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第三章 カムラ聖堂院
第五十七話 カムラの長
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一切の音沙汰がないまま収監されてから三日が経った。
「ふっ! ふっ! ふっ!」
やることもないので一心不乱に筋トレをする。
この静けさ、なんとなく神竜の体内を思い出すな。
「出ろ」
そんな看守の声を聞き、俺は腕立て伏せを辞めて立ち上がる。
「釈放ですか?」
「黙ってついてこい。手錠は外してやる」
手錠は外されたが、囚人に付けられるタグ(囚人番号が書かれたリボン)は腕に巻かれたままだ。まだ出してもらえるわけじゃなさそうだ。
牢から連れ出された俺はそのままカムラ騎士団本部の最上階へ連れていかれた。
最上階に一つだけある部屋。そこに入ると、小さな女の子が豪奢な椅子に胡坐をかいて座っていた。
「む。来たか」
「……えっと、どちら様?」
俺の質問に看守が答える。
「この御方はカムラ聖堂院の堂長、この地の王! ヨスガ様だ!」
「ヨスガ堂長!? この女の子が!?」
むふん。と得意げな顔をする少女。
ヨスガ堂長と言えば世界で三指に入る強者だ。カムラ聖堂院の堂長になる前は冒険者として数々の伝説を作っており、俺がガキの頃からその名は世界中に広まっていた。素性は不明で、滅多に表舞台に立たないことで有名である。
まだ10歳ぐらいにしか見えない。赤い瞳、黒く長い髪。可愛らしい女の子だ。砂漠の王女のような華美で露出の広い恰好をしている。
「ダンザを残して去れ。邪魔じゃ」
「はっ!」
看守は頭を下げ、部屋を出て行く。
「会いたかったぞ、ダンザ=クローニン……神竜が生みし竜人よ」
今の口ぶり……まさかこの人、俺が神竜を喰ってリザードマンになったことを知っているのか?
「ワシがおぬしの事情を知っていて驚いたか? 見ればわかるさ。おぬしは神竜とまったく同じ空気を纏っておるからな。まぁその辺りの話は後じゃ後じゃ」
ヨスガ堂長が指をパチンと慣らす。すると、
「!?」
部屋の風景が入れ替わり――俺はいつの間にか見知らぬ場所に立たされていた。
青空、白い雲、ひたすら広がる草原。
どこか別の場所に瞬間移動させられたのか? それとも異空間に飛ばされたか。もしくは幻覚の類……ダメだ。何が起きたかさっぱりわからん。
「ワシのユニークスキルの名は『収納空間』。なんでも異空間に収納するスキルじゃ。自分も他人も、大地ですら、のう」
「じゃあ俺は、その異空間に収納されたってことか……」
「最初は小物とかを収納できるだけのバッグ代わりのスキルでしかなかったが、解釈を広げた結果、この有様じゃ」
この草原もどこかから収納したってことか。凄いな。この世界そのものがスキルで構築されたモノだなんて……。
「え!? じゃああの太陽や雲も!?」
「アレらはデフォルトで付いておった。さすがに太陽を収納はできんし、取り出すことも不可能じゃ。さて、手明かしはこれぐらいでいいじゃろう」
ヨスガ堂長の手元に、突然大鎌が現れた。黒く、院長の身長の倍はある鎌だ。
「この空間内にある物はなんでもすぐ取り寄せられる」
ゾクッ。と、全身に嫌な予感が巡った。
――あの鎌、ヤバいっ!!
「魔導書名グリムリーパー。死神の名を持つこの鎌の能力は単純。凄まじい威力を持つ、じゃ」
ヨスガ堂長は俺との距離を詰め、鎌を振りかぶる。
「ちょっ!?」
「さて、お手並み拝見」
鎌の横薙ぎを、後ろへ飛んで躱す。鎌の一撃は腕に掠った。
掠った場所の鱗は斬られ、血が……赤い血が滴った。
「勘が鋭いのう。さすがはE級冒険者の身でA級冒険者のクエストについていき、生き延び続けた男」
「まさか人間時代のことも……」
「おぬしの経歴を調べて驚いたぞ。E級冒険者ならば生存率0.1%以下のレベルのクエストに数百とついていき生き延びてきたのじゃからな。しかもパーティ全員分の荷物を持って。生まれ持った勘の鋭さに、高い観察力、経験で培われた対応力。この三つの要素によって構築された危険察知能力こそおぬしの最大の武器。凄まじいステータスに目がいくが、その実、恐ろしいのは内面の部分じゃ」
まさかこの肉体ではなく、俺の……ただのダンザ=クローニンとして高評価を受けるとはな。
「随分と俺のことを調べたみたいですね」
「それはもう深く深く調べたぞ」
「どうして、俺と戦うんですか?」
「修行じゃ。おぬしは如何なる攻撃も通さぬ鱗を持っている。ゆえにその防御力にかまけ、些か攻撃を受けすぎる傾向にある。それは昔の、人間だった頃のおぬしには無かった悪癖じゃ」
この人、一体どこまで俺のことを……。
「生来持っていたその危険察知能力を今一度目覚めさせなければな。先の一撃でわかったと思うが、この鎌はおぬしの防御力を突破できるぞ」
「そこまで力は入れてないように見えました。なのにその威力、一体どんな代償を……」
魔導書とはいえ、破格すぎる能力だ。何かしらのリスクはあるはず。
「一振りごとに5年老化する」
「なっ!? いや、そんなわけ……だってあなたの容姿は何も変わっていない!」
「そりゃそうじゃろ。ワシは不老じゃからな。この代償はあってないようなモノ」
「不老!?」
な、何者だこの人……!?
ヨスガ堂長は人間の身で100歳を超えていたはずだ。不老ならば100歳の老人が幼女の姿をしているのも納得がいく、けど――
「色々と余計なことを考える必要はない。いまおぬしがやるべきは目の前の人間を倒すこと。それのみじゃ。戦いが終わればすべてを話してやる」
「戦う理由がありません」
「あるじゃろ。己の命を守るため、という立派な理由がな」
冗談――じゃなさそうだ。本気の殺気を感じる。
「!?」
俺の手元に、いきなり神竜刀が現れた。
「ワシだけ魔導書を使うのも不公平じゃからな」
「本気……なんですね」
「殺す気でこい。どうせ死なん」
俺は腰布に刀を差し、構える。
「この空間はいくらでも壊してよい。セーブは不要」
「了解」
「ゆくぞ!!!」
とにかく、俺は俺の身を守るために刀を振るう。目の前の少女、カムラ聖堂院の堂長を――倒す!!
―――――――
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「ふっ! ふっ! ふっ!」
やることもないので一心不乱に筋トレをする。
この静けさ、なんとなく神竜の体内を思い出すな。
「出ろ」
そんな看守の声を聞き、俺は腕立て伏せを辞めて立ち上がる。
「釈放ですか?」
「黙ってついてこい。手錠は外してやる」
手錠は外されたが、囚人に付けられるタグ(囚人番号が書かれたリボン)は腕に巻かれたままだ。まだ出してもらえるわけじゃなさそうだ。
牢から連れ出された俺はそのままカムラ騎士団本部の最上階へ連れていかれた。
最上階に一つだけある部屋。そこに入ると、小さな女の子が豪奢な椅子に胡坐をかいて座っていた。
「む。来たか」
「……えっと、どちら様?」
俺の質問に看守が答える。
「この御方はカムラ聖堂院の堂長、この地の王! ヨスガ様だ!」
「ヨスガ堂長!? この女の子が!?」
むふん。と得意げな顔をする少女。
ヨスガ堂長と言えば世界で三指に入る強者だ。カムラ聖堂院の堂長になる前は冒険者として数々の伝説を作っており、俺がガキの頃からその名は世界中に広まっていた。素性は不明で、滅多に表舞台に立たないことで有名である。
まだ10歳ぐらいにしか見えない。赤い瞳、黒く長い髪。可愛らしい女の子だ。砂漠の王女のような華美で露出の広い恰好をしている。
「ダンザを残して去れ。邪魔じゃ」
「はっ!」
看守は頭を下げ、部屋を出て行く。
「会いたかったぞ、ダンザ=クローニン……神竜が生みし竜人よ」
今の口ぶり……まさかこの人、俺が神竜を喰ってリザードマンになったことを知っているのか?
「ワシがおぬしの事情を知っていて驚いたか? 見ればわかるさ。おぬしは神竜とまったく同じ空気を纏っておるからな。まぁその辺りの話は後じゃ後じゃ」
ヨスガ堂長が指をパチンと慣らす。すると、
「!?」
部屋の風景が入れ替わり――俺はいつの間にか見知らぬ場所に立たされていた。
青空、白い雲、ひたすら広がる草原。
どこか別の場所に瞬間移動させられたのか? それとも異空間に飛ばされたか。もしくは幻覚の類……ダメだ。何が起きたかさっぱりわからん。
「ワシのユニークスキルの名は『収納空間』。なんでも異空間に収納するスキルじゃ。自分も他人も、大地ですら、のう」
「じゃあ俺は、その異空間に収納されたってことか……」
「最初は小物とかを収納できるだけのバッグ代わりのスキルでしかなかったが、解釈を広げた結果、この有様じゃ」
この草原もどこかから収納したってことか。凄いな。この世界そのものがスキルで構築されたモノだなんて……。
「え!? じゃああの太陽や雲も!?」
「アレらはデフォルトで付いておった。さすがに太陽を収納はできんし、取り出すことも不可能じゃ。さて、手明かしはこれぐらいでいいじゃろう」
ヨスガ堂長の手元に、突然大鎌が現れた。黒く、院長の身長の倍はある鎌だ。
「この空間内にある物はなんでもすぐ取り寄せられる」
ゾクッ。と、全身に嫌な予感が巡った。
――あの鎌、ヤバいっ!!
「魔導書名グリムリーパー。死神の名を持つこの鎌の能力は単純。凄まじい威力を持つ、じゃ」
ヨスガ堂長は俺との距離を詰め、鎌を振りかぶる。
「ちょっ!?」
「さて、お手並み拝見」
鎌の横薙ぎを、後ろへ飛んで躱す。鎌の一撃は腕に掠った。
掠った場所の鱗は斬られ、血が……赤い血が滴った。
「勘が鋭いのう。さすがはE級冒険者の身でA級冒険者のクエストについていき、生き延び続けた男」
「まさか人間時代のことも……」
「おぬしの経歴を調べて驚いたぞ。E級冒険者ならば生存率0.1%以下のレベルのクエストに数百とついていき生き延びてきたのじゃからな。しかもパーティ全員分の荷物を持って。生まれ持った勘の鋭さに、高い観察力、経験で培われた対応力。この三つの要素によって構築された危険察知能力こそおぬしの最大の武器。凄まじいステータスに目がいくが、その実、恐ろしいのは内面の部分じゃ」
まさかこの肉体ではなく、俺の……ただのダンザ=クローニンとして高評価を受けるとはな。
「随分と俺のことを調べたみたいですね」
「それはもう深く深く調べたぞ」
「どうして、俺と戦うんですか?」
「修行じゃ。おぬしは如何なる攻撃も通さぬ鱗を持っている。ゆえにその防御力にかまけ、些か攻撃を受けすぎる傾向にある。それは昔の、人間だった頃のおぬしには無かった悪癖じゃ」
この人、一体どこまで俺のことを……。
「生来持っていたその危険察知能力を今一度目覚めさせなければな。先の一撃でわかったと思うが、この鎌はおぬしの防御力を突破できるぞ」
「そこまで力は入れてないように見えました。なのにその威力、一体どんな代償を……」
魔導書とはいえ、破格すぎる能力だ。何かしらのリスクはあるはず。
「一振りごとに5年老化する」
「なっ!? いや、そんなわけ……だってあなたの容姿は何も変わっていない!」
「そりゃそうじゃろ。ワシは不老じゃからな。この代償はあってないようなモノ」
「不老!?」
な、何者だこの人……!?
ヨスガ堂長は人間の身で100歳を超えていたはずだ。不老ならば100歳の老人が幼女の姿をしているのも納得がいく、けど――
「色々と余計なことを考える必要はない。いまおぬしがやるべきは目の前の人間を倒すこと。それのみじゃ。戦いが終わればすべてを話してやる」
「戦う理由がありません」
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冗談――じゃなさそうだ。本気の殺気を感じる。
「!?」
俺の手元に、いきなり神竜刀が現れた。
「ワシだけ魔導書を使うのも不公平じゃからな」
「本気……なんですね」
「殺す気でこい。どうせ死なん」
俺は腰布に刀を差し、構える。
「この空間はいくらでも壊してよい。セーブは不要」
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