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第281話
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小さな地震に思えたそれは、僅か数秒ばかり後に恐ろしい激震へと変貌した。
地面に間違いなく就いているはずの両足。しかし直下から突き上げられている様にも感じられる衝撃によって足は浮き、まともに立つことすら叶わない。
いくら力があろうともどこか踏ん張ることが出来なければ何の意味もない、何度も味わった感覚を無理やり体験させられていた。
吐きそうだ。
それに何より……
「揺れが酷過ぎてっ、立ってられない……!」
「ちっ、これでいいだろう」
そんな私を救ったのは、上空からの不遜な声であった。
「た……助かった……」
ふわりと、全身が何故浮かび上がる奇妙な体験に違和感を覚えつつ、しかし揺れ蠢く地面に立つよりはましだと安堵のため息を漏らす。
果て無く続くように見えるダンジョンの草原。風とスライムだけが暢気に跳ねる光景が一転、何処までも伝播する激しい揺れに揉みしだかれ、水平線が全く定まらない。
揺れの影響を受けない空中から見ているからこそ、なおのことその激しさを一目で理解できた。
心臓が激しく鼓動を始める。
地震への緊張? 激しい運動に息が上がった?
――違う、これは本能にも近い無意識が何かに気付き、沸き上がる恐怖に凍り付いているから。
「カナリアっ! これってもしかして……!」
「ここは世界と狭間の中間に創られた空間。当然地球のプレートや断層、噴火などの影響一切を受けつけない。あり得るとすれば……」
胸のざわめきが一層の事激しく泡立つ。
私はこれを知っている。
いや、私たちはこの地震を、ごく最近も体験しているっ!
そしてっ、私の予想が正しければこの後起こるであろうことは……!
「不味いぞ……おいフォリアっ、今すぐここから出るんだっ!」
「分かってる! 先に行くよ! 『アクセラレーション』」
既に揺れは収まっていた。
背後から掛かる声もそのままに、コートを翻して地面を駆ける。
今は何時だ? どれだけの人が起きている? 逃げる場所がある? どれだけの人が気付いている?
皆は真実を知らない、だが先日の地震からダンジョンが大量に発生したのは知っている。
崩壊についても現実感こそないものの、もし再び地震があれば起こるのではないかと不安に思っている人は多々居た。
お願い……! 私が行くまでどうにか逃げて耐えて……!
「見えたっ!」
虚空からぬるりとカリバーが抜き取られた。
己とと相棒が互いに空気を切り裂き、一陣の風となってダンジョンの入口へと猛進する。
ついに素朴な石造りの扉が視界の中心へ捉えられた。
全速直進。わざわざ扉の前に立ち止まり開けることすら時間が惜しい、どうせここも崩壊するのなら扉なぞ叩き壊してくれる。
「ゼああああァァァァッ!」
だが……
「げ……ぇ……っ!? なんで……っ」
間違いなく中心へ全力の叩きつけを行ったはずのこの身は、あえなく弾き飛ばされた。
そこに座するのは傷一つなく聳え立つ扉。
巻き上げられた土に塗れ薄汚れながらも、欠けや罅は小指の爪ほど存在しなかった。
何故開かない……!?
不味い不味い不味い不味い不味い不味い不味い不味い不味い不味い不味い不味い不味い不味い不味い不味い……っ
どれだけ崩壊した? 今の時点でどれほどのレベルが外に解き放たれた? 新しく生まれたダンジョンは? モンスターのレベルは? 対処できる人間の数は?
町の中心に存在するダンジョン一つが崩壊した時ですら、周囲の探索者や警官が駆り出されての大規模な警備体制が敷かれるのに――無理だ、足りるわけがない……対応しきれるはずがない……!
ああ、確かに銃はある。
最新式の銃だ。誰にでも扱え、レベル五万までの相手なら屠ることが出来る、夢のような武器だ。
……だが小さな筒三つで、無限に振り続ける雨全てを凌ぐことなど決して叶わない。
焦りが後頭部がじりじりとした熱で焼き始めた。
思考が狭まっているのが理解できた、だがどうしようもない。
「皆が……皆が死んじゃう……! 早く出ないと、早く戦わないと……っ!」
「冷静になれっ! 思考を止めるなッ!」
瞬間、雷鳴の如く閃いた一声が背後から突き刺し、同時にバケツ一杯ほどの水が頭上から降り注いだ。
「……息を吐け、そして思い切り吸い込め。数秒止め、再び全て吐き出せ。所謂深呼吸だ。焦りは神をも殺す、焦げる程の激情に駆られた程冷たく心を保て」
額に張り付いた髪から水が垂れる。
言われるがままに肺を震わせれば、ダンジョンの外とは異なる温い空気が全身に満ちた。
後頭部は未だに熱い。だが燃え上がる炎ではなく緩やかな熾火、冷静ながらも暢気ではないという象徴へ変わっていた。
「……もう大丈夫」
「扉は既に開かないのだな……ダンジョンとはダムだ。暴力的なまでに溢れ出す魔力を、少しでも留めておくためのダムなのだ。一度大きな穴が開けば魔天楼の影響で吸い込みが起こるものの、まず穴が開くまでの構造は変わっていない」
カナリアの小さな嘆息。
「一枚の分厚い板より無数の薄い板を重ねた方がより強固になる様に、ただ空間へ魔力をのさばらせるのではなく、無数のモンスター一匹一匹が魔力を蓄えることで、より大量の魔力を蓄え凌ぐことが出来る。だが耐え切れないほど膨大な魔力が一度に流れ込めば……」
再び確かめる様に扉を押した彼女の背後で、スライムが何かに耐え切れなかったかの如く爆散した。
さあ、どうする?
いっそ挑発的にも見える彼女の視線が突き刺さった。
既に情報は出そろっている。
これまでの経験、聞いた話、全てがかちりかちりと組み合わさり、私がすべきことを指し示す。
ダンジョンの罅割れが大きければ大きいほど当然魔力がそこから漏れる。
材料が多いわけだ。当然ダンジョン内のモンスターのレベルが上昇するが、崩壊の場合罅が大きくなる前の基準でモンスターが存在するので、結局耐え切れずに砕けてしまう。
つまり、耐えられるほどのダム……つまりモンスターを作ればいいわけだ。
だが小粒のモンスターは大量に存在し、一つ一つ潰したところでそもそも魔力の許容量が小さいのだから、新しく多少大きな器が生まれたところで全てを受けきることはできない。
元々大きな器をひとつ創り直した方が、何百倍も効率的だ。
大量の魔力を受け止められるということは、ダンジョン内で最もレベルの高い存在。
「――ボスを探して倒そう、それでいいよね」
「そうだ! 奴らこそが最も巨大なダムッ! 奴が限界を迎える前に討伐し新たなボス、許容量が今より多い存在をダンジョンシステムに創らせるっ! 一時的に内部のモンスターの平均レベルは上がるが構わん! 新たなダンジョンとしてここを創り直し、急いで脱出するんだっ!」
地面に間違いなく就いているはずの両足。しかし直下から突き上げられている様にも感じられる衝撃によって足は浮き、まともに立つことすら叶わない。
いくら力があろうともどこか踏ん張ることが出来なければ何の意味もない、何度も味わった感覚を無理やり体験させられていた。
吐きそうだ。
それに何より……
「揺れが酷過ぎてっ、立ってられない……!」
「ちっ、これでいいだろう」
そんな私を救ったのは、上空からの不遜な声であった。
「た……助かった……」
ふわりと、全身が何故浮かび上がる奇妙な体験に違和感を覚えつつ、しかし揺れ蠢く地面に立つよりはましだと安堵のため息を漏らす。
果て無く続くように見えるダンジョンの草原。風とスライムだけが暢気に跳ねる光景が一転、何処までも伝播する激しい揺れに揉みしだかれ、水平線が全く定まらない。
揺れの影響を受けない空中から見ているからこそ、なおのことその激しさを一目で理解できた。
心臓が激しく鼓動を始める。
地震への緊張? 激しい運動に息が上がった?
――違う、これは本能にも近い無意識が何かに気付き、沸き上がる恐怖に凍り付いているから。
「カナリアっ! これってもしかして……!」
「ここは世界と狭間の中間に創られた空間。当然地球のプレートや断層、噴火などの影響一切を受けつけない。あり得るとすれば……」
胸のざわめきが一層の事激しく泡立つ。
私はこれを知っている。
いや、私たちはこの地震を、ごく最近も体験しているっ!
そしてっ、私の予想が正しければこの後起こるであろうことは……!
「不味いぞ……おいフォリアっ、今すぐここから出るんだっ!」
「分かってる! 先に行くよ! 『アクセラレーション』」
既に揺れは収まっていた。
背後から掛かる声もそのままに、コートを翻して地面を駆ける。
今は何時だ? どれだけの人が起きている? 逃げる場所がある? どれだけの人が気付いている?
皆は真実を知らない、だが先日の地震からダンジョンが大量に発生したのは知っている。
崩壊についても現実感こそないものの、もし再び地震があれば起こるのではないかと不安に思っている人は多々居た。
お願い……! 私が行くまでどうにか逃げて耐えて……!
「見えたっ!」
虚空からぬるりとカリバーが抜き取られた。
己とと相棒が互いに空気を切り裂き、一陣の風となってダンジョンの入口へと猛進する。
ついに素朴な石造りの扉が視界の中心へ捉えられた。
全速直進。わざわざ扉の前に立ち止まり開けることすら時間が惜しい、どうせここも崩壊するのなら扉なぞ叩き壊してくれる。
「ゼああああァァァァッ!」
だが……
「げ……ぇ……っ!? なんで……っ」
間違いなく中心へ全力の叩きつけを行ったはずのこの身は、あえなく弾き飛ばされた。
そこに座するのは傷一つなく聳え立つ扉。
巻き上げられた土に塗れ薄汚れながらも、欠けや罅は小指の爪ほど存在しなかった。
何故開かない……!?
不味い不味い不味い不味い不味い不味い不味い不味い不味い不味い不味い不味い不味い不味い不味い不味い……っ
どれだけ崩壊した? 今の時点でどれほどのレベルが外に解き放たれた? 新しく生まれたダンジョンは? モンスターのレベルは? 対処できる人間の数は?
町の中心に存在するダンジョン一つが崩壊した時ですら、周囲の探索者や警官が駆り出されての大規模な警備体制が敷かれるのに――無理だ、足りるわけがない……対応しきれるはずがない……!
ああ、確かに銃はある。
最新式の銃だ。誰にでも扱え、レベル五万までの相手なら屠ることが出来る、夢のような武器だ。
……だが小さな筒三つで、無限に振り続ける雨全てを凌ぐことなど決して叶わない。
焦りが後頭部がじりじりとした熱で焼き始めた。
思考が狭まっているのが理解できた、だがどうしようもない。
「皆が……皆が死んじゃう……! 早く出ないと、早く戦わないと……っ!」
「冷静になれっ! 思考を止めるなッ!」
瞬間、雷鳴の如く閃いた一声が背後から突き刺し、同時にバケツ一杯ほどの水が頭上から降り注いだ。
「……息を吐け、そして思い切り吸い込め。数秒止め、再び全て吐き出せ。所謂深呼吸だ。焦りは神をも殺す、焦げる程の激情に駆られた程冷たく心を保て」
額に張り付いた髪から水が垂れる。
言われるがままに肺を震わせれば、ダンジョンの外とは異なる温い空気が全身に満ちた。
後頭部は未だに熱い。だが燃え上がる炎ではなく緩やかな熾火、冷静ながらも暢気ではないという象徴へ変わっていた。
「……もう大丈夫」
「扉は既に開かないのだな……ダンジョンとはダムだ。暴力的なまでに溢れ出す魔力を、少しでも留めておくためのダムなのだ。一度大きな穴が開けば魔天楼の影響で吸い込みが起こるものの、まず穴が開くまでの構造は変わっていない」
カナリアの小さな嘆息。
「一枚の分厚い板より無数の薄い板を重ねた方がより強固になる様に、ただ空間へ魔力をのさばらせるのではなく、無数のモンスター一匹一匹が魔力を蓄えることで、より大量の魔力を蓄え凌ぐことが出来る。だが耐え切れないほど膨大な魔力が一度に流れ込めば……」
再び確かめる様に扉を押した彼女の背後で、スライムが何かに耐え切れなかったかの如く爆散した。
さあ、どうする?
いっそ挑発的にも見える彼女の視線が突き刺さった。
既に情報は出そろっている。
これまでの経験、聞いた話、全てがかちりかちりと組み合わさり、私がすべきことを指し示す。
ダンジョンの罅割れが大きければ大きいほど当然魔力がそこから漏れる。
材料が多いわけだ。当然ダンジョン内のモンスターのレベルが上昇するが、崩壊の場合罅が大きくなる前の基準でモンスターが存在するので、結局耐え切れずに砕けてしまう。
つまり、耐えられるほどのダム……つまりモンスターを作ればいいわけだ。
だが小粒のモンスターは大量に存在し、一つ一つ潰したところでそもそも魔力の許容量が小さいのだから、新しく多少大きな器が生まれたところで全てを受けきることはできない。
元々大きな器をひとつ創り直した方が、何百倍も効率的だ。
大量の魔力を受け止められるということは、ダンジョン内で最もレベルの高い存在。
「――ボスを探して倒そう、それでいいよね」
「そうだ! 奴らこそが最も巨大なダムッ! 奴が限界を迎える前に討伐し新たなボス、許容量が今より多い存在をダンジョンシステムに創らせるっ! 一時的に内部のモンスターの平均レベルは上がるが構わん! 新たなダンジョンとしてここを創り直し、急いで脱出するんだっ!」
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