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第7話 SサポVS天才シーカー
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「こんな廃ビルが、S級シーカー率いるギルドの本部……!?」
「只の廃ビルじゃない。ここは迷宮の破片を集めて構成した人工迷宮さ」
「人工迷宮!?」
もう、色々盛りだくさん過ぎて頭が追いつかん……
「ちゃんとゆっくり説明するよ。おいで」
ビルの中に入る。
人工迷宮、というわりに一階はただのビルの内装だ。
「迷宮の性質の1つに空間の拡張というものがある。100平方メートルほどのスペースに城を作ったり、ロッカーほどのスペースに洞窟を作り出したりね。このビルはその空間拡張の機能を存分に使っている」
アビスは真っすぐ歩いてエレベーターに入る。
エレベーターの階は地下4階~地上8階まである。
「まさか……1つの階層ごとに別々の巨大空間を作り出している、とか?」
「ご名答。やっぱ頭のキレがいいね」
「話の流れ的に誰でもわかるだろ」
アビスは1階のボタンを押す。エレベーターが1階につき、扉が開かれる。俺は扉の先に広がっていた光景に驚きを隠せなかった。
「ここは……!?」
砂漠だった。
空一杯に広がる青空、辺り一面の砂地。
空には太陽も浮いている。
「ここはトレーニングルーム。どれだけ暴れても問題ない。環境情報とかはエレベーター前のパネルで変更可能だ」
「は、はは……! 前言撤回。さすがはS級シーカー率いるギルドの本部……規格外だ」
「喜んでもらえたようで何よりだよ。それじゃ、ここで一丁……手合わせ願おうかな」
アビスはポケットから手を抜き、俺を獲物を見る目で見る。
「手合わせ?」
「うん。決闘さ。僕はハンデとしてオーパーツは使わない。魔法と体術による争い……フェアな戦いだ」
「なんで決闘なんてしなくちゃならない」
「実力の確認さ。嫌ならやめてもいいよ? でもでも、S級シーカーと戦える機会なんて早々無いと思うけどな~。こんなチャンス、逃していいのかなぁ~?」
「ぐっ……!」
確かにな。S級シーカーと手合わせする機会なんて、この先の人生でないだろうな。
ここで退いたら後悔する。
「わかった。やるよ」
オーパーツの肉体補正なし。純粋に魔法と体術でやり合うならサポーターの俺の方に分がある。
シーカーはメインウェポンであるオーパーツの訓練に1番時間を割く。一方でサポーターは主に魔法や魔道具の扱いに注力する。このルールならばサポーターの俺の方が有利。
ただ相手はS級シーカーだ。たとえオーパーツが無くとも簡単な相手じゃない。
「ちょっと待ってね」
アビスがエレベーター横の機器を操作する。すると、俺とアビスの前に緑のバーが現れた。まるでゲームの体力ゲージのようだ。
「この緑のバーはダメージを受ける度に減っていく。これが無くなったら負け。三字魔法直撃3発ぐらいでゲージは0になるかな」
「三字魔法を3発も受けたらそれなりのダメージだぞ。どっちもオーパーツの補正は無いんだしな」
「大丈夫。ダメージはシステムが肩代わりする」
そんなことまで出来るのか。
迷宮は魔物に恩恵を与える。それを人間対象にするようプログラムしたのかな。なんにせよ凄い技術だ。
「じゃあ、はっじめ~るよ~」
アビスが手をパチンと合わせる。
瞬間、アビスが距離を詰めてきた。最初は肉弾戦がお望みか。
アビスは右手を突き出し、目潰しを狙ってくる。俺は左手の甲でアビスの貫手を弾き、蹴りのモーションを取る。アビスの意識が俺の足にいったところでアビスの頭に頭突きを喰らわす。
「つっ!?」
怯んだアビスに蹴りを繰り出すが、蹴りは腕でガードされた。アビスは俺の蹴りの衝撃で吹っ飛ぶ。
「【尖竜鎖】」
俺は左手から魔力で構築された鎖を発射する。これで拘束できれば俺の勝ちだ。
「【光点軌盾】」
アビスは光の壁を展開し、鎖を弾く。
「【九光剣】!」
アビスは九つの光の剣を出し、飛ばしてくる。
「【光点軌盾】」
今度は俺が光の壁で剣を全て弾く。
両者距離が開いた所で一呼吸。
やるな。
四文字魔法も当然のように使ってくる。【光点軌盾】を使えるのなら生半可な攻めじゃ崩せない。
俺の手札……使える魔法を確認しよう。
■二文字魔法(初級魔法)
・蒼炎……青い小火を幾つか発生させ、操る。
・風巻……小規模の竜風を起こす。
・看破……指紋と足跡を探知し、輝かせる。
・消気……気配を薄くする。
・望遠……視力を強化し、遠くを見えるようにする。ただし使用中近距離は見えなくなる。
・探機……蜂の形をした召喚獣を出し操る。戦闘力は無いが召喚者と視界の共有ができるためマッピングに便利。
■三文字魔法(中級魔法)
・突竜鎖……先端が竜の顎の形をした鎖を放つ。
・月華雷……三日月の形をした雷撃を飛ばす。
・印爆雷……地面や床に踏まれると起爆する魔法地雷を仕込む。
・八方塞……手で掴んだ相手に8本の楔(実体はなく、ダメージはない)を打ち込み、移動を封じる。
■四文字魔法(上級魔法)
・虚動幻影……自身の分身を1体出し、操る。(効果時間3秒)
・光点軌盾……光の点を6点出し、それを線で繋ぎ線で囲った部分に光の壁を発生させる。
・飛燕爆葬……鳥の形をした巨大な炎の塊を飛ばす。
■五文字魔法(特級魔法)
・幻影自在陣……練習中。まだ使えない。
「よし」
手札を頭の中で組み立てる。
「……さぁ、来たまえ」
S級シーカー・唯我阿弥数。絶対に届かないと思っていた高み。俺が泥なら彼女は雲、俺が地なら彼女は天だ。
この戦いだって、彼女がオーパーツである銃と剣、“罪”と“罰”を抜けば一瞬でケリはついている。世界に3個しかない2器1組のオーパーツだ。アレを出されたらと思うとゾッとする。
だけど……このルールならば、この一戦だけならば、俺は彼女に勝てるかもしれない。
夢にまで見たS級に……!
―――――――
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「只の廃ビルじゃない。ここは迷宮の破片を集めて構成した人工迷宮さ」
「人工迷宮!?」
もう、色々盛りだくさん過ぎて頭が追いつかん……
「ちゃんとゆっくり説明するよ。おいで」
ビルの中に入る。
人工迷宮、というわりに一階はただのビルの内装だ。
「迷宮の性質の1つに空間の拡張というものがある。100平方メートルほどのスペースに城を作ったり、ロッカーほどのスペースに洞窟を作り出したりね。このビルはその空間拡張の機能を存分に使っている」
アビスは真っすぐ歩いてエレベーターに入る。
エレベーターの階は地下4階~地上8階まである。
「まさか……1つの階層ごとに別々の巨大空間を作り出している、とか?」
「ご名答。やっぱ頭のキレがいいね」
「話の流れ的に誰でもわかるだろ」
アビスは1階のボタンを押す。エレベーターが1階につき、扉が開かれる。俺は扉の先に広がっていた光景に驚きを隠せなかった。
「ここは……!?」
砂漠だった。
空一杯に広がる青空、辺り一面の砂地。
空には太陽も浮いている。
「ここはトレーニングルーム。どれだけ暴れても問題ない。環境情報とかはエレベーター前のパネルで変更可能だ」
「は、はは……! 前言撤回。さすがはS級シーカー率いるギルドの本部……規格外だ」
「喜んでもらえたようで何よりだよ。それじゃ、ここで一丁……手合わせ願おうかな」
アビスはポケットから手を抜き、俺を獲物を見る目で見る。
「手合わせ?」
「うん。決闘さ。僕はハンデとしてオーパーツは使わない。魔法と体術による争い……フェアな戦いだ」
「なんで決闘なんてしなくちゃならない」
「実力の確認さ。嫌ならやめてもいいよ? でもでも、S級シーカーと戦える機会なんて早々無いと思うけどな~。こんなチャンス、逃していいのかなぁ~?」
「ぐっ……!」
確かにな。S級シーカーと手合わせする機会なんて、この先の人生でないだろうな。
ここで退いたら後悔する。
「わかった。やるよ」
オーパーツの肉体補正なし。純粋に魔法と体術でやり合うならサポーターの俺の方に分がある。
シーカーはメインウェポンであるオーパーツの訓練に1番時間を割く。一方でサポーターは主に魔法や魔道具の扱いに注力する。このルールならばサポーターの俺の方が有利。
ただ相手はS級シーカーだ。たとえオーパーツが無くとも簡単な相手じゃない。
「ちょっと待ってね」
アビスがエレベーター横の機器を操作する。すると、俺とアビスの前に緑のバーが現れた。まるでゲームの体力ゲージのようだ。
「この緑のバーはダメージを受ける度に減っていく。これが無くなったら負け。三字魔法直撃3発ぐらいでゲージは0になるかな」
「三字魔法を3発も受けたらそれなりのダメージだぞ。どっちもオーパーツの補正は無いんだしな」
「大丈夫。ダメージはシステムが肩代わりする」
そんなことまで出来るのか。
迷宮は魔物に恩恵を与える。それを人間対象にするようプログラムしたのかな。なんにせよ凄い技術だ。
「じゃあ、はっじめ~るよ~」
アビスが手をパチンと合わせる。
瞬間、アビスが距離を詰めてきた。最初は肉弾戦がお望みか。
アビスは右手を突き出し、目潰しを狙ってくる。俺は左手の甲でアビスの貫手を弾き、蹴りのモーションを取る。アビスの意識が俺の足にいったところでアビスの頭に頭突きを喰らわす。
「つっ!?」
怯んだアビスに蹴りを繰り出すが、蹴りは腕でガードされた。アビスは俺の蹴りの衝撃で吹っ飛ぶ。
「【尖竜鎖】」
俺は左手から魔力で構築された鎖を発射する。これで拘束できれば俺の勝ちだ。
「【光点軌盾】」
アビスは光の壁を展開し、鎖を弾く。
「【九光剣】!」
アビスは九つの光の剣を出し、飛ばしてくる。
「【光点軌盾】」
今度は俺が光の壁で剣を全て弾く。
両者距離が開いた所で一呼吸。
やるな。
四文字魔法も当然のように使ってくる。【光点軌盾】を使えるのなら生半可な攻めじゃ崩せない。
俺の手札……使える魔法を確認しよう。
■二文字魔法(初級魔法)
・蒼炎……青い小火を幾つか発生させ、操る。
・風巻……小規模の竜風を起こす。
・看破……指紋と足跡を探知し、輝かせる。
・消気……気配を薄くする。
・望遠……視力を強化し、遠くを見えるようにする。ただし使用中近距離は見えなくなる。
・探機……蜂の形をした召喚獣を出し操る。戦闘力は無いが召喚者と視界の共有ができるためマッピングに便利。
■三文字魔法(中級魔法)
・突竜鎖……先端が竜の顎の形をした鎖を放つ。
・月華雷……三日月の形をした雷撃を飛ばす。
・印爆雷……地面や床に踏まれると起爆する魔法地雷を仕込む。
・八方塞……手で掴んだ相手に8本の楔(実体はなく、ダメージはない)を打ち込み、移動を封じる。
■四文字魔法(上級魔法)
・虚動幻影……自身の分身を1体出し、操る。(効果時間3秒)
・光点軌盾……光の点を6点出し、それを線で繋ぎ線で囲った部分に光の壁を発生させる。
・飛燕爆葬……鳥の形をした巨大な炎の塊を飛ばす。
■五文字魔法(特級魔法)
・幻影自在陣……練習中。まだ使えない。
「よし」
手札を頭の中で組み立てる。
「……さぁ、来たまえ」
S級シーカー・唯我阿弥数。絶対に届かないと思っていた高み。俺が泥なら彼女は雲、俺が地なら彼女は天だ。
この戦いだって、彼女がオーパーツである銃と剣、“罪”と“罰”を抜けば一瞬でケリはついている。世界に3個しかない2器1組のオーパーツだ。アレを出されたらと思うとゾッとする。
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