20 / 56
2021
李仁の休み4
しおりを挟む
「李仁、おかえ……」
湊音は李仁を台所で出迎えていたが、さっぱりと切り揃えた髪の毛を見て驚いていた。
「ただいま、大輝からお菓子もらったから」
「あ、ありがとう……てかめっちゃ切ったね」
と湊音はお菓子の袋を受け取り、李仁の髪の毛を触った。
「ここまで切ったのは小学生の時以来じゃ無いかな、恥ずかしいわ」
照れる李仁に、見惚れて何も言えなくなった湊音。
「ミナくん、口あんぐりしてる……」
とその隙に湊音が爪先立ちをして李仁にチュッとキスをした。
「素敵……李仁っ」
「ありがとう、ミナくん。なんて言われるかなって不安だった」
と、李仁もキスをする。かなり濃厚に。湊音の方が激しく舌を入れてきた。
この激しさは湊音が嫉妬をしているときのキスだ。よく李仁の元彼や友達とか李仁が一目惚れした人の前だったり、李仁がうわついた行為をしていたらその後にするキスである。そして下半身もズボン越しに当たるようにわざとグイグイと擦り付けてくる。
「ミナくん、どうしたの?」
湊音はさっきまでは惚れ込んだ顔をしていたのに少し機嫌悪そうである。
「だってさ、よく考えたらその髪型は大輝くんにやってもらったんでしょ? 彼好みの李仁だと思うと……」
どうやら大輝に嫉妬しているようだ。李仁は笑い、湊音のおでこにキスをした。
「そりゃずっと大輝に切ってもらってるし。毎回嫉妬されても困りますけどぉ」
「むーっ!」
「嫉妬するほどかっこよくなったってこと?」
「……」
湊音はモジモジしながら頷く。
「可愛い、ミナくん!」
「僕もそれくらい切ってもらおっかな」
「なぁに、パーマも似合ってるのに」
「剣道やる時蒸れるし、やっぱり他の人から笑われるんだよ……」
少し伸びてきたパーマ頭。ふわふわっと李仁は触る。
「わたしは悪く無いと思うけどー? でも髪の毛お揃いにしちゃう?」
「……」
湊音はまた李仁にキスをした。今度は甘く、優しく……。これは甘えたい時のキスだ。感情が不安定なのが李仁には伝わるが湊音は今、甘えたい時なんだと李仁は優しくハグをする。
「抱いて……」
「もう? てか朝もイチャイチャしたじゃん」
「かっこよくなった李仁に愛されたい」
チュッチュとさらに激しく、なる。湊音の体もかなり火照っている。
「ミナくん……」
李仁は湊音をお姫様抱っこをする。突然のことで驚いている湊音だがすごく嬉しそうである。
「李仁の休みの残りの時間を全部僕にちょうだい」
「わがままだぞ……」
「だってもう三、四時間くらい大輝くんに取られたから。それ以上に愛して!」
「嫉妬が酷すぎる!」
「好きなんだもん、いつもだけどさらに好きになったもん!」
李仁はやれやれと言いながらもそのまま寝室に連れて行き、ベッドの上で夜遅くまで2人ラブラブで過ごして李仁の休みの日は終わったのであった。
湊音は李仁を台所で出迎えていたが、さっぱりと切り揃えた髪の毛を見て驚いていた。
「ただいま、大輝からお菓子もらったから」
「あ、ありがとう……てかめっちゃ切ったね」
と湊音はお菓子の袋を受け取り、李仁の髪の毛を触った。
「ここまで切ったのは小学生の時以来じゃ無いかな、恥ずかしいわ」
照れる李仁に、見惚れて何も言えなくなった湊音。
「ミナくん、口あんぐりしてる……」
とその隙に湊音が爪先立ちをして李仁にチュッとキスをした。
「素敵……李仁っ」
「ありがとう、ミナくん。なんて言われるかなって不安だった」
と、李仁もキスをする。かなり濃厚に。湊音の方が激しく舌を入れてきた。
この激しさは湊音が嫉妬をしているときのキスだ。よく李仁の元彼や友達とか李仁が一目惚れした人の前だったり、李仁がうわついた行為をしていたらその後にするキスである。そして下半身もズボン越しに当たるようにわざとグイグイと擦り付けてくる。
「ミナくん、どうしたの?」
湊音はさっきまでは惚れ込んだ顔をしていたのに少し機嫌悪そうである。
「だってさ、よく考えたらその髪型は大輝くんにやってもらったんでしょ? 彼好みの李仁だと思うと……」
どうやら大輝に嫉妬しているようだ。李仁は笑い、湊音のおでこにキスをした。
「そりゃずっと大輝に切ってもらってるし。毎回嫉妬されても困りますけどぉ」
「むーっ!」
「嫉妬するほどかっこよくなったってこと?」
「……」
湊音はモジモジしながら頷く。
「可愛い、ミナくん!」
「僕もそれくらい切ってもらおっかな」
「なぁに、パーマも似合ってるのに」
「剣道やる時蒸れるし、やっぱり他の人から笑われるんだよ……」
少し伸びてきたパーマ頭。ふわふわっと李仁は触る。
「わたしは悪く無いと思うけどー? でも髪の毛お揃いにしちゃう?」
「……」
湊音はまた李仁にキスをした。今度は甘く、優しく……。これは甘えたい時のキスだ。感情が不安定なのが李仁には伝わるが湊音は今、甘えたい時なんだと李仁は優しくハグをする。
「抱いて……」
「もう? てか朝もイチャイチャしたじゃん」
「かっこよくなった李仁に愛されたい」
チュッチュとさらに激しく、なる。湊音の体もかなり火照っている。
「ミナくん……」
李仁は湊音をお姫様抱っこをする。突然のことで驚いている湊音だがすごく嬉しそうである。
「李仁の休みの残りの時間を全部僕にちょうだい」
「わがままだぞ……」
「だってもう三、四時間くらい大輝くんに取られたから。それ以上に愛して!」
「嫉妬が酷すぎる!」
「好きなんだもん、いつもだけどさらに好きになったもん!」
李仁はやれやれと言いながらもそのまま寝室に連れて行き、ベッドの上で夜遅くまで2人ラブラブで過ごして李仁の休みの日は終わったのであった。
0
お気に入りに追加
11
あなたにおすすめの小説
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
ちょっと大人な体験談はこちらです
神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な体験談です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではPixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる