35 / 56
2021
一日目の夜2
しおりを挟む
晩御飯をたらふく食べて3人は満足げ。しかしやたらと湊音は出来るだけ李仁の横にピッタリくっついている気もしないが……。
片付けも終わりソファーでテレビを見ながらくつろぐ。タバコに火をつけそうになったシバに李仁は
「室内はダメよ」
「そうだった。ベランダ行く」
「ベランダもダメ。禁止になったから」
「まじかよー、また下まで吸いに行くの?」
めんどくさくなったのかシバはだらんとソファーに腰掛ける。
「さっき車出した時にタバコ吸ってたんだ」
湊音がそういうと、シバと李仁はドキッとした。
「ほら図星。それに李仁も吸ったんでしょ」
李仁に詰め寄る湊音。タジタジである。シャツは変えたのだがまだ匂いが残ってたのかと少し自分の体の匂いを嗅ぐ李仁。
「よくわかったわね……ごめん」
湊音は少し膨れた顔をする。
「シバのタバコの匂いと、香水の匂いがした」
そういうとさらに李仁とシバは焦る。
「……何度も嗅いだ匂いだからわかるんだもん」
「そう……シバ香水強いから一緒にいるだけでもね……」
「ふぅん」
李仁は取り繕いながらも湊音にボディタッチをして誤魔化している。足の裏、足の指、脚、太もも……次第にいちゃつきに変わっていく。
「ほんとお前ら仲良いな。別にいいぞ、そこでやってもいいんだぞ」
「……」
シバの茶化しに湊音は顔を赤らめる。二人は深い関係にあったのに目の前で他の男に抱かれることをするのかと思ったのか湊音は困惑している。
「まぁ風呂入ってもう寝る。疲れた」
と、シバはソファーから立った。スマホを取り出してメールを確認するがいい顔をしない。
「まだ次の宿見つからんでさぁ、一日目から揉め事起きて嫌な雰囲気にしたくねぇからなー」
と、笑いながら浴室に向かっていった。
「なによ、李仁に手を出しくせに」
「……」
「わかるんだから、服にシバの香水がつくぐらいそばにいたってこと。慌てて時間稼ぎで近くの酒屋でお酒とか買って誤魔化したんでしょ」
「……御名答、ごめんなさい。でもキスしかしてないから」
李仁はすぐ堪忍して謝罪した。湊音は李仁に唇を突き出した。
やれやれと李仁はキスをして二人は抱き合う。夕方まで李仁が嫉妬して抱きしめ絡み合ってたのに今度は湊音が嫉妬している。
「寝室でしましょうよ」
「……」
「んふっ……ミナく……」
李仁の声を塞ぐように湊音は舌を絡ませる。ぐるん、と大きく舌を口内で回して舌を引き離す。
「晩御飯のシチューでもうシバの味は消えている……」
「当たり前よ」
「その舌でシバの舌を……」
湊音は鼻息が荒くなっている。
「もぉ、だーめ。シバが見てるから」
二人の目線はあっという間にシャワー浴びてきたシバの方へ。李仁は湊音から離れる。
「もっとゆっくり入ってきなさいよ」
「ええやろ、男は上から水かぶってボディーソープ全身丸洗い、それでシャワー浴びる、それでオッケー」
「ありえない」
「そんなありえないことをしてる男にお前らは抱かれたんだぞ? ハハッ」
笑えない状況だがシバは笑ってリビングを仕切ってできた側室の個室に入っていった、と思ったら顔をのぞかせた。
「ココ鍵ついてないようだな、おやすみ」
そのシバの言葉は何か含んだかのような言い方である。
「ミナくん、お風呂入りましょ」
「……うん。僕は隅々まで洗ってあげる」
「もぉ」
片付けも終わりソファーでテレビを見ながらくつろぐ。タバコに火をつけそうになったシバに李仁は
「室内はダメよ」
「そうだった。ベランダ行く」
「ベランダもダメ。禁止になったから」
「まじかよー、また下まで吸いに行くの?」
めんどくさくなったのかシバはだらんとソファーに腰掛ける。
「さっき車出した時にタバコ吸ってたんだ」
湊音がそういうと、シバと李仁はドキッとした。
「ほら図星。それに李仁も吸ったんでしょ」
李仁に詰め寄る湊音。タジタジである。シャツは変えたのだがまだ匂いが残ってたのかと少し自分の体の匂いを嗅ぐ李仁。
「よくわかったわね……ごめん」
湊音は少し膨れた顔をする。
「シバのタバコの匂いと、香水の匂いがした」
そういうとさらに李仁とシバは焦る。
「……何度も嗅いだ匂いだからわかるんだもん」
「そう……シバ香水強いから一緒にいるだけでもね……」
「ふぅん」
李仁は取り繕いながらも湊音にボディタッチをして誤魔化している。足の裏、足の指、脚、太もも……次第にいちゃつきに変わっていく。
「ほんとお前ら仲良いな。別にいいぞ、そこでやってもいいんだぞ」
「……」
シバの茶化しに湊音は顔を赤らめる。二人は深い関係にあったのに目の前で他の男に抱かれることをするのかと思ったのか湊音は困惑している。
「まぁ風呂入ってもう寝る。疲れた」
と、シバはソファーから立った。スマホを取り出してメールを確認するがいい顔をしない。
「まだ次の宿見つからんでさぁ、一日目から揉め事起きて嫌な雰囲気にしたくねぇからなー」
と、笑いながら浴室に向かっていった。
「なによ、李仁に手を出しくせに」
「……」
「わかるんだから、服にシバの香水がつくぐらいそばにいたってこと。慌てて時間稼ぎで近くの酒屋でお酒とか買って誤魔化したんでしょ」
「……御名答、ごめんなさい。でもキスしかしてないから」
李仁はすぐ堪忍して謝罪した。湊音は李仁に唇を突き出した。
やれやれと李仁はキスをして二人は抱き合う。夕方まで李仁が嫉妬して抱きしめ絡み合ってたのに今度は湊音が嫉妬している。
「寝室でしましょうよ」
「……」
「んふっ……ミナく……」
李仁の声を塞ぐように湊音は舌を絡ませる。ぐるん、と大きく舌を口内で回して舌を引き離す。
「晩御飯のシチューでもうシバの味は消えている……」
「当たり前よ」
「その舌でシバの舌を……」
湊音は鼻息が荒くなっている。
「もぉ、だーめ。シバが見てるから」
二人の目線はあっという間にシャワー浴びてきたシバの方へ。李仁は湊音から離れる。
「もっとゆっくり入ってきなさいよ」
「ええやろ、男は上から水かぶってボディーソープ全身丸洗い、それでシャワー浴びる、それでオッケー」
「ありえない」
「そんなありえないことをしてる男にお前らは抱かれたんだぞ? ハハッ」
笑えない状況だがシバは笑ってリビングを仕切ってできた側室の個室に入っていった、と思ったら顔をのぞかせた。
「ココ鍵ついてないようだな、おやすみ」
そのシバの言葉は何か含んだかのような言い方である。
「ミナくん、お風呂入りましょ」
「……うん。僕は隅々まで洗ってあげる」
「もぉ」
0
お気に入りに追加
11
あなたにおすすめの小説
サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。
体育座りでスカートを汚してしまったあの日々
yoshieeesan
現代文学
学生時代にやたらとさせられた体育座りですが、女性からすると服が汚れた嫌な思い出が多いです。そういった短編小説を書いていきます。
ちょっと大人な体験談はこちらです
神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な体験談です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではPixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
小さなことから〜露出〜えみ〜
サイコロ
恋愛
私の露出…
毎日更新していこうと思います
よろしくおねがいします
感想等お待ちしております
取り入れて欲しい内容なども
書いてくださいね
よりみなさんにお近く
考えやすく
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
大嫌いな歯科医は変態ドS眼鏡!
霧内杳/眼鏡のさきっぽ
恋愛
……歯が痛い。
でも、歯医者は嫌いで痛み止めを飲んで我慢してた。
けれど虫歯は歯医者に行かなきゃ治らない。
同僚の勧めで痛みの少ない治療をすると評判の歯科医に行ったけれど……。
そこにいたのは変態ドS眼鏡の歯科医だった!?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる