憧れの神絵師に迫られて、しかもイケメンだったら拒めるはずがないよね!?ね!?

花田トギ

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 触れられたのは胸の突起。服の下でもぞもぞと玲央さんの手が胸元をまさぐり、円を描き、時々突起を弾いた。
「……さ、最初っから感じたりなんか……」
「任せて下さい。ほら、新作の陰キャな主人公、最後乳首だけでイキそうって言ってたじゃないですか?あんな風になれますから」
「ほ、ほんとですか?BLってファンタジーだし、あんなのってすごいプロにしてもらうしか体感できないのかなって……」
「でも憧れてるんでしょ?だから乳首弄る描写が多い。違います?」
「そ、その通りです。自分で弄ってもなんか違くて……」
 言い当てられる事ばかりだ。しかも自分の作品を本当に読まれているのだと思うと気恥ずかしいやら嬉しいやら……。
 年下の玲央さんに全てお任せで情けない気もするが、彼の方が全てにおいて優れているのだからここは仕方がないと諦めた。
「大丈夫ですよ、安心して。渚さんは力抜いてこっちだけ見てて。この顔、結構好きでしょ?」
「――!?か、っカッコイイ……そんな自信ある台詞、小説でもなかなか言わせられないです!」
「あはは。良かったこの顔で。――じゃあ、次はこのセックスの話を文字にして下さいよ。攻め役は派手髪のイケメンにして下さいね」
「そ、そんな!?い、良いんですか?」
「それでまたエロい小説読めるなら、本望ですから……ほら、ズボンも脱がしますね」
 手慣れた様子でズボンを脱がす手つきはどこまでも優しい。ゆっくりと露わになっていく俺の足を優しい手つきで撫でながら脱がされていく様子は、焦らされているようにも思えた。
「こういうのはどうです?」
「え―――?な、何それ……っ?」
 玲央さんは触れるか触れないかのタッチで俺のふくらはぎから太もも、パンツの際までを翻弄する。くすぐったいのとは違う、徐々に感覚が研ぎ澄まされていくような触れ方だ。
「な、なんか……」
「もっと触って欲しくなってきました?ピクピク動いてますよ、ココ」
「ひゃんっ」
 パンツに染みを作り始めたそれを、玲央さんが弾いて、俺は思わず変な声を出してしまった。恥ずかしさで両手で口を塞ぐ。
「良い声出てますね。さ、パンツも汚れないように脱がせますね」
「は、恥ずかしいです……」
「そんな事言って、ほら、パンツに我慢汁が糸引いて……」
「い、言わないでくださいってば!」
 慌てる俺を見て小さく笑うと、玲央さんは色っぽい笑顔を向けてきた。それだけでこの空間が淫靡なものへと変調する。
「咥えてて下さい」
「は、はいっ!」
 シャツを捲り上げられ、それを口に突っ込まれると、胸部が丸見えだ。
 玲央さんの唇が俺の乳首を転がし始めたのと当時に、あの神絵を描く手で陰茎を扱き始めた。
「ンっ……ンンっ」
「やっぱこのポーズ最高っすねぇ……えっろ……」
「んン?ン、ん、ンンっ」
 どうやらシャツを咥えるポーズが玲央さんのフェチらしい。そういえば似たシチュエーションのイラストを何枚か見た事がある。
「こうやって、乳首は気持ち良いて体に教え込ませると良いんですよ」
 撫でるように、優しく。時々痛みを感じる一歩手前まで。
 舌と手が自由自在に俺の体に触れ、触れられた所が敏感になっていく。声を出したいけれど、咥えてるから出せない。そのもどかしさが、何か、何かイイ。
「ンぁっ……!」
 堪らなくなって口を離した。シャツの端っこが俺の唾液ででろでろになっている。
「良くなってきました?……じゃあ次はこっち咥えて貰って良いですか?」
 俺の前に膝立ちになった玲央さんは、ゆっくりとズボンと下着を脱ぎ始めた。イケメン脱衣ショーなんて、本来ならお金を払うレベルだ。
「え?……良いんですか?俺多分下手ですよ?」
「逆にそうであって欲しいです」
 どういう意味だろうと思考を巡らそうとした俺の前に、
 どん。
 と現れた荒ぶる男神の如き存在に、おもわず生唾を飲み込んだ。イケメンはちんこまでイケメンなのかと神に猛抗議したくなるほどのモノだったのだから仕方がない。
 おずおずと先っぽを舌先で舐める。
 初めての触感に、恐る恐るになってしまう。
「舌を全部出して、口の中に入るだけ入れてください」
 小さく頷いて、言われた通り頬張る。大きすぎて全部なんてとてもじゃないけど入らないし、苦いような酸っぱいような味がしてきた。
 それが玲央さんの我慢汁だと理解した瞬間、玲央さんが俺なんかでギンギンにしているという事実を実感できた。嬉しくなった俺は、変なスイッチが入ったのか、必死で玲央さんのちんこをしゃぶり始めた。涎がまとわりついて、テロテロになった陰茎が禍々しくも雄々しくて、体の中心が燻り始める。
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