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第五十三話 カナリアのペンダント
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ホテルに帰った後ベットに寝っ転がり、照明へペンダントを翳す。
真ん中に嵌ったのは小さな赤い石。きらきらと光を受け輝いているが、別段何か飛びぬけて凄い訳でもない。
しかしあの剣が普通のドロップ武器だとして、明らかに雰囲気が違うのはこのペンダントのみ。
魔石の魔力が減っていた原因はこれくらいしかない、はず。
「『鑑定』」
――――――――――――
カナリアのペンダント
町で売っていた
彼女の愛用品
――――――――――――
が、しかし、やはり何も起こらない。
突然体が暗闇へ飲み込まれることもなければ、映像が浮かび上がるわけでもなく、ただペンダントの情報が浮かび上がるだけ。
全くもって手掛かりがない。
はて、一体どうするべきか。
しばし考えこめば思い出すのは、いつ会っても靴下のちぐはぐな研究者、剣崎さん。
彼女はダンジョンの研究者であったはずだし、何かこの『カナリア』だとか、剣の説明にあった『イエニスタ王国』だとかについて情報を握っているかもしれない。
◇
翌日、大学へ向かう途中で剣崎さんと出会った。 一体どこへ行くのかと思えば花咲ダンジョン、ダンジョンの崩壊が発生したのでその調査だと。
なんと奇遇な、というか昨日の今日なのにフットワークが軽い。
それを止めたのは私だと話せばめをぱちくりさせ、話を聞かせてくれと喫茶店へ誘われる。
勿論私も聞きたいことがあるので了承、そのまま顔を突き合わせる形となった。
「あー……君もそれ拾ったんだね」
ボスのドロップは何だったのかなんて言われたものだから、一本の剣と、ここにあるペンダントがそうだと突き出す。
彼女は軽くそれをいじくりまわした後、イエニスタ王国について言及した。
「や、やっぱり何か……!?」
「うん、勿論知らない。この世界において『イエニスタ王国』なる国は、いまだかつて存在したことがないからね」
いや、イエニスタ王国だけじゃない。
ベラディナ帝国、キザリス教国……ダンジョン産の物から確認された国は多数あれど、それらはすべて歴史上に存在したことがないらしい。
奇妙な話だ。
ダンジョンが国の名前を作り出したのか、それとも世界から消えたのをダンジョンだけが覚えているか。
「ダンジョンが異世界由来だという説は、この国々の名前から来ているんだ」
剣崎さんはコーヒーをクイと飲み、そう締めた。
異世界の存在をだれも確認したことがないので、あくまで机上の空論。
目の前に広がる広大な宇宙ですら生物の存在が確認できていないのに、だれが異世界にいる生物の存在を証明できるのか。
……もしかして私が見たあの映像、とんでもない物だったんじゃ。
いやまてまて、今のところ二度目を見ることもないし、あれは白昼夢だったのかもしれない。
第一説明してくれと言われても、ペンダントがうんともすんとも言わない以上、私の妄想だと言われるのがおちだ。
「剣崎さんは異世界の存在、信じてる?」
「……ある。いや、存在を確信している」
「ふぅん……」
「興味なさげだね」
「仮にあったとして、別に関係ないし……」
ドライな考えかもしれないけれど、人ってそういうものだろう
今も遠くでは多くの子供たちが死んでいますなんて言われても、確かに多少はかわいそうと思うが、別にそのために命を張るわけでもない。
身近に、または自分自身が体験しなければ、実在していようが興味なんてわかないのが性質だ。
まあ仮にダンジョンが異世界に繋がっているのだとしたら、いつか行けたらいいとは思う。
どんなケーキがあるのか気になるし。
「それで、カナリアって尖った耳の人に聞き覚えは?」
「……さあ? 聞いたことがないな、異世界のエルフかもしれないね」
ぶらぶらと彼女の前でペンダントを揺らし、軽く尋ねてみる。
期待はしていない、ダンジョンなんて分からないことだらけだし。
訝し気に首を傾げ、足を組み替える剣崎さん。
まあペンダントの持ち主である一個人の名前なんて、一体だれが知っているというのだって話だ。
そこら辺に落ちている新聞紙を、誰が買ったかなんて分からないのと同じ。
丁度その時ミルフィーユが届いたので、会話はいったん区切られた。
彼女に倣った通り横に倒し、サクサクと頂いていく。
こんがりと焼けた小麦と、芳しいバターの香りが良い。
食べれば食べるほどフォークも進み、一口が大きくなるのですぐに減ってしまって……
「あ、そうだ」
「ん? まだあるのかい?」
減ってと言えばそう、一番大事なことを忘れていた。
魔石の魔力が減ってしまっていたこと、これより大事なことはない。
が、やっぱりこれも不明。
「魔石の魔力が勝手に減る、か……」
「なんかあるの?」
いくつか話は出てきたのだが、そのどれも当てはまりそうにない。
モンスターにモンスターが食われたときは魔石が出ないなんて、そりゃそうだろう。
大人数で組むと魔石が出なかっただとか、私たち二人だったしこれもない。
敵の魔力を吸い取る攻撃を受けた時、魔石が溶けたなんて話も出てきたが、やはりこれも違うだろう。
第一あそこには私たちと、白銀の騎士しかいなかった。
結局話は行き詰まり、情報が特に更新されることもないまま終わる。
そういえば白銀の騎士、グレイ・グローリーについても面白い話が一つあった。
大体のモンスターについているはずの個体名が、なぜか存在しなかったのだ。
これについて剣崎さんに伝えると、何らかのバグかもしれないとあまり興味はなさそう。
どれだけの数があるかは分からないが、聞けばダンジョンのモンスターの個体名は時々被りがあるらしい。
もしかしたら名付け親が飽きたのかもねと、いたずらな笑み。
相変わらず謎が多い。
モンスターの名付け親か……物凄いいかつい顔してそうだなぁ……
真ん中に嵌ったのは小さな赤い石。きらきらと光を受け輝いているが、別段何か飛びぬけて凄い訳でもない。
しかしあの剣が普通のドロップ武器だとして、明らかに雰囲気が違うのはこのペンダントのみ。
魔石の魔力が減っていた原因はこれくらいしかない、はず。
「『鑑定』」
――――――――――――
カナリアのペンダント
町で売っていた
彼女の愛用品
――――――――――――
が、しかし、やはり何も起こらない。
突然体が暗闇へ飲み込まれることもなければ、映像が浮かび上がるわけでもなく、ただペンダントの情報が浮かび上がるだけ。
全くもって手掛かりがない。
はて、一体どうするべきか。
しばし考えこめば思い出すのは、いつ会っても靴下のちぐはぐな研究者、剣崎さん。
彼女はダンジョンの研究者であったはずだし、何かこの『カナリア』だとか、剣の説明にあった『イエニスタ王国』だとかについて情報を握っているかもしれない。
◇
翌日、大学へ向かう途中で剣崎さんと出会った。 一体どこへ行くのかと思えば花咲ダンジョン、ダンジョンの崩壊が発生したのでその調査だと。
なんと奇遇な、というか昨日の今日なのにフットワークが軽い。
それを止めたのは私だと話せばめをぱちくりさせ、話を聞かせてくれと喫茶店へ誘われる。
勿論私も聞きたいことがあるので了承、そのまま顔を突き合わせる形となった。
「あー……君もそれ拾ったんだね」
ボスのドロップは何だったのかなんて言われたものだから、一本の剣と、ここにあるペンダントがそうだと突き出す。
彼女は軽くそれをいじくりまわした後、イエニスタ王国について言及した。
「や、やっぱり何か……!?」
「うん、勿論知らない。この世界において『イエニスタ王国』なる国は、いまだかつて存在したことがないからね」
いや、イエニスタ王国だけじゃない。
ベラディナ帝国、キザリス教国……ダンジョン産の物から確認された国は多数あれど、それらはすべて歴史上に存在したことがないらしい。
奇妙な話だ。
ダンジョンが国の名前を作り出したのか、それとも世界から消えたのをダンジョンだけが覚えているか。
「ダンジョンが異世界由来だという説は、この国々の名前から来ているんだ」
剣崎さんはコーヒーをクイと飲み、そう締めた。
異世界の存在をだれも確認したことがないので、あくまで机上の空論。
目の前に広がる広大な宇宙ですら生物の存在が確認できていないのに、だれが異世界にいる生物の存在を証明できるのか。
……もしかして私が見たあの映像、とんでもない物だったんじゃ。
いやまてまて、今のところ二度目を見ることもないし、あれは白昼夢だったのかもしれない。
第一説明してくれと言われても、ペンダントがうんともすんとも言わない以上、私の妄想だと言われるのがおちだ。
「剣崎さんは異世界の存在、信じてる?」
「……ある。いや、存在を確信している」
「ふぅん……」
「興味なさげだね」
「仮にあったとして、別に関係ないし……」
ドライな考えかもしれないけれど、人ってそういうものだろう
今も遠くでは多くの子供たちが死んでいますなんて言われても、確かに多少はかわいそうと思うが、別にそのために命を張るわけでもない。
身近に、または自分自身が体験しなければ、実在していようが興味なんてわかないのが性質だ。
まあ仮にダンジョンが異世界に繋がっているのだとしたら、いつか行けたらいいとは思う。
どんなケーキがあるのか気になるし。
「それで、カナリアって尖った耳の人に聞き覚えは?」
「……さあ? 聞いたことがないな、異世界のエルフかもしれないね」
ぶらぶらと彼女の前でペンダントを揺らし、軽く尋ねてみる。
期待はしていない、ダンジョンなんて分からないことだらけだし。
訝し気に首を傾げ、足を組み替える剣崎さん。
まあペンダントの持ち主である一個人の名前なんて、一体だれが知っているというのだって話だ。
そこら辺に落ちている新聞紙を、誰が買ったかなんて分からないのと同じ。
丁度その時ミルフィーユが届いたので、会話はいったん区切られた。
彼女に倣った通り横に倒し、サクサクと頂いていく。
こんがりと焼けた小麦と、芳しいバターの香りが良い。
食べれば食べるほどフォークも進み、一口が大きくなるのですぐに減ってしまって……
「あ、そうだ」
「ん? まだあるのかい?」
減ってと言えばそう、一番大事なことを忘れていた。
魔石の魔力が減ってしまっていたこと、これより大事なことはない。
が、やっぱりこれも不明。
「魔石の魔力が勝手に減る、か……」
「なんかあるの?」
いくつか話は出てきたのだが、そのどれも当てはまりそうにない。
モンスターにモンスターが食われたときは魔石が出ないなんて、そりゃそうだろう。
大人数で組むと魔石が出なかっただとか、私たち二人だったしこれもない。
敵の魔力を吸い取る攻撃を受けた時、魔石が溶けたなんて話も出てきたが、やはりこれも違うだろう。
第一あそこには私たちと、白銀の騎士しかいなかった。
結局話は行き詰まり、情報が特に更新されることもないまま終わる。
そういえば白銀の騎士、グレイ・グローリーについても面白い話が一つあった。
大体のモンスターについているはずの個体名が、なぜか存在しなかったのだ。
これについて剣崎さんに伝えると、何らかのバグかもしれないとあまり興味はなさそう。
どれだけの数があるかは分からないが、聞けばダンジョンのモンスターの個体名は時々被りがあるらしい。
もしかしたら名付け親が飽きたのかもねと、いたずらな笑み。
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