15 / 31
第2章:新たな力、新たな使い方
神の使い
しおりを挟む
*ダークエルフ*妖魔種
エルフと魔族の混合種。魔族からは物として扱われることが多い。エルフからは恐れ、異様の象徴。
あの時はさ程気にならなかったが、改めて調べるとそう出た。どうやら世間から隔離されている。いや妖魔種全体が忌み嫌われているのか。
この集落は一組のダークエルフの一家が作ったらしく、全員家名が同じらしい。
「ハイ、どうぞ。」
「ありがとうございます。」
今は自分は、作った薬を配っている。種族状回復系統の魔法みたいのが苦手らしく、怪我してもちゃんと直しきれてなかったらしい。
「スイレンさんも大変だねアルビノ種ってだけで巫女にされるなんて。」
「でも意外と充実しているんですよ?。」
「自分は無理、そんな拝められるような人になるなんて。」
「それぞれですので私も最初は、そうでしたが今は神様の使いっとも上手く行っていますし楽しいですよ?」
「・・・その神様の使いって自分は会えるの?」
「私がついてれば大丈夫だと思います。貴方に会いたいとも言ってましたし。」
「今日行っても大丈夫かね?一応今日から外に出ても良いと許可は貰ってるんですが。」
「今日ですか?別に良いですよ。」
そして初めて病室から出た。
「これは・・・・」
一言で言うならば黒の森表現するならば死に間際、そんな感じの密林の中にポッカリとその集落が存在していた。
「私達妖魔種は世界から忌み嫌われています。なのでこうやって奥地でひっそりと隠れ暮らしてるのです。」
「あ、姫様だ!」
「姫様だ!!」「姫様、姫様‼」「姫・・様。」
小さな子供達がスイレンの足元に集まる。
「姫様。子供達がすみません。」
「良いんです私も癒やされますから。」
親だろうか?流石エルフっと言ったところか、子供を持ってる様な年に見えない。
「姫様。その方は?」
「私の恩人です。」
「へぇ貴方が。」
「自分は何も考えず気づいたらやってたって感じなんで恩人なんて違和感しか感じないんですけど。」
「ハハッ族長が言ってた通り面白い人族だね!!」
「・・・イマイチこの人達のツボが分からん。」
「フフッさぁ行きましょう神の使いが待ってますよ。」
「ありゃ?それは急がないと。ほら行くよ!」
「「「「ハーイ。姫様またね~」」」」
スイレンはある程度離れるまで手を振っていた。
「慕われていますね。」
「私としては期待に答えられているか分からないので不安ですけどね。」
(ん~大丈夫だと思うんだけどなー。)
「この先に神の使いがいらっしゃいます。」
そう言われ連れてこられたのは崖にできた亀裂だった。
「・・・・・」
「感じます?この圧。」
「え?ま、まぁ」
「この圧のお陰でこの集落は護られているんです。さぁ行きましょう。」
(言えない。一番最初に思った事が”よっわ”なんて。だって自分たち最高神の圧受けましたし。・・・ハイ言い訳は駄目ですねハイ。)
中は上からカーテンの様に光が差し込み一本の道を作っていた。
「必ずこの光の上を歩いてください。そうしないと直ぐに迷います。」
「迷ったら「帰ってこれません」デスヨネー」
慎重に進むと奥に人魚の玉座の様な岩がありその上に蒼白銀の狼が寝ていた。・・・・・・訂正。人の5倍はある狼デス。
「神獣様お連れしました。」
スイレンは片膝をつき祈るように座った。自分も真似する。
狼、神獣様は片目を開けると起き上がりしっかりと見据えた。
「「・・・・・・・・・」」
『やァ久しいね彩永君。』
脳内に聞き覚えがある声が聞こえる。
エルフと魔族の混合種。魔族からは物として扱われることが多い。エルフからは恐れ、異様の象徴。
あの時はさ程気にならなかったが、改めて調べるとそう出た。どうやら世間から隔離されている。いや妖魔種全体が忌み嫌われているのか。
この集落は一組のダークエルフの一家が作ったらしく、全員家名が同じらしい。
「ハイ、どうぞ。」
「ありがとうございます。」
今は自分は、作った薬を配っている。種族状回復系統の魔法みたいのが苦手らしく、怪我してもちゃんと直しきれてなかったらしい。
「スイレンさんも大変だねアルビノ種ってだけで巫女にされるなんて。」
「でも意外と充実しているんですよ?。」
「自分は無理、そんな拝められるような人になるなんて。」
「それぞれですので私も最初は、そうでしたが今は神様の使いっとも上手く行っていますし楽しいですよ?」
「・・・その神様の使いって自分は会えるの?」
「私がついてれば大丈夫だと思います。貴方に会いたいとも言ってましたし。」
「今日行っても大丈夫かね?一応今日から外に出ても良いと許可は貰ってるんですが。」
「今日ですか?別に良いですよ。」
そして初めて病室から出た。
「これは・・・・」
一言で言うならば黒の森表現するならば死に間際、そんな感じの密林の中にポッカリとその集落が存在していた。
「私達妖魔種は世界から忌み嫌われています。なのでこうやって奥地でひっそりと隠れ暮らしてるのです。」
「あ、姫様だ!」
「姫様だ!!」「姫様、姫様‼」「姫・・様。」
小さな子供達がスイレンの足元に集まる。
「姫様。子供達がすみません。」
「良いんです私も癒やされますから。」
親だろうか?流石エルフっと言ったところか、子供を持ってる様な年に見えない。
「姫様。その方は?」
「私の恩人です。」
「へぇ貴方が。」
「自分は何も考えず気づいたらやってたって感じなんで恩人なんて違和感しか感じないんですけど。」
「ハハッ族長が言ってた通り面白い人族だね!!」
「・・・イマイチこの人達のツボが分からん。」
「フフッさぁ行きましょう神の使いが待ってますよ。」
「ありゃ?それは急がないと。ほら行くよ!」
「「「「ハーイ。姫様またね~」」」」
スイレンはある程度離れるまで手を振っていた。
「慕われていますね。」
「私としては期待に答えられているか分からないので不安ですけどね。」
(ん~大丈夫だと思うんだけどなー。)
「この先に神の使いがいらっしゃいます。」
そう言われ連れてこられたのは崖にできた亀裂だった。
「・・・・・」
「感じます?この圧。」
「え?ま、まぁ」
「この圧のお陰でこの集落は護られているんです。さぁ行きましょう。」
(言えない。一番最初に思った事が”よっわ”なんて。だって自分たち最高神の圧受けましたし。・・・ハイ言い訳は駄目ですねハイ。)
中は上からカーテンの様に光が差し込み一本の道を作っていた。
「必ずこの光の上を歩いてください。そうしないと直ぐに迷います。」
「迷ったら「帰ってこれません」デスヨネー」
慎重に進むと奥に人魚の玉座の様な岩がありその上に蒼白銀の狼が寝ていた。・・・・・・訂正。人の5倍はある狼デス。
「神獣様お連れしました。」
スイレンは片膝をつき祈るように座った。自分も真似する。
狼、神獣様は片目を開けると起き上がりしっかりと見据えた。
「「・・・・・・・・・」」
『やァ久しいね彩永君。』
脳内に聞き覚えがある声が聞こえる。
0
お気に入りに追加
99
あなたにおすすめの小説
1×∞(ワンバイエイト) 経験値1でレベルアップする俺は、最速で異世界最強になりました!
マツヤマユタカ
ファンタジー
23年5月22日にアルファポリス様より、拙著が出版されました!そのため改題しました。
今後ともよろしくお願いいたします!
トラックに轢かれ、気づくと異世界の自然豊かな場所に一人いた少年、カズマ・ナカミチ。彼は事情がわからないまま、仕方なくそこでサバイバル生活を開始する。だが、未経験だった釣りや狩りは妙に上手くいった。その秘密は、レベル上げに必要な経験値にあった。実はカズマは、あらゆるスキルが経験値1でレベルアップするのだ。おかげで、何をやっても簡単にこなせて――。異世界爆速成長系ファンタジー、堂々開幕!
タイトルの『1×∞』は『ワンバイエイト』と読みます。
男性向けHOTランキング1位!ファンタジー1位を獲得しました!【22/7/22】
そして『第15回ファンタジー小説大賞』において、奨励賞を受賞いたしました!【22/10/31】
アルファポリス様より出版されました!現在第四巻まで発売中です!
コミカライズされました!公式漫画タブから見られます!【24/8/28】
よろしくお願いいたします。
マツヤマユタカ名義でTwitterやってます。
見てください。
暇つぶし転生~お使いしながらぶらり旅~
暇人太一
ファンタジー
仲良し3人組の高校生とともに勇者召喚に巻き込まれた、30歳の病人。
ラノベの召喚もののテンプレのごとく、おっさんで病人はお呼びでない。
結局雑魚スキルを渡され、3人組のパシリとして扱われ、最後は儀式の生贄として3人組に殺されることに……。
そんなおっさんの前に厳ついおっさんが登場。果たして病人のおっさんはどうなる!?
この作品は「小説家になろう」にも掲載しています。
異世界でのんきに冒険始めました!
おむす微
ファンタジー
色々とこじらせた、平凡な三十路を過ぎたオッサンの主人公が(専門知識とか無いです)異世界のお転婆?女神様に拉致されてしまい……勘違いしたあげく何とか頼み込んで異世界に…?。
基本お気楽で、欲望全快?でお届けする。異世界でお気楽ライフ始めるコメディー風のお話しを書いてみます(あくまで、"風"なので期待しないで気軽に読んでネ!)一応15R にしときます。誤字多々ありますが初めてで、学も無いためご勘弁下さい。
ただその場の勢いで妄想を書き込めるだけ詰め込みますので完全にご都合主義でつじつまがとか気にしたら敗けです。チートはあるけど、主人公は一般人になりすましている(つもり)なので、人前で殆んど無双とかしません!思慮が足りないと言うか色々と垂れ流して、バレバレですが気にしません。徐々にハーレムを増やしつつお気楽な冒険を楽しんで行くゆる~い話です。それでも宜しければ暇潰しにどうぞ。
【改稿版】休憩スキルで異世界無双!チートを得た俺は異世界で無双し、王女と魔女を嫁にする。
ゆう
ファンタジー
剣と魔法の異世界に転生したクリス・レガード。
剣聖を輩出したことのあるレガード家において剣術スキルは必要不可欠だが12歳の儀式で手に入れたスキルは【休憩】だった。
しかしこのスキル、想像していた以上にチートだ。
休憩を使いスキルを強化、更に新しいスキルを獲得できてしまう…
そして強敵と相対する中、クリスは伝説のスキルである覇王を取得する。
ルミナス初代国王が有したスキルである覇王。
その覇王発現は王国の長い歴史の中で悲願だった。
それ以降、クリスを取り巻く環境は目まぐるしく変化していく……
※アルファポリスに投稿した作品の改稿版です。
ホットランキング最高位2位でした。
カクヨムにも別シナリオで掲載。
【短編版】神獣連れの契約妃※連載版は作品一覧をご覧ください※
宵
ファンタジー
*連載版を始めております。作品一覧をご覧ください。続きをと多くお声かけいただきありがとうございました。
神獣ヴァレンの守護を受けるロザリアは、幼い頃にその加護を期待され、王家に買い取られて王子の婚約者となった。しかし、やがて王子の従妹である公爵令嬢から嫌がらせが始まる。主の資質がないとメイドを取り上げられ、将来の王妃だからと仕事を押し付けられ、一方で公爵令嬢がまるで婚約者であるかのようにふるまう、そんな日々をヴァレンと共にたくましく耐え抜いてきた。
そんなロザリアに王子が告げたのは、「君との婚約では加護を感じなかったが、公爵令嬢が神獣の守護を受けると判明したので、彼女と結婚する」という無情な宣告だった。
スキルが【アイテムボックス】だけってどうなのよ?
山ノ内虎之助
ファンタジー
高校生宮原幸也は転生者である。
2度目の人生を目立たぬよう生きてきた幸也だが、ある日クラスメイト15人と一緒に異世界に転移されてしまう。
異世界で与えられたスキルは【アイテムボックス】のみ。
唯一のスキルを創意工夫しながら異世界を生き抜いていく。
「残念でした~。レベル1だしチートスキルなんてありませ~ん笑」と女神に言われ異世界転生させられましたが、転移先がレベルアップの実の宝庫でした
御浦祥太
ファンタジー
どこにでもいる高校生、朝比奈結人《あさひなゆいと》は修学旅行で京都を訪れた際に、突然清水寺から落下してしまう。不思議な空間にワープした結人は女神を名乗る女性に会い、自分がこれから異世界転生することを告げられる。
異世界と聞いて結人は、何かチートのような特別なスキルがもらえるのか女神に尋ねるが、返ってきたのは「残念でした~~。レベル1だしチートスキルなんてありませ~~ん(笑)」という強烈な言葉だった。
女神の言葉に落胆しつつも異世界に転生させられる結人。
――しかし、彼は知らなかった。
転移先がまさかの禁断のレベルアップの実の群生地であり、その実を食べることで自身のレベルが世界最高となることを――
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる