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ねぇ、お願い、くち……塞いで ※
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※くれは=葉室陽咲先輩です。拾い読みされている方のために一応。
触れ合いたいと願うくれはの言葉に、まどろんでいた欲望が拡大する。
とくんと心臓が跳ねて、一気に下腹部へ血が流れこむ。
くれはは熱い吐息を不規則に漏らしながら、ずれたハーフボンネットを正していた。
「もうとろとろだな……くれは、僕もくれはとひとつになりたい」
熱に浮かされた体を起こして、くれはに跨る。
ずっとくれはを求めて彷徨っていた熱い塊を、彼女の煮えたぎる火口にあてがう。
屹立がゴム越しに彼女の体に触れるだけで、電流が走ったように快感がほとばしった。
一気に奥まで突き入れて、無茶苦茶に犯してしまいたい衝動に駆られる。
彼女の可憐なロリィタ姿を見ていたらそのまま壊してしまいそうだ。
お姫様そのものの白桃ジャンパースカートのすそがまくれ上がって秘密をさらけ出している様は、まるで異次元空間のようだ。
だから接合部に僕が埋まっていくのを見ていた。
その無機質な光景に落ち着こうとしていた。
くれはそんな僕に、切なげな声で、問う。
「ねぇ、待って。……ん……うぅ……清春くん、わたしのこと、好きなの?」
はっとなって、くれはと目を合わせる。
時が止まる。
「大好きだよ。ずっと抱きしめていたい」
「うれしい……。……して……」
愛おしいくれはを押し潰してしまわないように、そっと抱きしめる。
心配する必要なんてなかった。
これ以上、無茶苦茶にする気になんてならなかった。
くれはの中はただ暖かくて柔らかくて、彼女が僕を受け入れてくれている、ということで胸にいっぱいになる。
ただ、その中にまどろんでいたかった。
「ああ……くれはの中はとても暖かくて、くれはと一緒だな」
「うん……っあ……」
時折目を閉じて口を開くくれはに、息が熱くなる。
蜜壁にねっとりと絡みつかれながら、ゆっくりと静かにつながっていく。
「くれはは奥まで入れても平気か?」
「奥に当たると……んっあっ……苦しいの……」
「苦しくしないから、心配しないで欲しい」
「清春くんは、いい、の……?」
「くれはとこうして抱き合えて、とても気持ちいいよ。くれはは気が利くし、ね」
適当なところでくれはの中を進むのをやめて、抱き合う。
べとべとの蜜口にこすれて、切っ先から絶え間なく甘い痺れが伝わる。
いや、唇も桃色のジャンパースカート越しの肌も、彼女と触れているところ全てから伝わる。
薄紅色の口元に、何度もキスを落とす。
何度目かのキスの後に、蜜壁がきゅんと狭まった。
その波が僕の敏感なところを流れていって、屹立内に白濁した欲望が流れこむのを感じる。
麗しい姫君様が潤んだ瞳で抱きついてくるのを感じて、胸も屹立も張り裂けんばかりに充足していた。
「駄目だよ、そんなにしたら。かわいいくれはにそんなにされたら、すぐに出てしまいそう」
「……嘘でもなんでも、……ふ、ぁ……かわいいって言ってくれると、うれしい……ん……」
くれはの頭の絢爛清楚なハーフボンネットと髪との接点をそっとなぞって、答える。
「くれはは繊細なレース飾りがよく似合ってかわいいし、それに、プリムみたいに芯が通ってるところも……素敵……だと思う」
くれははくすりと笑った。
「こうしてるときに、黙ってされると、寂しいの……。名前、呼んでくれるだけでいいから、呼んでね、清春くん」
「くれはを寂しくなんてさせない」
ピンク色のラインで拡張された目尻を垂らしながら、くれはは言った。
「さくらの季節は、夢のように短いって……」
「くれは?」
「ずっと一緒にいてね……」
「それ、僕が言いたかったのに。いつまでも一緒にいたい」
優美な装いで包まれたくれはの体を、そっと抱きしめて、撫でた。
くれはは待ち望んでいたかのようにすぐに抱き返してきて、嬉しげに目を閉じる。
その唇にささやかなキスを贈った。
「くれは、動くよ」
くれはのナカで僕の塊が冷めてしまわないうちに、抽送を再開した。
熱にとろけた蜜壁の感触はとても甘ったるく、僕は思わずうっと息を漏らす。
無茶苦茶になんてできそうになかった。
少しすり合うだけで、しびれるほどの快感に包まれる。
「……ふ……ぅ……くれはの中、とても柔らかくて……このまま融け合ってしまいたい」
くれははなぜか不安そうに聞いた。
「よくない……?」
「気持ちよくて……っ……くれは……」
ゆっくりと何回かくれはの中を前後させた。
蜜口からあふれた愛蜜が、ぬちゅりと接合部を濡らしている。
何度もこすれ合ったのに……くれはの気持ちのいいところが察せられないでいた。
だから、僕には聞く他に手段がない。
癖なのか、くれははまた右手で自分の襟元をつかんでいた。
屹立を止めると、ふぅと短く息を吐いて落ち着こうとする。
不安にならないで欲しいと、くれはのひたいを小さく撫でる。
「くれはの気持ちのいいところ、教えて欲しい」
「……清春くんの触ってくれるところは、どこも気持ちがいい」
「そうじゃなくて、くれはのナカの気持ちのいいところ」
「知りたいの……?」
「僕は、知りたい」
くれはは顔を少し横にそむけて、目をつむったまま小さくうなずいた。
「わたしも、知ってほしい、かな……」
「教えて。くれはのこと、ぜんぶ」
「うん……」
華やかなさくら色と淡いショコラ色とで彩られたくれはの花のかんばせが、小さく揺れた。
ガラス細工のように綺麗な碧い瞳をじっと見つめながら、どろりと溶けた蜜洞の中を熱い塊でくり抜きはじめる。
彼女のおなかの裏側から挟みこむように押し当て、愛撫する。
屹立が蜜壁に沈み込んでいく感覚はとても心地が良い。
そっと抱いたくれはの温度も。
「痛かったら言ってね」
「大丈夫だよ……」
蜜洞の浅い方から、狭い範囲を何度も何度も往復させて、くれはを確かめる。
「もっと……」
「ここ……?」
くれはは首を細かく左右に振って答えた。
「もっと……」
僕は屹立を進めて、重点的に撫ぜるところを奥にずらす。
くれはの様子を伺う。先に突き入れる。
この、繰り返し。
何度か繰り返したときに、くれはは握る手の力を強めて答えた。
「そこ……」
「くれは……ここ?」
くれはは目をぐっと結びながら、縦に頭を揺らした。
僕はすうと短く息を吸う。
一拍置かないと、壊れるまで穿ち続けてしまいそうだから。
「くれは……」
「もう一度、好きって聞かせてくれる?」
火照ったくれはの体を、優雅なジャンパースカートごとゆるく抱きしめて、答えた。
「大好きだよ……。大好きなくれはとひとつになれて、とてもうれしい」
「ええ……。……っ……ん……!」
愛蜜を掻き乱しながら、くれはの教えてくれた気持ちのいいところを行き来する。
くれはが本当に気持ちいいのかどうかなんて、分からない。
それでも彼女が言うのなら、今そこにして欲しいというのは本当だと思う。
だから、せっかく教えてくれたその気持ちを大事にして、愛でる。
なめらかな蜜壁の中に、溶け切っていない砂糖のような感触があった。
「くれはの中、とても不思議な形をしてる。素敵な、形だと思う」
「……ん……よく、分かん……な……あっ!」
「絡みついてきて、とても気持ちがいい」
「清春くん……あったかい……」
蜜洞が心持ち狭く締め付けて震えた。
くれはの中の複雑な形が僕の形に引っかかり絡まると、ぞくぞくと快感が吹き上がる。
規則的なリズムを刻みながら、くれはの蜜壷を存分に味わう。
屹立がとろけてしまいそうな愉悦に耽溺する。
くれはが育んできた蜜園の奥はとても表情豊かで気持ちが良い。
中だけではなく、抱きしめる体もまた、控えめながら優美な意匠が凝らされていて、抱き心地が良かった。
どちらにも、くれはの温もりがある。
そして、くれはの漏らす吐息はそれ以上に熱かった。
「……ん……んぅ……あ……」
「くれは……くれはの声、かわいくて好き。いつもの、凛々しい声も、話し方も、とても綺麗だけど。今の声も大好き」
「……っ……ふぁっ……」
くれはは手を口元に当てて、必死で声が出るのを抑えていた。
その様子がとてもいじらしい。
くれはがもしも人魚姫だったら、そんな苦労はしなくてよかったのかもしれない。
しかし彼女は声を失っていないから、吐息の奥には隠し切れない甘美な鳴き声が零れていた。
「くれは……」
「清春、くん……!んっ……んんっ……ねぇ、お願い、くち、つぁ……塞、いで……!」
「塞いでって?」
「お願、い……んんぅ……!ねぇ、塞いでよ……」
口元から喉元へと手を下ろしたくれはを見つめながら、少したじろいでしまう。
そしてようやく、彼女の口をキスで塞げた。
「ん……んん……っ……!ちゅ……」
唇が結ばれると、くれはは僕の首に腕を回して、引く。
彼女の柔らかい唇に、これまでより僅かに深く押し当たる。
触れ合った口元から伸びたのは、僕ではなく、くれはのものだった。
「ん……ちゅ……ちゅく……ちゅ……」
するりと伸ばされたくれはの舌に、絡めて抱きしめられる。
熱い美酒に酔いしれていると、吸われるようなそよ風の流れを感じた。
その間にも、蜜洞の弱いところに、屹立をこすり押し込んでいく。
愛蜜をかき出しながら塊を引くと、暖かな温もりのある蜜壁が粘りついてくる。
キスでもセックスでも繋がっているのにもっと近づきたくて、もどかしく感じながら抱きしめ合っていた。
「ちゅく……ん……やん……あっ……」
塞ぎきれない隙間がときどきできて、くれはの切なそうな声が漏れて聞こえる。
口元に隠し切れないピンク色の舌がなんとも艶めかしくて、とてもおいしそうに見える。
実際それは美味で、だから僕はすぐに迎え入れてしまう。
かわいい。愛欲に乱れていてもくれはは至極綺麗だった。
可憐な桃ロリ姿にぽっかりと開いた、蜜のしたたる鍾乳洞を、僕は夢中で打ち続けた。
抱き合い撫でて口を吸うと、全てが愛おしいくれはと結ばれているのだと感じる。
くれははたぶん無意識に身をよじらせていて、蜜洞にも穏やかな心地の良い揺らぎが加わる。
「ちゅく……ちゅ……ん……や……!」
とても気持ちがいい。
いつまでもくれはとつながっていたい。
でも、すぐにでもくれはに抱きしめられながら気持ちよくなってしまいたい。
そんな矛盾した想いに駆られる。
次第に息が熱くなってくる。
「んふぁっ……ちゅく……っ!ふぁ……っ……ん……!ちゅっ」
くれはの舌の根を、はむ、と唇でゆるく挟む。
とろりと濡れそぼった舌が、彼女の石で揺れているのが分かる。
ジャンスカの肩からすらりと伸びる柔らかい腕も、とても心地よく包んでくれている。
舌を絡め合いながら、それよりかは速やかに、彼女の弦を僕の弓でなぞる。
小さく漏れる綺麗な声が、僕の口の中に響く。
くれはがとてもかわいくて、愛おしくて、抱いた先を撫ぜる。
するとくれはは弓なりに体をしならせながら、恥ずかしそうに目を結んだ。
きゅうきゅうと絡みついてきて、屹立が熱くなっていく。
「くれは、僕、もう……」
くれはは蕩けたような嬉しげなでも儚げな笑顔で、応えてくれた。
「ぎゅ……んぅ……って……して……!」
「くれはのこと……離せない……!」
いてもたってもいられずに、くれはの体を抱きしめた。
くれはの確かな温もりが、たおやかな丸みを帯びた感触をともなって感じられる。
蜜奥の、気持ちのいいと教えてくれたところに、一心不乱に僕の屹立を擦り付ける。
くれはが知ってほしいと言ってくれたところに。
「ん……ふぁ……んぁ……っ!や……ん……っ……ああっ!」
「くれは……大好きだ」
抱き締め合って、唇を重ね合いながら全身でくれはを感じる。
2人の口まわりもくれはの花園にも蜜が零れているが、気にしている余裕もない。
お互いに溶かし合う。触れ合ったところに、濡れそぼった蜜壁が絡みつく。
かすんだような桃色の衣装に包まれて、乱れるくれはの姿もこの上なく愛らしい。
切っ先でその中を一撫でするたびに、屹立の先へ先へと絞り取られていく。
それでもくれはともっと抱きしめ合っていたくて、必死で抑えながら付き続けた。
「くれは……ッ!」
大きな波にさらわれきる前に、ゴムとともに欲望を引き抜いた。
残った力で、くれはに一層強く腕を回して、感じる。
限界をとうに超えていた屹立は、蜜口から離れても射精感が引くことはなかった。
くれはの温もりに熱せられた白濁が、噴き出るようにあふれた。
ぎゅっと抱きしめて抱きしめられながら、ゴムの中に吐精する。
びゅく、びゅく、と僕の中を吹き飛んでいく感覚がしびれるほど気持ち良い。
くれはめがけて飛び散る白濁液が、ゴムの先に溜まる。
くれはの腕に包まれているのが心地よくて、彼女に耽溺しながら、残った全てを解き放った。
射精してしまうと、お互いの体をとても暑く感じる。
でも、離せない。
暑いのに、くれはを抱きしめていられるのが幸せで、それで離せない。
そして、謝る。
「ごめん。僕だけ気持ちよくなってしまった」
そうなるだろうなと予想はしていたけれど、やっぱりくれはは、むすっとして答えた。
怒っているわけではなく、ただ、不満そうだ。
「謝るところは、そこじゃないの」
何か言われるだろうなと予想はしていたけれど、その答えまでは考えが至らない。
「……くれはは、どうして欲しかった」
「清春くんはどうして欲しかったの?」
「何も不満なんてない。くれはは一緒に気持ちよくなりたいということを聞いてくれて、恥ずかしいのに、教えてくれたし。大好きなくれはと一つになれて、とても嬉しかった」
過去形にしてしまうところが、自信ないなと我ながら思う。
「なら、それだけでいい」
「え?」
「何も不満がないなら、残念そうにしないで欲しいの」
そういうくれはの顔は、不満そう、というよりは寂しそうに、見えた。
強く抱きしめるのは暑苦しい気がしたので、また、手を握りながら、想いを伝える。
「くれはと抱きしめ合ってとても幸せだ。大好き」
ハーフボンネットのふちにあるくれはの耳元にそっとキスをする。
倦怠感が残っているのに、不思議と心は軽い。
ふわふわ浮いている心地さえする。
「うん……」
くれはも眠たげな目で口元を緩めながら答えてくれた。
ただ、返事は少ない。
それでも、気持ちを伝えられただけで幸せだ。
触れ合いたいと願うくれはの言葉に、まどろんでいた欲望が拡大する。
とくんと心臓が跳ねて、一気に下腹部へ血が流れこむ。
くれはは熱い吐息を不規則に漏らしながら、ずれたハーフボンネットを正していた。
「もうとろとろだな……くれは、僕もくれはとひとつになりたい」
熱に浮かされた体を起こして、くれはに跨る。
ずっとくれはを求めて彷徨っていた熱い塊を、彼女の煮えたぎる火口にあてがう。
屹立がゴム越しに彼女の体に触れるだけで、電流が走ったように快感がほとばしった。
一気に奥まで突き入れて、無茶苦茶に犯してしまいたい衝動に駆られる。
彼女の可憐なロリィタ姿を見ていたらそのまま壊してしまいそうだ。
お姫様そのものの白桃ジャンパースカートのすそがまくれ上がって秘密をさらけ出している様は、まるで異次元空間のようだ。
だから接合部に僕が埋まっていくのを見ていた。
その無機質な光景に落ち着こうとしていた。
くれはそんな僕に、切なげな声で、問う。
「ねぇ、待って。……ん……うぅ……清春くん、わたしのこと、好きなの?」
はっとなって、くれはと目を合わせる。
時が止まる。
「大好きだよ。ずっと抱きしめていたい」
「うれしい……。……して……」
愛おしいくれはを押し潰してしまわないように、そっと抱きしめる。
心配する必要なんてなかった。
これ以上、無茶苦茶にする気になんてならなかった。
くれはの中はただ暖かくて柔らかくて、彼女が僕を受け入れてくれている、ということで胸にいっぱいになる。
ただ、その中にまどろんでいたかった。
「ああ……くれはの中はとても暖かくて、くれはと一緒だな」
「うん……っあ……」
時折目を閉じて口を開くくれはに、息が熱くなる。
蜜壁にねっとりと絡みつかれながら、ゆっくりと静かにつながっていく。
「くれはは奥まで入れても平気か?」
「奥に当たると……んっあっ……苦しいの……」
「苦しくしないから、心配しないで欲しい」
「清春くんは、いい、の……?」
「くれはとこうして抱き合えて、とても気持ちいいよ。くれはは気が利くし、ね」
適当なところでくれはの中を進むのをやめて、抱き合う。
べとべとの蜜口にこすれて、切っ先から絶え間なく甘い痺れが伝わる。
いや、唇も桃色のジャンパースカート越しの肌も、彼女と触れているところ全てから伝わる。
薄紅色の口元に、何度もキスを落とす。
何度目かのキスの後に、蜜壁がきゅんと狭まった。
その波が僕の敏感なところを流れていって、屹立内に白濁した欲望が流れこむのを感じる。
麗しい姫君様が潤んだ瞳で抱きついてくるのを感じて、胸も屹立も張り裂けんばかりに充足していた。
「駄目だよ、そんなにしたら。かわいいくれはにそんなにされたら、すぐに出てしまいそう」
「……嘘でもなんでも、……ふ、ぁ……かわいいって言ってくれると、うれしい……ん……」
くれはの頭の絢爛清楚なハーフボンネットと髪との接点をそっとなぞって、答える。
「くれはは繊細なレース飾りがよく似合ってかわいいし、それに、プリムみたいに芯が通ってるところも……素敵……だと思う」
くれははくすりと笑った。
「こうしてるときに、黙ってされると、寂しいの……。名前、呼んでくれるだけでいいから、呼んでね、清春くん」
「くれはを寂しくなんてさせない」
ピンク色のラインで拡張された目尻を垂らしながら、くれはは言った。
「さくらの季節は、夢のように短いって……」
「くれは?」
「ずっと一緒にいてね……」
「それ、僕が言いたかったのに。いつまでも一緒にいたい」
優美な装いで包まれたくれはの体を、そっと抱きしめて、撫でた。
くれはは待ち望んでいたかのようにすぐに抱き返してきて、嬉しげに目を閉じる。
その唇にささやかなキスを贈った。
「くれは、動くよ」
くれはのナカで僕の塊が冷めてしまわないうちに、抽送を再開した。
熱にとろけた蜜壁の感触はとても甘ったるく、僕は思わずうっと息を漏らす。
無茶苦茶になんてできそうになかった。
少しすり合うだけで、しびれるほどの快感に包まれる。
「……ふ……ぅ……くれはの中、とても柔らかくて……このまま融け合ってしまいたい」
くれははなぜか不安そうに聞いた。
「よくない……?」
「気持ちよくて……っ……くれは……」
ゆっくりと何回かくれはの中を前後させた。
蜜口からあふれた愛蜜が、ぬちゅりと接合部を濡らしている。
何度もこすれ合ったのに……くれはの気持ちのいいところが察せられないでいた。
だから、僕には聞く他に手段がない。
癖なのか、くれははまた右手で自分の襟元をつかんでいた。
屹立を止めると、ふぅと短く息を吐いて落ち着こうとする。
不安にならないで欲しいと、くれはのひたいを小さく撫でる。
「くれはの気持ちのいいところ、教えて欲しい」
「……清春くんの触ってくれるところは、どこも気持ちがいい」
「そうじゃなくて、くれはのナカの気持ちのいいところ」
「知りたいの……?」
「僕は、知りたい」
くれはは顔を少し横にそむけて、目をつむったまま小さくうなずいた。
「わたしも、知ってほしい、かな……」
「教えて。くれはのこと、ぜんぶ」
「うん……」
華やかなさくら色と淡いショコラ色とで彩られたくれはの花のかんばせが、小さく揺れた。
ガラス細工のように綺麗な碧い瞳をじっと見つめながら、どろりと溶けた蜜洞の中を熱い塊でくり抜きはじめる。
彼女のおなかの裏側から挟みこむように押し当て、愛撫する。
屹立が蜜壁に沈み込んでいく感覚はとても心地が良い。
そっと抱いたくれはの温度も。
「痛かったら言ってね」
「大丈夫だよ……」
蜜洞の浅い方から、狭い範囲を何度も何度も往復させて、くれはを確かめる。
「もっと……」
「ここ……?」
くれはは首を細かく左右に振って答えた。
「もっと……」
僕は屹立を進めて、重点的に撫ぜるところを奥にずらす。
くれはの様子を伺う。先に突き入れる。
この、繰り返し。
何度か繰り返したときに、くれはは握る手の力を強めて答えた。
「そこ……」
「くれは……ここ?」
くれはは目をぐっと結びながら、縦に頭を揺らした。
僕はすうと短く息を吸う。
一拍置かないと、壊れるまで穿ち続けてしまいそうだから。
「くれは……」
「もう一度、好きって聞かせてくれる?」
火照ったくれはの体を、優雅なジャンパースカートごとゆるく抱きしめて、答えた。
「大好きだよ……。大好きなくれはとひとつになれて、とてもうれしい」
「ええ……。……っ……ん……!」
愛蜜を掻き乱しながら、くれはの教えてくれた気持ちのいいところを行き来する。
くれはが本当に気持ちいいのかどうかなんて、分からない。
それでも彼女が言うのなら、今そこにして欲しいというのは本当だと思う。
だから、せっかく教えてくれたその気持ちを大事にして、愛でる。
なめらかな蜜壁の中に、溶け切っていない砂糖のような感触があった。
「くれはの中、とても不思議な形をしてる。素敵な、形だと思う」
「……ん……よく、分かん……な……あっ!」
「絡みついてきて、とても気持ちがいい」
「清春くん……あったかい……」
蜜洞が心持ち狭く締め付けて震えた。
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どちらにも、くれはの温もりがある。
そして、くれはの漏らす吐息はそれ以上に熱かった。
「……ん……んぅ……あ……」
「くれは……くれはの声、かわいくて好き。いつもの、凛々しい声も、話し方も、とても綺麗だけど。今の声も大好き」
「……っ……ふぁっ……」
くれはは手を口元に当てて、必死で声が出るのを抑えていた。
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「くれは……」
「清春、くん……!んっ……んんっ……ねぇ、お願い、くち、つぁ……塞、いで……!」
「塞いでって?」
「お願、い……んんぅ……!ねぇ、塞いでよ……」
口元から喉元へと手を下ろしたくれはを見つめながら、少したじろいでしまう。
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「ん……んん……っ……!ちゅ……」
唇が結ばれると、くれはは僕の首に腕を回して、引く。
彼女の柔らかい唇に、これまでより僅かに深く押し当たる。
触れ合った口元から伸びたのは、僕ではなく、くれはのものだった。
「ん……ちゅ……ちゅく……ちゅ……」
するりと伸ばされたくれはの舌に、絡めて抱きしめられる。
熱い美酒に酔いしれていると、吸われるようなそよ風の流れを感じた。
その間にも、蜜洞の弱いところに、屹立をこすり押し込んでいく。
愛蜜をかき出しながら塊を引くと、暖かな温もりのある蜜壁が粘りついてくる。
キスでもセックスでも繋がっているのにもっと近づきたくて、もどかしく感じながら抱きしめ合っていた。
「ちゅく……ん……やん……あっ……」
塞ぎきれない隙間がときどきできて、くれはの切なそうな声が漏れて聞こえる。
口元に隠し切れないピンク色の舌がなんとも艶めかしくて、とてもおいしそうに見える。
実際それは美味で、だから僕はすぐに迎え入れてしまう。
かわいい。愛欲に乱れていてもくれはは至極綺麗だった。
可憐な桃ロリ姿にぽっかりと開いた、蜜のしたたる鍾乳洞を、僕は夢中で打ち続けた。
抱き合い撫でて口を吸うと、全てが愛おしいくれはと結ばれているのだと感じる。
くれははたぶん無意識に身をよじらせていて、蜜洞にも穏やかな心地の良い揺らぎが加わる。
「ちゅく……ちゅ……ん……や……!」
とても気持ちがいい。
いつまでもくれはとつながっていたい。
でも、すぐにでもくれはに抱きしめられながら気持ちよくなってしまいたい。
そんな矛盾した想いに駆られる。
次第に息が熱くなってくる。
「んふぁっ……ちゅく……っ!ふぁ……っ……ん……!ちゅっ」
くれはの舌の根を、はむ、と唇でゆるく挟む。
とろりと濡れそぼった舌が、彼女の石で揺れているのが分かる。
ジャンスカの肩からすらりと伸びる柔らかい腕も、とても心地よく包んでくれている。
舌を絡め合いながら、それよりかは速やかに、彼女の弦を僕の弓でなぞる。
小さく漏れる綺麗な声が、僕の口の中に響く。
くれはがとてもかわいくて、愛おしくて、抱いた先を撫ぜる。
するとくれはは弓なりに体をしならせながら、恥ずかしそうに目を結んだ。
きゅうきゅうと絡みついてきて、屹立が熱くなっていく。
「くれは、僕、もう……」
くれはは蕩けたような嬉しげなでも儚げな笑顔で、応えてくれた。
「ぎゅ……んぅ……って……して……!」
「くれはのこと……離せない……!」
いてもたってもいられずに、くれはの体を抱きしめた。
くれはの確かな温もりが、たおやかな丸みを帯びた感触をともなって感じられる。
蜜奥の、気持ちのいいと教えてくれたところに、一心不乱に僕の屹立を擦り付ける。
くれはが知ってほしいと言ってくれたところに。
「ん……ふぁ……んぁ……っ!や……ん……っ……ああっ!」
「くれは……大好きだ」
抱き締め合って、唇を重ね合いながら全身でくれはを感じる。
2人の口まわりもくれはの花園にも蜜が零れているが、気にしている余裕もない。
お互いに溶かし合う。触れ合ったところに、濡れそぼった蜜壁が絡みつく。
かすんだような桃色の衣装に包まれて、乱れるくれはの姿もこの上なく愛らしい。
切っ先でその中を一撫でするたびに、屹立の先へ先へと絞り取られていく。
それでもくれはともっと抱きしめ合っていたくて、必死で抑えながら付き続けた。
「くれは……ッ!」
大きな波にさらわれきる前に、ゴムとともに欲望を引き抜いた。
残った力で、くれはに一層強く腕を回して、感じる。
限界をとうに超えていた屹立は、蜜口から離れても射精感が引くことはなかった。
くれはの温もりに熱せられた白濁が、噴き出るようにあふれた。
ぎゅっと抱きしめて抱きしめられながら、ゴムの中に吐精する。
びゅく、びゅく、と僕の中を吹き飛んでいく感覚がしびれるほど気持ち良い。
くれはめがけて飛び散る白濁液が、ゴムの先に溜まる。
くれはの腕に包まれているのが心地よくて、彼女に耽溺しながら、残った全てを解き放った。
射精してしまうと、お互いの体をとても暑く感じる。
でも、離せない。
暑いのに、くれはを抱きしめていられるのが幸せで、それで離せない。
そして、謝る。
「ごめん。僕だけ気持ちよくなってしまった」
そうなるだろうなと予想はしていたけれど、やっぱりくれはは、むすっとして答えた。
怒っているわけではなく、ただ、不満そうだ。
「謝るところは、そこじゃないの」
何か言われるだろうなと予想はしていたけれど、その答えまでは考えが至らない。
「……くれはは、どうして欲しかった」
「清春くんはどうして欲しかったの?」
「何も不満なんてない。くれはは一緒に気持ちよくなりたいということを聞いてくれて、恥ずかしいのに、教えてくれたし。大好きなくれはと一つになれて、とても嬉しかった」
過去形にしてしまうところが、自信ないなと我ながら思う。
「なら、それだけでいい」
「え?」
「何も不満がないなら、残念そうにしないで欲しいの」
そういうくれはの顔は、不満そう、というよりは寂しそうに、見えた。
強く抱きしめるのは暑苦しい気がしたので、また、手を握りながら、想いを伝える。
「くれはと抱きしめ合ってとても幸せだ。大好き」
ハーフボンネットのふちにあるくれはの耳元にそっとキスをする。
倦怠感が残っているのに、不思議と心は軽い。
ふわふわ浮いている心地さえする。
「うん……」
くれはも眠たげな目で口元を緩めながら答えてくれた。
ただ、返事は少ない。
それでも、気持ちを伝えられただけで幸せだ。
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