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出社編
第三話
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寧人は歩いて駅に行く途中、すれ違う人に見られる感覚が恥ずかしくてしょうがない。
この前出たときはヨレヨレの服を着た自分をゴミのように見ていた人たち。
何故か今日は寧人のことをみる目が違うのである。
だが寧人にとってその視線はとてもこしょぐったくて慣れないものである。
「この髪型かなぁ……変かなぁ」
とソフトモヒカンにしてある髪の毛を触る。
駅に着き、電車に乗る。今の時間帯は特に混雑していない。以前彼が座ると大抵の人は横に座ろうとしなかった。混んでいても何故か微妙に間が空いていた。
だが今日は違う。混んでもいないのに両隣に若い女性が後から座ってくる。右隣の女性は香水の匂いがホワッと香り、チラッと寧人と目を合わせたかと思うと少し微笑み景色を見つめる。
隣のさらに若い女性は女子大生か、寧人はチラッとみると目が合い、それをなんとも繰り返す。
それが恥ずかしくて寧人はスマホを見つめる。見るとメールが来ていた。
『なんだ一護じゃない……』
正直お世話好きの一護だったらよかったと思っていたようだが何故か「頼知」と表紙されたのだ。
「頼知っ?!」
つい電車の中で声を出してしまった寧人は周りからの目に縮こまってしまう。
目の前の女性はミニスカートを履いて何度か足を組み替えている。寧人を見ながら。艶かしく。
寧人は頭を横に振り、スマホに集中する。
『一護お兄ちゃんに寧人くんのアドレス聞いちゃった。ごめんね。ちょっとお兄ちゃんはお節介すぎるからなんか愚痴があれば聞くよ』
と、頼知はあの時は一護をすごく慕っていた気もしたが何故か様子が違う。
寧人は速攻でメールを返す。こういうことは早いようだ。
『いえ、大丈夫です。ありがとう』
素っ気無い。すぐ送り返してふと目線を上げると、ミニスカの女性の前に女性が立った。とてもお尻が特徴的であり、電車の揺れで体がクネクネ動き、お尻も動く。
寧人は見てはいけない! と隣の女子大生を見たら彼女はニコッと笑い、反対側の女性を見ると色っぽく寧人を見る。
気づけば周りは女性だらけ。そして寧人のアレもズボンとパンツの下で勃起をしていた。生身の女性に囲まれることは滅多にない引きこもりだった寧人。
そして今まで性欲は最下位だったのに一護のせいなのか上位に来ている。
電車のドアが開いた。と同時に
「あああああー!」
と叫んで人をかき分けて走っていく寧人。そして近くにあった男子トイレの個室にいき、すかさず便器を上げてズボンを下げて大きく反り上がったアレを左手で擦り射精した。
とてつもなく興奮し、制御が効かなかった。あのままあの場にいたら痴漢まがいのことをしていたのだろう。息切れする寧人。
一護と関係を持ってからは自分は女性でなく男性が好きなのかとは思ってはいたものの、女性の体で反応してしまうなんて、と笑ってしまった。
トイレから出ると駅員に呼び止められた。案の定だが。寧人はヤレヤレと駅員室に行く。
「どうかしましたか? 先ほど叫んでと入れに行かれましたけど体調でも悪いですか?」
寧人はその駅員の顔を見てどきっとした。かなりのイケメンである。一護くらいの年の制服の似合う男性だ。
「やばい、また復活していた」
と寧人は下半身の異常に気付いた。選んだジーパンが少しタイトであることを忘れていた。そのキツさがさらに刺激になる。
「顔が赤いようですが、熱でもありますか?」
顔がさらに近づく。寧人は駅員の顔を見ないようにして首を横に振り落ち着きを取り戻した。
そして寧人は気付いた。
「あの、すいません……ここはどこの駅ですか?」
この前出たときはヨレヨレの服を着た自分をゴミのように見ていた人たち。
何故か今日は寧人のことをみる目が違うのである。
だが寧人にとってその視線はとてもこしょぐったくて慣れないものである。
「この髪型かなぁ……変かなぁ」
とソフトモヒカンにしてある髪の毛を触る。
駅に着き、電車に乗る。今の時間帯は特に混雑していない。以前彼が座ると大抵の人は横に座ろうとしなかった。混んでいても何故か微妙に間が空いていた。
だが今日は違う。混んでもいないのに両隣に若い女性が後から座ってくる。右隣の女性は香水の匂いがホワッと香り、チラッと寧人と目を合わせたかと思うと少し微笑み景色を見つめる。
隣のさらに若い女性は女子大生か、寧人はチラッとみると目が合い、それをなんとも繰り返す。
それが恥ずかしくて寧人はスマホを見つめる。見るとメールが来ていた。
『なんだ一護じゃない……』
正直お世話好きの一護だったらよかったと思っていたようだが何故か「頼知」と表紙されたのだ。
「頼知っ?!」
つい電車の中で声を出してしまった寧人は周りからの目に縮こまってしまう。
目の前の女性はミニスカートを履いて何度か足を組み替えている。寧人を見ながら。艶かしく。
寧人は頭を横に振り、スマホに集中する。
『一護お兄ちゃんに寧人くんのアドレス聞いちゃった。ごめんね。ちょっとお兄ちゃんはお節介すぎるからなんか愚痴があれば聞くよ』
と、頼知はあの時は一護をすごく慕っていた気もしたが何故か様子が違う。
寧人は速攻でメールを返す。こういうことは早いようだ。
『いえ、大丈夫です。ありがとう』
素っ気無い。すぐ送り返してふと目線を上げると、ミニスカの女性の前に女性が立った。とてもお尻が特徴的であり、電車の揺れで体がクネクネ動き、お尻も動く。
寧人は見てはいけない! と隣の女子大生を見たら彼女はニコッと笑い、反対側の女性を見ると色っぽく寧人を見る。
気づけば周りは女性だらけ。そして寧人のアレもズボンとパンツの下で勃起をしていた。生身の女性に囲まれることは滅多にない引きこもりだった寧人。
そして今まで性欲は最下位だったのに一護のせいなのか上位に来ている。
電車のドアが開いた。と同時に
「あああああー!」
と叫んで人をかき分けて走っていく寧人。そして近くにあった男子トイレの個室にいき、すかさず便器を上げてズボンを下げて大きく反り上がったアレを左手で擦り射精した。
とてつもなく興奮し、制御が効かなかった。あのままあの場にいたら痴漢まがいのことをしていたのだろう。息切れする寧人。
一護と関係を持ってからは自分は女性でなく男性が好きなのかとは思ってはいたものの、女性の体で反応してしまうなんて、と笑ってしまった。
トイレから出ると駅員に呼び止められた。案の定だが。寧人はヤレヤレと駅員室に行く。
「どうかしましたか? 先ほど叫んでと入れに行かれましたけど体調でも悪いですか?」
寧人はその駅員の顔を見てどきっとした。かなりのイケメンである。一護くらいの年の制服の似合う男性だ。
「やばい、また復活していた」
と寧人は下半身の異常に気付いた。選んだジーパンが少しタイトであることを忘れていた。そのキツさがさらに刺激になる。
「顔が赤いようですが、熱でもありますか?」
顔がさらに近づく。寧人は駅員の顔を見ないようにして首を横に振り落ち着きを取り戻した。
そして寧人は気付いた。
「あの、すいません……ここはどこの駅ですか?」
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