錦鯉のギン

マーチ

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1尾が天に向かって滝登りをした日

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祖母と私で手に入れた鯉は全部で6尾。
そのうち半分は池のあるお寺にお渡しする予定で居間に15リットルのバケツに水をはり、金魚を飼っていたポンプをしかけてその日は、眠った。

翌日、バケツの周りが水で濡れていたためバケツのしたに足ふきタオルを敷き、念のため肉パックのトレイを蓋にして隙間は2㎝次の休日に網を買うことを決意して就寝。
 バケツから聞こえるバチャバチャという音に怯えつつ様子を見る。



そして、それから2日後の朝6時………

銅色の鯉がトレイの蓋が閉まった状態でバケツの横でこと切れていた。

はじめて飼った鯉を亡くした瞬間だった。

なんともいえない喪失の気持ちが残った。


そのあとすぐに起きてきた母もカタマっていた。
なぜなら前日最後まで居間に残っていたのが、
母であったからだ。
午前2時………それが6尾全部バケツにいることを確認していた。


………恐るべし鯉……
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