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ふーふになるまで
第24話 幸せからの奈落
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と、結構はしよった展開であったがその間に二人の関係、そして1番の難関である体の関係である。
一週間李仁の家に泊まった後に湊音は実家に帰り親に謝って話をした。李仁の計らいである。
和解はできたものの、親たち二人は湊音が同性愛をしてること、子供がいることは納得はできていない。
「まぁお前が幸せであるならいいが……彼と一緒になったとしても結婚はできない、将来のことも考えて前の家族と戻った方がいいと思うんだが」
「……戻らないって決めた。夫婦に戻っても喧嘩するばかりだから。子供にはよくない環境だ」
「でもダメだ。お前が辛い思いするだけだ」
和解したものの話にならないと思い湊音は自室に戻った。
李仁からは元彼から名義を変えてもらったら同居することを決めていた。
しかし二人の体の関係は進展しなかった。この日の夜も李仁のところに泊まりにいくが……。
「ごめん、李仁……」
「いいのよ。無理しないで。お口でしてあげるね」
「うん」
湊音は仰向けになって李仁が湊音のアレをフェラする。いいところまで盛り上がるが、さぁ中に入る手前でやはり躊躇してしまう。
嫌がらずフェラをする李仁を見つめながらも申し訳ないと思う湊音。
『色っぽいし、エロいし、上手だし……家でオナニーするより気持ちいい……』
外でデートする際も目が気になるし、(李仁はもちろん気にしていない)手もましてや繋げない。
だが二人きりになるといつのまにか湊音はニャンニャンと甘える自分がいることにびっくりするものの李仁には相当甘えるようになった。
『すっごく幸せ、今本当に幸せ』
とニヤニヤしながら職員室で弁当を食べている湊音。
「お前、浮かれてるな」
「そんなことないですって。大島さんもお弁当、彼女さんのですよね?」
「んー、そうだ。同棲始めたからな」
「そんなの毎日ハッピーですよ。早く僕も同棲したいです」
「毎日お前ら顔合わせてんだろ」
「だけどやっぱ一緒にいたいですから」
「……だよな」
湊音と大島は笑った。が、視線を感じたのは数人の教師が二人の浮かれている様子をじーっと見ていたのだ。
「いい大人が浮かれて……恥ずかしいな」
「ですね……」
二人は気を取り直してこそこそ弁当を食べた。
放課後、剣道部の稽古も終わり湊音と、大島は駅まで一緒だった。
「和樹さーん」
改札前には大島の彼女が待っていた。同じ市内で高校の養護教員として働く女性。
とてもおしとやかな女性でスタイルも良い。ミニスカートにハイヒール、ガタイの良い大島には不釣り合いにしか見えず、美女と野獣ときたものだ。
「こんにちは、ご無沙汰しています」
湊音は婚活パーティーで彼女とは少しだけ話したが
ているのだているマンションに向かうのだ。
湊音は二人の後ろ姿をらため息をつく。
「いいなあ、二人は堂々と並んで歩ける……」
今日は特に予定もない。李仁とも会う約束していない。
『たまにはー連絡なしで行ってみようかな。ケーキでも買って。驚くかなー?』
湊音はケーキ屋に寄り、ルンルンで李仁のマンションへ。すると見覚えのある男がエントランスから出てきたのだ。
李仁の元彼、カイである。
『……なんで彼がここに……』
カイも湊音に気付いた。
「おう、こないだはどうも」
「はい……」
「ケーキか。今から李仁の部屋に行くのか」
湊音は頷いた。するとカイは笑って湊音の肩を叩いて去っていく。
「本当におまえは李仁と一緒に入れるのか? あいつ不満がってたぞ……挿れてくれないって」
『えっ……』
「だからかいつも以上に激しかったのもそういうことだったか。あ、なんでもないわ」
『いつも以上に激しかった……?!』
カイが去っていった後ろ姿を見て湊音は体が震えた。
『……李仁、まさかっ……元彼とさっきまで……そんなわけない!』
湊音はインターフォンを押した。なかなか出ない。
「あー、李仁は疲れて寝ちゃったから。起きないぞーあの様子だと」
去ったはずのカイが戻って湊音に言ってまた去っていった。
『李仁っ……!』
湊音はマンションのゴミ捨て場にケーキを投げ捨てた。
「李仁のバカ!」
涙が溢れる……泣きながら家に帰った湊音であった。
一週間李仁の家に泊まった後に湊音は実家に帰り親に謝って話をした。李仁の計らいである。
和解はできたものの、親たち二人は湊音が同性愛をしてること、子供がいることは納得はできていない。
「まぁお前が幸せであるならいいが……彼と一緒になったとしても結婚はできない、将来のことも考えて前の家族と戻った方がいいと思うんだが」
「……戻らないって決めた。夫婦に戻っても喧嘩するばかりだから。子供にはよくない環境だ」
「でもダメだ。お前が辛い思いするだけだ」
和解したものの話にならないと思い湊音は自室に戻った。
李仁からは元彼から名義を変えてもらったら同居することを決めていた。
しかし二人の体の関係は進展しなかった。この日の夜も李仁のところに泊まりにいくが……。
「ごめん、李仁……」
「いいのよ。無理しないで。お口でしてあげるね」
「うん」
湊音は仰向けになって李仁が湊音のアレをフェラする。いいところまで盛り上がるが、さぁ中に入る手前でやはり躊躇してしまう。
嫌がらずフェラをする李仁を見つめながらも申し訳ないと思う湊音。
『色っぽいし、エロいし、上手だし……家でオナニーするより気持ちいい……』
外でデートする際も目が気になるし、(李仁はもちろん気にしていない)手もましてや繋げない。
だが二人きりになるといつのまにか湊音はニャンニャンと甘える自分がいることにびっくりするものの李仁には相当甘えるようになった。
『すっごく幸せ、今本当に幸せ』
とニヤニヤしながら職員室で弁当を食べている湊音。
「お前、浮かれてるな」
「そんなことないですって。大島さんもお弁当、彼女さんのですよね?」
「んー、そうだ。同棲始めたからな」
「そんなの毎日ハッピーですよ。早く僕も同棲したいです」
「毎日お前ら顔合わせてんだろ」
「だけどやっぱ一緒にいたいですから」
「……だよな」
湊音と大島は笑った。が、視線を感じたのは数人の教師が二人の浮かれている様子をじーっと見ていたのだ。
「いい大人が浮かれて……恥ずかしいな」
「ですね……」
二人は気を取り直してこそこそ弁当を食べた。
放課後、剣道部の稽古も終わり湊音と、大島は駅まで一緒だった。
「和樹さーん」
改札前には大島の彼女が待っていた。同じ市内で高校の養護教員として働く女性。
とてもおしとやかな女性でスタイルも良い。ミニスカートにハイヒール、ガタイの良い大島には不釣り合いにしか見えず、美女と野獣ときたものだ。
「こんにちは、ご無沙汰しています」
湊音は婚活パーティーで彼女とは少しだけ話したが
ているのだているマンションに向かうのだ。
湊音は二人の後ろ姿をらため息をつく。
「いいなあ、二人は堂々と並んで歩ける……」
今日は特に予定もない。李仁とも会う約束していない。
『たまにはー連絡なしで行ってみようかな。ケーキでも買って。驚くかなー?』
湊音はケーキ屋に寄り、ルンルンで李仁のマンションへ。すると見覚えのある男がエントランスから出てきたのだ。
李仁の元彼、カイである。
『……なんで彼がここに……』
カイも湊音に気付いた。
「おう、こないだはどうも」
「はい……」
「ケーキか。今から李仁の部屋に行くのか」
湊音は頷いた。するとカイは笑って湊音の肩を叩いて去っていく。
「本当におまえは李仁と一緒に入れるのか? あいつ不満がってたぞ……挿れてくれないって」
『えっ……』
「だからかいつも以上に激しかったのもそういうことだったか。あ、なんでもないわ」
『いつも以上に激しかった……?!』
カイが去っていった後ろ姿を見て湊音は体が震えた。
『……李仁、まさかっ……元彼とさっきまで……そんなわけない!』
湊音はインターフォンを押した。なかなか出ない。
「あー、李仁は疲れて寝ちゃったから。起きないぞーあの様子だと」
去ったはずのカイが戻って湊音に言ってまた去っていった。
『李仁っ……!』
湊音はマンションのゴミ捨て場にケーキを投げ捨てた。
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