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生き霊編
第五話
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近藤の家に2人の若者がやってきた、と言っても若者というより青年だが。
「あちゃー、こりゃすごいわ」
「聴いてた以上やなー」
2人はきっと生き霊がみえるのであろう、かつ慣れていてそこまで驚いてはいない。
「まだ今はおとなしい方やな、サクッとやるから由貴、早よ始めるで」
「おっす」
1人は近藤より少し背の高い黒ずくめのスーツでサングラスをかけて黒の手袋をつけている。もう1人は背が高くラフな格好でビデオカメラや機材を持っている。
近藤はそれらの機材を見て
「撮影するのか?」
と手際よく撮影準備をする2人を止めようとする。
「記録用のためです。あと所長から聞いてませんかね、撮影にご協力いただき、こちらの映像を資料としてネットで流すご了承をいただければ料金を割り引くと」
「そ、そんなの聴いておらん。ネットで流すなんて……」
「大丈夫です、プライバシーはしっかり守って修正して流しますので。あとこのカメラにはその生き霊は映ることはありません……」
「ほんと大丈夫か」
「大丈夫です。プライバシーはお守りします、早くやりたいので、手短に」
早速以外も電源を入れて近藤夫婦を畳に座らせ、黒ずくめのスーツの男が2人の前に立つ。
「申し遅れました、わたくし……コウと申します。この横にいるのはカメラマン兼相方の由貴、由貴は撮影メインですが霊の種類によっては私と変わることがあるかもしれませんが……メインは私が生き霊と話しをし、どう除霊するかきめたいかと思います……」
「は、はぁ……も、もういい、なんとでもしてくれ。これをなんとかしてくれ」
近藤はもう限界であった。どこに生き霊がいるかわからぬとりあえず指を刺して自分よりもだいぶ若い見ず知らずの除霊師と名乗るコウに不信感しか抱けない近藤。コウは近藤夫婦を見る。いや、その背後をみている。彼は平然と慣れた顔をしつつも額から汗を流している。
「あちゃー、こりゃすごいわ」
「聴いてた以上やなー」
2人はきっと生き霊がみえるのであろう、かつ慣れていてそこまで驚いてはいない。
「まだ今はおとなしい方やな、サクッとやるから由貴、早よ始めるで」
「おっす」
1人は近藤より少し背の高い黒ずくめのスーツでサングラスをかけて黒の手袋をつけている。もう1人は背が高くラフな格好でビデオカメラや機材を持っている。
近藤はそれらの機材を見て
「撮影するのか?」
と手際よく撮影準備をする2人を止めようとする。
「記録用のためです。あと所長から聞いてませんかね、撮影にご協力いただき、こちらの映像を資料としてネットで流すご了承をいただければ料金を割り引くと」
「そ、そんなの聴いておらん。ネットで流すなんて……」
「大丈夫です、プライバシーはしっかり守って修正して流しますので。あとこのカメラにはその生き霊は映ることはありません……」
「ほんと大丈夫か」
「大丈夫です。プライバシーはお守りします、早くやりたいので、手短に」
早速以外も電源を入れて近藤夫婦を畳に座らせ、黒ずくめのスーツの男が2人の前に立つ。
「申し遅れました、わたくし……コウと申します。この横にいるのはカメラマン兼相方の由貴、由貴は撮影メインですが霊の種類によっては私と変わることがあるかもしれませんが……メインは私が生き霊と話しをし、どう除霊するかきめたいかと思います……」
「は、はぁ……も、もういい、なんとでもしてくれ。これをなんとかしてくれ」
近藤はもう限界であった。どこに生き霊がいるかわからぬとりあえず指を刺して自分よりもだいぶ若い見ず知らずの除霊師と名乗るコウに不信感しか抱けない近藤。コウは近藤夫婦を見る。いや、その背後をみている。彼は平然と慣れた顔をしつつも額から汗を流している。
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