4 / 8
規格外
しおりを挟む
黒崎は迫り来る魔物に一瞬で追い付いた
そのあまりのスピードにマリーカは驚いたがそれとは別にもう1つ彼女を驚愕させたものがある
「サイクロプス...!!」
マリーカも見るのは初めてだったが知識としては知っている
単眼に頭には一本の角が生えていて全身がくすんだ緑色をしている人型の魔物
怪力が特徴で確か本ではBランクの冒険パーティー複数を全滅させた個体もいるって書いてあったくらい危険な魔物だったはず
このままだとシロヤさんが危ない
ドォォン!!!!
「な、なに!?」
危ないと伝えようとしたら突如轟音が響きわたる
「グギャア!?」
なんとシロヤさんはサイクロプスと拳と拳で真っ正面から殴りあっている
しかも怪力を持つサイクロプスが力負けして悲鳴をあげているではないか
彼は鑑定の結果【無職】だと判明した。
職業が無職の人間はいくらレベルが上がっても有用なスキルを覚える事は無い
ステータスも全職業中最低レベルで良いところなんて1つも無い
けれどそれはあくまでこの世界での話だ
「スーパーヒーロー....」
ぽつりと呟いたそれが何なのかは分からないけれど
もしそれがシロヤさんのいた世界で【勇者】のような職業だったとしたら?
私含めクデール王国の人間は全員が勘違いしていたのかもしれない
だってあまりにも強すぎる
なぜ【無職】と表示されたのか。理由はまだ分からないけれど私はとんでもない人を呼んでしまったのかも知れない
私が色々と考えている間にサイクロプスとの決着がついたみたい
結果は圧勝。かすり傷1つ負うことなくあっさり倒してしまった
「....規格外だわ」
だとしても私のやることは変わらない。無関係の人を無理矢理連れてきてしまった事実が消えたわけじゃないから
けどほんの少し期待してしまう。役立たずと言われた私の魔法はもしかしたら失敗していなかったのではないかって...
「おーい!マリーカー!」
近くに散歩に行ってきたとでも言われそうな程なんともアッサリした顔で黒崎が帰って来る
「マリーカ1つ聞きたいんだけど例えば倒した魔物って売れたりするのか?」
「はい、売ることも出来ますし防具など道具の作製にも使えます」
「成る程...ならあの緑やつもしまっておくかな」
「も?」
「あぁ、もし売れるなら勿体ないなと思って持ってきてるんだよ」
「え...え?持ってきてる??ちょっとよく分からないんですが..」
黒崎が何もない空間に手をかざすとバチバチと黒い雷が発生して空間が割れ中から倒した魔物がドサドサと積み重なる
「.........やっぱ規格外だ...」
ーー「そう言えばロイの奴にお前を頼むって言われた後身分証明になるから冒険者登録をしておいた方が良いってここへ向かえって地図貰ったんだけど
今俺たちはどこへ向かってるんだ?」
「ちょっと見せて貰っても?.....成る程...この方角だと《サンプトランド王国》ですね《三大国》の1つで大陸中で一番冒険者が集まる場所と言われてます」
「成る程ね....冒険者か......」
「ただクデール王国からサンプトランド王国までは結構距離があるのであと2日くらいかかっちゃいそうですね」
「そうか、なら少し飛ばすか。マリーカちょっと失礼...」
「え?え??シロヤさんなにするんですか!?」
いきなりお姫様抱っこをされてビックリしてたら次の瞬間身体が引っ張られる感覚に襲われる
「きゃああああああああ~~~!!!!」
ビュンビュン変わってゆく景色を見てる暇もなくその日の夕方には私の足はサンプトランド王国の地を踏んでいた
「...........ほ.....ホントに規格外....」
そのあまりのスピードにマリーカは驚いたがそれとは別にもう1つ彼女を驚愕させたものがある
「サイクロプス...!!」
マリーカも見るのは初めてだったが知識としては知っている
単眼に頭には一本の角が生えていて全身がくすんだ緑色をしている人型の魔物
怪力が特徴で確か本ではBランクの冒険パーティー複数を全滅させた個体もいるって書いてあったくらい危険な魔物だったはず
このままだとシロヤさんが危ない
ドォォン!!!!
「な、なに!?」
危ないと伝えようとしたら突如轟音が響きわたる
「グギャア!?」
なんとシロヤさんはサイクロプスと拳と拳で真っ正面から殴りあっている
しかも怪力を持つサイクロプスが力負けして悲鳴をあげているではないか
彼は鑑定の結果【無職】だと判明した。
職業が無職の人間はいくらレベルが上がっても有用なスキルを覚える事は無い
ステータスも全職業中最低レベルで良いところなんて1つも無い
けれどそれはあくまでこの世界での話だ
「スーパーヒーロー....」
ぽつりと呟いたそれが何なのかは分からないけれど
もしそれがシロヤさんのいた世界で【勇者】のような職業だったとしたら?
私含めクデール王国の人間は全員が勘違いしていたのかもしれない
だってあまりにも強すぎる
なぜ【無職】と表示されたのか。理由はまだ分からないけれど私はとんでもない人を呼んでしまったのかも知れない
私が色々と考えている間にサイクロプスとの決着がついたみたい
結果は圧勝。かすり傷1つ負うことなくあっさり倒してしまった
「....規格外だわ」
だとしても私のやることは変わらない。無関係の人を無理矢理連れてきてしまった事実が消えたわけじゃないから
けどほんの少し期待してしまう。役立たずと言われた私の魔法はもしかしたら失敗していなかったのではないかって...
「おーい!マリーカー!」
近くに散歩に行ってきたとでも言われそうな程なんともアッサリした顔で黒崎が帰って来る
「マリーカ1つ聞きたいんだけど例えば倒した魔物って売れたりするのか?」
「はい、売ることも出来ますし防具など道具の作製にも使えます」
「成る程...ならあの緑やつもしまっておくかな」
「も?」
「あぁ、もし売れるなら勿体ないなと思って持ってきてるんだよ」
「え...え?持ってきてる??ちょっとよく分からないんですが..」
黒崎が何もない空間に手をかざすとバチバチと黒い雷が発生して空間が割れ中から倒した魔物がドサドサと積み重なる
「.........やっぱ規格外だ...」
ーー「そう言えばロイの奴にお前を頼むって言われた後身分証明になるから冒険者登録をしておいた方が良いってここへ向かえって地図貰ったんだけど
今俺たちはどこへ向かってるんだ?」
「ちょっと見せて貰っても?.....成る程...この方角だと《サンプトランド王国》ですね《三大国》の1つで大陸中で一番冒険者が集まる場所と言われてます」
「成る程ね....冒険者か......」
「ただクデール王国からサンプトランド王国までは結構距離があるのであと2日くらいかかっちゃいそうですね」
「そうか、なら少し飛ばすか。マリーカちょっと失礼...」
「え?え??シロヤさんなにするんですか!?」
いきなりお姫様抱っこをされてビックリしてたら次の瞬間身体が引っ張られる感覚に襲われる
「きゃああああああああ~~~!!!!」
ビュンビュン変わってゆく景色を見てる暇もなくその日の夕方には私の足はサンプトランド王国の地を踏んでいた
「...........ほ.....ホントに規格外....」
0
お気に入りに追加
14
あなたにおすすめの小説
クラス転移で無能判定されて追放されたけど、努力してSSランクのチートスキルに進化しました~【生命付与】スキルで異世界を自由に楽しみます~
いちまる
ファンタジー
ある日、クラスごと異世界に召喚されてしまった少年、天羽イオリ。
他のクラスメートが強力なスキルを発現させてゆく中、イオリだけが最低ランクのEランクスキル【生命付与】の持ち主だと鑑定される。
「無能は不要だ」と判断した他の生徒や、召喚した張本人である神官によって、イオリは追放され、川に突き落とされた。
しかしそこで、川底に沈んでいた謎の男の力でスキルを強化するチャンスを得た――。
1千年の努力とともに、イオリのスキルはSSランクへと進化!
自分を拾ってくれた田舎町のアイテムショップで、チートスキルをフル稼働!
「転移者が世界を良くする?」
「知らねえよ、俺は異世界を自由気ままに楽しむんだ!」
追放された少年の第2の人生が、始まる――!
※本作品は他サイト様でも掲載中です。
強さがすべての魔法学園の最下位クズ貴族に転生した俺、死にたくないからゲーム知識でランキング1位を目指したら、なぜか最強ハーレムの主となった!
こはるんるん
ファンタジー
気づいたら大好きなゲームで俺の大嫌いだったキャラ、ヴァイスに転生してしまっていた。
ヴァイスは伯爵家の跡取り息子だったが、太りやすくなる外れスキル【超重量】を授かったせいで腐り果て、全ヒロインから嫌われるセクハラ野郎と化した。
最終的には魔族に闇堕ちして、勇者に成敗されるのだ。
だが、俺は知っていた。
魔族と化したヴァイスが、作中最強クラスのキャラだったことを。
外れスキル【超重量】の真の力を。
俺は思う。
【超重量】を使って勇者の王女救出イベントを奪えば、殺されなくて済むんじゃないか?
俺は悪行をやめてゲーム知識を駆使して、強さがすべての魔法学園で1位を目指す。
異世界に来たって楽じゃない
コウ
ファンタジー
異世界に、転生したら拾われて、いつの間にやら傭兵団の団長に。
くせ者ぞろいの団員達。 ライカンスロープ、不幸体質、嫉妬狂い、ネクロマンサー、猫の亜人、狂錬金術師。みんな戦う事が大好きで、僕の事も殺したいくらい大好きな団員達。
僕が団長に選ばれたのは必然なのか、偶然なのか。ハーレムの様な傭兵団で頑張っていきます。
普通のハーレムだったらどれだけ良いか……
代われるものなら代わって欲しい。
これは後に勇者と呼ばれる転生者のお話。
これは後に勇者と呼ばれるまでに、何度もハーレムに殺されかけるお話。
この小説は「異世界に来たって楽じゃない。拾われたのがイカれた女傭兵団だったから」のR18版です。
ノクターン様と同時投稿となります。
ユニークスキルの名前が禍々しいという理由で国外追放になった侯爵家の嫡男は世界を破壊して創り直します
かにくくり
ファンタジー
エバートン侯爵家の嫡男として生まれたルシフェルトは王国の守護神から【破壊の後の創造】という禍々しい名前のスキルを授かったという理由で王国から危険視され国外追放を言い渡されてしまう。
追放された先は王国と魔界との境にある魔獣の谷。
恐ろしい魔獣が闊歩するこの地に足を踏み入れて無事に帰った者はおらず、事実上の危険分子の排除であった。
それでもルシフェルトはスキル【破壊の後の創造】を駆使して生き延び、その過程で救った魔族の親子に誘われて小さな集落で暮らす事になる。
やがて彼の持つ力に気付いた魔王やエルフ、そして王国の思惑が複雑に絡み大戦乱へと発展していく。
鬱陶しいのでみんなぶっ壊して創り直してやります。
※小説家になろうにも投稿しています。
無能なので辞めさせていただきます!
サカキ カリイ
ファンタジー
ブラック商業ギルドにて、休みなく働き詰めだった自分。
マウントとる新人が入って来て、馬鹿にされだした。
えっ上司まで新人に同調してこちらに辞めろだって?
残業は無能の証拠、職務に時間が長くかかる分、
無駄に残業代払わせてるからお前を辞めさせたいって?
はいはいわかりました。
辞めますよ。
退職後、困ったんですかね?さあ、知りませんねえ。
自分無能なんで、なんにもわかりませんから。
カクヨム、なろうにも同内容のものを時差投稿しております。
蘇生魔法を授かった僕は戦闘不能の前衛(♀)を何度も復活させる
フルーツパフェ
大衆娯楽
転移した異世界で唯一、蘇生魔法を授かった僕。
一緒にパーティーを組めば絶対に死ぬ(死んだままになる)ことがない。
そんな口コミがいつの間にか広まって、同じく異世界転移した同業者(多くは女子)から引っ張りだこに!
寛容な僕は彼女達の申し出に快諾するが条件が一つだけ。
――実は僕、他の戦闘スキルは皆無なんです
そういうわけでパーティーメンバーが前衛に立って死ぬ気で僕を守ることになる。
大丈夫、一度死んでも蘇生魔法で復活させてあげるから。
相互利益はあるはずなのに、どこか鬼畜な匂いがするファンタジー、ここに開幕。
神速の成長チート! ~無能だと追い出されましたが、逆転レベルアップで最強異世界ライフ始めました~
雪華慧太
ファンタジー
高校生の裕樹はある日、意地の悪いクラスメートたちと異世界に勇者として召喚された。勇者に相応しい力を与えられたクラスメートとは違い、裕樹が持っていたのは自分のレベルを一つ下げるという使えないにも程があるスキル。皆に嘲笑われ、さらには国王の命令で命を狙われる。絶体絶命の状況の中、唯一のスキルを使った裕樹はなんとレベル1からレベル0に。絶望する裕樹だったが、実はそれがあり得ない程の神速成長チートの始まりだった! その力を使って裕樹は様々な職業を極め、異世界最強に上り詰めると共に、極めた生産職で快適な異世界ライフを目指していく。
魔王様は聖女の異世界アロママッサージがお気に入り★
唯緒シズサ
ファンタジー
「年をとったほうは殺せ」
女子高生と共に異世界に召喚された宇田麗良は「瘴気に侵される大地を癒す聖女についてきた邪魔な人間」として召喚主から殺されそうになる。
逃げる途中で瀕死の重傷を負ったレイラを助けたのは無表情で冷酷無慈悲な魔王だった。
レイラは魔王から自分の方に聖女の力がそなわっていることを教えられる。
聖女の力を魔王に貸し、瘴気の穴を浄化することを条件に元の世界に戻してもらう約束を交わす。
魔王ははっきりと言わないが、瘴気の穴をあけてまわっているのは魔女で、魔王と何か関係があるようだった。
ある日、瘴気と激務で疲れのたまっている魔王を「聖女の癒しの力」と「アロママッサージ」で癒す。
魔王はレイラの「アロママッサージ」の気持ちよさを非常に気に入り、毎夜、催促するように。
魔王の部下には毎夜、ベッドで「聖女が魔王を気持ちよくさせている」という噂も広がっているようで……魔王のお気に入りになっていくレイラは、元の世界に帰れるのか?
アロママッサージが得意な異世界から来た聖女と、マッサージで気持ちよくなっていく魔王の「健全な」恋愛物語です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる