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シノノメナギの妄想
第18話 微睡み
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結局、最後まではしなかった。
でも常田くんの部屋に入れたわけだし。そして二人布団の中でくっついて寝る。彼はボクサーパンツ履いて、わたしは何でこんな日に限ってグレーのキャミワンピとショーツ。でも可愛いねって言ってくれた。
わたしは断固して脱がない。脱いだらわたしの魔法が解けてしまう。彼が興醒めしてしまってはダメである。
「梛の肌はすべすべしてて柔らかい」
毎日保湿欠かさないし、脱毛してるからね。
「お尻もいい形、柔らかいなぁ」
そこだけは自慢。それにちゃんとお尻専用のソープ使っててすべすべなの。
露出した肌を常田くんは触ってくれたり、唯一柔らかい部分のお尻を下着の上から触ってたり。絶対私に胸があったら胸触ってたんだろうな。執拗に触る。
普段はわたし、ブラジャーはつけない。女の子の格好だからと胸は必要ないと思っている。
下着は上に着る服と同様、女性用のMサイズのキャミワンピ。レースのときもあればコットンの時もある。ワンピースだから男らしい自分の姿を隠すことができる。
わたしは童貞。そして処女である。未知なる世界。わたしは男の人に好かれたい、付き合いたい! と思ってたくせにその先のことを考えていなかった。かと言って付き合った男性の処女を奪うとか考えたことがない。(処女じゃない人もいるかもしれないけど)
あの車の中でわたしは興奮する彼を説得させて。借りてきたという本も一緒読み、
「梛さんを傷つけるのは嫌だ……」
と何とか抑えてくれたけど、ラブホじゃなくて常田くんの部屋に行くことになった。
ラブホだとしてしまいそうな雰囲気になるし。て、30の独身男性一人暮らしの部屋も同じことかもしれないけど。
それにしても綺麗すぎるし、それよりもまず物が少ない、シンプルライフ。清潔感もあり、チャラ男のイメージは何だったのか?
5年間彼にまとわりついていたイメージとは……。人は見かけによらない。
床に物が置いてない、いい匂いがする。全体的にモノトーン。
どちらかといえば仙台さんの部屋っぽい。入ったことないけど、もちろん。
「梛? なに考えてるの……」
「えっ、いやーそのー部屋が綺麗だなって」
「まぁね。昔から綺麗にしなさいって親に言われてたし、ごちゃごちゃだとつまずいて転んじゃうからさ」
なるほどー、昔からなのね。常田くんのお父様、お母様素敵な人だろうなー。
彼はずっと一人暮らしだし、もともと関西の子でこっちの親戚が近くにいるからときたらしいし。家族構成は一人っ子ではないとは聞いてたけど。
って意外と常田くんのことを知らないのに気づいた。
後ろからギュウウって抱きついてきた常田くん。うなじにキスをしてきた。やらしい……。
「なんか梛、ほかにも違うこと考えてる」
「そんなことない、ただ微睡んでるだけ」
「ううん、違う」
なにこの子、やっぱり30歳で童貞だからわたしの心読めちゃうんじゃない? ってわたしも30過ぎてるけど心は読めない。なんかの漫画で読んだ。
「梛はモテるからさ。よくくるシソンヌの人」
「じろうさんに似た人ね」
「そう。あの人絶対梛のところにしか並ばないし、いかないし」
……そ、そうなの? それは気づかなかった。でもたしかに遭遇率高い。
「あの警備員さんもうちの息子の嫁にしたいとか言って……」
あの警備員さん……でんさん……まさかお見合いさせようとした話も言ってないよね?
「それに今度図書館見学に来る小学校のあの背の高い教師も梛さんにぞっこんで、梛にぐいぐい迫ってた」
!!! そんなとこまで見てたなんて。どちらかというと私がデレデレしてたような気がするけど、それはバレてないよね。
「だから早く梛と結ばれて変な男がつかないようにしたかった」
きゃーっ、この子。かなりの独占欲ーっ!だんだんギューって握ってくる力強くなるし。
「ごめん、わがままだよね。でも梛は本当可愛いから……」
わたひは振り返って彼を見つめる。ああ、可愛い。可愛い。わたしも思いっきり抱きしめた。そしてキス。何度も。彼はわたしのお尻を掴んで、互いに脚を絡めて……。
「はーい、ストップ」
危ない危ない。互いに息が上がって歯止めが効かなくなるうちに止めた。
「ごめん……ちょっとトイレ行ってくる」
……と布団から出て常田くんは電気をつけてスタスタとトイレへ。
わたしもすごくドキドキしてる。
「ごめんね、梛」
戻ってきた常田くん。明かりの下だと彼のポチャっとして白い肌が可愛い。わたしはできるだけ布団に入った。
気づけばもう12時過ぎてる。
「もう寝なさい、明日早番でしょ」
「うん……」
と、常田くんは布団に入ってわたしに抱きついて眠った。可愛い、ほんと。
すーすー寝る姿を見て可愛いと思いながらわたしは寝れずにいた。
寝ついたのを見計らってわたしもトイレに。体は正直だ……。
でも常田くんの部屋に入れたわけだし。そして二人布団の中でくっついて寝る。彼はボクサーパンツ履いて、わたしは何でこんな日に限ってグレーのキャミワンピとショーツ。でも可愛いねって言ってくれた。
わたしは断固して脱がない。脱いだらわたしの魔法が解けてしまう。彼が興醒めしてしまってはダメである。
「梛の肌はすべすべしてて柔らかい」
毎日保湿欠かさないし、脱毛してるからね。
「お尻もいい形、柔らかいなぁ」
そこだけは自慢。それにちゃんとお尻専用のソープ使っててすべすべなの。
露出した肌を常田くんは触ってくれたり、唯一柔らかい部分のお尻を下着の上から触ってたり。絶対私に胸があったら胸触ってたんだろうな。執拗に触る。
普段はわたし、ブラジャーはつけない。女の子の格好だからと胸は必要ないと思っている。
下着は上に着る服と同様、女性用のMサイズのキャミワンピ。レースのときもあればコットンの時もある。ワンピースだから男らしい自分の姿を隠すことができる。
わたしは童貞。そして処女である。未知なる世界。わたしは男の人に好かれたい、付き合いたい! と思ってたくせにその先のことを考えていなかった。かと言って付き合った男性の処女を奪うとか考えたことがない。(処女じゃない人もいるかもしれないけど)
あの車の中でわたしは興奮する彼を説得させて。借りてきたという本も一緒読み、
「梛さんを傷つけるのは嫌だ……」
と何とか抑えてくれたけど、ラブホじゃなくて常田くんの部屋に行くことになった。
ラブホだとしてしまいそうな雰囲気になるし。て、30の独身男性一人暮らしの部屋も同じことかもしれないけど。
それにしても綺麗すぎるし、それよりもまず物が少ない、シンプルライフ。清潔感もあり、チャラ男のイメージは何だったのか?
5年間彼にまとわりついていたイメージとは……。人は見かけによらない。
床に物が置いてない、いい匂いがする。全体的にモノトーン。
どちらかといえば仙台さんの部屋っぽい。入ったことないけど、もちろん。
「梛? なに考えてるの……」
「えっ、いやーそのー部屋が綺麗だなって」
「まぁね。昔から綺麗にしなさいって親に言われてたし、ごちゃごちゃだとつまずいて転んじゃうからさ」
なるほどー、昔からなのね。常田くんのお父様、お母様素敵な人だろうなー。
彼はずっと一人暮らしだし、もともと関西の子でこっちの親戚が近くにいるからときたらしいし。家族構成は一人っ子ではないとは聞いてたけど。
って意外と常田くんのことを知らないのに気づいた。
後ろからギュウウって抱きついてきた常田くん。うなじにキスをしてきた。やらしい……。
「なんか梛、ほかにも違うこと考えてる」
「そんなことない、ただ微睡んでるだけ」
「ううん、違う」
なにこの子、やっぱり30歳で童貞だからわたしの心読めちゃうんじゃない? ってわたしも30過ぎてるけど心は読めない。なんかの漫画で読んだ。
「梛はモテるからさ。よくくるシソンヌの人」
「じろうさんに似た人ね」
「そう。あの人絶対梛のところにしか並ばないし、いかないし」
……そ、そうなの? それは気づかなかった。でもたしかに遭遇率高い。
「あの警備員さんもうちの息子の嫁にしたいとか言って……」
あの警備員さん……でんさん……まさかお見合いさせようとした話も言ってないよね?
「それに今度図書館見学に来る小学校のあの背の高い教師も梛さんにぞっこんで、梛にぐいぐい迫ってた」
!!! そんなとこまで見てたなんて。どちらかというと私がデレデレしてたような気がするけど、それはバレてないよね。
「だから早く梛と結ばれて変な男がつかないようにしたかった」
きゃーっ、この子。かなりの独占欲ーっ!だんだんギューって握ってくる力強くなるし。
「ごめん、わがままだよね。でも梛は本当可愛いから……」
わたひは振り返って彼を見つめる。ああ、可愛い。可愛い。わたしも思いっきり抱きしめた。そしてキス。何度も。彼はわたしのお尻を掴んで、互いに脚を絡めて……。
「はーい、ストップ」
危ない危ない。互いに息が上がって歯止めが効かなくなるうちに止めた。
「ごめん……ちょっとトイレ行ってくる」
……と布団から出て常田くんは電気をつけてスタスタとトイレへ。
わたしもすごくドキドキしてる。
「ごめんね、梛」
戻ってきた常田くん。明かりの下だと彼のポチャっとして白い肌が可愛い。わたしはできるだけ布団に入った。
気づけばもう12時過ぎてる。
「もう寝なさい、明日早番でしょ」
「うん……」
と、常田くんは布団に入ってわたしに抱きついて眠った。可愛い、ほんと。
すーすー寝る姿を見て可愛いと思いながらわたしは寝れずにいた。
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