憧れの神絵師に迫られて、しかもイケメンだったら拒めるはずがないよね!?ね!?

花田トギ

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玲央side01~Leo先生のお楽しみ

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 自分好みのエロ絵を描き続けていると、いつの間にかそれが収入源になっていた。まだ専門学生という身分ながら、匿名で収入を得られる今の世の中は有難い。
 フォロワーにはちやほやされ、投げ銭やプレゼントで生活が豪華になっていった。
 性別を名言しないようにSNSを運営するのは利点が多いから。
 表現者として男性向けでも女性向けでも読者が変なフィルターをかけずに見てくれる。それがとてもありがたい。
 ……というのは建前で、多分フォロワーの多くはLeoは女性だと思っている筈だ。その為に可愛い小物の写真やオシャレなカフェの写真を上げたり、好物はミルクティって書いたりしている。ちなみに可愛い小物は女友達へのプレゼントに使って、オシャレなカフェも女の子と行った時に撮ってるし、ミルクティは本当に好きだから嘘は言っていない。
 エロ漫画は描くのも読むのも好きだけど、エロ小説が最高に好きだ。ただ、友人に言わせると少しだけ変わっているらしく……。
――エロ小説を描く作者を思ってヌイている。

 あの日も日課にしている新鋭のエロ小説家探しをしていた。ちなみにエロければ男女でも男男でもイケるタイプだ。
 そうして見つけたのが、なぎさ凪先生だ。モテないくんや陰気な主人公がどんどんエロくなっていく作風は、めちゃめちゃ好みだった。早速ヤりたいリストに入れて、なぎさ先生の投稿を眺める日々。
 日常ツイートの中で、たまに本人が移り込んでいたり、手首が映っていたりでなぎさ先生は男だと確信した。そして、ツイート分から漏れ出る陰の気配がたまらない。
 どうやら交流には慎重派らしく、ある一人以外とはリプのやり取りも頻繁じゃなかった。これはヤれないかなぁと諦めかけていたあの日、なんと初めてなぎさ先生がタグを付けていた!
 慌てて先生の新作のキャラ絵を描いてリプをした。喜んでくれるかな?フォローしてくれてるから、この絵柄嫌いではないと思うんだけど……ドキドキする。
 ああ、早く会いたいなぁ。
 返事が来たら勢いでオフの約束もしてしまおうと心に決めた。
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