憧れの神絵師に迫られて、しかもイケメンだったら拒めるはずがないよね!?ね!?

花田トギ

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無理やりじゃないよ和姦だよ2

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 ちゅ。
「んん?!」
 唇が落とされたのは首筋だった。口にされると思って目を閉じたのがちょっと恥ずかしい。
 ちゅ、ちゅ、と柔らかい唇が何度も鎖骨に触れる。ふわふわと当たる玲央さんの長めの髪が少しくすぐったくて、玲央さんの方を見る。
「あ――」
「くすぐったいですか?――それとも唇にキスされたかった?」
 楽しんでいるような瞳と目があって、こちらの心情をまるっきり言い当てられる。そんなに俺は分かりやすい人間だったろうか。
「そ、そんな!そんな事は――!」
「してって言ったら口にもしますよ。だって渚さんのファーストキスらしいし?さすがにそこまで勝手には出来ません」
「どうして知ってるんですか?!」
「さっき言ってましたから。でも自分結構キス好きなんで、ここに失礼しますね」
 少し体を離した玲央さんが、俺の体を抱きしめた。筋肉質というわけではないが、がっちりとした男の体に抱きすくめられる安心感にくらくらする。
 玲央さんの手が俺の前髪を上げた。至近距離で交差する視線に、のぼせそうだ。
「前髪流すか切っちゃったら渚さんもっとモテそう」
「え?――わっ?!」
 おでこにキスされて、抱きしめられたまま背中は柔らかいベッドへと着地する。
 見上げればイケメンが優しく微笑んでいて、その奥には初めて見る綺麗な天井があった。ちらりと横を見渡せば、大きめのベッドが置かれた部屋には大きなテレビがある。逆側の壁際には漫画や小説が入った棚が見え、フィギュアを飾ってあるスペースもあった。
 本棚の中には俺も持っている鬼頭先生の本があって、玲央さんもこんなにかっこいいのに俺と同じオタクなんだなぁとどこか安心した。
 外観を覚えていないが、めっちゃ高そうなマンションに自分との差を感じる。
「ほーら、こっち見て下さいよ?」
 指先で唇に触れられ、正面を向かされた。
「じゃあ改めて、頂きまーす」
 ぺろりと唇を舐めた玲央さんが、俺の首筋をなぞるように舌を這わせる。くすぐったいような不思議な感覚に体がもぞもぞしてくる。
「ン……?!あぁっ……!ちょ、ま、――んン!」
 舌先が耳朶に触れ、ちろちろと蛇のように刺激される。耳の裏側を舐めあげ、耳朶を食まれた。
「あンっ、な、何?!ぞわぞわする!や、やだぁっ」
 大きな口が耳全体を覆う。耳から彼に食べられてしまいそうな錯覚を覚えた。
「ぞわぞわとかゾクゾクとか良く使ってますよね。体感するのは初めてですか?」
 耳元で囁かれるとそれだけで全身の毛が逆立ってくる。
「使ってたけど、こんな、こんな……想像と違う!」
「違う?」
 体重を乗せたまま、首を傾げた綺麗な顔に、慌てて首を振る。玲央さんの気分を害するわけにはいかない。
「いや、あの気持ち良いんですけど、もっとこうマッサージみたいな刺激だと思ってたんですけど、なんかこんなの初めてで……!」
「可愛い事あんまり言うと煽られちゃうんで止めてくださいよ、渚さん」
「あお?!そ、そんなつもりは……!」
「耳舐め描写多いから性癖かなって思ってましたけど、初めてだったんですね。じゃあ憧れの耳舐め堪能しちゃってください」
「ン……っ、ちょ、……!れ、玲央さ――ンっ」
「気持ち良いんですよね?じゃあいいじゃないですか。ほら、この前書いてたゆっくーり奥まで挿入されちゃうのも体感してみましょうよ」
 べろべろと肉厚の舌に舐めまわされて、耳が性器にでもなってしまうのではないかと慄く。玲央さんの更なる提案に、体の奥が熱くなった。
「そ、そんな……?!ああっ、玲央さん!玲央さんの手が!服の中に入ってます!」
「体中触って解してあげないと挿入できないでしょう?大丈夫ですよ、結構上手いって言われるんで」
 不敵に笑った笑顔は、さっきまで見ていた明るい笑顔とは少し違った。どこか色香を纏ったような笑みに、咄嗟に言葉を返せない。素人とは言え字書きなのに、自分の語彙力の無さに頭を抱えた俺の事なんてお構いなしに、玲央さんの長い指は服の中の奥へと侵入していく。
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