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第二百二十七話
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空中から生み出された巨岩は支える力を失い、下にいた琉希を叩き潰した。
さしたる勢いをつけたわけでもなく、当然飛び散るものはない。
しかし数トンを優に超える巨大質量の圧潰だ。レベルが初期化され肉体の強化を失った人間が脳天から受け無事なわけもなく、骨は粉みじんに、内臓の悉くは体内で磨り潰された。
「嘘だろ、頭おかしいだろ……普通思いついてもそんな事せんぞ」
カナリアが小さく呟くと同時に琉希を押しつぶしたはずの岩が、ゆっくりと浮かび上がる。
「――私は本気ですよ」
爛々と覚悟に染まった目を光らせ、ふらりと立ち上がる琉希の姿。
フォリアは最悪の噛み合いを繰り返したことで、レベルが急激に上昇、魔蝕を発症するに至った。
そのレベルは推定ですら三百を超え、人類の到達し得るレベルをはるかに超えている。
彼女の生まれ持った性質によってカナリアの腕輪による自己治療は不可能であり、彼女を超えるレベルへ到達した人類が存在しないのだから、琉希とカナリアに出来ることはない。
「どれぐらい上がりましたかね……『鑑定』」
―――――――――――
泉都 琉希
LV 125922
HP 755543 MP 629618
物攻 503652 魔攻 629622
耐久 125929 俊敏 125928
知力 377769 運 99
―――――――――――
「七万から十二万ですか……我ながら凄まじい上がりようですね、ですが……」
一直線にこちらへ駆け出す怪物。
恐ろしいほどの速度ではあるが、先ほどと比べどこか遅く感じることに気付く琉希。
いや、遅いのではない。
レベルの上昇に従い引き上げられた動体視力が、フォリアの速度に完璧ではないながらも追えているのだ。
「『リアライズ』!」
地上では決して目にかかれない巨躯のモンスターが、雪煙を上げ爆走してくるのだ、怖くないわけもない。
しかし彼女はふと気を抜けば零れそうになる怯えを押し殺し、冷静に輝く魔法陣を正面へ展開し、即座にその場から跳び距離を取った。
だが本当に、琉希に出来ることはもうないのだろうか?
結論から言えば違う。
『スキル累乗』による極端な加速こそあれど、フォリアが死から蘇った時、急激にレベルが上昇した原因は『経験値上昇』だ。
一時的に体内から魔力を排出されたことでレベルは初期化、つまり一となった。
そのまま死を迎えることによって、希望の実による復活判定が行われ、肉体の復元と同時にレベルは元の数値へ戻るよう肉体が魔力を吸収する。
『魔力の吸収』とは即ち『経験値の獲得』であり、やはりダンジョンの認識はそれを経験値と認識、吸収する量に『経験値上昇』が噛み合わさり、本来の数値より高いレベルにまで引き上げられてしまう。
単純に言ってしまえば、腕輪によってレベルが初期化された状態で死に、復活した時、本人が『経験値上昇』を持っていれば誰でもレベルは上昇してしまうのだ。
そして復活による体内魔力の増加量は、その仕組みから加算ではなく乗算。
一度目の復活によって本来の魔力量の五倍になれば、次はその五倍が初期値となり、更に五倍になる。
「全然足りてないみたいですね」
琉希の生み出した魔法陣であったが、怪物の体当たりによってあえなく砕け散ってしまう。
たとえ二倍近いレベルになろうと所詮は十二万。
怪物の肉体を支配する膨大な魔力を引き摺り出すには、非力と言うほかないほど微細な力しか生み出すことが出来なかった。
しかしたった一度で彼女に届くなどと言う甘い考えは、流石の琉希と言えども持ち合わせていなかった。
一度でダメなら二度、二度でダメなら三度。繰り返せば正解の回数は確実に分かるものなのだから、何を恐れる必要があるだろう。
『スキル累乗』がなくとも、フォリアのレベルに追いつくことは決して不可能なことではない。
仮に剛力がこの世に生存しており、『経験値上昇』を何らかの理由で獲得した上、フォリアを助けようとこの方法を試したのなら、きっと二人共無事生還することが出来ただろう。
それは彼が十数年間着実に体内の魔力を蓄えてきたことにより、魔蝕を発症することもなく健全に器が育ち、無理やり膨大な魔力を取り入れても耐えられるようになっているからだ。
「フォリアちゃんのレベルも見えませんし……どれくらいまで上げればいいのか……」
魔力に宿る記憶から本来ありとあらゆるものを見通す『鑑定』。
勿論それではあまりに悪用し放題だということで、必要最低限の性能以外はダンジョン創造時カナリアの手によって制限されているものの、現状ですらその利便性は周知の事実であり、琉希も当然今まで多用してきた。
だが、いま彼女の視界に映る怪物のステータスは目まぐるしく変化しており、一秒たりとて同じ数値を映すことがない。
多様な記憶が入り混じり、未だ不安定な状態である彼女は、現在進行形で肉体の変異が進んでいる。
常時変化し続けるものをいくら読み取ろうとしたところで、確固たる数値として表すことが出来ないのだ。
「仕方ないですね……『リアライズ!』」
魔法陣へ飛び込んだ瞬間、彼女の前進を包む恐ろしいほどの激痛と倦怠感。
「……ぎ、ぃ…………!?」
胸を抑えふらりとしゃがみこんだ彼女に、漆黒の影が落ちる。
ぼたりと頭を包み込む巨大な涎。
無機質な瞳はぎょろりと、地べたへ這いつくばる少女を睥睨し……無慈悲に巨腕が振り下ろされた。
『アアアアアアアアアアアアァァァァァァァァァァッ!!!』
.
.
.
『ア゛ぁ……?』
ぶちりと、地面へ叩きつけられたトマトになったはずの少女が、再び平然と立ち上がり岩を構える。
「あまり、『経験値上昇』のレベルを上げすぎるのは不味そうですね……」
繰り返す死と絶望の中、しかし奇妙なほど冷静な思考で琉希はひとりごちた。
所詮一年に満たない程度しか戦ってこなかった琉希。フォリアよりはゆっくりと魔力を吸収し、器をゆっくりと引き延ばして来たものの、膨大な魔力を受け入れるにはあまりにちっぽけすぎる。
己も魔蝕を発症させ意識を失うか、それともその前にフォリアの魔力を上回り、己ともども治療するか。
『経験値上昇』を上げてしまえばもっと早く彼女を助けられるのかもしれない。
しかし上げすぎてしまえば、己が制御を掛ける暇もなく意識を失い、また新たな怪物が生まれるだけで終わってしまう。
「おいもうやめろ! 早く戻ってこい!」
遠くで琉希に叫ぶカナリアは動こうにも動けない。
もしフォリアのターゲットになれば魔力の消費は避けられず、そうなればフォリアを消滅させることは出来なくなる。
いや、もしかしたら彼女の事だから、戻って来いと叫んでいる今既に、怪物へ変化した琉希も同時に消滅させる手段を考えているのかもしれない。
琉希だって死ぬのは怖い、はずだった。
しかし……
『――助けて……!』
「あんなこと言われて、無視できる人なんていませんよ……ねっ! とぉ!」
一度は圧殺した少女を再び殺さんと、深紅に染まった巨腕が再び降られる。
しかし今度は余裕をもって跳び回避した琉希が、怪物の死角を突いて背後に回り込み、輝く魔法陣を叩きつけた。
しかし、やはり砕ける。
まだ届かない。
背後の彼女へ気付いた怪物は巨大な尾の叩きつけ、翼による追撃を次々と繰り出し、暴風と共に地面へ深々とした破壊痕を刻み付けていく。
跳ね、駆け、どうしようもなく差し迫った攻撃も岩を背に当て直撃を避ける琉希。
心を埋め尽くすのは、『助ける』、ただそれだけの、絶対の意思。
再び『リアライズ』を唱えようと怪物の隙を伺う琉希の胸元が赤く染まり、何か尖った物が内側から彼女の服をゆっくりと押し上げた。
さしたる勢いをつけたわけでもなく、当然飛び散るものはない。
しかし数トンを優に超える巨大質量の圧潰だ。レベルが初期化され肉体の強化を失った人間が脳天から受け無事なわけもなく、骨は粉みじんに、内臓の悉くは体内で磨り潰された。
「嘘だろ、頭おかしいだろ……普通思いついてもそんな事せんぞ」
カナリアが小さく呟くと同時に琉希を押しつぶしたはずの岩が、ゆっくりと浮かび上がる。
「――私は本気ですよ」
爛々と覚悟に染まった目を光らせ、ふらりと立ち上がる琉希の姿。
フォリアは最悪の噛み合いを繰り返したことで、レベルが急激に上昇、魔蝕を発症するに至った。
そのレベルは推定ですら三百を超え、人類の到達し得るレベルをはるかに超えている。
彼女の生まれ持った性質によってカナリアの腕輪による自己治療は不可能であり、彼女を超えるレベルへ到達した人類が存在しないのだから、琉希とカナリアに出来ることはない。
「どれぐらい上がりましたかね……『鑑定』」
―――――――――――
泉都 琉希
LV 125922
HP 755543 MP 629618
物攻 503652 魔攻 629622
耐久 125929 俊敏 125928
知力 377769 運 99
―――――――――――
「七万から十二万ですか……我ながら凄まじい上がりようですね、ですが……」
一直線にこちらへ駆け出す怪物。
恐ろしいほどの速度ではあるが、先ほどと比べどこか遅く感じることに気付く琉希。
いや、遅いのではない。
レベルの上昇に従い引き上げられた動体視力が、フォリアの速度に完璧ではないながらも追えているのだ。
「『リアライズ』!」
地上では決して目にかかれない巨躯のモンスターが、雪煙を上げ爆走してくるのだ、怖くないわけもない。
しかし彼女はふと気を抜けば零れそうになる怯えを押し殺し、冷静に輝く魔法陣を正面へ展開し、即座にその場から跳び距離を取った。
だが本当に、琉希に出来ることはもうないのだろうか?
結論から言えば違う。
『スキル累乗』による極端な加速こそあれど、フォリアが死から蘇った時、急激にレベルが上昇した原因は『経験値上昇』だ。
一時的に体内から魔力を排出されたことでレベルは初期化、つまり一となった。
そのまま死を迎えることによって、希望の実による復活判定が行われ、肉体の復元と同時にレベルは元の数値へ戻るよう肉体が魔力を吸収する。
『魔力の吸収』とは即ち『経験値の獲得』であり、やはりダンジョンの認識はそれを経験値と認識、吸収する量に『経験値上昇』が噛み合わさり、本来の数値より高いレベルにまで引き上げられてしまう。
単純に言ってしまえば、腕輪によってレベルが初期化された状態で死に、復活した時、本人が『経験値上昇』を持っていれば誰でもレベルは上昇してしまうのだ。
そして復活による体内魔力の増加量は、その仕組みから加算ではなく乗算。
一度目の復活によって本来の魔力量の五倍になれば、次はその五倍が初期値となり、更に五倍になる。
「全然足りてないみたいですね」
琉希の生み出した魔法陣であったが、怪物の体当たりによってあえなく砕け散ってしまう。
たとえ二倍近いレベルになろうと所詮は十二万。
怪物の肉体を支配する膨大な魔力を引き摺り出すには、非力と言うほかないほど微細な力しか生み出すことが出来なかった。
しかしたった一度で彼女に届くなどと言う甘い考えは、流石の琉希と言えども持ち合わせていなかった。
一度でダメなら二度、二度でダメなら三度。繰り返せば正解の回数は確実に分かるものなのだから、何を恐れる必要があるだろう。
『スキル累乗』がなくとも、フォリアのレベルに追いつくことは決して不可能なことではない。
仮に剛力がこの世に生存しており、『経験値上昇』を何らかの理由で獲得した上、フォリアを助けようとこの方法を試したのなら、きっと二人共無事生還することが出来ただろう。
それは彼が十数年間着実に体内の魔力を蓄えてきたことにより、魔蝕を発症することもなく健全に器が育ち、無理やり膨大な魔力を取り入れても耐えられるようになっているからだ。
「フォリアちゃんのレベルも見えませんし……どれくらいまで上げればいいのか……」
魔力に宿る記憶から本来ありとあらゆるものを見通す『鑑定』。
勿論それではあまりに悪用し放題だということで、必要最低限の性能以外はダンジョン創造時カナリアの手によって制限されているものの、現状ですらその利便性は周知の事実であり、琉希も当然今まで多用してきた。
だが、いま彼女の視界に映る怪物のステータスは目まぐるしく変化しており、一秒たりとて同じ数値を映すことがない。
多様な記憶が入り混じり、未だ不安定な状態である彼女は、現在進行形で肉体の変異が進んでいる。
常時変化し続けるものをいくら読み取ろうとしたところで、確固たる数値として表すことが出来ないのだ。
「仕方ないですね……『リアライズ!』」
魔法陣へ飛び込んだ瞬間、彼女の前進を包む恐ろしいほどの激痛と倦怠感。
「……ぎ、ぃ…………!?」
胸を抑えふらりとしゃがみこんだ彼女に、漆黒の影が落ちる。
ぼたりと頭を包み込む巨大な涎。
無機質な瞳はぎょろりと、地べたへ這いつくばる少女を睥睨し……無慈悲に巨腕が振り下ろされた。
『アアアアアアアアアアアアァァァァァァァァァァッ!!!』
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『ア゛ぁ……?』
ぶちりと、地面へ叩きつけられたトマトになったはずの少女が、再び平然と立ち上がり岩を構える。
「あまり、『経験値上昇』のレベルを上げすぎるのは不味そうですね……」
繰り返す死と絶望の中、しかし奇妙なほど冷静な思考で琉希はひとりごちた。
所詮一年に満たない程度しか戦ってこなかった琉希。フォリアよりはゆっくりと魔力を吸収し、器をゆっくりと引き延ばして来たものの、膨大な魔力を受け入れるにはあまりにちっぽけすぎる。
己も魔蝕を発症させ意識を失うか、それともその前にフォリアの魔力を上回り、己ともども治療するか。
『経験値上昇』を上げてしまえばもっと早く彼女を助けられるのかもしれない。
しかし上げすぎてしまえば、己が制御を掛ける暇もなく意識を失い、また新たな怪物が生まれるだけで終わってしまう。
「おいもうやめろ! 早く戻ってこい!」
遠くで琉希に叫ぶカナリアは動こうにも動けない。
もしフォリアのターゲットになれば魔力の消費は避けられず、そうなればフォリアを消滅させることは出来なくなる。
いや、もしかしたら彼女の事だから、戻って来いと叫んでいる今既に、怪物へ変化した琉希も同時に消滅させる手段を考えているのかもしれない。
琉希だって死ぬのは怖い、はずだった。
しかし……
『――助けて……!』
「あんなこと言われて、無視できる人なんていませんよ……ねっ! とぉ!」
一度は圧殺した少女を再び殺さんと、深紅に染まった巨腕が再び降られる。
しかし今度は余裕をもって跳び回避した琉希が、怪物の死角を突いて背後に回り込み、輝く魔法陣を叩きつけた。
しかし、やはり砕ける。
まだ届かない。
背後の彼女へ気付いた怪物は巨大な尾の叩きつけ、翼による追撃を次々と繰り出し、暴風と共に地面へ深々とした破壊痕を刻み付けていく。
跳ね、駆け、どうしようもなく差し迫った攻撃も岩を背に当て直撃を避ける琉希。
心を埋め尽くすのは、『助ける』、ただそれだけの、絶対の意思。
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