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第一章
第七話
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気づくと部屋が明るくなっていた。ああ、仏壇に戻っていた。そういう仕組みか? 乗り移った先が眠ったら戻るのか。
きっと酒を久しぶりに呑んだ三葉の体は酔いで睡魔に襲われたんだろう。
でもなんで俺まで眠くなるんだ。仏壇の前にはスケキヨがいつものように丸まっている。
弱いなぁ、三葉。たしかすごくおしゃれなバーでカクテル飲んでそうな雰囲気があったが実際二人で飲んだら酒に強い俺に合わせて飲んでくれていたのか相当酔ってしまって……そのまま車の中で……あー、思い出してしまった。
あの頃の三葉は本当にすごくセクシーでって、なに朝から……。
もぞもぞするーっ! 目の前の三葉も胸がはだけて、あぁもうダメだ。朝から刺激が強すぎる。ずっとこの一年ここで見てはいたものの、こんなにもぞもぞし始めたぞ。
あぁこれを吐き出す場がない。ぐおおおおおおおおお。
あ、そういえば今日は倫典が来る。今は何時だ。時計が見えない。……すまんスケキヨ。またお前に乗り移るぞ。
また視点は変わる。そして体は動く。四つん這い。二足歩行はできないだろうか。したらば周りは驚くであろう。
二足歩行で歩く猫……
ってそう思っても猫の構造上できないなぁ。やってみるか。
無理だ。くそ、でもなんかスタスタ身軽でいいぞこの体も。うわっ、いきなり持ち上げられた。
「スケキヨ、おはよ。なんか急に私に懐いちゃってどうしたのよー」
横たわっていた三葉が抱き上げてすりすり頬ズリしてくれた。そのまま寝てしまっていたからな。おおおおお、こんなことなんてしてくれた事なかったぞ。あぁぁぁ、だからこれ以上俺のこのムラムラを向上させてくれないでくれ!
でもすぐ降ろされた。もうちょっと一緒がよかったなぁという矛盾。
どこかにいく彼女の後を着いていく。
「もぉスケキヨ、餌を出すから食べてなさい」
餌……そういえばスケキヨになってからご飯を食べたことがなかったな。最初に食べるのがキャットフード……。
気づくと三葉はいない。撒くのが早いな、だがすぐわかった。浴室から音がする。そうか、朝風呂か。俺もしばらく風呂入ってない。脱いである下着、三葉の脱ぎ捨てられた……ダメだダメだ。
すりガラス越しで三つ葉のシルエットが服の上からもわかったがスレンダーな体型はまだそのものか。ドアが開かないかな。
ってまた俺は変なことを。おかしい、自分はおかし過ぎる。いや男というか人間というものはそうである。本能のまま生きてきたんだ。しょうがないだろ。俺はドアの前で待ち構える、ドアが開くまで。
ガシャっ
開いた!!!! うわ、湯煙が。見えぬ、見えぬ。三葉が見えぬ。三葉の裸が!
「びっくりしたぁ、スケキヨ。ここにいたの?」
視界があけた頃には彼女はバスタオルを巻いていた。なんでだ、実に残念だ。でも隠されたところ以外は白い肌が見えていて、とても美しい。あぁ、美しい。
「はいはい出ていって。猫ちゃんは出ていきなさい」
また抱き抱えられて浴室から出されてしまった。なんで、なんで? 俺はドアを叩く。
「スケキヨー静かにしなさいよ」
なんで外に追い出されたんだ。ドライヤーの音がする。髪の毛を乾かしているのだろうか。あのロングヘアーを乾かすのに時間がかかる。くうううう。こんな欲望なんて甦らなきゃよかったんだよ。
そして悶えていつの間にか時が経ち、数分後に三葉が出てきた。お化粧もし、髪の毛も整えて服も着ていた。あぁ、美しい、さらに美しい。出かけない日も綺麗に着飾っていた彼女。
しかし今日はいつも以上に着飾っている気もしないのだが?
「スケキヨ、餌食べなきゃ。あ、それとも猫ゼリーの方がいいかしら?」
猫ゼリー……スケキヨが餌よりも大好きなやつだ。いろんな味があってすごく気に入って一時期いつもの餌を食べない時期もあったなぁ。そんなに美味しいのか、猫ゼリーなんぞは。
それだったら匂いの独特な餌よりかは食べれそうだがやはりいくらなんでも久しぶりに食べるのが猫専用の食べ物って……。
三葉が丁寧にハサミでカットして猫ゼリーをニュルンと出した。色は半透明のピンク色。匂いからして苺みたいだ。あぁ、これを口にしていいのだろうか。ちゅるって吸ってみ……
こ、これは美味い!!!!
あぁ、美味い。そりゃスケキヨも病みつきになるだろうこの味は。餌よりも高くて買うの悩んだんだがこれはわかる、美味しい、やばい、たまらん!!!!
全部吸い尽くした後、ハッとして三葉を見上げるとものすごく呆然としていた。しまった本能のままに喰らい尽くしてしまった。
「そんなにお腹空いていたのね、スケキヨ……」
これは引いてる。引いちゃうよなぁしまった。
ピンポーン
ん? あ、まさかもう10時か?
「はーい、ってまだ私のご飯食べてないのにー」
倫典が来た!!!! あ、まだ猫ゼリー食べたい。いいいいいっ!
きっと酒を久しぶりに呑んだ三葉の体は酔いで睡魔に襲われたんだろう。
でもなんで俺まで眠くなるんだ。仏壇の前にはスケキヨがいつものように丸まっている。
弱いなぁ、三葉。たしかすごくおしゃれなバーでカクテル飲んでそうな雰囲気があったが実際二人で飲んだら酒に強い俺に合わせて飲んでくれていたのか相当酔ってしまって……そのまま車の中で……あー、思い出してしまった。
あの頃の三葉は本当にすごくセクシーでって、なに朝から……。
もぞもぞするーっ! 目の前の三葉も胸がはだけて、あぁもうダメだ。朝から刺激が強すぎる。ずっとこの一年ここで見てはいたものの、こんなにもぞもぞし始めたぞ。
あぁこれを吐き出す場がない。ぐおおおおおおおおお。
あ、そういえば今日は倫典が来る。今は何時だ。時計が見えない。……すまんスケキヨ。またお前に乗り移るぞ。
また視点は変わる。そして体は動く。四つん這い。二足歩行はできないだろうか。したらば周りは驚くであろう。
二足歩行で歩く猫……
ってそう思っても猫の構造上できないなぁ。やってみるか。
無理だ。くそ、でもなんかスタスタ身軽でいいぞこの体も。うわっ、いきなり持ち上げられた。
「スケキヨ、おはよ。なんか急に私に懐いちゃってどうしたのよー」
横たわっていた三葉が抱き上げてすりすり頬ズリしてくれた。そのまま寝てしまっていたからな。おおおおお、こんなことなんてしてくれた事なかったぞ。あぁぁぁ、だからこれ以上俺のこのムラムラを向上させてくれないでくれ!
でもすぐ降ろされた。もうちょっと一緒がよかったなぁという矛盾。
どこかにいく彼女の後を着いていく。
「もぉスケキヨ、餌を出すから食べてなさい」
餌……そういえばスケキヨになってからご飯を食べたことがなかったな。最初に食べるのがキャットフード……。
気づくと三葉はいない。撒くのが早いな、だがすぐわかった。浴室から音がする。そうか、朝風呂か。俺もしばらく風呂入ってない。脱いである下着、三葉の脱ぎ捨てられた……ダメだダメだ。
すりガラス越しで三つ葉のシルエットが服の上からもわかったがスレンダーな体型はまだそのものか。ドアが開かないかな。
ってまた俺は変なことを。おかしい、自分はおかし過ぎる。いや男というか人間というものはそうである。本能のまま生きてきたんだ。しょうがないだろ。俺はドアの前で待ち構える、ドアが開くまで。
ガシャっ
開いた!!!! うわ、湯煙が。見えぬ、見えぬ。三葉が見えぬ。三葉の裸が!
「びっくりしたぁ、スケキヨ。ここにいたの?」
視界があけた頃には彼女はバスタオルを巻いていた。なんでだ、実に残念だ。でも隠されたところ以外は白い肌が見えていて、とても美しい。あぁ、美しい。
「はいはい出ていって。猫ちゃんは出ていきなさい」
また抱き抱えられて浴室から出されてしまった。なんで、なんで? 俺はドアを叩く。
「スケキヨー静かにしなさいよ」
なんで外に追い出されたんだ。ドライヤーの音がする。髪の毛を乾かしているのだろうか。あのロングヘアーを乾かすのに時間がかかる。くうううう。こんな欲望なんて甦らなきゃよかったんだよ。
そして悶えていつの間にか時が経ち、数分後に三葉が出てきた。お化粧もし、髪の毛も整えて服も着ていた。あぁ、美しい、さらに美しい。出かけない日も綺麗に着飾っていた彼女。
しかし今日はいつも以上に着飾っている気もしないのだが?
「スケキヨ、餌食べなきゃ。あ、それとも猫ゼリーの方がいいかしら?」
猫ゼリー……スケキヨが餌よりも大好きなやつだ。いろんな味があってすごく気に入って一時期いつもの餌を食べない時期もあったなぁ。そんなに美味しいのか、猫ゼリーなんぞは。
それだったら匂いの独特な餌よりかは食べれそうだがやはりいくらなんでも久しぶりに食べるのが猫専用の食べ物って……。
三葉が丁寧にハサミでカットして猫ゼリーをニュルンと出した。色は半透明のピンク色。匂いからして苺みたいだ。あぁ、これを口にしていいのだろうか。ちゅるって吸ってみ……
こ、これは美味い!!!!
あぁ、美味い。そりゃスケキヨも病みつきになるだろうこの味は。餌よりも高くて買うの悩んだんだがこれはわかる、美味しい、やばい、たまらん!!!!
全部吸い尽くした後、ハッとして三葉を見上げるとものすごく呆然としていた。しまった本能のままに喰らい尽くしてしまった。
「そんなにお腹空いていたのね、スケキヨ……」
これは引いてる。引いちゃうよなぁしまった。
ピンポーン
ん? あ、まさかもう10時か?
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