家内安全、夫夫円満（-2020）

短編集

愛、屋烏に及ぶ（李仁視点）

　ミナ君とソファーの上でイチャイチャ。手の指を絡めあったり、指を触ったり、体の臭いを嗅いだり、首筋を舐めたり。大好きな彼の体のパーツ……全て好き。

　わたしはミナ君の顔のホクロを舐める。出っ張ったところが好き。

　でも彼はコンプレックスだと言うけどチャームポイントだと思うの。

　これがなかったら貴方じゃないし。

　髪の毛からは甘い匂いのシャンプーの香り。わたしは甘いよりかはフローラルな香りが好みなんだけど、ミナ君が愛用してるシャンプーの香りだから好きになってしまった。

　かといってわたしは使わない。

　首元をキスすると側面にもポツンと小さな黒子。セクシーよね、ここにあるのも。と、わたしは吸いつく。

「キスマークつけないで」
　て言われたけどもう遅い、赤くなった。黒子でさえも愛おしい。


　服を脱がせて黒子を探してはそこを吸いつく。あらここにも、ここにも。一度興味を持ち出すと止まらないわ。
「李仁、今日はタコさんみたいだよぉ」
　タコ……っ？　気づけば無数の赤い点、体につける分には良いらしいのか嫌がらないミナ君。

　そしてとうとうパンツを脱がして……わたしの一番好きな大きくなったミナ君のあそこを口に含んで……そこのわかりづらい黒子も見つけて舐める。

「李仁、僕も見つけたよ。黒子」
　前から知ってるくせに……と、わたしのものにも付いた黒子を触る。

　全てが愛おしい。貴方のことが愛おしいから貴方のもの全てが好きになる。
　愛して愛して愛してあげるとじょじょに大きくなる。熱を帯びてどくどく言う。

　ミナ君は私の頭を掴んで動かす。苦しいけど彼が喜ぶなら、気持ちよくなるなら……。

　でも貴方から放たれた白い液体はいまだに飲みたくない……飲んでくれると嬉しい、とかわけのわからないこと言われるけど、まぁそういう変態なミナ君も悪くはないかな。


終わり