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小旅行?!
第四十話 夜の珍事件
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「シバの知り合いはシバの女、って思えばいいってことね」
「全員が全員じゃねぇ……ぞっ……うううう!!!」
湊音がうつ伏せのシバに乗っかり背中をマッサージする。
毎日マッサージしてくれる有資格者であるジュリの方が断然上手いが、湊音もグイグイといいところを突く。
「てか他の女に腰振った人の腰をマッサージするのって複雑……」
湊音の力が先ほどよりも増す。ぎゅーっ、ぎゅーっと。
シバはギクリとした。ジュリもきっとそう思いながらマッサージしてたら、だなんて想像したが……。
「嫉妬するか?」
「少し」
シバは笑うと湊音も笑った。
「話変わるけどさ、ほんと部員のみんな変わったよ」
「そうだな、俺来た頃はゾンビみたいな奴らだった」
「まだそれ言う? まぁ僕もゾンビだったかな……うまく力が出なかったし」
「大島先生の件も解決して尚更」
湊音が手を止めてシバがうつ伏せの状態にかぶさる。
「最初シバが来た時どうなるのかと思ったよ。さらに部内を引っ掻き回されて即廃部かと」
「何を言う。俺だってよー相手にならんと思ったし、お前だって初っ端から酒飲んで暴れて……覚えてるか? 道路で寝転がって泣き喚いたの」
シバはうつ伏せのまま湊音の体温を感じる。特にヒップにあたる湊音の下腹部のあたりの変化を感じる。
「……あったね、そんなこと」
「覚えてるのか……ん?」
シバは顔を湊音の方へ向けた。湊音は微笑んでた。
確かにあの時は覚えてない、と言ってたはずだ。
「実は覚えてたんだ」
「……まじかっ! だって酒飲むと記憶無くすとかって?!」
「確かに制御はきかなくなるけど記憶は残ってるんだー」
悪魔のような笑みを浮かべる湊音。
「お前ってそんなやつだったのか?」
「……そうかなぁ。でもあの時、覚えてたって言ったら良くないかも、だなんて思ってはいた」
「で、どう思ったんだよ」
「何を」
湊音はとぼける。
「何って……俺とセックスして、どう思ったんだ? 恋人でない、初めて会ったような男と……ましてや俺みたいな男!」
なかなか言わない湊音にシバはソワソワする。湊音がこんな惑わすような男だったのか、と。
そもそも自分自身も断片的にしか覚えていないのだが。
「んー……シバがすごく勢い強くて。ぐいぐい来られたらしょうがないっていうか。僕はその方が好きなんだ。攻められるの……」
「俺そんなにグイグイいったのか?」
シバは思い出そうと思ってもきっかけを思い出せない。自分から身体の関係を迫ったのか? そしたらそれはレイプに近いのでは……と思いながらもそれはそれで悪くはないがとシバは頭をかく。
それよりも自分のが反応していた。食堂の晩ごはんがバイキングでありたくさんご飯を食べて風呂にも入り湊音にマッサージをされて回復してきたシバ。
「シバは本当に覚えてないの? あの夜のこと」
湊音のは目をとろんとさせてシバを見ている。首を横に振るが断片的に覚えていた。こんなふうに目をとろんとさせてシバを求めていた湊音。あの時の目は、求めてきたのは本能だったのか? シバは胸の鼓動が高まる。
「たくさんキスしてきた……激しくあんなに愛してくれた……服も脱がしてくれた」
「あ、あれはお前が酔っ払ってて服を脱がせようと」
シバも記憶の中のあの夜を思い返す。
「再現してあげる」
湊音がキスをしてきた。
「おい……合宿ではやらないって。それに他所に筒抜け……」
シバは声を押し殺す。さっきまでも声が他に聞こえてないかを心配しつつもしゃべっていたがエスカレートしていく湊音に自分も抑えきれなくなってきた。やらない、やっちゃダメとか言われても本心は湊音とはたくさん構わずしたかった。
キスを何度も何度も。そうだ、最初もこんな感じだったとシバはあの夜を思い出した。
身体をくっつけて抱き合いキスを交わし、シバが押し倒す形で。
その通りにシバはもう抑えきれなくなり湊音を押し倒した。
湊音はあの夜、抵抗もすることなくシバを受け入れた。自分からコンドームとローションを渡してきた。
「湊音、持ってるか?」
「もちろん、持ってる」
シバの鼻息が荒くなる。湊音のシャツを脱がして自分のシャツを脱がしたその時だった。
「きゃーーー!!!!」
ログハウスの中に響き渡る女子生徒の声。交流した関東の部員たちも泊まっている。シバたちは2階、女子生徒は階下である。
「どうしたーっ!!!」
外からは宮野や高畑たち部員の声がして階下に降りていく音。
湊音とシバは慌てて服を着た。
「先生! 先生! 湊音先生!」
案の定、部員の星野が部屋のドアを叩いて呼びにきた。一応この部屋は湊音の部屋だが部員たちの部屋と二つ離れたこの部屋なら、と思って二人は一緒にいたのだが。
二人は慌ててズボンも履いて部屋を出る。
「あれ、シバ先生も?」
「打ち合わせしてた。階下からだよな?」
「は、はい。行きましょう!」
まだ20時。みんなは起きていたはずであるが何かあったのか。女子生徒の声だからこそ泥か? シバは部屋にあった竹刀を持って降りていく。
先に来ていた宮部が叫んで助けを求めた女子生徒を抱き抱えている。彼女は顔が真っ青だ。
美樹も駆けつける。ノーメイクでジャージ姿。彼女も竹刀を持っていた。
「どうした?! 怪我はないか?」
宮野の顔は困った顔をしていた。シバたちは中に入ろうとするが他の生徒や中に入った高畑や三浦がゲンナリした顔をしていた。
「どうした? なにがあっ……うわっ」
何と部屋の一部から大量の蟻が。それを見て叫んだようだ。
「きゃー!!!!」
他の部屋からも叫び声が。
「布団の下から虫が!」
シバはさっきまで元気だったがこの件でゲンナリしてしまったのもいうまでもなかった。
「全員が全員じゃねぇ……ぞっ……うううう!!!」
湊音がうつ伏せのシバに乗っかり背中をマッサージする。
毎日マッサージしてくれる有資格者であるジュリの方が断然上手いが、湊音もグイグイといいところを突く。
「てか他の女に腰振った人の腰をマッサージするのって複雑……」
湊音の力が先ほどよりも増す。ぎゅーっ、ぎゅーっと。
シバはギクリとした。ジュリもきっとそう思いながらマッサージしてたら、だなんて想像したが……。
「嫉妬するか?」
「少し」
シバは笑うと湊音も笑った。
「話変わるけどさ、ほんと部員のみんな変わったよ」
「そうだな、俺来た頃はゾンビみたいな奴らだった」
「まだそれ言う? まぁ僕もゾンビだったかな……うまく力が出なかったし」
「大島先生の件も解決して尚更」
湊音が手を止めてシバがうつ伏せの状態にかぶさる。
「最初シバが来た時どうなるのかと思ったよ。さらに部内を引っ掻き回されて即廃部かと」
「何を言う。俺だってよー相手にならんと思ったし、お前だって初っ端から酒飲んで暴れて……覚えてるか? 道路で寝転がって泣き喚いたの」
シバはうつ伏せのまま湊音の体温を感じる。特にヒップにあたる湊音の下腹部のあたりの変化を感じる。
「……あったね、そんなこと」
「覚えてるのか……ん?」
シバは顔を湊音の方へ向けた。湊音は微笑んでた。
確かにあの時は覚えてない、と言ってたはずだ。
「実は覚えてたんだ」
「……まじかっ! だって酒飲むと記憶無くすとかって?!」
「確かに制御はきかなくなるけど記憶は残ってるんだー」
悪魔のような笑みを浮かべる湊音。
「お前ってそんなやつだったのか?」
「……そうかなぁ。でもあの時、覚えてたって言ったら良くないかも、だなんて思ってはいた」
「で、どう思ったんだよ」
「何を」
湊音はとぼける。
「何って……俺とセックスして、どう思ったんだ? 恋人でない、初めて会ったような男と……ましてや俺みたいな男!」
なかなか言わない湊音にシバはソワソワする。湊音がこんな惑わすような男だったのか、と。
そもそも自分自身も断片的にしか覚えていないのだが。
「んー……シバがすごく勢い強くて。ぐいぐい来られたらしょうがないっていうか。僕はその方が好きなんだ。攻められるの……」
「俺そんなにグイグイいったのか?」
シバは思い出そうと思ってもきっかけを思い出せない。自分から身体の関係を迫ったのか? そしたらそれはレイプに近いのでは……と思いながらもそれはそれで悪くはないがとシバは頭をかく。
それよりも自分のが反応していた。食堂の晩ごはんがバイキングでありたくさんご飯を食べて風呂にも入り湊音にマッサージをされて回復してきたシバ。
「シバは本当に覚えてないの? あの夜のこと」
湊音のは目をとろんとさせてシバを見ている。首を横に振るが断片的に覚えていた。こんなふうに目をとろんとさせてシバを求めていた湊音。あの時の目は、求めてきたのは本能だったのか? シバは胸の鼓動が高まる。
「たくさんキスしてきた……激しくあんなに愛してくれた……服も脱がしてくれた」
「あ、あれはお前が酔っ払ってて服を脱がせようと」
シバも記憶の中のあの夜を思い返す。
「再現してあげる」
湊音がキスをしてきた。
「おい……合宿ではやらないって。それに他所に筒抜け……」
シバは声を押し殺す。さっきまでも声が他に聞こえてないかを心配しつつもしゃべっていたがエスカレートしていく湊音に自分も抑えきれなくなってきた。やらない、やっちゃダメとか言われても本心は湊音とはたくさん構わずしたかった。
キスを何度も何度も。そうだ、最初もこんな感じだったとシバはあの夜を思い出した。
身体をくっつけて抱き合いキスを交わし、シバが押し倒す形で。
その通りにシバはもう抑えきれなくなり湊音を押し倒した。
湊音はあの夜、抵抗もすることなくシバを受け入れた。自分からコンドームとローションを渡してきた。
「湊音、持ってるか?」
「もちろん、持ってる」
シバの鼻息が荒くなる。湊音のシャツを脱がして自分のシャツを脱がしたその時だった。
「きゃーーー!!!!」
ログハウスの中に響き渡る女子生徒の声。交流した関東の部員たちも泊まっている。シバたちは2階、女子生徒は階下である。
「どうしたーっ!!!」
外からは宮野や高畑たち部員の声がして階下に降りていく音。
湊音とシバは慌てて服を着た。
「先生! 先生! 湊音先生!」
案の定、部員の星野が部屋のドアを叩いて呼びにきた。一応この部屋は湊音の部屋だが部員たちの部屋と二つ離れたこの部屋なら、と思って二人は一緒にいたのだが。
二人は慌ててズボンも履いて部屋を出る。
「あれ、シバ先生も?」
「打ち合わせしてた。階下からだよな?」
「は、はい。行きましょう!」
まだ20時。みんなは起きていたはずであるが何かあったのか。女子生徒の声だからこそ泥か? シバは部屋にあった竹刀を持って降りていく。
先に来ていた宮部が叫んで助けを求めた女子生徒を抱き抱えている。彼女は顔が真っ青だ。
美樹も駆けつける。ノーメイクでジャージ姿。彼女も竹刀を持っていた。
「どうした?! 怪我はないか?」
宮野の顔は困った顔をしていた。シバたちは中に入ろうとするが他の生徒や中に入った高畑や三浦がゲンナリした顔をしていた。
「どうした? なにがあっ……うわっ」
何と部屋の一部から大量の蟻が。それを見て叫んだようだ。
「きゃー!!!!」
他の部屋からも叫び声が。
「布団の下から虫が!」
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