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2021
とある朝
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とあるマンションの一室。とある夫夫(ふーふ)の朝が始まる。
「李仁、起きて」
「あと少し……」
「起きて!」
「んー、じゃあチューしてくれたら」
「ばかっ!」
李仁は湊音を引き寄せ押し倒した。上半身裸の李仁はニヤッと笑っている。
「バカは余計だぞ」
優しく湊音のおでこにキスをする。優しく、何度も。そしてぎゅーっと抱き合う。ダブルベットがスーンと沈み……
「だめっ! 起きるのぉ!!」
湊音は押し返して体を起こす。李仁は笑って近くに置いてあったシャツを着る。
「起きるぞ」
「いつもちゃんと起きてこないから起こし方毎日変えなきゃいけないの面倒なんだけどー」
「それもたのしいでしょ」
「からかわないで」
ベッドの上でプンプン怒る湊音の頭を撫でる。茶髪のふわっとしたパーマヘアー。
「この髪型犬のようで可愛いな」
「あーん!!! またからかった! いい加減にして」
「はははっ」
李仁はハッとする。湊音のあそこに手を添える。
「や、やめろよ」
「ふふふ、こっちの大型犬も手なずけないとね」
「うるせぇ、特大のゴールデンレトリバーを手懐けれるか? あん?」
「きゃー! ミナくんっ!」
湊音が李仁の上に乗っかり、二人はキスをした。そしてそのままベッドは軋みだし、喘ぎ声が。
こうしてとある日の2人の朝は過ぎようとしている。
今年のゴールデンウィーク前に高校教師を辞めた湊音。
今年の春から昇進をしたエメラルド書店本部長の李仁。
2人の2021年の日常。
「李仁、起きて」
「あと少し……」
「起きて!」
「んー、じゃあチューしてくれたら」
「ばかっ!」
李仁は湊音を引き寄せ押し倒した。上半身裸の李仁はニヤッと笑っている。
「バカは余計だぞ」
優しく湊音のおでこにキスをする。優しく、何度も。そしてぎゅーっと抱き合う。ダブルベットがスーンと沈み……
「だめっ! 起きるのぉ!!」
湊音は押し返して体を起こす。李仁は笑って近くに置いてあったシャツを着る。
「起きるぞ」
「いつもちゃんと起きてこないから起こし方毎日変えなきゃいけないの面倒なんだけどー」
「それもたのしいでしょ」
「からかわないで」
ベッドの上でプンプン怒る湊音の頭を撫でる。茶髪のふわっとしたパーマヘアー。
「この髪型犬のようで可愛いな」
「あーん!!! またからかった! いい加減にして」
「はははっ」
李仁はハッとする。湊音のあそこに手を添える。
「や、やめろよ」
「ふふふ、こっちの大型犬も手なずけないとね」
「うるせぇ、特大のゴールデンレトリバーを手懐けれるか? あん?」
「きゃー! ミナくんっ!」
湊音が李仁の上に乗っかり、二人はキスをした。そしてそのままベッドは軋みだし、喘ぎ声が。
こうしてとある日の2人の朝は過ぎようとしている。
今年のゴールデンウィーク前に高校教師を辞めた湊音。
今年の春から昇進をしたエメラルド書店本部長の李仁。
2人の2021年の日常。
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