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第二幕

再度出発。

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 私が眉間を貫くとしばらくしたらメガウルフの体は力を失ったように倒れ、重く、鈍い音を立てて地面に倒れふした。私は剣を引き抜き、剣を振って血を払い、召喚騎士を杖から出すと、剣は木の杖に元通り。
「エリぃぃぃい!」
そばに走ってくるケアドルはいきなり私の両頬を引っつかみ引っ張り始めた。
「お前と言うやつはぁ!!」
ひょっひょ!ひょれはほうひゅーほほよ!ちょっと!それはどうゆーことよ!
「どうゆーことももクソもあるかボケェ!一人で突撃するな!!」
わふぁひのふぇいふぁんらとほれがふぁふぁいふぉん!私の計算だとそれが早いもん!
するとケアドルは「は?」と残して力が抜けたのでその隙に私は逃げ出す。
「計算ってどういうことだよ?」
「だから、説明が難しいんだけど私が憑依でブースター付いた羽で凸る方が威力が強い上に高く飛べるからね、脳天狙えるってこと。」
そういうと、四人は納得したように頷いた。
 私達はもう一度歩き出した。今度こそ、出口を探しに…。家に帰るために。
 まぁそれほど上手くいくわけでもなくしばらくは雑魚を延々と倒すということを繰り返していた。カルト先輩とケアドルはもはや剣一振で倒せるようになり、カルト先輩はナイフを数本投げて倒してアルゼ先輩は強い酸性と思わしき毒をかけて溶かしていた。一方私は楽しみながらレベリングしていた。ゲームのレベリング周回ってこのためだったんだな(違う)
 そしてさらにしばらく洞窟を通れば次に出てきたのは雪山。そして空から五枚のコートと一枚のメモが降ってきた。
「?なんだそりゃ。」
ケアドルが首を傾げるのもそのはず。書いてある文字は日本語だからだ。すると除くアルゼ先輩。
「これは…古代文字の類だね。」
ん?日本語が古代文字!?ってことはここはやはり日本の未来に当たるのか…。あのゲーム機と言いこれで納得がいった。
「えっとなになにー?」
と私がその文字を声に出して読む。
「何そんな薄着で来てんの?馬鹿じゃないの?コートあげるからさっさと来なさい。」
と書いてある。そして無言のまま俯く私。四人は私の顔を覗きこもうとするがその前に私は顔を上げて、空に向かって叫んだ。
「あんじゃとぉらああああああ!!!誰が馬鹿じゃい、先に言うとかんかいわれぇぇえええ!!!」
と今にも何かに殴り掛かりそうな勢いの私をケアドルが抑え込む。
「おーちつけー!!どーどーどー…」
と頭を撫でられる。私は動物かとその後怒ったのは言うまでもない。
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