12 / 56
第12話 クズの本領
しおりを挟む
2人の行方不明の報を聞き、俺とアビスはギルド本部を飛び出してアマツガハラに向かった。
夜道を俺達は駆ける。車よりも速いスピードで。
「電波が届かず、さらに転移クリスタルも使えない場所にいる可能性が高いね」
「魔境か」
外部との接続の一切を遮断するエリアを魔境と呼ぶ。
「魔境では全ての外部との接触手段を絶たれる。メールの送信と救難クリスタルの発動は魔境が展開される前にギリギリでやったか、それとも魔境から脱出してやったかの二択だね」
「転移クリスタルは起動から発動するまでに3分以上使うのが難点だよな。救難クリスタルを発動したり、メールを送る隙があったのなら、クリスタルを起動する余裕はあっただろうに」
いま、こんなこと言っても仕方のないことだけどさ……。
「問題はどのパターンの魔境に入ったかだね」
魔境と言ってもパターンがある。
代表例はボスエリアだな。迷宮に存在するボスと呼ばれる存在はそれぞれ専用の大部屋を持っており、その大部屋の中は基本的に魔境だ。
「ボスエリアは無いだろうね」
「なんでそう思う?」
「君のメールには《助けて62》と書かれていた。62と言うのは階層の事だよ。救難クリスタルもそこから発信されている。だが62階にボスはいない。ボスがいるのは10階層ごとだからね」
「じゃあモンスタースプリングスか。だとしたら最悪だな」
もう1つの魔境の代表例がモンスタースプリングスだ。モンスタースプリングスは簡単に言うと魔物の湧き所だ。うじゃうじゃと魔物がいて、さらに増え続ける。
落とし穴の先や隠し扉の先がここに繋がっていることが多い。相手は雑魚ばかりだが、数が多いゆえ押し切られることが多い。このモンスタースプリングスがシーカーの死因第1位だ。
「あるいはクリスタルも連絡機器も破壊されたか。それか……」
「魔境を展開できる強力な魔物に出くわしたかだな。“特異体”……と考えるのが無難か」
迷宮はRPGのように場所によって魔物のレベルが安定することは無い。
魔物が魔物を倒してレベルアップしたり、シーカーと戦って成長したり、あるいは特殊な物を摂取して強くなったりすることもある。そうやってその階層にそぐわぬ進化を遂げた魔物を特異体と呼ぶ。
俺のこの腕を喰ったのも特異体だ。
よく覚えている。真っ黒な肌のミノタウロスで、真っ赤で血走った目をしていた。通常のミノタウロスと違って斧などの武器を持たず、その巨躯で蹂躙してきた。今でも背筋が恐怖を覚えている。
「今連絡があったけど、ギルド協会が救助隊を派遣しているらしいよ」
「それじゃ、俺達は救助隊に任せて待っていたらいいんじゃないか?」
「まっさか~。なに言ってんのさ~。50階スタートだとして救助隊のレベルだと62階までに3時間はかかるよ。でも、僕なら30分あれば十分。君がいれば20分でいけるね」
そうか。突然の出来事に動揺していてそこまで頭が回らなかったけど、いま俺はアビスと組んで迷宮に入ろうとしているのか。
唯我阿弥数と、S級シーカーと組んで……!
「さぁ着いたよ」
俺とアビスはアマツガハラのどでかい門をくぐり、中に入る。
エスカレーターの取っ手を足場に階を駆け上がり、一気に入り口広間へ。
「!?」
入り口広間に……ギルド協会員に治療を受けている男がいた。
――飯塚敦だ。
「飯塚!?」
「あぁ? テメェは……美亜のサポーターか」
やけにテンションが低い。やつれている感じだ。
胡坐をかき、腕に包帯を巻いてもらっている飯塚。しかし、周囲に如月の姿が無い。
「もしかして助けに来てくれたのかぁ? お生憎様、お前に助けられるほど落ちぶれちゃいねぇよバーカ」
「……おい、如月はどうした?」
まさかとは思う。
もしもそのまさかだったなら、俺はきっと……ブチぎれるだろう。
「ああ、アイツね。アイツなら……立派に俺の囮になってくれたぜ」
俺は飯塚の胸倉を掴み上げる。すると飯塚は着火された花火の如く怒りを燃やした。
「テメェ! 誰に手ぇ出してやがる!!」
「ふざけやがって……! サポーター1人置いて逃げて来たのかよ!!」
「サポーターの命よりシーカーの命が優先に決まってるだろうがっ!! テメェらの命は幾らでも替えが効くが、こっちは『選ばれし者』……替えが効かない存在なんだよ!!!」
「オーパーツ持ってくるクセに……なんでテメェはそこまでクズなんだ!! アイツは、如月は! 魔物と戦える手段を持ってないんだぞ!! 自分の攻撃の効かない魔物の巣窟に置き去りにされることがどれだけ恐怖か! 危険か! わからねぇのか!!!」
殴ろうと腕を振りかぶったら、アビスに肩を掴まれた。
「落ち着け葉村君。こんなゴミに構っている暇はない」
ゴミ呼ばわりに反応し、飯塚はアビスに顔を向ける。
「おい女ぁ! いまなんて……」
飯塚はアビスの顔を見て、みるみる顔色を青くさせる。
「唯我阿弥数……!? S級シーカーの……!!」
「君のような底辺にも名を知られているとはね。やれやれ、有名になったものだ」
「ぐっ! このっ……!!」
アビスは興味無さそうな顔で飯塚を一瞥した後、俺の方へ視線を移す。
「葉村君、時間が無い。協会員の話によると飯塚敦と如月小雪は62階で特異体と接触。その後、如月小雪が囮となり飯塚敦は特異体が展開した魔境より脱出、転移クリスタルを使って迷宮からここへ来た。これがつい7分前のことだ」
「如月……!」
「一刻を争う。彼と喧嘩するのは後にするんだ」
「……くそっ!」
俺は飯塚の胸倉を放す。飯塚はその場に尻もちをつく。
「……」
俺は飯塚の足もとを注視する。
「テメェクソサポーター! この礼は必ずするからな」
「上等だ。テメェこそ覚悟しておけ」
俺が冷淡に言うと、飯塚は怯えながらも睨んできた。
俺とアビスは中層ゲートへ向かう。
「中層のゲートに入るよ。準備はいいかい?」
「いつでも!」
「いいねぇ。こんな状況だけど君と組めるなんて心が躍るよ……」
歪な笑みを浮かべるアビス。
「お前はもっと危機感持て!!」
人命がかかってんだぞ!
……ったく、まぁ俺も、アビスと組めるのは正直嬉しいけどさ。
俺とアビスは共に中層ゲートに入る。
―――――――
面白かったらお気に入り登録&ハートの付与お願いします!
夜道を俺達は駆ける。車よりも速いスピードで。
「電波が届かず、さらに転移クリスタルも使えない場所にいる可能性が高いね」
「魔境か」
外部との接続の一切を遮断するエリアを魔境と呼ぶ。
「魔境では全ての外部との接触手段を絶たれる。メールの送信と救難クリスタルの発動は魔境が展開される前にギリギリでやったか、それとも魔境から脱出してやったかの二択だね」
「転移クリスタルは起動から発動するまでに3分以上使うのが難点だよな。救難クリスタルを発動したり、メールを送る隙があったのなら、クリスタルを起動する余裕はあっただろうに」
いま、こんなこと言っても仕方のないことだけどさ……。
「問題はどのパターンの魔境に入ったかだね」
魔境と言ってもパターンがある。
代表例はボスエリアだな。迷宮に存在するボスと呼ばれる存在はそれぞれ専用の大部屋を持っており、その大部屋の中は基本的に魔境だ。
「ボスエリアは無いだろうね」
「なんでそう思う?」
「君のメールには《助けて62》と書かれていた。62と言うのは階層の事だよ。救難クリスタルもそこから発信されている。だが62階にボスはいない。ボスがいるのは10階層ごとだからね」
「じゃあモンスタースプリングスか。だとしたら最悪だな」
もう1つの魔境の代表例がモンスタースプリングスだ。モンスタースプリングスは簡単に言うと魔物の湧き所だ。うじゃうじゃと魔物がいて、さらに増え続ける。
落とし穴の先や隠し扉の先がここに繋がっていることが多い。相手は雑魚ばかりだが、数が多いゆえ押し切られることが多い。このモンスタースプリングスがシーカーの死因第1位だ。
「あるいはクリスタルも連絡機器も破壊されたか。それか……」
「魔境を展開できる強力な魔物に出くわしたかだな。“特異体”……と考えるのが無難か」
迷宮はRPGのように場所によって魔物のレベルが安定することは無い。
魔物が魔物を倒してレベルアップしたり、シーカーと戦って成長したり、あるいは特殊な物を摂取して強くなったりすることもある。そうやってその階層にそぐわぬ進化を遂げた魔物を特異体と呼ぶ。
俺のこの腕を喰ったのも特異体だ。
よく覚えている。真っ黒な肌のミノタウロスで、真っ赤で血走った目をしていた。通常のミノタウロスと違って斧などの武器を持たず、その巨躯で蹂躙してきた。今でも背筋が恐怖を覚えている。
「今連絡があったけど、ギルド協会が救助隊を派遣しているらしいよ」
「それじゃ、俺達は救助隊に任せて待っていたらいいんじゃないか?」
「まっさか~。なに言ってんのさ~。50階スタートだとして救助隊のレベルだと62階までに3時間はかかるよ。でも、僕なら30分あれば十分。君がいれば20分でいけるね」
そうか。突然の出来事に動揺していてそこまで頭が回らなかったけど、いま俺はアビスと組んで迷宮に入ろうとしているのか。
唯我阿弥数と、S級シーカーと組んで……!
「さぁ着いたよ」
俺とアビスはアマツガハラのどでかい門をくぐり、中に入る。
エスカレーターの取っ手を足場に階を駆け上がり、一気に入り口広間へ。
「!?」
入り口広間に……ギルド協会員に治療を受けている男がいた。
――飯塚敦だ。
「飯塚!?」
「あぁ? テメェは……美亜のサポーターか」
やけにテンションが低い。やつれている感じだ。
胡坐をかき、腕に包帯を巻いてもらっている飯塚。しかし、周囲に如月の姿が無い。
「もしかして助けに来てくれたのかぁ? お生憎様、お前に助けられるほど落ちぶれちゃいねぇよバーカ」
「……おい、如月はどうした?」
まさかとは思う。
もしもそのまさかだったなら、俺はきっと……ブチぎれるだろう。
「ああ、アイツね。アイツなら……立派に俺の囮になってくれたぜ」
俺は飯塚の胸倉を掴み上げる。すると飯塚は着火された花火の如く怒りを燃やした。
「テメェ! 誰に手ぇ出してやがる!!」
「ふざけやがって……! サポーター1人置いて逃げて来たのかよ!!」
「サポーターの命よりシーカーの命が優先に決まってるだろうがっ!! テメェらの命は幾らでも替えが効くが、こっちは『選ばれし者』……替えが効かない存在なんだよ!!!」
「オーパーツ持ってくるクセに……なんでテメェはそこまでクズなんだ!! アイツは、如月は! 魔物と戦える手段を持ってないんだぞ!! 自分の攻撃の効かない魔物の巣窟に置き去りにされることがどれだけ恐怖か! 危険か! わからねぇのか!!!」
殴ろうと腕を振りかぶったら、アビスに肩を掴まれた。
「落ち着け葉村君。こんなゴミに構っている暇はない」
ゴミ呼ばわりに反応し、飯塚はアビスに顔を向ける。
「おい女ぁ! いまなんて……」
飯塚はアビスの顔を見て、みるみる顔色を青くさせる。
「唯我阿弥数……!? S級シーカーの……!!」
「君のような底辺にも名を知られているとはね。やれやれ、有名になったものだ」
「ぐっ! このっ……!!」
アビスは興味無さそうな顔で飯塚を一瞥した後、俺の方へ視線を移す。
「葉村君、時間が無い。協会員の話によると飯塚敦と如月小雪は62階で特異体と接触。その後、如月小雪が囮となり飯塚敦は特異体が展開した魔境より脱出、転移クリスタルを使って迷宮からここへ来た。これがつい7分前のことだ」
「如月……!」
「一刻を争う。彼と喧嘩するのは後にするんだ」
「……くそっ!」
俺は飯塚の胸倉を放す。飯塚はその場に尻もちをつく。
「……」
俺は飯塚の足もとを注視する。
「テメェクソサポーター! この礼は必ずするからな」
「上等だ。テメェこそ覚悟しておけ」
俺が冷淡に言うと、飯塚は怯えながらも睨んできた。
俺とアビスは中層ゲートへ向かう。
「中層のゲートに入るよ。準備はいいかい?」
「いつでも!」
「いいねぇ。こんな状況だけど君と組めるなんて心が躍るよ……」
歪な笑みを浮かべるアビス。
「お前はもっと危機感持て!!」
人命がかかってんだぞ!
……ったく、まぁ俺も、アビスと組めるのは正直嬉しいけどさ。
俺とアビスは共に中層ゲートに入る。
―――――――
面白かったらお気に入り登録&ハートの付与お願いします!
42
お気に入りに追加
127
あなたにおすすめの小説

お荷物認定を受けてSSS級PTを追放されました。でも実は俺がいたからSSS級になれていたようです。
幌須 慶治
ファンタジー
S級冒険者PT『疾風の英雄』
電光石火の攻撃で凶悪なモンスターを次々討伐して瞬く間に最上級ランクまで上がった冒険者の夢を体現するPTである。
龍狩りの一閃ゲラートを筆頭に極炎のバーバラ、岩盤砕きガイル、地竜射抜くローラの4人の圧倒的な火力を以って凶悪モンスターを次々と打ち倒していく姿は冒険者どころか庶民の憧れを一身に集めていた。
そんな中で俺、ロイドはただの盾持ち兼荷物運びとして見られている。
盾持ちなのだからと他の4人が動く前に現地で相手の注意を引き、模擬戦の時は2対1での攻撃を受ける。
当然地味な役割なのだから居ても居なくても気にも留められずに居ないものとして扱われる。
今日もそうして地竜を討伐して、俺は1人後処理をしてからギルドに戻る。
ようやく帰り着いた頃には日も沈み酒場で祝杯を挙げる仲間たちに報酬を私に近づいた時にそれは起こる。
ニヤついた目をしたゲラートが言い放つ
「ロイド、お前役にたたなすぎるからクビな!」
全員の目と口が弧を描いたのが見えた。
一応毎日更新目指して、15話位で終わる予定です。
作品紹介に出てる人物、主人公以外重要じゃないのはご愛嬌()
15話で終わる気がしないので終わるまで延長します、脱線多くてごめんなさい 2020/7/26
ポーション必要ですか?作るので10時間待てますか?
chocopoppo
ファンタジー
松本(35)は会社でうたた寝をした瞬間に異世界転移してしまった。
特別な才能を持っているわけでも、与えられたわけでもない彼は当然戦うことなど出来ないが、彼には持ち前の『単調作業適性』と『社会人適性』のスキル(?)があった。
第二の『社会人』人生を送るため、超資格重視社会で手に職付けようと奮闘する、自称『どこにでもいる』社会人のお話。(Image generation AI : DALL-E3 / Operator & Finisher : chocopoppo)

ブラックギルドマスターへ、社畜以下の道具として扱ってくれてあざーす!お陰で転職した俺は初日にSランクハンターに成り上がりました!
仁徳
ファンタジー
あらすじ
リュシアン・プライムはブラックハンターギルドの一員だった。
彼はギルドマスターやギルド仲間から、常人ではこなせない量の依頼を押し付けられていたが、夜遅くまで働くことで全ての依頼を一日で終わらせていた。
ある日、リュシアンは仲間の罠に嵌められ、依頼を終わらせることができなかった。その一度の失敗をきっかけに、ギルドマスターから無能ハンターの烙印を押され、クビになる。
途方に暮れていると、モンスターに襲われている女性を彼は見つけてしまう。
ハンターとして襲われている人を見過ごせないリュシアンは、モンスターから女性を守った。
彼は助けた女性が、隣町にあるハンターギルドのギルドマスターであることを知る。
リュシアンの才能に目をつけたギルドマスターは、彼をスカウトした。
一方ブラックギルドでは、リュシアンがいないことで依頼達成の効率が悪くなり、依頼は溜まっていく一方だった。ついにブラックギルドは町の住民たちからのクレームなどが殺到して町民たちから見放されることになる。
そんな彼らに反してリュシアンは新しい職場、新しい仲間と出会い、ブッラックギルドの経験を活かして最速でギルドランキング一位を獲得し、ギルドマスターや町の住民たちから一目置かれるようになった。
これはブラックな環境で働いていた主人公が一人の女性を助けたことがきっかけで人生が一変し、ホワイトなギルド環境で最強、無双、ときどきスローライフをしていく物語!

Sランク昇進を記念して追放された俺は、追放サイドの令嬢を助けたことがきっかけで、彼女が押しかけ女房のようになって困る!
仁徳
ファンタジー
シロウ・オルダーは、Sランク昇進をきっかけに赤いバラという冒険者チームから『スキル非所持の無能』とを侮蔑され、パーティーから追放される。
しかし彼は、異世界の知識を利用して新な魔法を生み出すスキル【魔学者】を使用できるが、彼はそのスキルを隠し、無能を演じていただけだった。
そうとは知らずに、彼を追放した赤いバラは、今までシロウのサポートのお陰で強くなっていたことを知らずに、ダンジョンに挑む。だが、初めての敗北を経験したり、その後借金を背負ったり地位と名声を失っていく。
一方自由になったシロウは、新な町での冒険者活動で活躍し、一目置かれる存在となりながら、追放したマリーを助けたことで惚れられてしまう。手料理を振る舞ったり、背中を流したり、それはまるで押しかけ女房だった!
これは、チート能力を手に入れてしまったことで、無能を演じたシロウがパーティーを追放され、その後ソロとして活躍して無双すると、他のパーティーから追放されたエルフや魔族といった様々な追放少女が集まり、いつの間にかハーレムパーティーを結成している物語!
勇者に全部取られたけど幸せ確定の俺は「ざまぁ」なんてしない!
石のやっさん
ファンタジー
皆さまの応援のお陰でなんと【書籍化】しました。
応援本当に有難うございました。
イラストはサクミチ様で、アイシャにアリス他美少女キャラクターが絵になりましたのでそれを見るだけでも面白いかも知れません。
書籍化に伴い、旧タイトル「パーティーを追放された挙句、幼馴染も全部取られたけど「ざまぁ」なんてしない!だって俺の方が幸せ確定だからな!」
から新タイトル「勇者に全部取られたけど幸せ確定の俺は「ざまぁ」なんてしない!」にタイトルが変更になりました。
書籍化に伴いまして設定や内容が一部変わっています。
WEB版と異なった世界が楽しめるかも知れません。
この作品を愛して下さった方、長きにわたり、私を応援をし続けて下さった方...本当に感謝です。
本当にありがとうございました。
【以下あらすじ】
パーティーでお荷物扱いされていた魔法戦士のケインは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもないことを悟った彼は、一人さった...
ここから、彼は何をするのか? 何もしないで普通に生活するだけだ「ざまぁ」なんて必要ない、ただ生活するだけで幸せなんだ...俺にとって勇者パーティーも幼馴染も離れるだけで幸せになれるんだから...
第13回ファンタジー小説大賞奨励賞受賞作品。
何と!『現在3巻まで書籍化されています』
そして書籍も堂々完結...ケインとは何者か此処で正体が解ります。
応援、本当にありがとうございました!
解呪の魔法しか使えないからとSランクパーティーから追放された俺は、呪いをかけられていた美少女ドラゴンを拾って最強へと至る
早見羽流
ファンタジー
「ロイ・クノール。お前はもう用無しだ」
解呪の魔法しか使えない初心者冒険者の俺は、呪いの宝箱を解呪した途端にSランクパーティーから追放され、ダンジョンの最深部へと蹴り落とされてしまう。
そこで出会ったのは封印された邪龍。解呪の能力を使って邪龍の封印を解くと、なんとそいつは美少女の姿になり、契約を結んで欲しいと頼んできた。
彼女は元は世界を守護する守護龍で、英雄や女神の陰謀によって邪龍に堕とされ封印されていたという。契約を結んだ俺は彼女を救うため、守護龍を封印し世界を牛耳っている女神や英雄の血を引く王家に立ち向かうことを誓ったのだった。
(1話2500字程度、1章まで完結保証です)


少し冷めた村人少年の冒険記
mizuno sei
ファンタジー
辺境の村に生まれた少年トーマ。実は日本でシステムエンジニアとして働き、過労死した三十前の男の生まれ変わりだった。
トーマの家は貧しい農家で、神から授かった能力も、村の人たちからは「はずれギフト」とさげすまれるわけの分からないものだった。
優しい家族のために、自分の食い扶持を減らそうと家を出る決心をしたトーマは、唯一無二の相棒、「心の声」である〈ナビ〉とともに、未知の世界へと旅立つのであった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる