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第二百四十七話
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「貴女が隠している全てを……崩壊で消えるこの世界を救う方法を、貴女なら分かるはず」
沈黙。
「――何を言っているのかさっぱりだ」
漸く口を開いた彼女の言葉にやはり、私の確信は一層増していく。
彼女は出来ないことを出来ないと、相手の心情を気にせずはっきり言うタイプだ。
意図的な無視は、彼女が私の求める答えを知っていると言っているようなものだ。
どうした物かと言わんばかりに、カナリアの視線がママへ向いた。
「ごめんママ、ちょっとこの部屋から離れてくれる?」
「フォリアちゃん、危ないことは……」
その先を彼女が口にする前に、手のひらを掴んで首を振る。
「ごめん――もう、やるって決めたから」
心配をかけてしまうのは分かる、私の戦いを聞いて苦しませてしまうのかもしれない。
それでも、今私たちの前にある問題は、決して無視や放置をできるものではない。
放置すれば私の大切な全てが無くなる。
守るなら戦わないとだめだ、たとえそこに何があっても。
「ずっと疑問に思ってた、貴女の変なところを」
変な所と言っても彼女の性格な料理の発想ではない。そっちは変な所しかないから当然だが、ここでいう変なところは彼女の発言や行動の事だ。
一見すると、カナリアの発言や行動は矛盾に満ちている。
カナリアとママは、こうやって彼女が肉体を再生させるまで出会ったことがなかったはずなのは、ママからの発言で分かっている。
しかし一方で、何故か妙に私たちの元家に詳しかったり、パパがひそかに作っていたこの地下室の存在を知っていた。
これは六年間ママの身体に入っていた彼女には、決して知り得ないはずの情報だ。
そして剣崎さんについても何か知っているようで、やはり『こいつは信頼できる』と謎の自信を持っている。
最初は全てで任せ、あるいは異世界から来た彼女なのだから日本語が下手だったり、時々変な口調になってもおかしくないと流していた。
でもそれでは説明できない証拠が積み重なっていって、それはもう見逃せないほど大きくなってしまっている。
――もし、カナリアの言葉がすべて真実だとしたら?
それが私の行きついた考え。
一件すべて矛盾している話がすべて真実で、カナリアは何一つ嘘や演技をしていないとしたら。
彼女は真実を語っていて、性格や行動、人間関係なども全て本当に知っているのだとしたら。
私は知っている。
他の誰もが忘れてしまうけれども、確かに世界に存在していた真実があることを。
そしてそれは笑ってしまうほど簡単に、皆の記憶から消え去ってしまうことを。
「――ダンジョンの崩壊か、他に原因があるのかは分からない。けどママも、私も、誰も彼もが忘れてしまっているけど、貴女だけは知っている過去がある……違う?」
知っているはずなのに知らない。
そんな条件を成り立たせることが出来るのなんて、それくらいしかないだろう。
腕を組み黙りこくるカナリア。
「本当に、聡いな貴様は。ああ、そうだ。おおよそ貴様の言う通りだとも」
雑音が一切無い、互いの小さな呼吸音だけが響く地下室で彼女の目を見つめ続けると、カナリアは音を上げ渋々頷いた。
「だが聞いてどうする? 全て私の演技かもしれないし、貴様を都合よく利用するかもしれんぞ」
彼女の言う通りだ。
もしかしたらこうやって心配しているのも、いい人のような素振りをしてこちらの疑いを晴らし、上手く操るためかもしれない。
一つを疑えばもう一つ、そしてもう一つと、次から次へ疑問は湧き出してしまう。
「この地下室の存在を知ってるってことはパパが貴女を信頼していて、だからこそ話したんだと思う。出会ったばかりのカナリアを完全に信じることはできないかもしれないけど、私はパパが信じたカナリアを信じる」
疑うことは簡単だ、だがそれに何の意味がある?
私はこの世界を救いたい。
なにもかもが理不尽に壊されて、忘れて、何も知ることなくすべてが消えて行ってしまうこの世界を。
騙されてようが利用されていようが構わない、それより今目の前にある可能性を捨てるほうが何倍も恐ろしい。
あと単純に命がけで魔蝕治してくれたし、多分良い人だろうとも思っている。
「だから教えて。皆を、この世界を救う方法を」
別に命を粗末に投げ捨てるわけじゃない。
投げやりに、自分なんか死んでもいいと思っているわけでもない。
死ぬのは怖い、今だって当然だ。
だがそれ以上に失うのが恐ろしいものが、私はこの一年で想像以上にたくさん出来てしまった、ただそれだけのこと。
カナリアの肩をがしりと握りしめる。
真偽に関わらず、何かを言うまで絶対に逃がすつもりはない。
「分かった分かった、痛いから離せ」
ぺちぺちと払いのけられる私の手。
「私はこの六年間を三度繰り返している。とある男を殺すために多くの人間や組織、そして国を巻き込み、三度失敗したからだ」
「……それ、確か魔蝕を治すあの武器の説明の時にも、似たようなこと言ってたって琉希に聞いたんだけど」
私の魔蝕を治した深紅の剣。
あれはカナリアが恐ろしく出し渋っており、最後の最後に初めて存在を明かしたらしい。
深紅の剣は世界各地に存在する、次元の狭間から魔力を汲み上げるための蒼い塔――あれはその幻影のようなものらしいが――それを手のひら大にまで小さく改良した物。
当然効果も同じく、突き刺した場所から魔力を吸い上げるものだと聞いている。
「あの剣は本来、相手の魔力を無理やり全て引き摺り剥がし、一切の魔法を封じるために創ったのだ。かの男の魔法を確実に封じるためにな。その男の名前は……」
誰かの嚥下音が鼓膜を打つ。
「――男の名前はクレスト。この世界ではダカールと名乗り、探索者協会の会長としても顔の知れている、異世界の国王だよ」
沈黙。
「――何を言っているのかさっぱりだ」
漸く口を開いた彼女の言葉にやはり、私の確信は一層増していく。
彼女は出来ないことを出来ないと、相手の心情を気にせずはっきり言うタイプだ。
意図的な無視は、彼女が私の求める答えを知っていると言っているようなものだ。
どうした物かと言わんばかりに、カナリアの視線がママへ向いた。
「ごめんママ、ちょっとこの部屋から離れてくれる?」
「フォリアちゃん、危ないことは……」
その先を彼女が口にする前に、手のひらを掴んで首を振る。
「ごめん――もう、やるって決めたから」
心配をかけてしまうのは分かる、私の戦いを聞いて苦しませてしまうのかもしれない。
それでも、今私たちの前にある問題は、決して無視や放置をできるものではない。
放置すれば私の大切な全てが無くなる。
守るなら戦わないとだめだ、たとえそこに何があっても。
「ずっと疑問に思ってた、貴女の変なところを」
変な所と言っても彼女の性格な料理の発想ではない。そっちは変な所しかないから当然だが、ここでいう変なところは彼女の発言や行動の事だ。
一見すると、カナリアの発言や行動は矛盾に満ちている。
カナリアとママは、こうやって彼女が肉体を再生させるまで出会ったことがなかったはずなのは、ママからの発言で分かっている。
しかし一方で、何故か妙に私たちの元家に詳しかったり、パパがひそかに作っていたこの地下室の存在を知っていた。
これは六年間ママの身体に入っていた彼女には、決して知り得ないはずの情報だ。
そして剣崎さんについても何か知っているようで、やはり『こいつは信頼できる』と謎の自信を持っている。
最初は全てで任せ、あるいは異世界から来た彼女なのだから日本語が下手だったり、時々変な口調になってもおかしくないと流していた。
でもそれでは説明できない証拠が積み重なっていって、それはもう見逃せないほど大きくなってしまっている。
――もし、カナリアの言葉がすべて真実だとしたら?
それが私の行きついた考え。
一件すべて矛盾している話がすべて真実で、カナリアは何一つ嘘や演技をしていないとしたら。
彼女は真実を語っていて、性格や行動、人間関係なども全て本当に知っているのだとしたら。
私は知っている。
他の誰もが忘れてしまうけれども、確かに世界に存在していた真実があることを。
そしてそれは笑ってしまうほど簡単に、皆の記憶から消え去ってしまうことを。
「――ダンジョンの崩壊か、他に原因があるのかは分からない。けどママも、私も、誰も彼もが忘れてしまっているけど、貴女だけは知っている過去がある……違う?」
知っているはずなのに知らない。
そんな条件を成り立たせることが出来るのなんて、それくらいしかないだろう。
腕を組み黙りこくるカナリア。
「本当に、聡いな貴様は。ああ、そうだ。おおよそ貴様の言う通りだとも」
雑音が一切無い、互いの小さな呼吸音だけが響く地下室で彼女の目を見つめ続けると、カナリアは音を上げ渋々頷いた。
「だが聞いてどうする? 全て私の演技かもしれないし、貴様を都合よく利用するかもしれんぞ」
彼女の言う通りだ。
もしかしたらこうやって心配しているのも、いい人のような素振りをしてこちらの疑いを晴らし、上手く操るためかもしれない。
一つを疑えばもう一つ、そしてもう一つと、次から次へ疑問は湧き出してしまう。
「この地下室の存在を知ってるってことはパパが貴女を信頼していて、だからこそ話したんだと思う。出会ったばかりのカナリアを完全に信じることはできないかもしれないけど、私はパパが信じたカナリアを信じる」
疑うことは簡単だ、だがそれに何の意味がある?
私はこの世界を救いたい。
なにもかもが理不尽に壊されて、忘れて、何も知ることなくすべてが消えて行ってしまうこの世界を。
騙されてようが利用されていようが構わない、それより今目の前にある可能性を捨てるほうが何倍も恐ろしい。
あと単純に命がけで魔蝕治してくれたし、多分良い人だろうとも思っている。
「だから教えて。皆を、この世界を救う方法を」
別に命を粗末に投げ捨てるわけじゃない。
投げやりに、自分なんか死んでもいいと思っているわけでもない。
死ぬのは怖い、今だって当然だ。
だがそれ以上に失うのが恐ろしいものが、私はこの一年で想像以上にたくさん出来てしまった、ただそれだけのこと。
カナリアの肩をがしりと握りしめる。
真偽に関わらず、何かを言うまで絶対に逃がすつもりはない。
「分かった分かった、痛いから離せ」
ぺちぺちと払いのけられる私の手。
「私はこの六年間を三度繰り返している。とある男を殺すために多くの人間や組織、そして国を巻き込み、三度失敗したからだ」
「……それ、確か魔蝕を治すあの武器の説明の時にも、似たようなこと言ってたって琉希に聞いたんだけど」
私の魔蝕を治した深紅の剣。
あれはカナリアが恐ろしく出し渋っており、最後の最後に初めて存在を明かしたらしい。
深紅の剣は世界各地に存在する、次元の狭間から魔力を汲み上げるための蒼い塔――あれはその幻影のようなものらしいが――それを手のひら大にまで小さく改良した物。
当然効果も同じく、突き刺した場所から魔力を吸い上げるものだと聞いている。
「あの剣は本来、相手の魔力を無理やり全て引き摺り剥がし、一切の魔法を封じるために創ったのだ。かの男の魔法を確実に封じるためにな。その男の名前は……」
誰かの嚥下音が鼓膜を打つ。
「――男の名前はクレスト。この世界ではダカールと名乗り、探索者協会の会長としても顔の知れている、異世界の国王だよ」
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