四十路のおっさん、神様からチート能力を9個もらう

霧兎

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3巻

3-2

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 2 馬車購入!



 海王での食事を終え、俺達は帰路に就いた。
 ちなみに食事代は俺が払った。15万ダルだったな。
 ディランが声をかけてくる。

「飯代を出してもらって良かったのか?」
「構わない。今日の迷惑代だ」
「そりゃビックリはしたけどよ」
「まあ、こんなことは初めてではないからな。それより、ディランの名前を出してすまなかった」
「いや、まあ、何かあったら、金以外のことなら声かけろって言ってたからな。気にすんな。美味いもんも食えたし! ハハッ」
「そう言ってもらえると助かるよ」
「まあ、こんなことはもうないだろうが、また何かあれば声をかけてくれて構わないぜ!」
「金以外は、だろ?」
「そういうこった、ハハハッ」

 そんな話をしていると、分かれ道までやって来た。ここでディランとはお別れだな。ディランは宿屋に、俺達はコテージに向けて歩き出す。
 しばらく歩いてから、ふと思い出してマークに言う。

明後日あさってにこの街を出ようと思うんだが、どこかいい場所はないか?」
「それなら隣国に接しているコーカの街に向かうのはどうだ? ここから近い所で大きめの街なら、そこが良いと思うな」
「どれくらい距離があるんだ?」
「ここから北上して、馬で一ヶ月から二ヶ月ほどだろうな。穀物や酒類の出来が良いと言われている地なんだよ」
「なら、次はそこに向かおう。明日馬車でも買えたら買っておこうかな」
「馬車? 私とお前しかいないんだから、それぞれ一頭ずつ馬を手配してくればいいんじゃないのか?」
「勘弁してくれ。俺に乗馬のスキルはないし、一日中乗るのもつらいよ」
「そうだな。なら、私も馬の購入はひかえておこう」
「いや、馬は買っておけばいいんじゃないか。いっそのこと三頭立ての馬車にしておくか」
「珍しく、やけに乗り気だな」
「いや、馬車がないと今後もいろいろ困るだろうしさ。移動の手段がないと」
「困るか……たとえば?」
「俺と従魔達が狩りや採取に出てるときとかでさ、マークにも移動手段がないと困ったりしないかな」
「なるほどな。そういう場合がないとは言いきれんが……馬車でなくとも、その時々で馬を手配すればいいだろう」
「まあ、その辺はマークの考えるようにすればいいけどな」
「ともかく明日馬屋に行って、実際に馬車を見てから考えるとしよう」

 そこまで話し合ったところで、コテージの近くまで戻ってきた。その後はそのまま中に入り、寝ることにした。


 ◇


 翌朝。チャの葉で紅茶を作り、ワカメの味噌汁とご飯、卵焼きと海苔のりという朝食を用意した。従魔達にはそれらに加えて、オーク肉で角煮を大量に作ったので出してやる。
 全員が食べ終わり食休みをしてから、馬屋に向かった。
 店に着くと、店長らしきお偉いさんが出てきて声をかけてくる。

「いらっしゃい、今日はどのようなご用でしょう」

 最終的な馬の見分けとかは【鑑定】で俺がやるとしても、基本的な交渉とかはマークに任せることにする。
 マークが店長に尋ねる。

「二頭から三頭立ての馬車が欲しいんだ」
「行商で使うのですか?」

 店長の横にいた店員が聞いてきたので俺から話す。

「いや、旅の移動手段として欲してるんだ」
「なるほど、ご予算は?」
「すまないが、一般的な馬車だとどれくらいになるんだ?」

 そもそも相場がわからないので聞いてみたところ、店員は親切に教えてくれる。

「そうですねー。あそこに見えている馬車が四頭立ての箱物で、60万ダルです。馬の料金が一頭50万ダルから100万ダルといった感じですかね」

 馬を見ていたマークに尋ねる。

「マーク、どんな感じだ?」
「なかなか良い馬がいるが、値段はさすがにわからないな」
「値段は気にしないで、目ぼしい三頭を選んどいてくれ」
「わかった」

 マークが馬選びする感じになったので、俺は馬車を購入するかな。
 俺は店長に話しかける。

「三頭立ての馬車はすぐに用意できるか?」
「今あるやつで良ければですが、用意できますよ」
「見せてもらっていいか?」
「こちらになります」

 店長はそう言って、その馬車があるという場所まで案内した。
 素人目で見たところ特に不備は見当たらないが、一応鑑定しておくか。


 ・三頭立て用の馬車(中古車)
 丁寧に整備されている良品質の馬車。
 査定額は35万ダル。
 なお新品なら48万ダル。


 なるほどな。中古だから「今あるやつ」ってちょっと申し訳なさそうな感じだったのかな。ま、不備も品質的にも問題なさそうだし買うか。
 あと問題は値段と馬だが……吹っかけられない限りは買うとしよう。

「これの値段は?」
「この馬車なら35万8000ダルでいかがです?」

 ちょっと乗せてきたか。とはいえ思ったよりも良心的な値段だ。40万ダルくらいまでは何も言わず買うつもりだったし。

「いただこう。あと馬だが……」

 俺の言葉の続きを、ちょうどやって来たマークが言う。

「こちらで選んだ馬、三頭でもいいか?」
「もちろんいいですよ。どの子も良い子だと思ってますから」

 仕事に責任と誇りを持ってる感じだ。こういう人間は覚えておかないとな!
 マークが別の店員に向かって言う。

「あの鹿毛の馬と、あそこの栗毛の馬、最後にあっちの芦毛あしげの馬を頼む」

 その店員はすぐに動き出し、三頭を連れてきた。
 店長が尋ねてくる。

「この子達で間違いないですか?」
「間違いない。その馬達で頼む」
「それでは、鹿毛が70万ダル、栗毛が65万ダル、芦毛が74万2000ダルで、馬車と合わせて合計245万ダルでいかがですか?」
「わかった。全額今支払おう」

 自分でも数えながら、金貨を渡す。
 そうして購入した馬車と馬をつなげて、保守するための部材も別に購入して、支払いを終わらせる。
 引き渡しの際、馬に名前を付けてあげるように言われた。コテージに帰ってから付けるとして、馬車に乗って帰ることにする。
 名付けかー……苦手なんだよなー。


 ◇


 さて、コテージに戻ってきたし、名付けをしようかな。
 俺にはセンスがないし、自信ないんだけどなー。
 とりあえず馬達の性別を調べてから、次のように付けてみた。


 鹿毛(メス) → ビスタ
 栗毛(オス) → オルフェ
 芦毛(オス) → オグ


 これで良いか。有名な競走馬の名前をモジっただけだが、こっちの世界の人間なら由来すらもわからんだろうしな。
 馬の前でそれぞれの名前を口にして「これから頼む」と伝えたところ、馬達は鼻を動かして返答してくれた。
 ヴォルフが慌てた感じで話しかけてくる。

『その馬達、まずいぞ』
「何がまずいんだ?」
あるじが名前を付けたことによって、主の魔力の影響を受けたんだろうな。近いうちに魔馬まばに変化するかもしれん』
「……マジか」
『まあ、ある意味これで良かったとも言えよう。少なくとも、自衛できるようになるだろうからな。それに魔馬になれば、主が従魔にすることもできるだろう』

 俺は頭を抱えつつ尋ねる。

「……どれくらいの期間で、魔馬になるかわかるか?」
『すまぬがそれはわからぬ。魔馬になればすぐに、主に伝えることはできるが』
「そうか、わかった。それでも良いから教えてくれ」
『任されよう』

 ヴォルフと話していると、マークが不思議そうに聞いてくる。

「どうしたんだ? 頭を抱えて」
「いや、まあ、うん、名付けしなければ良かったと思ってな」
「?? 悪くない名だと思ったが?」
「いや、あのな。名付けをしたら、ヴォルフからあの馬達がな……」
「馬達が?」
「魔馬になるかもしれないと聞いてな」

 そう伝えると、マークも俺と同じように頭を抱えた。

「お前な……少しは自重じちょうしろ!」
「そう言われてもなー。俺からしても予想外の出来事だし」
「で、いつ魔馬になるんだ?」
「はっきりとはわからないが、そう遠くないうちらしい」
「旅の最中とかだと良いんだが……街中でいきなり変わったら大変だぞ」
「そうだな。面倒事になるだろうし」
「その通りだ。それで、この件はどうにもならないから置いておくとして、これからどうするんだ?」

 マークはトラブルに慣れっこなんだろうな。話をすんなり変えて尋ねてきた。

「ひとまず今日はそうだな、馬車内の敷物とかをこのあと買いに行くかな。あと明日は旅の料理の下拵したごしらえとかかな」
「わかった。では、私はオーゴ領主様を通して、ファスティ領主様に予定を伝えに行ってくる。が、問題を起こすなよ?」
「俺から起こしたことはないって何回も言っただろ」
「じゃあ、言い方を変えよう。巻き込まれるなよ?」
「それは、俺が願いたいことだ」

 ちなみに、マークはファスティ領主とファックスみたいな魔道具で連絡を取っている。俺は監視されてるわけじゃないが、一応俺の動向を伝えておかなきゃいけないらしいんだよな。
 さて、馬達にはや水をたっぷり用意して、コテージ横に繋げておく。
 よし、昼食を用意するかな。その間は、ヴォルフに馬達を見ていてもらおう。
 今日は何食おうかな。
 従魔達に聞くと、マナ以外は肉と答えたので楽だった。マナは俺と同じ物で良いらしい。
 従魔達用には手早く簡単に作れる、タレをかけた焼き肉盛りにしよう。
 俺はそうだな、スープ付きカニ炒飯チャーハンかな。
 そんなこんなで手早く料理し、食事を終えたところで、敷物を買いに行くことにした。
 出掛ける前に、ライとマナに残っててもらうことにしつつ、馬達には逃げちゃったときに追えるようにマーキングをほどこしておこう。
 このマーキングの魔法、つい最近覚えたんだよな。


 アクアを肩に乗せ、ヴォルフを横に歩かせて、敷物屋を探していたところ、一緒にオーゴまで来た行商人のザックに会った。
 何か久しぶりだな。

「ザック、久しぶり? だな?」

 ザックは苦笑いしながら言う。

「なんで疑問形なんですか」
「いや数日だしな。なんとなく自分でもあれ? ってなったんだよ」
「それでどうしたんですか? こんな所を歩いてるなんて」
「ああ、そうそう。明後日くらいにこの街を出るから、旅用に馬車を購入したんだけどな。敷物を足そうと思って店を探していたんだ」
「明後日ですか。それは急ですね。次はどこに向かうんですか?」
「どこだったっけ?」
「いや、私に聞かれても知らないですよ!」
「まあ、ここから北のコーカって街に向かう予定だ」
「コーカと言えば、隣国に接している街ですね」
「そうらしいな。そこに行って、いろいろ買い込もうと思ってるんだ」
「まあ、ノートさんですしね」
「なんだよ?」
「気にしないでください。で、敷物屋でしたら、あちらの武器屋を左に曲がって少し進めばありますよ」
「おっ、そうなのか。行ってみることにするよ。街を出る前には声をかけるから、またそのときにな」

 そう言いながらも、ザックにマーキングしておく。
 その後、ザックに教えてもらった店にたどり着く。
 大きさも色合いも多種多様な物が置いてあった。
 そこまでこだわるつもりはないから、店員に丸投げして選んでもらった。ちなみに季節によって替えるらしくそれなりの量になった。
 下敷物、上敷物、中層にクッション性のある物で、全部で十五枚になった。
 今の季節はこれという物はすぐ出せるようにしてと、そんな感じで帰路に就く。
 さて、馬車に敷物を敷いたら、今日は豪勢な夕食にしようかな!


 ◇


 コテージに帰ってきた。ライとマナに声をかけるとすぐにやって来たので、どうだったかの報告を聞く。

「出掛けてる間はどうだった?」

 ライが答える。

『不審な人間は来ませんでした。馬達も思い思いにしてたようです』
「なら良いな。好きにさせておこう」
『わかりました』
「じゃあもうしばらく頼む。俺は敷物を敷いてくる」

 俺がそう言うと、ライとマナはしっかりうなずいた。
 馬車に買ってきたばかりの敷物を敷いて、感触を確かめる。
 自動車のシートほどではないにしろ、少しはクッションの役割を果たしてくれそうだが、ちょっともの足りない感じだった。

「うーん、しまったな。布も一緒に買ってくるんだった。一回乗ってみてつらかったらそのときになって考えよう」

 それからコテージのキッチンに向かう。
 さっきも思ったことだが、少し豪勢にしたいな。何を作ろうか。ただし、あまり手のかかりすぎるものもな。
 ライやアクアといったチビッ子もいるし、ちょっとしたパーティー風にしてみようか。
 ピザ、グラタン、カルパッチョは肉と魚両方やるか。それともカルパッチョは魚だけにして、肉はタルタルステーキにするか。もしくはシンプルステーキ。いや、ハンバーグもいいかな。
 あとはフライドチキンに、フライドポテト、ポタージュスープ、ポテトサラダ、ケーキに飲み物はどうするかな。
 酒類、コーラ、オレンジジュース、グレープジュースとかか。
 いろいろ考えすぎて若干収拾つかなくなってきたが……まあ、作るだけ作って、残れば旅の移動中の食事に回せば良いか。
 どっかからお誕生日会でもするの? とか聞こえてきそうだがスルーだ!


 そんな感じにいろいろ作ったわけだが……やりすぎたか?
 机に載りきらないってどうなんだろう。
 俺のスキル【アイテムボックス】に入れておけば、そのうち食うだろうから無駄にはならないが、食いきるまでにどれほどの日数がかかるんだろうな。【アイテムボックス】には今机の上にある量の数倍入っているし……
 夕食時間が近いしもう食べ始めても良いんだが、マークが戻ってきてないな。
 アクアは……寝てるか。ライには馬を見ててもらっているからな、マナと一緒に。ヴォルフはと見回すと、後ろから声がかかる。

『何を捜しているんだ?』
「いや、お前を捜していたんだ」

 少し驚きつつ答えると、ヴォルフはさらに尋ねてくる。

『何用だ?』
「飯にしようかと思っていたんだが、マークがまだ戻ってきていないんだよ。ヴォルフはこの一時間の間に見たか?」

 ヴォルフは首を傾げながら答える。

『主と出掛ける前に見たきりだな。ここに戻ってからはまだ見ていない。あやつの気配は……あの大きな建物の中のままだな』
「そうか。なら、もうしばらくは待とうかな。食事はできているから、馬達の様子でも見に行ってくるよ。マークが近づいてきたら教えてくれ」
『うむ、任された』

 俺が馬に近づいていくと、三頭ともこちらを見て「ブルルッ」と鳴き声を上げた。
 警戒とかではなく何かを訴えているような感じだった。水が残り少ないし飼い葉も減っているからそれらを催促したのだろうと思い、継ぎ足しておく。
 馬の世話をしていると、ヴォルフから念話が来た。マークの気配が動き出し、コテージのほうに向かってきているそうだ。
 では、食事をセッティングしますかね、と俺も動き出す。


 ほどなくしてマークも戻ってきた。
 さっそく食事を始め、お互い報告をする形に。

「俺は、言ってた通りに敷物を買ったあと、馬車に敷いて食事準備をしていたよ」
「それだけか? 他には何もなかったのか?」
「そうだな。しいて言えばザックに会ったな。でも今後の行き先を伝えて、店の場所を聞いたくらいしか話してないが」
「そうか。次は私の報告だな。ファスティ、オーゴ両方の領主様に、私達の次の移動先の報告をしてきたんだ。それでノートにファスティの領主様から伝言があってな、『オーゴ領主様と同じ物を、早く売ってほしいよ』とのことだ」

 オーゴ領主には、俺の作った特殊な効果のあるネックレスとかの魔道具一式をちょっとだけ売ったのだ。

「わかった。明日、金属のインゴットを買いに行くことにする。旅の食事の下拵えが終わったら作ろう」
「そうしてくれると助かる。あと、移動時のことで話し合いたいんだが」

 マークが妙なことを言ってくる。

「ん? 何か話し合いをしなきゃならないのがあったっけ?」
「御者を交代するタイミングとかあるだろ?」

 なんだそんなことか。マークは細かいところまで心配するたちだからな。

「ああ、なるほど。それだったら、休憩ごとに交代でいいだろ」
「それでいいならそうするか。他にも気になることはなくはないが、あとは移動時に不具合が出たらその都度つど話し合おう」

 話し合いも終わったことだし、料理を足していくかな。いた皿を回収して、どんどん新しい料理を出していく。
 マークから「作りすぎだ」との呆れの声。
 足りないよりは良いと思うんだけどな。
 そんな感じで食事も終わり、片付けしつつふと「風呂でも入りたいなー」と思う。
 ぼーっと湯に入る……良いよな!
 ここでの滞在は、今日だけだけど風呂でも作るかな。読んだことのあるラノベでそういうシーンもあったと思うし。
 そうしようっと決めたら、なんだか気分が良くなって、片付けの手がどんどん速くなる。


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