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ふーふになるまで
第19話 先生、なにやってんですか
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湊音は今日、剣道部の朝練がなくてよかったと思いながらもゆったりと登校。新しい体にフィットしたスーツ。
かなり値段はしたものの、オーダーメイドスーツが初めての湊音は少し気分が弾む。朝の出来事さえなければ尚更。
朝、李仁の部屋で鉢合わせた謎の男は李仁の元彼と言っており、しかもあのマンションの一室は彼名義で購入したものらしい。
湊音は李仁以外の人が住んでいる気配は全く気づかなかったが流石に独身男が一人で住むのには広いとは思っていた。
その元彼曰く、来週にはあの部屋を李仁に慰謝料として受け渡すそうだ。慰謝料というほど何があったのだろうかとまでは聞かなかったが、あいつでいいのか? と鼻で笑われたのが一番引っかかっている。
李仁にメールするのも気が引くかま昼にでもメールをしようと思ってたころに学校に着いた。
職員室に入ると視線が一気に湊音の方に行く。
『どうしたんだろ、このスーツ似合ってるからかな? あ、大島先生……』
大島が一気にニヤニヤしていた湊音のところに駆け寄る。何かを差し出してきた。紙であるがそこには写真と文字が。
「お前、やばいぞ。この写真が……生徒に出回ってて、今朝校長のパソコンにも送られてきた」
湊音は目を大きく見開いた。その写真は昨日の夕方、李仁と再会した時のもので抱きしめられた時のものであった。
多分写真を撮ったのは剣道部の誰かであろう。油断していたのだ。近くにまだ生徒がいたのにと。
「それに一気に夜、生徒の中で噂が出回って」
「噂……?」
「同性愛者だとか、公表していなかった前の奥さんとの間に認知していた子供がいるってのが……それを混同させてお前が離婚した理由は同性愛者で妻子を捨てたって話になってるんだ」
『なにがどうなってそーなったの?!』
大島や教頭や校長は湊音の子供のことは知っている。そこに校長がやってきた。
「おい、湊音。同性愛者はまじかよ。李仁さんそりゃかっこいいけど……流石に街中で抱き合うのは不味かったな。フォローできん。あとは校長と話してこい」
大島は湊音を校長に差し出した。
『ひいいいい、フォローしてよぉー大島先生!』
湊音はあたふたするが校長は近づいてくる。
「湊音先生、実はこちらで止めておいた話があったのですが……他校の生徒指導の先生からのお話であなたがクラブから泥酔して出てきたところを目撃したという情報があったと」
「なんで僕だと……」
「県の教員便りで君が剣道部のインタビュー受けていただろ。それで写真を見た顔だと」
『うわー、確かにインタビュー受けて写真も撮ったけど……』
「最近身なりが変わったのも、男性との交際もあったのか」
「そ、その……」
と目線を大島にやるが彼は目を逸らす。
『大島先生、あんたに婚活パーティー誘われてそこで李仁さんにであったんだよっ』
「私たちは知ってましたが他の人たちは知らないからねじ曲げられた噂が広まってますよ。親御さんたちから連絡が行くのも時間の問題ですね」
湊音はうろたえる。同性愛者が故に妻子を捨ててという噂を勝手に作られたら生徒たち、生徒の親たちからの印象も悪くなるであろう。
「校長、PTA会長から電話が。湊音先生の件で」
「ほら、さっそく……先生方も今日は電話対応をよろしくお願いします。それよりもみんなの前で事実を話しなさい」
校長は校長室に戻った。湊音は教師たちに囲まれた。
「そ、その……話をさせてください……」
かなり値段はしたものの、オーダーメイドスーツが初めての湊音は少し気分が弾む。朝の出来事さえなければ尚更。
朝、李仁の部屋で鉢合わせた謎の男は李仁の元彼と言っており、しかもあのマンションの一室は彼名義で購入したものらしい。
湊音は李仁以外の人が住んでいる気配は全く気づかなかったが流石に独身男が一人で住むのには広いとは思っていた。
その元彼曰く、来週にはあの部屋を李仁に慰謝料として受け渡すそうだ。慰謝料というほど何があったのだろうかとまでは聞かなかったが、あいつでいいのか? と鼻で笑われたのが一番引っかかっている。
李仁にメールするのも気が引くかま昼にでもメールをしようと思ってたころに学校に着いた。
職員室に入ると視線が一気に湊音の方に行く。
『どうしたんだろ、このスーツ似合ってるからかな? あ、大島先生……』
大島が一気にニヤニヤしていた湊音のところに駆け寄る。何かを差し出してきた。紙であるがそこには写真と文字が。
「お前、やばいぞ。この写真が……生徒に出回ってて、今朝校長のパソコンにも送られてきた」
湊音は目を大きく見開いた。その写真は昨日の夕方、李仁と再会した時のもので抱きしめられた時のものであった。
多分写真を撮ったのは剣道部の誰かであろう。油断していたのだ。近くにまだ生徒がいたのにと。
「それに一気に夜、生徒の中で噂が出回って」
「噂……?」
「同性愛者だとか、公表していなかった前の奥さんとの間に認知していた子供がいるってのが……それを混同させてお前が離婚した理由は同性愛者で妻子を捨てたって話になってるんだ」
『なにがどうなってそーなったの?!』
大島や教頭や校長は湊音の子供のことは知っている。そこに校長がやってきた。
「おい、湊音。同性愛者はまじかよ。李仁さんそりゃかっこいいけど……流石に街中で抱き合うのは不味かったな。フォローできん。あとは校長と話してこい」
大島は湊音を校長に差し出した。
『ひいいいい、フォローしてよぉー大島先生!』
湊音はあたふたするが校長は近づいてくる。
「湊音先生、実はこちらで止めておいた話があったのですが……他校の生徒指導の先生からのお話であなたがクラブから泥酔して出てきたところを目撃したという情報があったと」
「なんで僕だと……」
「県の教員便りで君が剣道部のインタビュー受けていただろ。それで写真を見た顔だと」
『うわー、確かにインタビュー受けて写真も撮ったけど……』
「最近身なりが変わったのも、男性との交際もあったのか」
「そ、その……」
と目線を大島にやるが彼は目を逸らす。
『大島先生、あんたに婚活パーティー誘われてそこで李仁さんにであったんだよっ』
「私たちは知ってましたが他の人たちは知らないからねじ曲げられた噂が広まってますよ。親御さんたちから連絡が行くのも時間の問題ですね」
湊音はうろたえる。同性愛者が故に妻子を捨ててという噂を勝手に作られたら生徒たち、生徒の親たちからの印象も悪くなるであろう。
「校長、PTA会長から電話が。湊音先生の件で」
「ほら、さっそく……先生方も今日は電話対応をよろしくお願いします。それよりもみんなの前で事実を話しなさい」
校長は校長室に戻った。湊音は教師たちに囲まれた。
「そ、その……話をさせてください……」
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