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第2章:新たな力、新たな使い方

神の使い

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*ダークエルフ*妖魔種
エルフと魔族の混合種。魔族からは物として扱われることが多い。エルフからは恐れ、異様の象徴。

あの時はさ程気にならなかったが、改めて調べるとそう出た。どうやら世間から隔離されている。いや妖魔種全体が忌み嫌われているのか。
この集落は一組のダークエルフの一家が作ったらしく、全員家名が同じらしい。
「ハイ、どうぞ。」
「ありがとうございます。」
今は自分は、作った薬を配っている。種族状回復系統の魔法みたいのが苦手らしく、怪我してもちゃんと直しきれてなかったらしい。
「スイレンさんも大変だねアルビノ種ってだけで巫女にされるなんて。」
「でも意外と充実しているんですよ?。」
「自分は無理、そんな拝められるような人になるなんて。」
「それぞれですので私も最初は、そうでしたが今は神様の使いっとも上手く行っていますし楽しいですよ?」
「・・・その神様の使いって自分は会えるの?」
「私がついてれば大丈夫だと思います。貴方に会いたいとも言ってましたし。」
「今日行っても大丈夫かね?一応今日から外に出ても良いと許可は貰ってるんですが。」
「今日ですか?別に良いですよ。」
そして初めて病室から出た。

「これは・・・・」
一言で言うならば黒の森表現するならば死に間際、そんな感じの密林の中にポッカリとその集落が存在していた。
「私達妖魔種は世界から忌み嫌われています。なのでこうやって奥地でひっそりと隠れ暮らしてるのです。」
「あ、姫様だ!」
「姫様だ!!」「姫様、姫様‼」「姫・・様。」
小さな子供達がスイレンの足元に集まる。
「姫様。子供達がすみません。」
「良いんです私も癒やされますから。」
親だろうか?流石エルフっと言ったところか、子供を持ってる様な年に見えない。
「姫様。その方は?」
「私の恩人です。」
「へぇ貴方が。」
「自分は何も考えず気づいたらやってたって感じなんで恩人なんて違和感しか感じないんですけど。」
「ハハッ族長が言ってた通り面白い人族だね!!」
「・・・イマイチこの人達のツボが分からん。」
「フフッさぁ行きましょう神の使いが待ってますよ。」
「ありゃ?それは急がないと。ほら行くよ!」
「「「「ハーイ。姫様またね~」」」」
スイレンはある程度離れるまで手を振っていた。
「慕われていますね。」
「私としては期待に答えられているか分からないので不安ですけどね。」
(ん~大丈夫だと思うんだけどなー。)



「この先に神の使いがいらっしゃいます。」
そう言われ連れてこられたのは崖にできた亀裂だった。
「・・・・・」
「感じます?この圧。」
「え?ま、まぁ」
「この圧のお陰でこの集落は護られているんです。さぁ行きましょう。」
(言えない。一番最初に思った事が”よっわ”なんて。だって自分たち最高神の圧受けましたし。・・・ハイ言い訳は駄目ですねハイ。)
中は上からカーテンの様に光が差し込み一本の道を作っていた。
「必ずこの光の上を歩いてください。そうしないと直ぐに迷います。」
「迷ったら「帰ってこれません」デスヨネー」
慎重に進むと奥に人魚の玉座の様な岩がありその上に蒼白銀の狼が寝ていた。・・・・・・訂正。人の5倍はある狼デス。
「神獣様お連れしました。」
スイレンは片膝をつき祈るように座った。自分も真似する。
狼、神獣様は片目を開けると起き上がりしっかりと見据えた。
「「・・・・・・・・・」」
『やァ久しいね彩永君。』
脳内に聞き覚えがある声が聞こえる。
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