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京都日帰り旅行

第二話 おやすみスイッチはどこ?

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「京都へ行く」
 そう決めたのは前日だった。

 ずっと行きたいとは言っていたもののなかなか休みのタイミングが取れなかった2人。
 休みでも疲れてねてしまうことも多かった。

 世間一般の連休が明けて体の疲れも抜け切らず仕事をしていたが李仁は連休中も働いてたからあまり調子がよさそうでない。

 湊音は有休をワガママにもこの時期に取らせてもらって李仁の連休休みに合わせた。
「いいわね」
 とすぐ賛同してくれるのは李仁ならでは。

 湊音はつい嬉しくて抱きしめてしまった。
「ほらほら、早く寝ないと……弾丸日帰り旅なんだからさ」

 李仁は旅行の次の日には名古屋で食品関連の展示会があるらい。

 弾丸日帰り1日京都旅になる。
 ゆっくり旅館で泊まって……と思ったがまた今度。お預けである。

「わかってるー、じゃあ寝る前にキスをして」
 湊音が唇を尖らす。
 はいはい、と李仁が優しくキスをする。



 ワクワクすぎて湊音は眠れなかった。

 そんな湊音に李仁は背中を弄る。
「こしょぐったいよ……」
「ん、ちょっと探してるの」
「何を?」
「あ、あったー」
 と湊音の背中を人差し指で突っついた李仁。

「おやすみスイッチ、発見」
「そんなんで寝るか……」
 と湊音は目を瞑った。

「え? ねちゃった?」
 李仁はびっくりするが湊音が、目を開けたわ

「寝るわけないだろ……」
「だよね」
「寝たふりした」
「まじかー」

 先に李仁は寝てしまったがまだ湊音は眠れなかった。

「おやすみスイッチ、どこなんだよぉ」
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