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第二章 ラスベルシア家
第三十七話 魔王の目覚め
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たまに、あの時のことは夢に見る。
ザイロスたちの片腕を奪った時のことだ。
俺はこの体になってからずっと、正しい力の使い方を考えていた。
あの日、あの時の行動は正しい力の使い方だったのだろうか?
片腕を奪うぐらいなら命まで奪った方が良かったのではなかったのか。逆に、なにもせず、ただ見逃せば良かったのではなかっただろうか。
どの選択肢が正しかったか、その答えはわからない。
ただ一つ言えること。
あの日の俺の判断は――間違っていた。
---
森の真ん中辺りまで来ただろうか。
ついに、俺は黒装束の男とユウキを見つけた。
「よう」
短く挨拶してきたその男の声――間違いなく、アイツだ。
「ザイロス……」
「嬉しいなぁダンザさん! 俺のこと、すぐわかってくれたぁ!」
以前のアイツと違う。
ザイロスが元来抱いていた強烈な執着心、向上心、自尊心。それらが暴走した結果か。
ユウキはザイロスの傍、大木に鎖で括り付けられている。
服は乱れ、瞼は下り、息が荒く顔が赤い。
「お前……ユウキに何をした!?」
「何もしてない。何かをするのはここからさ」
俺は地面を踏みしめる。
「待てよ。動いたらコイツの首斬るぞ」
ザイロスは右手に持ったナイフをユウキの首に添える。
「さすがのお前もこの距離じゃなにもできないだろ。俺がナイフでコイツの首を斬るより前に、俺をどうこうするのは不可能だ」
前と違って油断が一切ない。俺に全開の警戒を向けている。
ザイロスは伊達にA級冒険者だったわけじゃない。実力は間違いなく伴っていた。そのザイロスの不意をつき、ユウキを救出するのは難しい。
「お前……悪ふざけじゃすまないぞ」
「悪ふざけ? 俺はガチだぜダンザさん。知ってるかダンザさん、コイツの体には22体の魔神が入っている。これを解放したら……アンタだって殺せる」
「そういうことか……お前の狙いは、ユウキの体内にいる魔神を解放して、その魔神の力で俺を殺すこと」
「まさにその通りさぁ!!」
ザイロスは愉快気に笑う。ピエロのように狂ったように笑う。
ユウキの体内にいる魔神、それを解放する手っ取り早い方法……それは、ユウキを殺すことだ。器が死ねば抑えられていた魔神が全て放出される……!
「もし魔神が解放されれば、お前も死ぬぞ」
「残念。それがそうはならないんだ。解印の鍵という物があってな、これを器に差すと封印を無理くり開き、魔神を解放することができる。そして、鍵の使用者は解放した存在を使役できる」
ザイロスはナイフを手から落とし、首に掛けていた紐を引っ張り、服の中に隠していた物を出す。
「心配するな。このガキは殺さない。ま、無理やり封印を引っぺがされたコイツがどうなるかは――わからねぇけどなぁ!!!」
それは、金色の鍵だ。
もしも、奴の言うことが本当なら、アレが――解印の鍵。封印を解く鍵だ。
「やめろ」
俺は走り出す。間に合わない、とわかっていても走る。
「やめろザイロス!!!」
「やめるわけねぇぇぇぇぇだろバァァーーーーーーーーカッ!!!!」
全ての感情を吐き出すように、ザイロスは叫ぶ。
ザイロスは鍵を、ユウキの胸の中心に刺した。
鍵は、まるで水面に沈んだかのように、ユウキの体の半分まで沈んだ。瞬間、白黒だったユウキの髪が真っ黒に染まり、莫大な魔力が放出される。
「うっ――ああああああああああああっっ!!!」
「ユウキ!!」
俺はユウキに近づこうとするが、ユウキから放たれた魔力の圧に止められる。
黒い稲妻を纏った魔力が、森を揺らす。
「は……ははははは!! いでよ魔神よ! 我に従え!!!」
ザイロスは声高に叫び、魔神の出現を待つ。
しかし、どれだけ待てど魔神は出てこなかった。
「は……?」
魔力の放出が止まり、ユウキが目を覚ます。
本能でわかった。
――アレはユウキではない。
「いやぁ、久しぶりのシャバの空気は美味しいねぇ」
ユウキが、いつもとまったく違う口調で喋り出す。
「よっと」
ユウキは容易く自分を縛り付けていた鎖を壊し、首をこきこきと慣らし、背筋をぐぐっと伸ばす。
わかる。
アレは……化物だ。
「お、おい……お前、なんだ?」
ザイロスが聞くと、ユウキはザイロスに視線もくれず答える。
「君こそ誰? 僕を呼んだ人?」
「そ、そうだ」
「ん~。じゃあ名乗るのは礼儀かな。僕はアルゼスブブだよ」
アルゼスブブ。
それは魔神の名じゃない。魔神たちを束ねていた大魔王の名だ。
「アルゼスブブ……? どういうことだ。このガキの体に封印されているのは22体の魔神のはず!」
「それも強ち間違いじゃないけどね。死廟の参列者……僕の部下たちは僕に封印されていて、その僕がこの子の中に封印されているわけだから。なんて言うんだろ……二重封印的な?」
もし奴が言うことが本当ならば、ユウキ(in魔神)ではなく、ユウキ(inアルゼスブブ(in魔神))という三重構造になる。ユウキから聞いていた話と異なる。
だが今はそんなことはどうでもいい。
問題はアルゼスブブが、歴史上最強の生物と云われた存在が復活したことだ。
「は、はは! いいさ……なんだっていい!!! アルゼスブブなら余計いいじゃねぇか! ほらいけ! あそこのリザードマンを殺せ!!」
ユウキ――否、アルゼスブブはここでようやく、ザイロスを一瞥した。
馬鹿かアイツは。気づかないのか。
アルゼスブブは縛られてなんかいない……!!
「えっと、何様? なんで僕に命令してるのかな?」
「わかってんだろ? お前の胸の鍵を差したのは俺だ。だから、お前は俺の命令に逆らえ――」
アルゼスブブが、ザイロスの首を左手で掴み上げる。
ユウキの細腕で、利き手の逆で、いとも簡単にザイロスの体重を掴み上げる。
「か、かはっ……!?」
ザイロスはアルゼスブブの腕を殴ったり、暴れたりするが、一切拘束が緩まる気配はない。
圧倒的な力量差がある。
「僕を従えるなんて神だってできやしない。舐めるなよ小僧。こんなちんけな鍵で、僕を抑えられるはずがないだろう?」
「なん――だと!? くぞ……ぐぞぉ!! 嵌めやがったなぁゾウマァァ!!!」
ザイロスの首を掴むアルゼスブブの力が強くなる。
アルゼスブブは右手の指で輪を作り、ザイロスの額に近づける。
「よせ!!」
俺は叫び、駆け出すも――間に合わない。
「パーン」
ザイロスの頭が、デコピンで吹っ飛んだ。
トマトを握り潰したかのように、血しぶきが舞った。
アルゼスブブはザイロスの遺体をポイ捨てし、俺に好奇の視線を向ける。
「それで、君はなに?」
―――――――
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俺はこの体になってからずっと、正しい力の使い方を考えていた。
あの日、あの時の行動は正しい力の使い方だったのだろうか?
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「ザイロス……」
「嬉しいなぁダンザさん! 俺のこと、すぐわかってくれたぁ!」
以前のアイツと違う。
ザイロスが元来抱いていた強烈な執着心、向上心、自尊心。それらが暴走した結果か。
ユウキはザイロスの傍、大木に鎖で括り付けられている。
服は乱れ、瞼は下り、息が荒く顔が赤い。
「お前……ユウキに何をした!?」
「何もしてない。何かをするのはここからさ」
俺は地面を踏みしめる。
「待てよ。動いたらコイツの首斬るぞ」
ザイロスは右手に持ったナイフをユウキの首に添える。
「さすがのお前もこの距離じゃなにもできないだろ。俺がナイフでコイツの首を斬るより前に、俺をどうこうするのは不可能だ」
前と違って油断が一切ない。俺に全開の警戒を向けている。
ザイロスは伊達にA級冒険者だったわけじゃない。実力は間違いなく伴っていた。そのザイロスの不意をつき、ユウキを救出するのは難しい。
「お前……悪ふざけじゃすまないぞ」
「悪ふざけ? 俺はガチだぜダンザさん。知ってるかダンザさん、コイツの体には22体の魔神が入っている。これを解放したら……アンタだって殺せる」
「そういうことか……お前の狙いは、ユウキの体内にいる魔神を解放して、その魔神の力で俺を殺すこと」
「まさにその通りさぁ!!」
ザイロスは愉快気に笑う。ピエロのように狂ったように笑う。
ユウキの体内にいる魔神、それを解放する手っ取り早い方法……それは、ユウキを殺すことだ。器が死ねば抑えられていた魔神が全て放出される……!
「もし魔神が解放されれば、お前も死ぬぞ」
「残念。それがそうはならないんだ。解印の鍵という物があってな、これを器に差すと封印を無理くり開き、魔神を解放することができる。そして、鍵の使用者は解放した存在を使役できる」
ザイロスはナイフを手から落とし、首に掛けていた紐を引っ張り、服の中に隠していた物を出す。
「心配するな。このガキは殺さない。ま、無理やり封印を引っぺがされたコイツがどうなるかは――わからねぇけどなぁ!!!」
それは、金色の鍵だ。
もしも、奴の言うことが本当なら、アレが――解印の鍵。封印を解く鍵だ。
「やめろ」
俺は走り出す。間に合わない、とわかっていても走る。
「やめろザイロス!!!」
「やめるわけねぇぇぇぇぇだろバァァーーーーーーーーカッ!!!!」
全ての感情を吐き出すように、ザイロスは叫ぶ。
ザイロスは鍵を、ユウキの胸の中心に刺した。
鍵は、まるで水面に沈んだかのように、ユウキの体の半分まで沈んだ。瞬間、白黒だったユウキの髪が真っ黒に染まり、莫大な魔力が放出される。
「うっ――ああああああああああああっっ!!!」
「ユウキ!!」
俺はユウキに近づこうとするが、ユウキから放たれた魔力の圧に止められる。
黒い稲妻を纏った魔力が、森を揺らす。
「は……ははははは!! いでよ魔神よ! 我に従え!!!」
ザイロスは声高に叫び、魔神の出現を待つ。
しかし、どれだけ待てど魔神は出てこなかった。
「は……?」
魔力の放出が止まり、ユウキが目を覚ます。
本能でわかった。
――アレはユウキではない。
「いやぁ、久しぶりのシャバの空気は美味しいねぇ」
ユウキが、いつもとまったく違う口調で喋り出す。
「よっと」
ユウキは容易く自分を縛り付けていた鎖を壊し、首をこきこきと慣らし、背筋をぐぐっと伸ばす。
わかる。
アレは……化物だ。
「お、おい……お前、なんだ?」
ザイロスが聞くと、ユウキはザイロスに視線もくれず答える。
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それは魔神の名じゃない。魔神たちを束ねていた大魔王の名だ。
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「それも強ち間違いじゃないけどね。死廟の参列者……僕の部下たちは僕に封印されていて、その僕がこの子の中に封印されているわけだから。なんて言うんだろ……二重封印的な?」
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「か、かはっ……!?」
ザイロスはアルゼスブブの腕を殴ったり、暴れたりするが、一切拘束が緩まる気配はない。
圧倒的な力量差がある。
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「なん――だと!? くぞ……ぐぞぉ!! 嵌めやがったなぁゾウマァァ!!!」
ザイロスの首を掴むアルゼスブブの力が強くなる。
アルゼスブブは右手の指で輪を作り、ザイロスの額に近づける。
「よせ!!」
俺は叫び、駆け出すも――間に合わない。
「パーン」
ザイロスの頭が、デコピンで吹っ飛んだ。
トマトを握り潰したかのように、血しぶきが舞った。
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