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15俺、センセーの事好きになっちゃった♡
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「……。お前キャラ変わりすぎだろ?!」
「え~?そんなことないよ笑」
「いやいやいや、何さりげなくバックハグしてるんだよ!!!」
「バックハグって笑。だって、階段降りてたらセンセー見つけたから。」
「…は?」
「…俺を見つけたから抱きついたってか?」
「そうだけど?」
「…何故?」
「……だって俺、センセーのことs…」
ーキーンコーンカーンコーン
「やべぇ、行くぞ黒岩!お前が遅刻なんて断じて許さん!」
俺は黒岩の手首を掴み、教室へ連れて行く。
「…。」
教室に入り、黒岩を席につかせ出席をとる。そして、いつもと同じく授業をする。俺は数学担当で今日は一時間目から授業だった。ここで一つ、いつも通りじゃなかった事があった。それは、いつもは上の空だった黒岩が今日は俺の授業を真面目に受けた?受けたと言うより俺の事をずっと見ていた。なにかしたんだろうか?さっきの事もあるし、何か言いたいことでもあるのだろうか?そういえばアイツ何か言いかけてたな。
放課後聞いてみるか。
無事全ての授業を終え放課後になったが、黒岩は教室で寝ている。こいつ部活行かなくていいのだろうか?一応キャプテンなんだろう?呼びかけてみたが起きる気配がない。仕方がなく、黒岩が起きるのを教室で仕事をしながら待つことにした。しばらくして教室に誰もいなくなり、俺と黒岩二人だけになった。
ーカタカタ
パソコンの音が教室全体に響いている。静かだなぁ。
二人だけになってから10分たった頃だろうか、ただの屍のようになっていた黒岩が急に生き返った。
「お前寝すぎだぞ。」
「あれ?センセーなんで教室で仕事してるの?」
「…お前が起きねぇからだよ。てか、部活行かなくていいのか?一応キャプテンなんだろう?」
「ほっといても良かったのに。そのうち起きるし。あと、今日は朝練があったから部活休み。」
「…ほっとけるわけないだろ。今日お前ずっと様子がおかしいし、朝なにか言いかけてただろ?」
「…そんなことのために待っててくれたの?」
「そうだよ。悪いか。」
黒岩は少し黙り込んでから小さく呟いた。
「……うん。決めた。」
何をブツブツ言ってるんだ?
「悪いかよ。迷惑だったら今から職員室で仕事しに…。」
言い終える前に、気がつくと黒岩が俺の前に立っていた。
「どうした?」
夕焼けのせいだろうか、黒岩の顔が少し赤くなっている気がする。
「…朝の続きなんだけど。」
「?」
「…俺。」
黒岩は俺の目を見てゆっくり口を開けた。
「俺、センセーの事好きになっちゃった♡
センセーの秘密バラされたくなかったら俺と付き合って♡」
「……は??」
「え~?そんなことないよ笑」
「いやいやいや、何さりげなくバックハグしてるんだよ!!!」
「バックハグって笑。だって、階段降りてたらセンセー見つけたから。」
「…は?」
「…俺を見つけたから抱きついたってか?」
「そうだけど?」
「…何故?」
「……だって俺、センセーのことs…」
ーキーンコーンカーンコーン
「やべぇ、行くぞ黒岩!お前が遅刻なんて断じて許さん!」
俺は黒岩の手首を掴み、教室へ連れて行く。
「…。」
教室に入り、黒岩を席につかせ出席をとる。そして、いつもと同じく授業をする。俺は数学担当で今日は一時間目から授業だった。ここで一つ、いつも通りじゃなかった事があった。それは、いつもは上の空だった黒岩が今日は俺の授業を真面目に受けた?受けたと言うより俺の事をずっと見ていた。なにかしたんだろうか?さっきの事もあるし、何か言いたいことでもあるのだろうか?そういえばアイツ何か言いかけてたな。
放課後聞いてみるか。
無事全ての授業を終え放課後になったが、黒岩は教室で寝ている。こいつ部活行かなくていいのだろうか?一応キャプテンなんだろう?呼びかけてみたが起きる気配がない。仕方がなく、黒岩が起きるのを教室で仕事をしながら待つことにした。しばらくして教室に誰もいなくなり、俺と黒岩二人だけになった。
ーカタカタ
パソコンの音が教室全体に響いている。静かだなぁ。
二人だけになってから10分たった頃だろうか、ただの屍のようになっていた黒岩が急に生き返った。
「お前寝すぎだぞ。」
「あれ?センセーなんで教室で仕事してるの?」
「…お前が起きねぇからだよ。てか、部活行かなくていいのか?一応キャプテンなんだろう?」
「ほっといても良かったのに。そのうち起きるし。あと、今日は朝練があったから部活休み。」
「…ほっとけるわけないだろ。今日お前ずっと様子がおかしいし、朝なにか言いかけてただろ?」
「…そんなことのために待っててくれたの?」
「そうだよ。悪いか。」
黒岩は少し黙り込んでから小さく呟いた。
「……うん。決めた。」
何をブツブツ言ってるんだ?
「悪いかよ。迷惑だったら今から職員室で仕事しに…。」
言い終える前に、気がつくと黒岩が俺の前に立っていた。
「どうした?」
夕焼けのせいだろうか、黒岩の顔が少し赤くなっている気がする。
「…朝の続きなんだけど。」
「?」
「…俺。」
黒岩は俺の目を見てゆっくり口を開けた。
「俺、センセーの事好きになっちゃった♡
センセーの秘密バラされたくなかったら俺と付き合って♡」
「……は??」
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