10 / 30
新任教師 夜神怪
しおりを挟む
妖怪を操ってこの世界を変えようとする者がいる。
それが良い人ならばいいのかもしれない。
しかし悪人だったら?
それは、怖い世界が成り立つのだ。
中学校に新しい教師が着任した。今まで担任をしていた女性教師が体調を崩し、退職することになったのだ。そのかわりにやってきたのは、若い男性だった。
夜神怪。見た目は黒髪で黒いスーツを着た背が高いモデルのような体型であり、目は鋭く切れ長で、美形だ。
その先生は、特別な妖気に覆われていた。
それは私にもわかるくらい黒々とした暗闇につつまれた人間ではない何者かということはわかった。妖牙君はとっくに気づいているだろう。暗黒からきた使者というイメージがぴったりだ。
気のせいか、夜神先生と目が合ったような気がした。先生は妖牙君のことも見ているように思えた。もしや、悪い妖怪なのだろうか? 不安がよぎる。
休み時間に妖牙君にさりげなく聞いてみた。
「あの先生、普通ではないよね?」
「そうだな。あの手のタイプに接するのは初めてだ」
「妖怪なのかな?」
「ちょっと違うな」
考え込んでいる妖牙君の横顔にちょっと、みとれてしまった。
今は、そんなことよりも、謎の先生のことが重要だというのに。
「モフミはどう思う?」
人が見ていない場所でモフミに話しかけてみる。
「あれは、私たちにはどうしようもない領域にいる人よ」
「どうしようもない領域……」
モフミにはわかるのだろうか?
でも、どうしようもない領域にいる悪人だったら、どうすることもできないということだ。一番の恐怖が私をおそった。
「神の領域にいるっていうことじゃないのかしら? 私、今日も巡回していたのですが、やはり普通ではないと感じました、人間でもなく、あやかしでもない、触れたことのない種類です」
華絵さんが後ろから急にささやいた。
「あやかしではない? そんなわけがない。あやかし意外の何者でもないでしょ?」
「これは、推測ですが神の領域にいるような気がします」
「神様? 私は信じないよ。本当に世の中をよくしてくれるならば、認めるけれど」
「神にも種類があります。災いをもたらす神だと、非常にやっかいです」
背筋が凍る。神の領域だなんて、とても大きな暗黒の闇の中に米粒が1つあるようにしか思えない。例えだが、米粒が私だ。
なんとなく、闇の黒いオーラが見える。あの人が善人だとは思えないのだった。勘違いであってほしい。彼からにじみ出る深い闇のオーラは不安をかきたてる。
夜神怪は、着任早々理科室の人体模型に語り掛ける―――
「さて、僕と一緒に素敵な世界を作らないか? ジン、僕はそのためにここへきたのだから」
「どういう意味だ?」
銀髪のジンが現れた。
はたから見ると、普通の教師と人体模型が立っているようにみえるが、普通の人間にジンは見えない。
「君は人間の体がほしいのだろう?」
「今は興味ないよ。実験のほうが面白いし」
「この学校には巨大な妖力があふれているよね。君も感じるだろう? 赤と青の札。そして、妖力使いの少年と不思議な力を持つ少女、複数のあやかし。霊能力が非常に高い人間が日本のこの町に異常に多いから、私はここに来たのだ」
「俺は、力を貸す気はないぞ」
ジンは逆らった。
「僕の目をみてごらん」
夜神が操りの力を発揮する。
夜神の瞳を一瞬見たジンは、体がしびれて言うことを聞かなくなった。
体がどうにもならない。そして、心も彼に支配されていくのを感じながら、意識がなくなった。それは、あやつりの力によるもので、ジンは夜神によって、人間として生まれ変わったのだ。ここの生徒となり、彼の手となり足となるのであった。
あやつりの力、それは人間の思考もあやつることができる。
たとえば、戸籍のない人体模型を人間として中学校に在籍させるとか、彼の姿を見えるようにするとか、それは全て操りの力だ。
そして、それは神にしかできない技だ。
日本には古来からたくさんの神がいて、全てがいい神だけとは言い切れない。彼は、素晴らしい力を持ち合わせながら、自らの野望のために他人を利用する。神様は時に恐ろしい存在で、敵となることもある。
「転校生を紹介します」
新しく担任になった夜神がジンを連れてきた。
「闇野ジンです」
見えないはずのジンがみんなに見えている!! この事実が私と妖牙君の背筋を凍らせる事実だった。見えないはずの人が見える。
彼は、あやかし。人体模型に宿るつくもがみだ。そのことを頭の中で確認する。私の頭の中が混乱する。
これは、あの新任教師のせいなのだろうか?
私は妖牙君と目を合わせて、ごくりとつばを飲み込んだ。
きっと夜神は何かたくらんでいる。
ジン本人に聞いてみよう。
そう思って、休み時間になってすぐに彼の元へダッシュした。
しかし、ジンは私たちとの以前の記憶がないようだった。
新しく作られた人間となっていたのだ。
わずかな期間だった城山先生の放課後授業の想い出は今の彼にはないのだ。そのかわり、人間として教室で生活をする。
神は新しいものを作り出す力がある。それがいい方向に進めばいいのだが、ジンが心配だ。
ジンは人体模型に宿るあやかしではなく、今は人間としてこの世界で生きている。あの新任教師のしわざだろう。以前の記憶はなく、人間として生活している記憶しか彼にはないようだ。
「ジンくん、今までの記憶ないのかな?」
「はじめまして。君は?」
「私のこと覚えていないの?」
「俺は転校してきたばかりだから知るはずないだろ?」
ジンは覚えていない。つくもがみだったということも、人体模型に取り憑いていたことも。
「おまえ、何をたくらんでいる」
夜神に妖牙君が問いただす。
「別に。僕はこの町が大好きだし、素敵な世界を作りたい、それだけだよ」
「俺たちの特殊能力に気づいているんだろ?」
「僕は特殊能力ってやつに興味があるだけだよ。伝説のお札と君のそばにいるあやかしも大変興味深いと思っているよ」
「見えるのか?」
「僕は教師として君たち生徒と仲良くしたい、普通のことじゃないか」
「おまえは何者だ?」
ずばり妖牙君が聞く。牙をむきだしにして挑む動物のようだ。
「普通の教師だよ。ただ、この世の中をもっとよくしたいと願っているだけさ」
夜神はごまかすようなセリフをのこして、教室を去った。
女子生徒は「あの先生なんか素敵だよね」
「髪がさらさらしていて、スタイルはモデルみたい」
「ジン君もかっこいいよね」
「アイドルにも似てるよね」
教室にいた女子たちがざわめく。
見えている人間には気を付けなければいけない危険かもしれない相手。
でも、普通の人間には素敵な教師としか目に映らないのだろう。
早速、城山の元へ妖牙が向かう。
「城山、ジンのやつ人間になったぞ」
「そういえば、転校生の名前を見たけど、ジンなのか?」
「ジンは以前の記憶がない。人間だと思い込んでいる。きっと夜神のせいだ」
「あぁ、新任の夜神先生ね」
「事態を深刻に考えろ。あいかわらず、のんびりしているよな」
そばにいた華絵さんがすかさずフォローする。
「のんびりしているところが城山先生らしいのですよ」
「でも、いざとなったらタイジも俺もいるんだから、なんとかなるって、悪い人と決まったわけではないしな」
「でも、ジンを人間にしたんだぞ」
「ジンは人間になりたがっていただろ、願いをかなえた神様なんだろうな」
「やっぱり、神だと思うか?」
「いい神か悪い神かはわからないけれど、きっとそういった領域だとは思うな。ジンはつくもがみ。だから、神同士だしな」
人を疑わない、だまされやすいのは、城山先生のいいところでもあり、悪いところでもある。それがいい面でもあり、悪い面でもある。
たしかにつくもがみも神の一種だ。でも、そんなに妖力自体は高くはない。少し、俺が警戒しすぎていたのかもしれない、妖牙君は少し、冷静になって教室に戻った。
それが良い人ならばいいのかもしれない。
しかし悪人だったら?
それは、怖い世界が成り立つのだ。
中学校に新しい教師が着任した。今まで担任をしていた女性教師が体調を崩し、退職することになったのだ。そのかわりにやってきたのは、若い男性だった。
夜神怪。見た目は黒髪で黒いスーツを着た背が高いモデルのような体型であり、目は鋭く切れ長で、美形だ。
その先生は、特別な妖気に覆われていた。
それは私にもわかるくらい黒々とした暗闇につつまれた人間ではない何者かということはわかった。妖牙君はとっくに気づいているだろう。暗黒からきた使者というイメージがぴったりだ。
気のせいか、夜神先生と目が合ったような気がした。先生は妖牙君のことも見ているように思えた。もしや、悪い妖怪なのだろうか? 不安がよぎる。
休み時間に妖牙君にさりげなく聞いてみた。
「あの先生、普通ではないよね?」
「そうだな。あの手のタイプに接するのは初めてだ」
「妖怪なのかな?」
「ちょっと違うな」
考え込んでいる妖牙君の横顔にちょっと、みとれてしまった。
今は、そんなことよりも、謎の先生のことが重要だというのに。
「モフミはどう思う?」
人が見ていない場所でモフミに話しかけてみる。
「あれは、私たちにはどうしようもない領域にいる人よ」
「どうしようもない領域……」
モフミにはわかるのだろうか?
でも、どうしようもない領域にいる悪人だったら、どうすることもできないということだ。一番の恐怖が私をおそった。
「神の領域にいるっていうことじゃないのかしら? 私、今日も巡回していたのですが、やはり普通ではないと感じました、人間でもなく、あやかしでもない、触れたことのない種類です」
華絵さんが後ろから急にささやいた。
「あやかしではない? そんなわけがない。あやかし意外の何者でもないでしょ?」
「これは、推測ですが神の領域にいるような気がします」
「神様? 私は信じないよ。本当に世の中をよくしてくれるならば、認めるけれど」
「神にも種類があります。災いをもたらす神だと、非常にやっかいです」
背筋が凍る。神の領域だなんて、とても大きな暗黒の闇の中に米粒が1つあるようにしか思えない。例えだが、米粒が私だ。
なんとなく、闇の黒いオーラが見える。あの人が善人だとは思えないのだった。勘違いであってほしい。彼からにじみ出る深い闇のオーラは不安をかきたてる。
夜神怪は、着任早々理科室の人体模型に語り掛ける―――
「さて、僕と一緒に素敵な世界を作らないか? ジン、僕はそのためにここへきたのだから」
「どういう意味だ?」
銀髪のジンが現れた。
はたから見ると、普通の教師と人体模型が立っているようにみえるが、普通の人間にジンは見えない。
「君は人間の体がほしいのだろう?」
「今は興味ないよ。実験のほうが面白いし」
「この学校には巨大な妖力があふれているよね。君も感じるだろう? 赤と青の札。そして、妖力使いの少年と不思議な力を持つ少女、複数のあやかし。霊能力が非常に高い人間が日本のこの町に異常に多いから、私はここに来たのだ」
「俺は、力を貸す気はないぞ」
ジンは逆らった。
「僕の目をみてごらん」
夜神が操りの力を発揮する。
夜神の瞳を一瞬見たジンは、体がしびれて言うことを聞かなくなった。
体がどうにもならない。そして、心も彼に支配されていくのを感じながら、意識がなくなった。それは、あやつりの力によるもので、ジンは夜神によって、人間として生まれ変わったのだ。ここの生徒となり、彼の手となり足となるのであった。
あやつりの力、それは人間の思考もあやつることができる。
たとえば、戸籍のない人体模型を人間として中学校に在籍させるとか、彼の姿を見えるようにするとか、それは全て操りの力だ。
そして、それは神にしかできない技だ。
日本には古来からたくさんの神がいて、全てがいい神だけとは言い切れない。彼は、素晴らしい力を持ち合わせながら、自らの野望のために他人を利用する。神様は時に恐ろしい存在で、敵となることもある。
「転校生を紹介します」
新しく担任になった夜神がジンを連れてきた。
「闇野ジンです」
見えないはずのジンがみんなに見えている!! この事実が私と妖牙君の背筋を凍らせる事実だった。見えないはずの人が見える。
彼は、あやかし。人体模型に宿るつくもがみだ。そのことを頭の中で確認する。私の頭の中が混乱する。
これは、あの新任教師のせいなのだろうか?
私は妖牙君と目を合わせて、ごくりとつばを飲み込んだ。
きっと夜神は何かたくらんでいる。
ジン本人に聞いてみよう。
そう思って、休み時間になってすぐに彼の元へダッシュした。
しかし、ジンは私たちとの以前の記憶がないようだった。
新しく作られた人間となっていたのだ。
わずかな期間だった城山先生の放課後授業の想い出は今の彼にはないのだ。そのかわり、人間として教室で生活をする。
神は新しいものを作り出す力がある。それがいい方向に進めばいいのだが、ジンが心配だ。
ジンは人体模型に宿るあやかしではなく、今は人間としてこの世界で生きている。あの新任教師のしわざだろう。以前の記憶はなく、人間として生活している記憶しか彼にはないようだ。
「ジンくん、今までの記憶ないのかな?」
「はじめまして。君は?」
「私のこと覚えていないの?」
「俺は転校してきたばかりだから知るはずないだろ?」
ジンは覚えていない。つくもがみだったということも、人体模型に取り憑いていたことも。
「おまえ、何をたくらんでいる」
夜神に妖牙君が問いただす。
「別に。僕はこの町が大好きだし、素敵な世界を作りたい、それだけだよ」
「俺たちの特殊能力に気づいているんだろ?」
「僕は特殊能力ってやつに興味があるだけだよ。伝説のお札と君のそばにいるあやかしも大変興味深いと思っているよ」
「見えるのか?」
「僕は教師として君たち生徒と仲良くしたい、普通のことじゃないか」
「おまえは何者だ?」
ずばり妖牙君が聞く。牙をむきだしにして挑む動物のようだ。
「普通の教師だよ。ただ、この世の中をもっとよくしたいと願っているだけさ」
夜神はごまかすようなセリフをのこして、教室を去った。
女子生徒は「あの先生なんか素敵だよね」
「髪がさらさらしていて、スタイルはモデルみたい」
「ジン君もかっこいいよね」
「アイドルにも似てるよね」
教室にいた女子たちがざわめく。
見えている人間には気を付けなければいけない危険かもしれない相手。
でも、普通の人間には素敵な教師としか目に映らないのだろう。
早速、城山の元へ妖牙が向かう。
「城山、ジンのやつ人間になったぞ」
「そういえば、転校生の名前を見たけど、ジンなのか?」
「ジンは以前の記憶がない。人間だと思い込んでいる。きっと夜神のせいだ」
「あぁ、新任の夜神先生ね」
「事態を深刻に考えろ。あいかわらず、のんびりしているよな」
そばにいた華絵さんがすかさずフォローする。
「のんびりしているところが城山先生らしいのですよ」
「でも、いざとなったらタイジも俺もいるんだから、なんとかなるって、悪い人と決まったわけではないしな」
「でも、ジンを人間にしたんだぞ」
「ジンは人間になりたがっていただろ、願いをかなえた神様なんだろうな」
「やっぱり、神だと思うか?」
「いい神か悪い神かはわからないけれど、きっとそういった領域だとは思うな。ジンはつくもがみ。だから、神同士だしな」
人を疑わない、だまされやすいのは、城山先生のいいところでもあり、悪いところでもある。それがいい面でもあり、悪い面でもある。
たしかにつくもがみも神の一種だ。でも、そんなに妖力自体は高くはない。少し、俺が警戒しすぎていたのかもしれない、妖牙君は少し、冷静になって教室に戻った。
0
お気に入りに追加
2
あなたにおすすめの小説
銀の少女
栗須帳(くりす・とばり)
ホラー
昭和58年。
藤崎柚希(ふじさき・ゆずき)は、いじめに悩まされる日々の中、高校二年の春に田舎の高校に転校、新生活を始めた。
父の大学時代の親友、小倉の隣の家で一人暮らしを始めた柚希に、娘の早苗(さなえ)は少しずつ惹かれていく。
ある日柚希は、銀髪で色白の美少女、桐島紅音(きりしま・あかね)と出会う。
紅音には左手で触れた物の生命力を吸い取り、右手で触れた物の傷を癒す能力があった。その能力で柚希の傷を治した彼女に、柚希は不思議な魅力を感じていく。
全45話。
THE TOUCH/ザ・タッチ -呪触-
ジャストコーズ/小林正典
ホラー
※アルファポリス「第6回ホラー・ミステリー小説大賞」サバイバルホラー賞受賞。群馬県の山中で起こった惨殺事件。それから六十年の時が経ち、夏休みを楽しもうと、山にあるログハウスへと泊まりに来た六人の大学生たち。一方、爽やかな自然に場違いなヤクザの三人組も、死体を埋める仕事のため、同所へ訪れていた。大学生が謎の老人と遭遇したことで事態は一変し、不可解な死の連鎖が起こっていく。生死を賭けた呪いの鬼ごっこが、今始まった……。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
日給二万円の週末魔法少女 ~夏木聖那と三人の少女~
海獺屋ぼの
ライト文芸
ある日、女子校に通う夏木聖那は『魔法少女募集』という奇妙な求人広告を見つけた。
そして彼女はその求人の日当二万円という金額に目がくらんで週末限定の『魔法少女』をすることを決意する。
そんな普通の女子高生が魔法少女のアルバイトを通して大人へと成長していく物語。
七つの不思議のその先に願い事1つ叶えましょう
桜月 翠恋
ホラー
オカルトサークルという名目で今日も怖い話の好きな仲のいい8人が集まり今日も楽しくお話をする
『ねぇねぇ、七不思議、挑戦してみない?』
誰が言ったのか、そんな一言。
この学校の七不思議は他と少し違っていて…
8人が遊び半分に挑戦したのは…
死が待ち受けているゲームだった……
最終死発電車
真霜ナオ
ホラー
バイト帰りの大学生・清瀬蒼真は、いつものように終電へと乗り込む。
直後、車体に大きな衝撃が走り、車内の様子は一変していた。
外に出ようとした乗客の一人は身体が溶け出し、おぞましい化け物まで現れる。
生き残るためには、先頭車両を目指すしかないと知る。
「第6回ホラー・ミステリー小説大賞」奨励賞をいただきました!
5分で読めるブラックユーモア
夜寝乃もぬけ
ホラー
ようこそ喫茶『BLACK』へ
当店は苦さ、ユニークさ、後味の悪さを焙煎した
【5分で読めるブラックユーモア】しか置いておりません。
ブラックな世界へとドリップできる極上の一品です。
※シュガー好きな方はお口に合いませんので、どうぞお帰り下さい。
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる