死んでもお前の恋人にならない！！！

桜崎零(ｻｸﾗｻﾞｷﾚｲ)

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42 20代半ばのデートってS〇Xから始まるもんだし

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デートかぁ…

そういえば、デートなんて何日…いや、何年ぶりだ？
最後にデートしたのって…

いや、そもそも20代半ばのデートってディナーとかS○Xから始まるもんだし…
俺はそれを避けて通ってきたし…

昼間のデートつっても、
社会人の俺には今まで縁なかったし…
しばらく独り身だったし…

あれ？
俺よくよく考えれば、まともなデートしてなくね？

大人の余裕でデートしてやるとか思い込んでたが、
デートってなにすんだ？？？

てか、何着ていけばいい？？？

スーツは…世間から見たら怪しまれるな。

私服っていっても、
モデルやってた学生時代とは真逆の普段着で
どう戦えと？

……服買うか。

まずはネットでコーデ組まれてるのを見てみるか。

どれどれ、

【20代後半ファッションメンズ】検索🔎

なるべくシンプルなものがいいな。

あいつはどんなもので来るのだろう。
案外服装いかつかったりして。笑

ヒョウ柄のドンキで溜まってそうな奴みたいだったりしたら面白いな。笑

いや、女にもモテてたらしいし、男友達も多いいあいつは案外モノトーンでくるかもな。

だったら被らないように、モノトーンは避けるか？

あいつの事だから背伸びした格好で来そうだし。笑

でも背はあるから案外なんでも似合いそうだな。

シンプルを狙うなら白っぽいほうがいいか？
そしたらパッと見、印象いいかもな。

…って、バカか！！！
なんで俺のほうが楽しみみたいになってんだ！？

俺としたことが、
服くらい適当でいいんだ！

適当で、、、、

┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈

「え？、連絡先教えてくれるの…？」

｢…連絡手段なしに、なにかあったらダメだろ。｣

｢…めっちゃ嬉しい。｣

「そうか。」

「ねね、試しに何か送ってもいい？」

「まぁ、別にいいが…ﾋﾟｺﾝｯ」

ん？

(大好き)

「…おい」

「えっ？」

「こういう時は普通スタンプとか適当なやつだろ。」

「まぁまぁ、照れてるセンセーも大好きだよ。」

「よし、分かった。」

「まってまって！！！
  しないからブロックしないで！！！！泣」

やっぱり連絡先交換はまずかったか。
かと言って学校のアカウント使うわけにもいかないし、

「…へへ笑
  なんだか、センセとデートできるんだって
  今更実感してきちゃった。」

…まぁ、こんな顔見せられちゃ
考えるのも辞めるしかないよな。

「てか、センセのアイコン真っ白じゃん。
  なんで？」

「アイコンで印象とか見られるからな。
結局どう見られてもいいようにシンプルが
無難でいいんだよ。」

「なるほど？
  でも考えすぎなんじゃない？笑」

「俺ぐらい顔がいいと隙あらば漬け込むやつとかいるからな。」

「例えば？」

「…俺の趣味を使った写真を使うとするだろ。」

「うんうん。」

「それを知った相手は
それを理由に近づいたりしてくるんだ。」

「あー…笑
  でも、連絡先交換ってことは
  まぁまぁ関係性できてるんじゃない？」

「おまえ、同じクラスだから交換しよって
  理由で交換したことないか？」

「…あ」

「だろ？
  関係性ができる前から交換する場合が
  ほとんどなんだよ。
  今時SNSが主流の時代だし、
  どこで誰が見てるかわからん。怖いもんだな。」

「…でも、俺はセンセのこともっと知りたい。」

「……だからデートするんだろ。」

「え！
センセもデートって思ってくれるってこと？」

「…お前がそのつもりで誘ったんだろ。」

「へへ、センセありがとう。笑」

┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈

俺のこと、知りたいか。
お前にとって、
知らない方が幸せかもしれないのに。

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