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第19話 喧嘩売ってもいいかな?
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赤眼のミノタウロスとの戦いから1週間が過ぎた。
この1週間、俺はオッドキャットの地下2階――病院エリアに入院していた。
草原の中央にポツンと病院がある。ギルド本部のエレベーターが病院のエレベーターに繋がっていて、外を見たら草原が広がっていた。この感覚は未だに慣れない。どこ〇もドアでも使ってるような気分だ。
普通の病院ではなくここへ入院したのはアビスの命令によるものだ。俺の義手は一般の病院で解析されるとまずいらしい。やっぱりこの腕、何かあるんだな。
外傷は治癒魔法や治癒系統のオーパーツで治して貰ったが、体に蓄積した疲労と魔力欠乏症(魔力の使い過ぎでなる病気。魔力が蓄えられず風邪のような症状が出る)はそれらじゃ治せず、こうして入院して治療しているわけだ。この階は魔素(魔力の源)が空気中に満ちており、魔力欠乏症に効く。おかげで普通なら全治一か月なところなのにもう治りかけだ。
如月は一般の病院に運んだ。アビスはアレから音信不通。
ここ1週間はずっと寝る・食う・検査ばかりで、特筆すべきことは何もしていない。そろそろ暇で死にそうだ。
午前10時。ベッドの上でバナナを食べていると、待ちかねた客がようやく来た。
「おっはよーっ! 葉村君! 体は大丈夫かい?」
何やらご機嫌なアビスが俺の個室に訪れた。
「もうどこも問題ないよ。つーかもっと早く来いよ! 1週間も待たせやがって! お前には聞きたいことが山ほどあるんだ!」
1、この謎の義手について。
2、赤眼のミノタウロスについて。
3、如月の容態について。
とりあえずまずは……、
「まずはこの義手! なんだコレ! ただの義手じゃないだろ!」
「うん。それはね、実はオーパーツの残骸で造った義手なんだよ」
「オーパーツの残骸……?」
「名前はオリジン」
待て、待て待て。色々とおかしいぞ。
「オーパーツは所有者から一定の距離以上離れられず、壊れていようが所有者が死んだら神墓に転移・返還される。残骸なんて手に入らないはずだ」
「だからさぁ、その神墓から盗んだんだよね~。幾つかの壊れたオーパーツをさ」
「……は?」
さてさて、ここで神墓からオーパーツを盗むというのがどれだけとんでもないことか説明しよう。
まず我々サポーター及びシーカーはギルドという団体に加入している。ギルドの上にはギルド協会があり、そしてさらにその上に“神理会”という組織がある。この街、そして全シーカー&サポーターはこの神理会を頂点に成り立っている。俺達は迷宮に関わる限り、神理会には逆らえない。神理会はこの迷宮都市において神様のような存在だと言っていい。
神理会は何個かの禁忌を設定しており、その内の1つが神墓への侵入だ。あのオーパーツの沈んだ海に立ち入ることは重罪、バレたら最低でも死刑である。神墓に侵入し、さらにオーパーツを盗むなんて3回は殺される。
「おま……なんて物を俺に渡したんだ……!?」
神墓から盗んだオーパーツで構築された義手。それを取り付けている俺。いくら何も知らなかったとはいえ、神理会にバレたら問答無用で殺される……!
「……もう僕らは共犯者だ。その義手の詳細について知られれば君も僕も死刑間違いなし。気を取り直していこう」
「取り直せるかぁ! 何やべぇことにさらっと巻き込んでくれてるんだお前!」
「まぁまぁ物は考えようさ! 禁忌は犯したけど、おかげで君はA級シーカーが尻尾撒いて逃げた相手に勝てたんだ。良かったじゃない」
「いやいや……でも」
「じゃあ、その義手返却するかい? 今ならまだ引き返すことは可能だよ」
うぐっ! コイツ、いやらしい性格してやがる。
義手を受け取る前なら間違いなく義手を拒んでいた。でも、あの赤眼のミノタウロスを倒したことで、俺の中で義手は手放せない物になってしまった。あの成功体験が、脳裏に焼き付いて離れない。
「……返却は、しない。やっと手に入れた魔物と戦える力だ」
「そっか。じゃあ晴れて共犯者だ」
「くそ。わざと甘い蜜吸わせてから言いやがったな……」
さすがはS級シーカー、人の心理が良くわかってやがる。
「そうだ。あのミノタウロス……アイツなんだったんだ? オーパーツは所有者が死んだら神墓に返却される。なのになんで魔物がオーパーツを持っていたんだ? シーカーを殺して奪うことは不可能なはず……」
近くにオーパーツの所有者はいなかったし、あり得ない。しかもあの魔物はオーパーツを操っていた。理解不能だ。
アイツも神墓から盗んだとか? いやいや、さすがに魔物の侵入に気づかないほど神理会はポンコツじゃないだろう。
「……それは簡単な話さ」
アビスの目つきが鋭いモノに変わる。
「あのミノタウロスがオーパーツの所有者だったのさ」
「……どういうことだ?」
意味がわからん。
オーパーツは人間だけが使える退魔の武器だ。魔物が所有者なんてことありえない。
「ミノタウロスの肉片から採取したDNA情報が、半年前に失踪したシーカー、荒木習蓮というC級シーカーと一致した」
「なにっ!?」
「つまり……あのミノタウロスは荒木習蓮が変貌した姿ってわけさ」
あのミノタウロス、元々人間だったってのか!?
「そういえば人間らしい動き、思考をしていたな……シーカーを魔物に変える魔物が居るってことか?」
「魔物の仕業かどうかはまだわからない。もしかしたら人為的なモノかもしれない」
「人間が、人間を魔物にしたのか!?」
「僕はその可能性が高いと思っている。アレには高次元の技術が使われていた形跡があったからね。色々と興味深いよ。この件はギルド協会で共有し、ギルド全体で協力して調査にあたる」
シーカーの魔物化なんて大事件だ。これはまた荒れそうだな。
「最後に……如月はどうなった? 無事か?」
後遺症とか残っていないといいが……。
「無事だよ。酷く衰弱していたけどもう峠は越えた。後1週間ほどで完治する」
「ほ、ホントか! よかった……」
一安心だな。
「如月ちゃんねぇ~。彼女ちょっと欲しいんだよね~」
「欲しいって、引き抜く気か?」
如月はフェンリルのトップである飯塚に重宝されるぐらいには優秀だからな。引き抜きたくなる気持ちはわかる。
「うん~、そうだねぇ~、でもそう簡単に彼女を手放さないよね~、あの男は」
あの男、とは飯塚のことだろう。
「だろうな」
「ならば仕方ない。力ずくだ」
アビスはニタ~っと笑う。
おいおい、コイツまたヤバいこと考えてないか?
「ねぇ葉村君。君の居たギルド――フェンリルに喧嘩売ってもいいかな?」
―――――――
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草原の中央にポツンと病院がある。ギルド本部のエレベーターが病院のエレベーターに繋がっていて、外を見たら草原が広がっていた。この感覚は未だに慣れない。どこ〇もドアでも使ってるような気分だ。
普通の病院ではなくここへ入院したのはアビスの命令によるものだ。俺の義手は一般の病院で解析されるとまずいらしい。やっぱりこの腕、何かあるんだな。
外傷は治癒魔法や治癒系統のオーパーツで治して貰ったが、体に蓄積した疲労と魔力欠乏症(魔力の使い過ぎでなる病気。魔力が蓄えられず風邪のような症状が出る)はそれらじゃ治せず、こうして入院して治療しているわけだ。この階は魔素(魔力の源)が空気中に満ちており、魔力欠乏症に効く。おかげで普通なら全治一か月なところなのにもう治りかけだ。
如月は一般の病院に運んだ。アビスはアレから音信不通。
ここ1週間はずっと寝る・食う・検査ばかりで、特筆すべきことは何もしていない。そろそろ暇で死にそうだ。
午前10時。ベッドの上でバナナを食べていると、待ちかねた客がようやく来た。
「おっはよーっ! 葉村君! 体は大丈夫かい?」
何やらご機嫌なアビスが俺の個室に訪れた。
「もうどこも問題ないよ。つーかもっと早く来いよ! 1週間も待たせやがって! お前には聞きたいことが山ほどあるんだ!」
1、この謎の義手について。
2、赤眼のミノタウロスについて。
3、如月の容態について。
とりあえずまずは……、
「まずはこの義手! なんだコレ! ただの義手じゃないだろ!」
「うん。それはね、実はオーパーツの残骸で造った義手なんだよ」
「オーパーツの残骸……?」
「名前はオリジン」
待て、待て待て。色々とおかしいぞ。
「オーパーツは所有者から一定の距離以上離れられず、壊れていようが所有者が死んだら神墓に転移・返還される。残骸なんて手に入らないはずだ」
「だからさぁ、その神墓から盗んだんだよね~。幾つかの壊れたオーパーツをさ」
「……は?」
さてさて、ここで神墓からオーパーツを盗むというのがどれだけとんでもないことか説明しよう。
まず我々サポーター及びシーカーはギルドという団体に加入している。ギルドの上にはギルド協会があり、そしてさらにその上に“神理会”という組織がある。この街、そして全シーカー&サポーターはこの神理会を頂点に成り立っている。俺達は迷宮に関わる限り、神理会には逆らえない。神理会はこの迷宮都市において神様のような存在だと言っていい。
神理会は何個かの禁忌を設定しており、その内の1つが神墓への侵入だ。あのオーパーツの沈んだ海に立ち入ることは重罪、バレたら最低でも死刑である。神墓に侵入し、さらにオーパーツを盗むなんて3回は殺される。
「おま……なんて物を俺に渡したんだ……!?」
神墓から盗んだオーパーツで構築された義手。それを取り付けている俺。いくら何も知らなかったとはいえ、神理会にバレたら問答無用で殺される……!
「……もう僕らは共犯者だ。その義手の詳細について知られれば君も僕も死刑間違いなし。気を取り直していこう」
「取り直せるかぁ! 何やべぇことにさらっと巻き込んでくれてるんだお前!」
「まぁまぁ物は考えようさ! 禁忌は犯したけど、おかげで君はA級シーカーが尻尾撒いて逃げた相手に勝てたんだ。良かったじゃない」
「いやいや……でも」
「じゃあ、その義手返却するかい? 今ならまだ引き返すことは可能だよ」
うぐっ! コイツ、いやらしい性格してやがる。
義手を受け取る前なら間違いなく義手を拒んでいた。でも、あの赤眼のミノタウロスを倒したことで、俺の中で義手は手放せない物になってしまった。あの成功体験が、脳裏に焼き付いて離れない。
「……返却は、しない。やっと手に入れた魔物と戦える力だ」
「そっか。じゃあ晴れて共犯者だ」
「くそ。わざと甘い蜜吸わせてから言いやがったな……」
さすがはS級シーカー、人の心理が良くわかってやがる。
「そうだ。あのミノタウロス……アイツなんだったんだ? オーパーツは所有者が死んだら神墓に返却される。なのになんで魔物がオーパーツを持っていたんだ? シーカーを殺して奪うことは不可能なはず……」
近くにオーパーツの所有者はいなかったし、あり得ない。しかもあの魔物はオーパーツを操っていた。理解不能だ。
アイツも神墓から盗んだとか? いやいや、さすがに魔物の侵入に気づかないほど神理会はポンコツじゃないだろう。
「……それは簡単な話さ」
アビスの目つきが鋭いモノに変わる。
「あのミノタウロスがオーパーツの所有者だったのさ」
「……どういうことだ?」
意味がわからん。
オーパーツは人間だけが使える退魔の武器だ。魔物が所有者なんてことありえない。
「ミノタウロスの肉片から採取したDNA情報が、半年前に失踪したシーカー、荒木習蓮というC級シーカーと一致した」
「なにっ!?」
「つまり……あのミノタウロスは荒木習蓮が変貌した姿ってわけさ」
あのミノタウロス、元々人間だったってのか!?
「そういえば人間らしい動き、思考をしていたな……シーカーを魔物に変える魔物が居るってことか?」
「魔物の仕業かどうかはまだわからない。もしかしたら人為的なモノかもしれない」
「人間が、人間を魔物にしたのか!?」
「僕はその可能性が高いと思っている。アレには高次元の技術が使われていた形跡があったからね。色々と興味深いよ。この件はギルド協会で共有し、ギルド全体で協力して調査にあたる」
シーカーの魔物化なんて大事件だ。これはまた荒れそうだな。
「最後に……如月はどうなった? 無事か?」
後遺症とか残っていないといいが……。
「無事だよ。酷く衰弱していたけどもう峠は越えた。後1週間ほどで完治する」
「ほ、ホントか! よかった……」
一安心だな。
「如月ちゃんねぇ~。彼女ちょっと欲しいんだよね~」
「欲しいって、引き抜く気か?」
如月はフェンリルのトップである飯塚に重宝されるぐらいには優秀だからな。引き抜きたくなる気持ちはわかる。
「うん~、そうだねぇ~、でもそう簡単に彼女を手放さないよね~、あの男は」
あの男、とは飯塚のことだろう。
「だろうな」
「ならば仕方ない。力ずくだ」
アビスはニタ~っと笑う。
おいおい、コイツまたヤバいこと考えてないか?
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