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なんか持ち物確認するってよ

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朝になった、ジークはだらだらしてる。つい先程手紙がポストに入っていてそこには要約すると「まだほかの赤組は着いていない。授業はないから休みだ」的な感じなことが書かれていた。


現在ジークは暇を持て余しており、先程からちょっかいを出してくる。


「なぁなぁ、やっぱり面白いの無いの?」

『面白いのはないな…あ、そうだ』

「どうした?」

『俺の持ち物を確認しようと思ってな』

「持ち込めてるのか?」

『わからないからこそ確認するだろうが』

「そうか」


とまぁこんなノリで持ち物を確認し始めた。


『さてと…【空間魔法/収納空間/アイテムボックス】…ちゃんと中身はあるんだな』

「どんなのが入ってる?」

『魔物素材とか超がつくほど入ってる武器の数々とか?』

「魔物はどんなの?」

『終焉鳥の肉、地鳴り猪の皮、氷炎猿の爪など』

「…え?知らない魔物だけど明らかにヤバそうなやつしか入ってないじゃん」

『そらそうだろう。一体で国は滅ぶぞ』

「は?」

『始まりの大陸は知ってるか?』

「知ってるが?」

『あそこはな凄まじいほどの生存競争がすごくてな…』


始まりの大陸は、神話が始まり終わった大陸だ。大きさとしてはユーラシア大陸より若干小さい程なのだが…とてつもないほど強い魔物が多い。


その原因が、神話が終わる原因になった2人の戦いによるものだ。その戦いは大陸全土を動きながら戦闘していた。その時に染み付いた魔力などがのちのち住み着いた魔物の力を引きあげて、現在に至る。戦闘が終わった場所が中心地のため中心に行くほど強くなる。


ちなみに形は円形に近い楕円だ。地球みたいな感じの絶妙な楕円である。


「あそこそんなにやばいんだ…」

『こいつらは大陸の中間あたりかな?』

「中心はどんだけやばいんだよ」

『ひとつの環境でいる方が珍しいほどの荒れぐらいだな。たまに土が盛り上がるがそれは確か…地神竜だな』

「…その話はいいや…なんか頭痛くなる」

『そうかそうか』

「武器はどんだけあるんだ?」

『分からんが…数億は超えているだろうなぁ』

「はぁ?そっちも規格外かよ」

『しかも様々な武器をな』


なんでこんなにあるかと言うと、円卓の騎士共の中に2つ名が戦う鍛冶屋さんという奴がいるのだが、そいつが女で俺に惚れているらしく、そいつの作ったクランが毎日毎日1人ずつ俺の家の近くの建物(明らかに祠)に置いていくからだ。しかも人数が数百人という数であり、何年も置いていくためとんでもない数になっているのだ。


種類は、剣、斧、大金槌、槍、刀、などなどおそらくほとんどの種類の武器を置いて言ってるだろう。


「よく素材とか尽きないな…」

『ダンジョンに行くと無限に素材は手に入るようなものだからな』

「…てかなんでそれを回収してんだよ。取らなくてもいいだろ…」

『取らなかったら俺の家の前に置くからだ』

「はぁ…それって惚れてるって言うよりか信仰してる的なもんだろ…」

『愛情表現してくるやつが信仰してる?あいつは奉仕体質だぞ』

「ちなみに見た目は」

『かなり美人…貧乳だが…』

「なにそれいいじゃん!付き合わなかったのか?」

『…ヤンデレでな…』

「やんでれ?なんだそれは…」

『そうだな…なんて言うか…精神がやんでるって言っていいのか…惚れてるならこそ行動が暴走してな…』

「なんかよくわかんねぇな」

『なんか心に闇を抱えてるとかそんな感じだ』

「うわぁ…」

『この話はやめだ…暗くなる』

「そ、そうだな…」

『とりあえず…これらをお前にやろう』

「ん?剣と…金属製の球?」

『剣はさっき話したやつ製のでな、魔剣だ』

「は?魔剣!?」

『貴重なのは知ってるが…腐るほどあってな…』

「なるほど…そいつはかなりの腕前なのか…」

『魔剣の名前はデルトロ、効果は身体能力超向上だ』

「超ってどれくらい?」

『元の身体能力の3倍だな』

「ぶっ壊れかよ…んで球は?」

『そいつは自作でな、万能浮遊式ホーミュラつってな』

「浮遊すんの!?」

『オリハルコンとアダマンタイトの合金製だ!』

「なんつう高価なもん使ってんだよ!」

『そいつは所有者の命令に従うんだよ』

「へぇ…飛べ」


そうジークが発すると机の上に置いてあったホーミュラが浮遊した。だいたい大きさはテニスボールクラスである。


「どんなことが出来るんだ?」

『戦闘、回復、探索、など多岐に渡るな』

「便利な…ちなみにどれくらいの効力とかなんだ」

『戦闘なら街ひとつ、回復なら四肢が吹っ飛んでも回復できる、探索に関しては…そうだな透明にもなれるからかなり』

「なんつうやばいもんを渡してくれたんだ…」

『ちなみに基本的な動きは所有者の護衛だな』

「それはありがたいが…過剰では?」

『まぁ、安心できるだろ?ほれあと二つやるよ』

「おい…あと幾つあるんだ…」

『数百万。作るの楽なんだよな』

「…」



そんな感じの話をしながら時間は過ぎていった…



後書き



武器の量に関しては戦う鍛冶屋さんが惚れたのはゲーム開始前からなので、んでゲームは主人公が転生するまでに5000年ほど経過しているため…確実に100人はクランにいます…はい計算しましょう…


(365×5000)×100=182500000


最低でもこれ以上はあります。どうやったら消費しきれるんでしょうか?


それにとあるものの配慮により、異世界でも主人公のアイテムボックスの中に現在も毎日数百本は追加されております。やばいです。


戦う鍛冶屋さんは主人公が死んだことを知っております、だって同級生だもん。そのおかげか知りませんが現在一日のノルマが2本になってます。戦う鍛冶屋さんだけは5本ですが…


戦う鍛冶屋さんはリアルだと四肢が動かないのです。そのためVRの世界に意識を移したという経緯もあったり…



魔剣などに関しても解説


この世界の魔剣の立ち位置は、1本で巨大な屋敷が買えるほどの価値があり、とても貴重である。


聖剣は魔剣より希少とだけ言える。


神剣に関しては、世界に3本しかない



まぁ、戦う鍛冶屋さんは世界神の加護を得てるせいで作り放題なんですがね?神剣は真面目にやらないと作れないが…


はい、ホーミュラ君登場

1番出したかったやつです。ロマンです。

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