14 / 67
無理やりじゃないよ和姦だよ2
しおりを挟む
ちゅ。
「んん?!」
唇が落とされたのは首筋だった。口にされると思って目を閉じたのがちょっと恥ずかしい。
ちゅ、ちゅ、と柔らかい唇が何度も鎖骨に触れる。ふわふわと当たる玲央さんの長めの髪が少しくすぐったくて、玲央さんの方を見る。
「あ――」
「くすぐったいですか?――それとも唇にキスされたかった?」
楽しんでいるような瞳と目があって、こちらの心情をまるっきり言い当てられる。そんなに俺は分かりやすい人間だったろうか。
「そ、そんな!そんな事は――!」
「してって言ったら口にもしますよ。だって渚さんのファーストキスらしいし?さすがにそこまで勝手には出来ません」
「どうして知ってるんですか?!」
「さっき言ってましたから。でも自分結構キス好きなんで、ここに失礼しますね」
少し体を離した玲央さんが、俺の体を抱きしめた。筋肉質というわけではないが、がっちりとした男の体に抱きすくめられる安心感にくらくらする。
玲央さんの手が俺の前髪を上げた。至近距離で交差する視線に、のぼせそうだ。
「前髪流すか切っちゃったら渚さんもっとモテそう」
「え?――わっ?!」
おでこにキスされて、抱きしめられたまま背中は柔らかいベッドへと着地する。
見上げればイケメンが優しく微笑んでいて、その奥には初めて見る綺麗な天井があった。ちらりと横を見渡せば、大きめのベッドが置かれた部屋には大きなテレビがある。逆側の壁際には漫画や小説が入った棚が見え、フィギュアを飾ってあるスペースもあった。
本棚の中には俺も持っている鬼頭先生の本があって、玲央さんもこんなにかっこいいのに俺と同じオタクなんだなぁとどこか安心した。
外観を覚えていないが、めっちゃ高そうなマンションに自分との差を感じる。
「ほーら、こっち見て下さいよ?」
指先で唇に触れられ、正面を向かされた。
「じゃあ改めて、頂きまーす」
ぺろりと唇を舐めた玲央さんが、俺の首筋をなぞるように舌を這わせる。くすぐったいような不思議な感覚に体がもぞもぞしてくる。
「ン……?!あぁっ……!ちょ、ま、――んン!」
舌先が耳朶に触れ、ちろちろと蛇のように刺激される。耳の裏側を舐めあげ、耳朶を食まれた。
「あンっ、な、何?!ぞわぞわする!や、やだぁっ」
大きな口が耳全体を覆う。耳から彼に食べられてしまいそうな錯覚を覚えた。
「ぞわぞわとかゾクゾクとか良く使ってますよね。体感するのは初めてですか?」
耳元で囁かれるとそれだけで全身の毛が逆立ってくる。
「使ってたけど、こんな、こんな……想像と違う!」
「違う?」
体重を乗せたまま、首を傾げた綺麗な顔に、慌てて首を振る。玲央さんの気分を害するわけにはいかない。
「いや、あの気持ち良いんですけど、もっとこうマッサージみたいな刺激だと思ってたんですけど、なんかこんなの初めてで……!」
「可愛い事あんまり言うと煽られちゃうんで止めてくださいよ、渚さん」
「あお?!そ、そんなつもりは……!」
「耳舐め描写多いから性癖かなって思ってましたけど、初めてだったんですね。じゃあ憧れの耳舐め堪能しちゃってください」
「ン……っ、ちょ、……!れ、玲央さ――ンっ」
「気持ち良いんですよね?じゃあいいじゃないですか。ほら、この前書いてたゆっくーり奥まで挿入されちゃうのも体感してみましょうよ」
べろべろと肉厚の舌に舐めまわされて、耳が性器にでもなってしまうのではないかと慄く。玲央さんの更なる提案に、体の奥が熱くなった。
「そ、そんな……?!ああっ、玲央さん!玲央さんの手が!服の中に入ってます!」
「体中触って解してあげないと挿入できないでしょう?大丈夫ですよ、結構上手いって言われるんで」
不敵に笑った笑顔は、さっきまで見ていた明るい笑顔とは少し違った。どこか色香を纏ったような笑みに、咄嗟に言葉を返せない。素人とは言え字書きなのに、自分の語彙力の無さに頭を抱えた俺の事なんてお構いなしに、玲央さんの長い指は服の中の奥へと侵入していく。
「んん?!」
唇が落とされたのは首筋だった。口にされると思って目を閉じたのがちょっと恥ずかしい。
ちゅ、ちゅ、と柔らかい唇が何度も鎖骨に触れる。ふわふわと当たる玲央さんの長めの髪が少しくすぐったくて、玲央さんの方を見る。
「あ――」
「くすぐったいですか?――それとも唇にキスされたかった?」
楽しんでいるような瞳と目があって、こちらの心情をまるっきり言い当てられる。そんなに俺は分かりやすい人間だったろうか。
「そ、そんな!そんな事は――!」
「してって言ったら口にもしますよ。だって渚さんのファーストキスらしいし?さすがにそこまで勝手には出来ません」
「どうして知ってるんですか?!」
「さっき言ってましたから。でも自分結構キス好きなんで、ここに失礼しますね」
少し体を離した玲央さんが、俺の体を抱きしめた。筋肉質というわけではないが、がっちりとした男の体に抱きすくめられる安心感にくらくらする。
玲央さんの手が俺の前髪を上げた。至近距離で交差する視線に、のぼせそうだ。
「前髪流すか切っちゃったら渚さんもっとモテそう」
「え?――わっ?!」
おでこにキスされて、抱きしめられたまま背中は柔らかいベッドへと着地する。
見上げればイケメンが優しく微笑んでいて、その奥には初めて見る綺麗な天井があった。ちらりと横を見渡せば、大きめのベッドが置かれた部屋には大きなテレビがある。逆側の壁際には漫画や小説が入った棚が見え、フィギュアを飾ってあるスペースもあった。
本棚の中には俺も持っている鬼頭先生の本があって、玲央さんもこんなにかっこいいのに俺と同じオタクなんだなぁとどこか安心した。
外観を覚えていないが、めっちゃ高そうなマンションに自分との差を感じる。
「ほーら、こっち見て下さいよ?」
指先で唇に触れられ、正面を向かされた。
「じゃあ改めて、頂きまーす」
ぺろりと唇を舐めた玲央さんが、俺の首筋をなぞるように舌を這わせる。くすぐったいような不思議な感覚に体がもぞもぞしてくる。
「ン……?!あぁっ……!ちょ、ま、――んン!」
舌先が耳朶に触れ、ちろちろと蛇のように刺激される。耳の裏側を舐めあげ、耳朶を食まれた。
「あンっ、な、何?!ぞわぞわする!や、やだぁっ」
大きな口が耳全体を覆う。耳から彼に食べられてしまいそうな錯覚を覚えた。
「ぞわぞわとかゾクゾクとか良く使ってますよね。体感するのは初めてですか?」
耳元で囁かれるとそれだけで全身の毛が逆立ってくる。
「使ってたけど、こんな、こんな……想像と違う!」
「違う?」
体重を乗せたまま、首を傾げた綺麗な顔に、慌てて首を振る。玲央さんの気分を害するわけにはいかない。
「いや、あの気持ち良いんですけど、もっとこうマッサージみたいな刺激だと思ってたんですけど、なんかこんなの初めてで……!」
「可愛い事あんまり言うと煽られちゃうんで止めてくださいよ、渚さん」
「あお?!そ、そんなつもりは……!」
「耳舐め描写多いから性癖かなって思ってましたけど、初めてだったんですね。じゃあ憧れの耳舐め堪能しちゃってください」
「ン……っ、ちょ、……!れ、玲央さ――ンっ」
「気持ち良いんですよね?じゃあいいじゃないですか。ほら、この前書いてたゆっくーり奥まで挿入されちゃうのも体感してみましょうよ」
べろべろと肉厚の舌に舐めまわされて、耳が性器にでもなってしまうのではないかと慄く。玲央さんの更なる提案に、体の奥が熱くなった。
「そ、そんな……?!ああっ、玲央さん!玲央さんの手が!服の中に入ってます!」
「体中触って解してあげないと挿入できないでしょう?大丈夫ですよ、結構上手いって言われるんで」
不敵に笑った笑顔は、さっきまで見ていた明るい笑顔とは少し違った。どこか色香を纏ったような笑みに、咄嗟に言葉を返せない。素人とは言え字書きなのに、自分の語彙力の無さに頭を抱えた俺の事なんてお構いなしに、玲央さんの長い指は服の中の奥へと侵入していく。
0
お気に入りに追加
63
あなたにおすすめの小説

久々に幼なじみの家に遊びに行ったら、寝ている間に…
しゅうじつ
BL
俺の隣の家に住んでいる有沢は幼なじみだ。
高校に入ってからは、学校で話したり遊んだりするくらいの仲だったが、今日数人の友達と彼の家に遊びに行くことになった。
数年ぶりの幼なじみの家を懐かしんでいる中、いつの間にか友人たちは帰っており、幼なじみと2人きりに。
そこで俺は彼の部屋であるものを見つけてしまい、部屋に来た有沢に咄嗟に寝たフリをするが…

男子高校に入学したらハーレムでした!
はやしかわともえ
BL
閲覧ありがとうございます。
ゆっくり書いていきます。
毎日19時更新です。
よろしくお願い致します。
2022.04.28
お気に入り、栞ありがとうございます。
とても励みになります。
引き続き宜しくお願いします。
2022.05.01
近々番外編SSをあげます。
よければ覗いてみてください。
2022.05.10
お気に入りしてくれてる方、閲覧くださってる方、ありがとうございます。
精一杯書いていきます。
2022.05.15
閲覧、お気に入り、ありがとうございます。
読んでいただけてとても嬉しいです。
近々番外編をあげます。
良ければ覗いてみてください。
2022.05.28
今日で完結です。閲覧、お気に入り本当にありがとうございました。
次作も頑張って書きます。
よろしくおねがいします。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。

ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる