13 / 71
出会い編
第十二話
しおりを挟む
寧人は一旦、思考停止した。だがまた元に戻り、なぜここにあの一護がいるのか、麻婆丼を運んでいた男が、美容師と言って寧人の髪の毛を切っていた男が社長なのか、自分のモノを舐めてなぶって放出させまくった男が……目の前にいるのかと。
「鳩森くん、社長とは……」
寧人はしどろもどろになる。この目の前の男に何度も何度もねぶられしゃぶられ遊ばれて。寧人はものすごく下半身が疼くのかもぞもぞしている。
「ちょっとしたお知り合いですよね、鳩森さん」
一護はニコッと笑った。ちょっとした……と寧人はその言葉に引っ掛かったが。
「んー、そいや彼からたくさん要望があるような?」
と何かメモをいくつか一護は見ている。寧人はまさかと思い一護からそのメモを取り上げて目を通す。
そのメモには寧人がパソコンに書き溜めておいたフードジャンゴのアプリに対する改善要求や不満などであった。
書いたものの、上司に相談せずに終えたものや、改善要求したものの返答が曖昧だったものもある。寧人は一護を見てあの時パソコンを見ていたのはこれらを入れたファイルを一護のパソコンに送っていたからなのかと。
古田はメモを取り上げて読む。
「古田さん、こんなにも改善案があるのになぜ伝えなかったのですか。社内の人間が不満に思ってることはきっと利用者の、お客様の中にも同じく不満に思っているかもしれない。と思いまして……実際エゴサーチしましたら似たような不満の声もあった。もっと社内で意見を通しやすくできるようにしないと」
一護はエゴサーチした一般利用者の不満の声をまとめたパワーポイントをタブレットで表示した。
古田はそれを見たあと目が泳いでいる。どうやら彼もエゴサーチをしていてそれらを知っていても上に通さなかったようだ。色々とめんどくさそうだと。
「も、申し訳ございませんでしたっ……そ、その……」
「三日後また改めてこれらの不満に対する改善策を練って御社に来てください。近々アプリのリニューアルも検討していましたが他の会社に切り替えも検討しておりますので」
「そ、それは困りますっ!」
古田はあたふたして取り乱す。
「切り替えは冗談にしろ……あと鳩森さん、君もまた三日後一緒に来てください」
寧人はしどろもどろになる。そして完全に混乱してしまったのか社長室から出て走り去ってしまった。叫びながら。
「ああああああああああっ!」
「鳩森っ!」
「もう限界でぇえええええすっ!」
「なにがだーっ!」
「鳩森くん、社長とは……」
寧人はしどろもどろになる。この目の前の男に何度も何度もねぶられしゃぶられ遊ばれて。寧人はものすごく下半身が疼くのかもぞもぞしている。
「ちょっとしたお知り合いですよね、鳩森さん」
一護はニコッと笑った。ちょっとした……と寧人はその言葉に引っ掛かったが。
「んー、そいや彼からたくさん要望があるような?」
と何かメモをいくつか一護は見ている。寧人はまさかと思い一護からそのメモを取り上げて目を通す。
そのメモには寧人がパソコンに書き溜めておいたフードジャンゴのアプリに対する改善要求や不満などであった。
書いたものの、上司に相談せずに終えたものや、改善要求したものの返答が曖昧だったものもある。寧人は一護を見てあの時パソコンを見ていたのはこれらを入れたファイルを一護のパソコンに送っていたからなのかと。
古田はメモを取り上げて読む。
「古田さん、こんなにも改善案があるのになぜ伝えなかったのですか。社内の人間が不満に思ってることはきっと利用者の、お客様の中にも同じく不満に思っているかもしれない。と思いまして……実際エゴサーチしましたら似たような不満の声もあった。もっと社内で意見を通しやすくできるようにしないと」
一護はエゴサーチした一般利用者の不満の声をまとめたパワーポイントをタブレットで表示した。
古田はそれを見たあと目が泳いでいる。どうやら彼もエゴサーチをしていてそれらを知っていても上に通さなかったようだ。色々とめんどくさそうだと。
「も、申し訳ございませんでしたっ……そ、その……」
「三日後また改めてこれらの不満に対する改善策を練って御社に来てください。近々アプリのリニューアルも検討していましたが他の会社に切り替えも検討しておりますので」
「そ、それは困りますっ!」
古田はあたふたして取り乱す。
「切り替えは冗談にしろ……あと鳩森さん、君もまた三日後一緒に来てください」
寧人はしどろもどろになる。そして完全に混乱してしまったのか社長室から出て走り去ってしまった。叫びながら。
「ああああああああああっ!」
「鳩森っ!」
「もう限界でぇえええええすっ!」
「なにがだーっ!」
0
お気に入りに追加
20
あなたにおすすめの小説
チート魔王はつまらない。
碧月 晶
BL
お人好し真面目勇者×やる気皆無のチート魔王
───────────
~あらすじ~
優秀過ぎて毎日をつまらなく生きてきた雨(アメ)は卒業を目前に控えた高校三年の冬、突然異世界に召喚された。
その世界は勇者、魔王、魔法、魔族に魔物やモンスターが普通に存在する異世界ファンタジーRPGっぽい要素が盛り沢山な世界だった。
そんな世界にやって来たアメは、実は自分は数十年前勇者に敗れた先代魔王の息子だと聞かされる。
しかし取りあえず魔王になってみたものの、アメのつまらない日常は変わらなかった。
そんな日々を送っていたある日、やって来た勇者がアメに言った言葉とは──?
───────────
何だかんだで様々な事件(クエスト)をチートな魔王の力で(ちょいちょい腹黒もはさみながら)勇者と攻略していくお話(*´▽`*)
最終的にいちゃいちゃゴールデンコンビ?いやカップルにしたいなと思ってます( ´艸`)
※BLove様でも掲載中の作品です。
※感想、質問大歓迎です!!
校長室のソファの染みを知っていますか?
フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。
しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。
座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
山本さんのお兄さん〜同級生女子の兄にレ×プされ気に入られてしまうDCの話〜
ルシーアンナ
BL
同級生女子の兄にレイプされ、気に入られてしまう男子中学生の話。
高校生×中学生。
1年ほど前に別名義で書いたのを手直ししたものです。
部室強制監獄
裕光
BL
夜8時に毎日更新します!
高校2年生サッカー部所属の祐介。
先輩・後輩・同級生みんなから親しく人望がとても厚い。
ある日の夜。
剣道部の同級生 蓮と夜飯に行った所途中からプチッと記憶が途切れてしまう
気づいたら剣道部の部室に拘束されて身動きは取れなくなっていた
現れたのは蓮ともう1人。
1個上の剣道部蓮の先輩の大野だ。
そして大野は裕介に向かって言った。
大野「お前も肉便器に改造してやる」
大野は蓮に裕介のサッカーの練習着を渡すと中を開けて―…
極上の一夜で懐妊したらエリートパイロットの溺愛新婚生活がはじまりました
白妙スイ@書籍&電子書籍発刊!
恋愛
早瀬 果歩はごく普通のOL。
あるとき、元カレに酷く振られて、1人でハワイへ傷心旅行をすることに。
そこで逢見 翔というパイロットと知り合った。
翔は果歩に素敵な時間をくれて、やがて2人は一夜を過ごす。
しかし翌朝、翔は果歩の前から消えてしまって……。
**********
●早瀬 果歩(はやせ かほ)
25歳、OL
元カレに酷く振られた傷心旅行先のハワイで、翔と運命的に出会う。
●逢見 翔(おうみ しょう)
28歳、パイロット
世界を飛び回るエリートパイロット。
ハワイへのフライト後、果歩と出会い、一夜を過ごすがその後、消えてしまう。
翌朝いなくなってしまったことには、なにか理由があるようで……?
●航(わたる)
1歳半
果歩と翔の息子。飛行機が好き。
※表記年齢は初登場です
**********
webコンテンツ大賞【恋愛小説大賞】にエントリー中です!
完結しました!
アプリで知り合ったイケおじと××する話 完結
市井安希
BL
リア充陽キャのおじさん好き高校生ゆうくんと淫語大好き痛いのは嫌いないじめられ願望持ちおじさん秋雄さんがマッチングアプリで出会いエッチしていくだけのお話。
SMプレイ、淫語攻め、おもらしなど。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる