、そびえ立つ塔へと伸ばしましたの。
ご自身で処理なさるおつもりなのだと存じますわ。
わたくしはその手を、はたいて止めてしまいましたの。
乾いた音がトマス様の手を打つと、彼は驚いた様子で腕を引いたんですの。
「命じて」
「アスタに、何をさせてあげればいいだろう?」
「わたくしに、鎮めるように命じて」
「……分かった。アスタ……すまないが、君の手でしてくれないか」
「承知しましてよ」
トマス様のお召しものをくつろげて、窮屈になっていたご自身を失礼いたしましたの。
ぴんと上を向き、硬く大きくなっていて、ひくつくその小さないきものはどこかトマス様に似ていてなんだかかわいくて。
風邪を引く前は何度も愛し合ったところですのにずいぶん久しぶりな気がして、うっとりと見つめてまって……。
はっとして、蒸しタオルでその大切なものを綺麗にお拭きいたしましたの。
次に戸棚から出した瓶の液体を塗りこみますと、トマス様は驚いて腰をはね上げなさったんですの。
「うあっ!? すまない……アスタ、何を塗ってくれているのだろう?」
「風邪に効く、塗り薬よ。粘膜に直接塗るのが一番なの。丁度良いから、今塗ってしまったわ」
「そうか。いつもの潤滑剤と違って少し刺激があったから、何かと驚いてしまった。ありがとう、アスタ」
本当は嘘なのですわ、トマス様。
トマス様にお塗りしたのは、男の方のそういう匂いを抑える果実の香りの香料の混ざったものですの。
気持ちよくご奉仕できるようにして、トマス様をもっとよく愛せるようになるためのものなのですわ。
けれど今はえっちを強いているのでなく、トマス様の生理的なご不便の解消……ということにしておきたかったのですの。
だから、えっちのためのものとは申せなかったんですの……。
まんべんなくトマス様のまわりに塗りたくりますと、芳しい芳香が漂いましたの。
剥き出しになったトマス様から立ち上がる香りに……変な気持ちではなく、食欲を誘われますの。
くんくん、とかいでしまったのは、けしてわたくしがいやらしいからではありません……わよね……?
「アスタ……やりづらい……だろうか。無理はしなくていい」
トマス様がたいそう気にしていらっしゃる様子でわたくしに問いかけましたの。
「綺麗に拭けたか確かめただけだわ。変な匂いなんてしなくってよ」
おいしそうと、聞こえないようにこっそりつぶやいてしまいましたわ。
少し落ち込んでいるトマス様に元気を取り戻してもらいたくって、その尖端をぺろりと舐め上げたんですの。
「うぁっ!? 手、でいいよアスタ」
トマス様にはサプライズだったようで、裏返った声を上げて、ぴくん、と感じなさったんですわ!
ご奉仕に感じ入ってもらえて……胸の中がほっこりとしてしまいますわ。
そっとトマス様のご自身を手で包みますと、彼の熱がじんわりと伝わって来ましたの。
もちろん、手だけ、なんてもったいないことはいたしませんわ。
トマス様の麓の宝石袋を指先で探って……止めましたの。
彼は寝込んでいて、今は愛の営みではなくて処理を手伝わせていただいているだけですの……。
ご体調を損ねないよう、ゆっくりと楽しんでいただくものではなく処理として済ませてしまうことにいたしましたの。
……寂しいけれど。
「咥えるわよ」
「……っ!」
はむ、とトマス様の舳先を咥えると、反発力のあるベッドがぼふんと揺れましたの。
かわいらしくて、思わずちゅ、ちゅと口づけてしまいますわ。
トマス様からは、青い果実の味がしましたの。
なんだか、いけない気分になってきて……。
トマス様から見えないようにと、深く咥えこんで顔を隠してしまいましたの。
ミーアキャットのように直立していたトマス様は、お口の中で暖かく包むと更に大きく膨張しましたの。
表皮を滴る蜜は瑞々しい果物の味わいなのに、バゲットよりもずっと硬いのですわ。
いつもより、口の中がはしたなくいっぱいに満ちてしまいますの……。
満ち満ちたままトマス様を深く含んだり、出したりいたしますと、水音が立って……恥ずかしいですの。
トマス様に気持ちよく感じていただきたくて、ちろちろと舐め進めていったんですの。
けれど、見上げた先のトマス様は、気持ちよさそうというよりは、苦しそうに見えて……。
早く出したくて苦しいのかしら、と思い、いつもトマス様の気に入ってくれるところを狙ってよくしていきましたの。
「ぁ、……んぁ、ん……!」
トマス様の息遣いが荒くなってきたのが聞こえて……うまくできてるのかなって感じて、うれしくなってきたのですの。
トマス様、気持ちよくなっていらして?
なんだかぽわぽわしてきて、一生懸命におくちを動かしてご奉仕していきましたの。
えっちじゃなくて、トマス様のご不便を取り除くだけの行為と自分に言い聞かせますの……。
「アスタ、出そうだ……!」
余裕のない上ずった声で、トマス様は終わりの近いことを伝えてくださいましたわ。
「口の中でよろしくてよ」
「ふぁ……ッ!!」
くちのなかで、トマス様の鳴らしたラッパのおとが白く響き渡りましたの。
トマス様に愛されて、命令していただいたときなら、高揚した気分のまま飲めてしまいますのに……。
「ん……」
トマス様の欲望が、なかなか喉に下りていかなくて……。
しばらくこらえて口に含んでいたのだけれど……タオルに、出してしまいましたの……。
「……」
「我慢できなくてすまない」
「いいのよ。……我慢なんてしたら……許さなかったわ」
お体を冷やしてはいけないので、汚れてしまったところをお清めして、暖かくしていただきましたの。
……拭くときのトマス様のご様子が、少しかわいかったですの。
トマス様成分を補給しませんと、翌日の執務に差しさわりが出ましてよ。
そしてわたくしは燭台を持ってトマス様のお見舞いへと伺いましたわ。
火の明かりに照らされるトマス様は穏やかな寝息を立てていらっしゃいましたわ。
だのにわたくしは、ほんの少しならとおそばに寄ってしまいましたの。
規則的に奏でられていたトマス様の呼吸が途切れて、まぶたがまぶしそうに動きましたの。
「……アストリッド?」
目を開いたトマス様は、自分のひたいに手の甲をお乗せになりましたわ。
「御免なさい。起こしてしまったかしら」
「いや、構わない。僕もアスタの顔が見たかったからね」
「……っ……!」
わたくしはトマス様に顔を見せたくなくなってしまって、暗い部屋をぼうっとながめていましたの。
「……またぶり返すといけないし、今日は君の声が聞けただけで良しとするかな。その方が治った後のことが楽しそうだ。アスタ、調子はどうだい?」
トマス様のかたわらに、静かに腰を下ろしましたわ。
彼と同じ温度に温まった布団はとても心地よくて……けれど、わずかばかり熱いのが気にかかりますの。
「おかげさまですっかりよくなったわ。お気になさらず、休んで頂戴」
熱を帯びた額に手をかざしましても、ねばつきはしませんでしたわ。
どなたかがトマス様のお体をお拭きになったと存じますの。
トマス様のご健康のためにも必要なことし、当然のことですけれど……わたくしとしては面白くなくってよ。
「アストリッドの手は冷たくて気持ちいいな」
目を閉じて心地よさそうにするトマス様は、おかわいらしく存じましたわ。
「少し熱があるわね。お体、お拭きして差し上げましょうか?」
「それはアスタにさせるようなことではないよ」
「わたくしがするとお困りになることでもあって?」
「困るようなことは、ないといえばないが……召使いのようなことをさせていると知れると、君の名に傷が付く」
「お付きの者には下がってもらったから大丈夫だわ。トマス様とわたくししかいなければ、問題ないでしょう?」
遠慮気味のトマス様を押しきって、タオルを用意し清拭を進めましたの。
熱に茹だる彼の顔つきは色気があって、とても眼福でしたわ。
もちろん調子の悪いトマス様の身を案じて、静かにお清めするだけ……の、はずでしたのに。
「おうっ!?」
お拭きする手を少しずらしすぎてつっかえたそれは、ヘブンに向かってそびえ立っている状態の背徳の塔でしたの。
寝ているところを起こしてしまいましたから……朝勃ち、という現象なのだと存じますわ。
「トマス様、お辛くていらっしゃたりしていらしたりして?」
「いや……アスタに拭いてもらってさっぱりしたし、そろそろ肌寒くなってきたのでもういいよ。アスタも暖かくして休んで」
「こんなところを見られたりしたらどうなさいますの? メイドに処理でもさせるつもりかしら?」
「大人しくしていれば収まるし見られる心配はしていない」
トマス様は病人なんですのよ。
だからわたくしは、トマス様の気の休まるように気遣わないといけないのに……。
「なら……」
「召使いのようなことをさせている」っておっしゃると、お手つきの子でもるのではないかと疑ってしまって……。
だって、かわいげのないわたくしと違って気立ての良い子なんていっぱいいるのですもの。
それに、トマス様ぐらいのお家ともなりますと、下級貴族の子までお仕えに来るのですわ。
ともすれば恋のお相手だって務まるような、家柄も良くて綺麗で働き者の子たちなんですもの。
それにトマス様はわたくしにばかり優しいのですわ。
けれど、わたくしはトマス様のあの、執務中の生き馬の目を抜くような瞳で見下げられてみたいですの。
昼間のトマス様は男ですけれど、夜も男でいらして欲しい、というのはわたくしのわがままなのでしょうかしら。
わたくしは炊きつけないと向けていただけないあの眼光で、もしかしたら他の子が愛されてるのではないかって……。
わたくしの寝込んでいる間にあったのかもしれないと考えると、いらいらして止まらなくて。
「今すぐ鎮めてくださいませ」
トマス様はしばらく困った顔をして、こちらを見つめていましたわ。
わたくしは表情一つ変えずに威圧していたのでしょうと存じますの。
やがてトマス様はおずおずとその手を、そびえ立つ塔へと伸ばしましたの。
ご自身で処理なさるおつもりなのだと存じますわ。
わたくしはその手を、はたいて止めてしまいましたの。
乾いた音がトマス様の手を打つと、彼は驚いた様子で腕を引いたんですの。
「命じて」
「アスタに、何をさせてあげればいいだろう?」
「わたくしに、鎮めるように命じて」
「……分かった。アスタ……すまないが、君の手でしてくれないか」
「承知しましてよ」
トマス様のお召しものをくつろげて、窮屈になっていたご自身を失礼いたしましたの。
ぴんと上を向き、硬く大きくなっていて、ひくつくその小さないきものはどこかトマス様に似ていてなんだかかわいくて。
風邪を引く前は何度も愛し合ったところですのにずいぶん久しぶりな気がして、うっとりと見つめてまって……。
はっとして、蒸しタオルでその大切なものを綺麗にお拭きいたしましたの。
次に戸棚から出した瓶の液体を塗りこみますと、トマス様は驚いて腰をはね上げなさったんですの。
「うあっ!? すまない……アスタ、何を塗ってくれているのだろう?」
「風邪に効く、塗り薬よ。粘膜に直接塗るのが一番なの。丁度良いから、今塗ってしまったわ」
「そうか。いつもの潤滑剤と違って少し刺激があったから、何かと驚いてしまった。ありがとう、アスタ」
本当は嘘なのですわ、トマス様。
トマス様にお塗りしたのは、男の方のそういう匂いを抑える果実の香りの香料の混ざったものですの。
気持ちよくご奉仕できるようにして、トマス様をもっとよく愛せるようになるためのものなのですわ。
けれど今はえっちを強いているのでなく、トマス様の生理的なご不便の解消……ということにしておきたかったのですの。
だから、えっちのためのものとは申せなかったんですの……。
まんべんなくトマス様のまわりに塗りたくりますと、芳しい芳香が漂いましたの。
剥き出しになったトマス様から立ち上がる香りに……変な気持ちではなく、食欲を誘われますの。
くんくん、とかいでしまったのは、けしてわたくしがいやらしいからではありません……わよね……?
「アスタ……やりづらい……だろうか。無理はしなくていい」
トマス様がたいそう気にしていらっしゃる様子でわたくしに問いかけましたの。
「綺麗に拭けたか確かめただけだわ。変な匂いなんてしなくってよ」
おいしそうと、聞こえないようにこっそりつぶやいてしまいましたわ。
少し落ち込んでいるトマス様に元気を取り戻してもらいたくって、その尖端をぺろりと舐め上げたんですの。
「うぁっ!? 手、でいいよアスタ」
トマス様にはサプライズだったようで、裏返った声を上げて、ぴくん、と感じなさったんですわ!
ご奉仕に感じ入ってもらえて……胸の中がほっこりとしてしまいますわ。
そっとトマス様のご自身を手で包みますと、彼の熱がじんわりと伝わって来ましたの。
もちろん、手だけ、なんてもったいないことはいたしませんわ。
トマス様の麓の宝石袋を指先で探って……止めましたの。
彼は寝込んでいて、今は愛の営みではなくて処理を手伝わせていただいているだけですの……。
ご体調を損ねないよう、ゆっくりと楽しんでいただくものではなく処理として済ませてしまうことにいたしましたの。
……寂しいけれど。
「咥えるわよ」
「……っ!」
はむ、とトマス様の舳先を咥えると、反発力のあるベッドがぼふんと揺れましたの。
かわいらしくて、思わずちゅ、ちゅと口づけてしまいますわ。
トマス様からは、青い果実の味がしましたの。
なんだか、いけない気分になってきて……。
トマス様から見えないようにと、深く咥えこんで顔を隠してしまいましたの。
ミーアキャットのように直立していたトマス様は、お口の中で暖かく包むと更に大きく膨張しましたの。
表皮を滴る蜜は瑞々しい果物の味わいなのに、バゲットよりもずっと硬いのですわ。
いつもより、口の中がはしたなくいっぱいに満ちてしまいますの……。
満ち満ちたままトマス様を深く含んだり、出したりいたしますと、水音が立って……恥ずかしいですの。
トマス様に気持ちよく感じていただきたくて、ちろちろと舐め進めていったんですの。
けれど、見上げた先のトマス様は、気持ちよさそうというよりは、苦しそうに見えて……。
早く出したくて苦しいのかしら、と思い、いつもトマス様の気に入ってくれるところを狙ってよくしていきましたの。
「ぁ、……んぁ、ん……!」
トマス様の息遣いが荒くなってきたのが聞こえて……うまくできてるのかなって感じて、うれしくなってきたのですの。
トマス様、気持ちよくなっていらして?
なんだかぽわぽわしてきて、一生懸命におくちを動かしてご奉仕していきましたの。
えっちじゃなくて、トマス様のご不便を取り除くだけの行為と自分に言い聞かせますの……。
「アスタ、出そうだ……!」
余裕のない上ずった声で、トマス様は終わりの近いことを伝えてくださいましたわ。
「口の中でよろしくてよ」
「ふぁ……ッ!!」
くちのなかで、トマス様の鳴らしたラッパのおとが白く響き渡りましたの。
トマス様に愛されて、命令していただいたときなら、高揚した気分のまま飲めてしまいますのに……。
「ん……」
トマス様の欲望が、なかなか喉に下りていかなくて……。
しばらくこらえて口に含んでいたのだけれど……タオルに、出してしまいましたの……。
「……」
「我慢できなくてすまない」
「いいのよ。……我慢なんてしたら……許さなかったわ」
お体を冷やしてはいけないので、汚れてしまったところをお清めして、暖かくしていただきましたの。
……拭くときのトマス様のご様子が、少しかわいかったですの。
0
お気に入りに追加
15
あなたにおすすめの小説
ちょっと大人な体験談はこちらです
神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な体験談です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではPixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。





甘すぎるドクターへ。どうか手加減して下さい。
海咲雪
恋愛
その日、新幹線の隣の席に疲れて寝ている男性がいた。
ただそれだけのはずだったのに……その日、私の世界に甘さが加わった。
「案外、本当に君以外いないかも」
「いいの? こんな可愛いことされたら、本当にもう逃してあげられないけど」
「もう奏葉の許可なしに近づいたりしない。だから……近づく前に奏葉に聞くから、ちゃんと許可を出してね」
そのドクターの甘さは手加減を知らない。
【登場人物】
末永 奏葉[すえなが かなは]・・・25歳。普通の会社員。気を遣い過ぎてしまう性格。
恩田 時哉[おんだ ときや]・・・27歳。医者。奏葉をからかう時もあるのに、甘すぎる?
田代 有我[たしろ ゆうが]・・・25歳。奏葉の同期。テキトーな性格だが、奏葉の変化には鋭い?
【作者に医療知識はありません。恋愛小説として楽しんで頂ければ幸いです!】
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
ヤンデレエリートの執愛婚で懐妊させられます
沖田弥子
恋愛
職場の後輩に恋人を略奪された澪。終業後に堪えきれず泣いていたところを、営業部のエリート社員、天王寺明夜に見つかってしまう。彼に優しく慰められながら居酒屋で事の顛末を話していたが、なぜか明夜と一夜を過ごすことに――!? 明夜は傷心した自分を慰めてくれただけだ、と考える澪だったが、翌朝「責任をとってほしい」と明夜に迫られ、婚姻届にサインしてしまった。突如始まった新婚生活。明夜は澪の心と身体を幸せで満たしてくれていたが、徐々に明夜のヤンデレな一面が見えてきて――執着強めな旦那様との極上溺愛ラブストーリー!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる