憧れの神絵師に迫られて、しかもイケメンだったら拒めるはずがないよね!?ね!?

花田トギ

文字の大きさ
上 下
13 / 67

無理やりじゃないよ和姦だよ1

しおりを挟む
 聞こえるのは、どこか淫靡な湿気を帯びた吐息だ。耳に熱い息が掛かるたびに、不思議な感覚になる。背面が温かい。後ろから手が伸びてきて、俺のシャツの上から胸の突起を優しく刺激しているのが目を瞑っていても分かった。
「ン……?あ、あぁ?!」
「あ、起きました?睡眠姦は性癖じゃないから起きてくれて良かったです」
 耳元から聞こえた声は確かに玲央さんの声だ。でも、でもこの状況は一体?!」
「え?ええ?!な、なんで!?」
「あ、覚えて無い系ですか?良かったー録音しといて。……はい、これ聞いて下さい」
「ろ、録音?!」
 スマートフォンを手早く操作して、聞こえてきたのは確かに俺と玲央さんの声だ。ただし、俺はかなり呂律が回っていないけれど。
『えー?じゃあ、渚さん童貞で処女なんですか?』
『そうだよー、未経験なのにR18書いちゃってます!全部想像です!』
『じゃあ、自分が相手しましょうか?……もっとリアルな小説書けるかも知れませんよ?鬼頭先生みたいなリアルなエロい話書きたいんでしょ?』
『えー?そりゃ願ったり叶ったりですけど……イケメンに初めてを捧げるなんてそんなの、妄想でしかありえないでしょー』
『それ、オッケーって事ですか?』
『あはは、玲央さんみたいなイケメンに言われてオッケー以外ないじゃないですかあ』
 停止ボタンが押され、スマートフォンを遠くに投げた。
「ね?これは和姦でしょ?」
「ちょ、え?!あれ、俺の声でしたよね?!き、記憶が……?!」
「ねえ、渚さん」
「は、はい」
「後ろに熱いの当たってるの分かってますよね?」
「ひ、あ、は、はい……!」
 ベッドに座る玲央さんに後ろから抱きしめられているような体勢の今、確かに彼の中心が熱を帯びているのが伝わってくる。
 これは、これは……!
「そして、渚さんのも……」
 伸びて来た手が、俺の股間に触れる。ぴくりと反応したそれは、酒に酔っていた筈なのに熱くなってきていた。
「こ、これはその……!生理的な反応といいますか!っていうか玲央さんゲイなんですか?!」
「んー……まあ正直男とか女とかどっちでも良いですね。好みなら」
「こ、好みって……えっと、じゃあ俺はその……」
「ぶっちゃけすげー好みなんで、こうなれてちょーラッキーっす」
 玲央さんが俺を持ち上げてくるりと反回転させてきた。軽いとはいえ男なのに、ちょっと情けなく思いながら、目の前に現れたイケメンに言葉を無くしてしまう。
 サングラスをとった玲央さんは、濡れたような黒い瞳をしていた。通った鼻筋に、形の良い唇は見れば見る程カッコイイ。俺がゲイだからじゃない。男女ともに玲央さんはカッコイイと思うはずだ。
 そんなカッコいい顔が近づいてきて、俺はぎゅっと目を閉じた。
しおりを挟む
感想 3

あなたにおすすめの小説

チョコのように蕩ける露出狂と5歳児

ミクリ21
BL
露出狂と5歳児の話。

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

大学生はバックヤードで

リリーブルー
BL
大学生がクラブのバックヤードにつれこまれ初体験にあえぐ。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

久々に幼なじみの家に遊びに行ったら、寝ている間に…

しゅうじつ
BL
俺の隣の家に住んでいる有沢は幼なじみだ。 高校に入ってからは、学校で話したり遊んだりするくらいの仲だったが、今日数人の友達と彼の家に遊びに行くことになった。 数年ぶりの幼なじみの家を懐かしんでいる中、いつの間にか友人たちは帰っており、幼なじみと2人きりに。 そこで俺は彼の部屋であるものを見つけてしまい、部屋に来た有沢に咄嗟に寝たフリをするが…

目の前に色男が!早速ケツを狙ったら蹴られました。イイ……♡

ミクリ21
BL
色男に迫ったら蹴られた話。

若さまは敵の常勝将軍を妻にしたい

雲丹はち
BL
年下の宿敵に戦場で一目惚れされ、気づいたらお持ち帰りされてた将軍が、一週間の時間をかけて、たっぷり溺愛される話。

処理中です...